【メツ】

メツ とは、【ゼノブレイド2】のキャラクター。
【怪盗ワリオ・ザ・セブン】のキャラクターは【あくとう めつ】を参照。

プロフィール

メツ

他言語

種族

ブレイド

性別

声優

中村悠一

デザイン

野村哲也

初登場

【ゼノブレイド2】

秘密結社イーラのナンバー2。甲冑を纏った屈強な体躯の大男
ブレイドの【ザンテツ】?と同調したドライバーでもある。

作品別

【ゼノブレイド2】

荒々しく乱暴な言動が多いが、仲間には優しい兄貴分な性格。特にシンに対しては人一倍気遣う場面が多い。
レックスのことを「小僧」と呼び、ホムラ/ヒカリのことを(生まれのこともあって)「相棒」と呼ぶ。

第1話でシンニアと共にアバリティア商会のバーンを通してレックスを前金10万Gという高額な報酬で雇い、古代船及びその中の積荷の引き上げを依頼した。
古代船の引き上げ後はしばらくレックスを自身のパーティに同行させて共闘することになるが、船の最奥に封印されていた目的の天の聖杯ホムラを発見してからは、レックス含め他に雇っていたサルベージャーを口封じとして殺害しようとする。
しかし一度はシンに殺されたはずのレックスがホムラと命の共有を果たすことで天の聖杯のドライバーとして復活し、ホムラの回収は失敗に終わる
そこから楽園を目指すレックス達と天の聖杯を狙うイーラとの因縁が始まる。

第3話でヨシツネ?と共にホムラを誘い出し、それを助けに来たレックス一行を追い詰めるも、覚醒したヒカリによってザンテツ及びヨシツネのブレイドのカムイを倒され、退却した
その後、ホムラの口から、彼が彼女と同じ もう一つの天の聖杯 であることが明らかになる。

500年前、神に会うために世界樹を登った【マルベーニ】によって回収されたコアから、彼はブレイドとして目覚める。
最初の頃のうちは同調したマルベーニに従って行動していたものの、しばらくすると彼は衝動の赴くままにアルストを破壊しはじめる。
そんな彼を止めるために【アデル・オルドー】はもう一つの天の聖杯のコアクリスタルと同調し、ヒカリをブレイドとして顕現させ、仲間と共に立ち向かった。この戦いがアルストに伝承として伝わっている聖杯大戦である。
最終的に三つの国家級巨神獣のイーラ、シヤ、テンペランティア(テンペランティアは沈んだものの一応500年後も訪れることが可能な地となっているが、その中でも特に優秀なユーディキウムという国は聖杯大戦によって滅んだ。ユーディキウムとは、「マンイーター」発祥の地。後に出会い仲間となるシンの治療にあたって、ユーディキウムを落としたことを後悔している)が沈むという多大な被害を被害を出しつつもヒカリはメツに勝利。
大戦後、ヒカリは姿と人格をホムラに置き換えた後にアデルによって封印され、メツは死亡したと伝えられていたが、メツはひそかに生き延びており、現在はかつて自分が沈めようとした巨神獣の名を関する組織、イーラの一員としてシン達と共に暗躍していた。
聖杯大戦の時、ヒカリと仲間として共にメツと戦ったシンや【サタヒコ】が、今ではメツと手を組んでいることにヒカリは疑問をぶつけるが、シンは「あいつの中にこそ真実があった」と答える程度で、その真意を明かそうとはしなかった。

聖杯大戦後、メツは戦いの後遺症でコアクリスタルを欠損して機能不全に陥っており、天の聖杯としての力を失っていた。
彼らがホムラ/ヒカリを狙うのはもう一つの天の聖杯である彼女のコアクリスタルのデータを奪い取り、天の聖杯の力を取り戻すことにあった。
幾度となく彼らと戦い続けたレックス一行だったが、6話でマンイーターとしての力を解放したシンによってついに敗北。
レックス一行の命を助ける代わりにその身を差し出したホムラのコアから情報を奪い、天の聖杯の力を復活させ、更にホムラ/ヒカリのみが起動権を握っていた最強の下僕【アイオーン・デバイス】の存在を知ることとなる。

