シュルク とは、【ゼノブレイド】のキャラクター。
コロニー9の防衛隊兵器開発局に所属する研究員の少年。主にモナドの研究を行う。
ふとした事からモナドを手に入れ、様々な力へと目覚めていく。
本作の主人公。神剣モナドを何の負荷を負うことなく使える数少ない人物。
4歳の時にモナド探索隊のメンバーだった両親と共にモナド探索に同行し、オセの塔でモナドを発見するが、謎の発光により両親を含むシュルク以外の探検メンバーは死亡し、シュルクただ一人が【ディクソン】?によって救出された。
以後、保護者となったディクソンによって育てられ、18歳となった本編開始時にはコロニー9の防衛隊兵器開発局に所属して兵器開発と並行して謎の剣モナドを研究していた。
同じコロニー9出身の親友【ライン】と英雄【ダンバン】の妹【フィオルン】は幼馴染であり、フィオルンとはお互い好意を抱いているが友達以上恋人未満の関係を続けている。
しかし、機神兵がコロニー9を襲撃し、【黒いフェイス】?によってフィオルンを殺害されたことから復讐のため、ラインと共に機神兵を倒す旅に出る。
モナドを剣としてだけでなく、モナド自身に秘められた様々な能力を使うことが可能で、特に絶望の未来を予知、それを変える
なぜここまでモナドを使いこなせるのかはシュルク自身にもわからなかったが、その力を駆使して旅を続けるうちに、機神兵に対する復讐や憎しみを乗り越え(これに関しては実際にはフィオルンが殺されていなかったことを知ったのも大きいが)、仲間と共に世界の真実を知りたいという思いを強めていくことになる。
その正体は
巨神界の創造主にして巨神そのものであるザンザの依り代
。
フィオルンもまた機神【メイナス】?の依代となって復活したため、二人は二柱の神の依代として対の存在となっていたことが判明する。
遥か昔、機神界に攻め入ったザンザは戦いの中で疲弊し、その隙を突かれてハイエンターの始祖によって封印された。
その際、ザンザの肉体は監獄島に、魂をオセの塔のモナドの中に分けて封印されていたのだが、14年前にシュルクの両親たちがモナドを発見した際、モナド探索隊のメンバー全員の生命を奪い、覚醒した。
実はこの時シュルクも命を落としていたのだが、肉体を必要としていたザンザは、
たまたまモナドの側で死亡していた
シュルクを新たな依り代に選び、彼をよみがえらせた後、自身の配下であるディクソンに保護させて、14年間潜伏していた。
シュルクがモナドを使いこなすことができたのは彼の体内にザンザがいたおかげであり、そもそも彼が今日まで生きながらえてきたのも、モナドを使いこなせる器になるまで成長するまでザンザが潜伏していたため。
未来を見ることができたのも、彼の内にいるザンザが起こるべくして起こる出来事に神の力で導いていたため。
ザンザが覚醒した後も彼の肉体と魂がそのまま失われることはなかったが、自分の人生がザンザによる機神界と巨神界の生命の全ての抹殺のためだけに生かされていたことを知り、絶望。
自分の行いがすべて無駄だったと後悔するが【アルヴィース】によって「無駄だったかどうかを決めるのは自分自身」と説得されたことで立ち上がり、仲間の危機に立ち向かう。
そしてモナド持たずともとも未来視の力を使えるようになり、同じくメイナスのモナドを失ったフィオルンと共に、自分達の意思でモナドの力の片鱗を見せ始める。
最終的にザンザですら読み取れなかった未来を読み取り、仲間達の力も束ねて新たなるモナドを作りだし巨神ザンザに勝利。
そのまま新たな神の座に就くことになり、アルヴィースに世界をどう動かすかの選択を迫られるも、「未来は一人一人が決めていくもの」だとして「神なき世界」を望んだ。
性能としては攻撃から守り、簡単な回復や補助までそつなくこなせる万能型。