天の聖杯として復活した彼は、彼本来の武器である独特の形状をした黒い剣を使うようになる。
この武器、柄の部分に「喰」という漢字が浮かんでいる他「モナドサイクロン」や「モナドバスター」といった、前作の【シュルク】が使っていたアーツと同じ名前のアーツを使用することから、これもまた神剣モナドの一種だと思われる。
ヒカリの「因果律予測」やシュルクの「未来視」のような予知能力を使うことはないものの、あらゆるものを消失させる強力な力を持つ。
ただしこの力はニアの持つ再生能力とは相性が悪く相殺されてしまい、回想(マルベーニの回想ではセイレーンを使わずとも数kmはありそうな範囲を消滅させたりしていた)を除くと作中であまり猛威を振るう場面は多くなかった。

その後、復活したホムラ/ヒカリを加えたレックス一行、かつて袂を分かったマルベーニ率いるアーケディアと、楽園を目指す三つ巴の戦いが繰り広げられることになるが、その最中、メツの破壊衝動は彼に生来備わっていたものではなく、マルベーニと同調した際、彼の溢れんばかりの世界への憎しみを刷り込まれてしまったことが原因だと判明する。

マルベーニとの戦いによって彼を除くイーラ一行は全滅。ただ一人世界樹の頂上に登り楽園に辿り着いたメツはに出会い、楽園に残る全てのデバイスの起動権を獲得。
自身もアイオーンに乗り込み、レックスを迎え撃つ。
シンにメツのことを託されていたレックスは「それが自分の意志じゃない、マルベーニに刷り込まれたものだってわかってるんだろ」と、戦いをやめるように説得されるが 「舐めてんじゃねぇぞ小僧」 と吐き捨てる。
彼はシンと共に戦っていたが、実際にはシンが語っていた神と世界がブレイドに科した軛、アルストにおけるブレイドの在り方などそもそもどうでもよかった。

「けどな――あいつは全てを失っていた」
「何も望んじゃいなかった 自分が生きることさえもな」

彼が思い出すのは聖杯大戦後に再び出会ったシンの、ラウラを失ったことで生きる意味を見出せず、全てに絶望しきっていた姿であった。

「それでも――それでも自らの命だけは絶たなかった」
「絶てなかったんだよ」

しかしながら、シンはラウラの「あなたに忘れられるのが、絆が消えるのが、さびしいよ――」という言葉に縛り付けられ、彼女との絆を消さないためだけに、絶望の中で生き続けるしかなかった。

「酷い話じゃねぇか 酷い世界だろ ここは」

そしてシンとラウラにそんな生涯を歩ませてしまったのは、かつて衝動のままに世界を滅ぼそうとした自分と、ドライバーのマルベーニであることを嫌というほど思い知っていた。
そんな 「醜い世界」 「醜悪で救いようがない自分」 をまとめて滅ぼすために、ただ刷り込まれた破壊衝動ではなく、明確に自分の意志でレックス達に最後の戦いを挑むことになる。

最終的に並行世界でシュルクがザンザを倒したのとほぼ同時のタイミングでレックスに敗北。
イーラの悲願達成は果たせなかったものの、メレフ曰く「己の存在意義」を見出すことができ、「次の者に命をつなぐ」「この世界の中で前へ進むしかない」というレックスの「答え」が伝わったのか、穏やかな顔で消滅した。

最終決戦前のクラウスと主人公らの会話やセイレーンのプラモデルに封入されている設定紙では、メツは、ゲートを管理するために作られた生体素子を持つ合議制人工知性群「トリニティ・プロセッサー」の1基『ロゴス』ということが明かされている。
トリニティ・プロセッサーのうち残りの2基は、本編でもメツが相棒と呼び同じ天の聖杯として存在していた プネウマことホムラ・ヒカリ と、そしてクラウスの相転移実験の失敗により遥か彼方の次元に飛ばされその世界の管理者となっていた ウーシアことアルヴィース