序盤はラインがヘイトを稼いで貰い、側面特効の「スリットエッジ」と「エアスラッシュ」、背面特効の「バックスラッシュ」で大ダメージやデバフを狙うのが基本。本作の位置取りが重要なMMO風バトルのチュートリアル的な扱いである。
一方でユニークスキルのモナドアーツが基本的に継戦能力を保持する効果が強いので、最終的にはどちらかと言うと守りに長けた性能となる。
ボスやユニークモンスター等の同格以上の相手との戦いでは「アーマー」や「シールド」が欠かせないため、パーティの生命線を担うことが多い。
また、「エンチャント」は(特効武器がない段階の)機神兵、「ブレイカー」はテレシアにそれぞれほぼ必須となっており、ストーリー中でそれらと戦う際には欠かせない存在。
稼ぎの段階に入るとダンバンや【メリア・エンシェント】等の他のキャラクターを操作する機会も多くなり、シュルクを入れるとアタッカー過多に陥りがちになる点には注意。
Ver.1.5.0.アップデート後エキスパンション・パス購入者向けにチャレンジバトルとともに登場。
イラストは田中久仁彦が担当しており、人物描画にやや難ありだったWii時代の彼に比べるとかなりすっきりしたアニメチックな顔に。
本作では光属性ブレイドとして扱われる。
ノポンダイセンニンによってフィオルンと共にポータルを通じてレックス達に出会う。
本編終了後らしく、フィオルン共々武器も持っていなかったが、【ノポン・ダイセンニン】?によってモナドを渡されてそれで戦うようになる。
神剣モナドと同じものなのかはさておき、未来視を始めとしたモナドアーツを使えるためレプリカだとしても限りなくモナドに近い物のようだ。
扱いとしてはブレイドと同じで、同調することで自身の武器をドライバーに渡すのだが、ドライバーの特性なのか、ノポンダイセンニンのモナドが凄いのかは不明だが、レックス達は何の苦も無くモナドを使いこなす。
最初のうちはチャレンジバトルでのみ使用可能だが、「恐竜戦線」をクリアするとフィオルンともどもアルストへ連れていくことが出来るようになる。
また、【エルマ】をアルストへ連れていけるようにすることで、レックスや【KOS-MOS Re:】といった『ゼノブレイドシリーズ』・『ゼノサーガシリーズ』の主要キャラと共に、世界樹を調査するイベントが発生する。(ブレイドクエストではないが、エルマのキーキズナギフトの条件になっている)
シュルク曰く、世界樹は「巨神界よりも遥かに大きい」とのこと(『3』の新たなる未来でもオリジンの記憶内にて、後に世界樹となる軌道エレベーター「ラダマンティス」を見たリンカが「キャッスルの何倍も大きい」と述べている。『1』~『3』のマップで最も巨大なものといえよう)。
ちなみにレックスはシュルク達の巨神界を旅することはできなかった。
本編ストーリーには一切の変更はないため出番の変化はないが、Wii版の端正な顔立ちの少年というキャラ紹介の通り中性的な美少年チックな顔つきに。
追加ストーリー「つながる未来」では「モナド・R・EX」というどう見ても後輩の名前をモチーフにしたとしか思えない新作のモナドレプリカを手に、メリアと共に【ジャンクス】?に乗っていたが巨神肩へと不時着。そこで新たなノポン族の仲間キノ?とネネ?と共に皇都アカモートへ向かう。
追加ストーリーはメリアを主人公に据え、本編後のハイエンターたちにフォーカスした物語になっているため、本編のような主役ではなく前作主人公のような立ち位置で仲間たちを支える。
本編と同様にモナドレプリカでもモナドアーツは使用可能だが、モナド=アルヴィースが管理する閉じられた世界を解放し管理者も去ったため、未来視はもう使えなくなっている。
そんな彼がまたあっさり未来視を使えるモナドを作り出したノポンダイセンニンの凄さがうかがえる。
クリア後に解禁されるメリアのヒーロークエストの回想にて登場。
「一人で背負い込まず、自分達もメリアの仲間として力になりたい」と語るノア達を見て、