【ゼノブレイド2 黄金の国イーラ】

本作でもラスボスを担当。
『2』本編と違い衝動の赴くままに破壊を楽しんでおり、物語の始まる前の時点で軍事大国シヤを滅ぼしていた。
そのままイーラをも破壊しようとするが「セイレーンで暴れまわるだけというのも面白くない」と、直接破壊するのではなく、イーラの封印球を解放し、巨神獣イーラ自身を暴走させることを目論んだ。
相性の悪いニアに力を封じられていた2本編と違い、たった一人でアデル一行と互角以上に切り結び、同じ天の聖杯であるヒカリとの戦いでも終始圧倒していた。
しかし彼女が周囲への被害を恐れて全力を出しあぐねているのを察し、彼女が守ろうとしていたイーラ王都アウルリウムにセイレーンで荷電粒子砲を打ち込んで破壊してしまう。
彼の目論み通り、ヒカリはミルト達が攻撃に巻き込まれたショックで暴走し、そのまま双方がセイレーンに搭乗してイーラ上空で激しい空中戦を繰り広げる。
暴走するままに第三の剣の力を発現したヒカリを「それこそが親父が俺たちに与えた力だ!この世界が望んだ力だ!」と称えるも、その力はメツの予想をはるかに超えており、彼もろとも戦いの舞台となったイーラごと滅ぼしてしまった。

【ゼノブレイド3】

彼自身は登場しないが、ロゴスのコアがエヌの振るう「終の剣」に内蔵されている。エヌはメビウスとなる以前からロゴスの宿るブレイドを所持していた。メビウスの首魁であるゼットは同じトリニティ・プロセッサーに対抗しうる切り札としてエヌを引き入れたことが判明した。
今回の一件に関しては彼自身の意思が介在しているのか、こうなるに至った経緯などは不明(『2』のエンディングではコアクリスタル消滅と共に消え去っている。その後どのように復活したのか、アイオニオンでは何故どのようにエヌのブレイドに渡ったのかなどの点)だが、マルベーニといいシンといいエヌといい、これまでに関与した3人が「元は善良だったはずなのに愛する人を失った絶望の余り凶行に走った男」というタイプばかりだった為、一部ユーザーからは ダメンズ好き の烙印を押されることに……

『新たなる未来』では、同じトリニティ・プロセッサーのウーシアことアルファを倒すべく、エヌによりマシューのブレイドに宿るホムラ・ヒカリ(プネウマ)と協力し、初のウロボロスを誕生させた。

アイオニオン・モーメントでは、正式に公式(総監督)から「エヌのブレイドには『 メツ 』が宿っている」と語られた。 ロゴスではなく何度も『メツ』と言い直している。
メツという人格は、マルベーニがロゴスのコアと同調して生まれた存在であるため、『2』のエンディング後に消滅したはずの『メツ』(ロゴスではなくメツ)が復活しており、そのメツという一つの存在のデータをオリジンが記憶してアイオニオンでメツとしてエヌのブレイドとなっていたことになる。
ただ、『2』の後にメツがどのように復活したのかは、総監督自らが「 まだ明かせない 」と語っており、クラウス編が終わった『3』より後の新作でメツが再登場するという可能性が非常に濃厚。
『2』『3』の描写を見ても、他の2基のプロセッサーが未来視・因果律予測を使えていた一方でメツは未だ使用しておらず、ヒカリやエイのようにプレイアブルキャラになっていない、ホムラ・ヒカリのような再同調、ヒカリやアルヴィースのような人格分離などもしていないため、さらなる掘り下げ措置がとられる可能性は高い。

【大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL】

スピリッツとして登場。
同じ天の聖杯であるホムラ・ヒカリ・プネウマと同じランク4のレジェンド級。
無属性のアタッカースピリッツで、スキルスロット1で打撃アイテム強化の個性持ち。
ずば抜けた攻撃力を誇るスピリッツで、当初は純粋な数値では豪鬼にほんのわずかに劣る全スピリッツ2位の数字だった。
後のアップデートで豪鬼以上の攻撃力を持つ殺意の波動に目覚めたリュウの実装で3位となるが、それでもスロットと個性のことを含めれば実質的には全スピリッツ最強の攻撃力を持つ。
その反面、防御力はランク1のノービス級並の紙装甲というかなりピーキーなスピリッツ。

スピリッツバトルでは相手は巨大化+ビームソード持ち込みの【リヒター・ベルモンド】で護衛として巨大化した【リドリー】3体がいる。
リドリー3体は彼が操るガーゴイル・デバイスの再現と思われる。ゼノブレイド2本編の彼ではなく黄金の国イーラをモチーフにしているようだ。
ガーゴイル・デバイス同様巨大化リドリー自体は数が多いもののそう厄介な相手でもないのだが、巨大化リヒターが手ごわく、ガウル平原の複雑な地形の中で、地上戦ではビームソード、空中戦では鞭と長いリーチを生かしてこちらを寄せ付けない。