かつてシュルクがそう言って自分を励ましてくれたのを思い出していた。
ケヴェス城のメリアの私室には彼が『ゼノブレイド ディフィニティブ・エディション』で使っていた「モナド・R・EX」が隠されており、EDではアイオニオンが崩壊する前にひっそりと眺めていた。
『新たなる未来』では壮年期の姿で登場。
ゴリラ化と揶揄される程の急成長を遂げたレックスに比べると容姿・性格共に順当に年を取ったような印象だが、アルファとの戦いで片腕を失い、義手を付けている。
義手は日常生活を送る分にはそこまで支障はないようだが、そこまで性能は高くないようで、戦闘時には片手でモナドレプリカを振るう。
髪が長く伸びたことといい、片手での戦闘といい、『1』で尊敬していたダンバンにかなり近くなっている。
『1』の後にフィオルンと結婚したようで、息子を設けたようだ。
その息子を元にアイオニオンにて揺り籠より誕生したニコルが登場するが、シュルクのことを親だとは認識していない。
ただし初対面時のトラブルから打ち解けるまでに時間が掛かったレックスとカギロイに比べ、機械いじりという共通の趣味から話を広げすぐに打ち解けている。
オリジンの記憶でクラウスのいた世界(アルストに残った「モルスの地」となる前の世界)を見た際、レックスと共にここがどこであるのかをシュルクもある程度理解できていた。
相転移実験の失敗で飛ばされた先で生まれた巨神界には当然ながらその要素は全く存在しないため、シュルクがこれを知っているということは、『2』で挑戦の地でレックス達と出会い世界樹を含めたアルスト各地を歩いたファンサービスのようなクエストが実は時系列のうえでは正規のものでストーリーとして繋がっている、という可能性がある。
そもそも『2』の追加DLC要素は、2周目クリア後のタイトル画面のレックス・ホムラ・ヒカリ・ニアの関係描写、カムヤのアーツ名など、無料・有料問わず『3』に繋がっているものが多いため、挑戦の地(とアルスト)でシュルクとレックス(とエルマ)が既に互いを見知っているうえでアイオニオンで『再会』という形になっている可能性も濃厚。
本作でのクラスは「グランドソルジャー」。
元々『1』でも未来視とモナドアーツを駆使した防御寄りのスペック、『2』でも未来視とバトルスキルのモナドスピードによるサポートを重きにおくタイプではあったが、本作では完全にディフェンダーとなっている。
かつて使っていたモナドアーツとダンバンを思わせるディフェンダー向けアーツのハイブリッド。
それだけ聞くと恐ろしく強そうだが、未来視システムの救済措置の側面が強かったモナドアーマーは流石に弱体化しており、ダンバン程尖った性能のアーツはない。
本シナリオではアタッカーのレックスとマシューの火力が凄まじいため、息子のニコルと共に頑張ってタゲ取りをしないとあっさり戦線が崩壊してしまう。
とはいえ、ダンバンのバトルスタイルのように「回避」に重きを置くディフェンダーであるのだが、シュルク自身は確定回避アーツを一つも持っていないのがやや致命的で、スキルによる「確率で回避」に依存しているというかなり運任せなスペック。範囲内の敵にターゲットロックをかけることもできるが、圧倒的なガード率とHPで敵の攻撃を受けきるニコルの方がディフェンダーとしてはやや優秀だが、シュルクはほぼ全ての攻撃回避するので単独で難易度ハードの本作のラスボスを撃破することも可能(回避と回復装備無しでも)。
しかも、モナドブレイカーを融合アーツにすることで全体バフ消去ができたりなど、とあるワンポイントではかなり重要な役を担うことになったりする。
タレントアーツは『2』でもレベルⅣ必殺技として採用されたモナドバスターだが、モーションが変わって5回の連続斬撃となっている。というかどう見ても桜花乱舞である。
ダンバン好きすぎだろ
度々超人的な身体能力を発揮するレックスに比べると派手な活躍の場面こそ少ないが、ダンバン同様片腕になってもその強さは衰えず、命の火時計を単独で破壊できる数少ない存在である。
アイオニオンにはモナドが2つ存在しているようで、1つは本編のエンディングで判明したケヴェスキャッスルにメリアが保管しているもの。もう1つが本作『新たなる未来』でシュルクがブレイドとして用いているもの。
作中ではアイオニオンのブレイドのように自由に出したり消したりしているものの、「アイオニオン・モーメント」によると彼がかつて使っていたモナド・R・EXと全く同じ性能とのこと。つまりシュルク自身に元々命の火時計を切断できるだけの実力があったという事らしい。流石元祖主人公か。
アルファを倒した後はレックス達と共にオリジンの依り代となってアイオニオンを安定化させるが、『3』本編の後に巨神界へと帰ったものと思われる。
『新たなる未来』クリア後は本編にレックスと共にヒーロー枠として加入。
アタッカーとして最強格のレックスと同様、こちらもディフェンダーとして高いスペックを誇るのだが、後半からいくらディフェンダーがターゲットをとっても敵の範囲攻撃に対応しきれなくなる場面が増える本作のゲームバランスの都合上、二人を加入させられる段階だとそもそも純ディフェンダーの活躍が限られるようになってくるのがやや辛いところ。
その一方、エンドコンテンツであるダイセンニンの大魔境では位置不問のブレイクアーツ持ちのディフェンダーとして有用なヒーローとなっている。特に、アグヌス勢に比べて精鋭がやや不足気味のケヴェス勢に、安定したブレイク持ちが加わったのは追い風。リク?&【マナナ】?と共に積極的にブレイクを狙い、メリアや【トライデン】?がすぐにダウンを入れてくれればかなり安全にバトル進行ができる。
初期ファイター。
桜井D曰く「本来『スマブラ』に出られるキャラではなかったが、頑張って参戦させた」とのこと。
モナドアーツで自身の性能を自在に使い分けることができるキャラクター。
ダメージ量が上がる「斬」、地上でのスピードが上がる「疾」、ダメージ量が減り吹っ飛びづらくなる「盾」の3種類に加え、ふっとばし力が上がる「撃」、空中の移動量が上がる「翔」といった本作オリジナルの2種類を加えた全5種類のアーツを切り替えることができる。
ただしどれか一つの能力を上げると他の能力が下がる為、使いこなすにはそれなりにコツが必要。
その一方で、素では復帰力が低いことを除けば、各モーション自体は癖がなく使いやすいものがそろっている。
最後の切りふだ「チェインアタック」は【リキ】とダンバンを呼び出して共に攻撃を仕掛ける。
色替えで服の色が仲間キャラの服の色になったり原作同様パンツ1丁になったりする。
隠しファイター。『for』に比べてのっぺりした顔つきになった。
最後の切りふだ「チェインアタック」にフィオルンも参加するようになり、原作では行えなかった4人同時攻撃を実現した。
色替えで服の色だけでなく髪の色も変わるようになった。
モナドアーツによる補正が極端なものとなり、例えば「翔」を使えば【ファルコ・ランバルディ】を上回るジャンプ力を手に入れられるが被ダメージ量が1.3倍にまで跳ね上がり、「盾」を使えば【クッパ】を上回る吹っ飛びにくさを手に入れられるが地上でも空中でもあらゆるスピードが全ファイター最鈍となる。
メリットもデメリットも非常に大きいため、使いこなすのが非常に難しい。
【カービィ】にコピーされた場合、見た目に反するやけに高いパワーを更に強化されたり、やや低めの機動力を補って多段ジャンプと組み合わせることで高機動力キャラに化けたりと、使いこなされると非常に厄介なことになる。
『2』のDLCの内容を参照にしたのか、ホムラ/ヒカリ参戦PVでは締めに登場し「君たちにまた会えるとは思ってなかった」と語っていた。
シリーズ作品同士なので絡めるのは当然とも言えるか。
キャラマリオとして登場。