おもなセリフ

  • 「酷い話じゃねぇか 酷い世界だろ ここは」
    アイオーン・デバイス戦前のセリフ。
    実は、『黄金の国イーラ』ではドライバーであるマルベーニ自身が自らが救った兵士が強盗に成り下がった様子を見て、神が作り上げたこの世界に絶望した直後に自分のブレイドであるミノチに「 酷い世界だな、ここは 」と、メツと同じセリフを述べている。
  • セイリュウ「その世界にお主もおることを忘れるな!」
    セイリュウ「お主がおらねば、マルベーニがおらねば、シンもラウラも別の道を行っておったろう」
    メツ「ご明察!その通りだ。伊達に歳はとってねえなじじい」
    メツ「俺も醜い存在さ 醜悪で 救いようがない」
    メツ「――だから、終わりにしようや」
    前述のセリフの直後のもの。平時の露悪的で飄々とした態度とは裏腹に、彼の内面は自己嫌悪で満ち溢れていたのだった。
  • 見えねえなぁ
    そんな程度で 世界が変わるかよぉ
    最終決戦中、これでも見えないかとレックスに問われた際の返し。
  • 「なぜそこまでする 誰のために?何のために!」
    前述のセリフの後に放たれたメツの言葉。 レックスには「誰かに命を繋げるため」「あんたもシンに命を繋げられ託されている」と告げられ、そのうえでメツは「(シンに命を繋げてもらう過程で)そのために多くの人が(醜悪な自分のせいで)犠牲になってきた。許せるのか?」と問うが、レックスには「許せるわけがない」「でもそれがこの世界だ」「その世界の中で前へ進んでいくしかない」「あんただってそうやってきたんだろう」と返される。
    これは自分のドライバーであるマルベーニと同じで、マルベーニ自身もゲート・オブ・ゼブルでのレックス一行との対決時に彼らに「なぜそこまで肩入れする?」と問うている。また、マルベーニは人に絶望している中でも行き倒れたジークを過去の自分と重ねて救っており、これを「人の姿」と述べている。シンを導きシンに導かれてきたメツの「人らしい姿」とよく似ている。
  • メツ「楽しかったぜ小僧」
    メツ「もっと早くお前に出会ってたなら──色んな世界が見えたんだろうな──」
    メツ「だが、それでも──」
    レックス「オレがあんたのドライバーだったら……そうすれば──」
    メツ「気色悪ぃことを言うな。俺のドライバーは奴だ」
    メツ「それは、それで──悪か──ねぇ──」
    アイオーン・デバイス撃破後の最期のやりとり。後悔の念に溢れた胸の内を吐露した彼だったが、ドライバーであるマルベーニと「マルベーニのブレイド」という己の在り方は否定しなかった。先述の通り、ドライバーであるマルベーニと同じ意味の言動をメツ自身も何度か起こしているため、彼が自身の存在意義の根幹であることを受け入れているのだろう。
  • これまでお前ら人間を見てきて確信したことがある
    人間ってのは死にたがりだよなぁ
    涼しい顔して殺し合い
    自滅への道をひた走りやがる
    神から与えられたその命を 無駄にすることにかけちゃあ もう天才的だ
    どんな生物だって敵いやしねぇ
    いや――いらないんだろうな 初っから
    ならさ 俺はその背中をちょっと押してやるために
    粋な神が遣わした存在 そうは思わねぇか?
    『黄金の国イーラ』での、王都アウルリウムでラウラ一行と対決している際に放ったセリフ。
    メツが語る人間の姿は、マルベーニが絶望を抱くまでに見てきた「人間の業」(マルベーニが見たものの一部としては、マルベーニの母を殺めた盗賊、自分が救ったのに強盗に成り果てた兵士、アーケディア法王庁で保護している難民など)そのもの。
    「背中を押すために神が遣わせた存在」というのも、マルベーニが導き出した「天の聖杯のコアクリスタルは神の言葉=天の聖杯は世界の消滅を望んでいる=神は世界の消滅を望む」と似ている。

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最終更新:2024年04月08日 21:46