【スーパードンキーコング】

スーパードンキーコング とは、【スーパーファミコン】用のゲーム。

概要

スーパードンキーコング


他言語

Donkey Kong Country (英語)

ハード

【スーパーファミコン】

メディア

32メガビットロムカセット

ジャンル

アクション

発売元

任天堂

開発元

レア

ディレクター

ティム・スタンパー

プレイ人数

1~2人

発売日

1994/11/26 (日本)

値段

SFC:9,800円(税別)
Wii:823Wiiポイント
Wii U:838円
3DS:838円

レーティング

CERO:A(全年齢対象)

シリーズ

ドンキーコングシリーズ

移植・リメイク

GBA:【スーパードンキーコング(GBA)】
【Wii】:バーチャルコンソール
【Wii U】?:バーチャルコンソール
New3DS:バーチャルコンソール
Switch:【スーパーファミコン Nintendo Switch Online】
【ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン】?

日本販売数

300万本

世界販売数

930万本

新しい風貌の【ドンキーコング】が主役の【スーパーファミコン】用ゲームソフト。
イギリスのレア社が手掛けており、従来のSFCのゲームソフトを遥かに凌駕する凄まじい美麗グラフィックが特徴。この繊細なグラフィックは、近い配色で描き込まれたスプライトを高速点滅させる事で表現するという発想の転換によるものであり、以降のシリーズにも使用された。

ゲーム内容的には【スーパーマリオブラザーズ】の亜種のオーソドックスなジャンプアクションと言った所で、これと言って目新しい要素はないが、マリオシリーズと遜色のないほど無難に纏まっている。

その圧倒的ビジュアルにより大ヒットし、二代目ドンキーコングのシリーズ化の発端となった。

ストーリー

恐ろしいほど風の強い、嵐の夜のこと

「こんな日に限って、嵐になるなんて……ツイてないなぁ。」
ドンキーコングにバナナ倉庫の見張りを言いつけられた、ディディーコングは、恨めしく思っていました。激しい雨に風、おまけに稲光が走ったと思ったら、今度は雷鳴がとどろく。
 でも、バナナのことを思えば、こんな見張りさえ平気です。カリウムとビタミンAが豊富なバナナ。「あぁ……、甘くていい香りのする、おいしいバナナ……。」

しかし、悪名高いクレムリンたちがそこまで来ていたのです。クランプ・クレムリンの大群はドンキーのバナナをねらっていました。そして、この嵐の夜、ついてにバナナ・ドロボー計画を実行にうつしたのです。稲光に浮かび上がった、爬虫類の牙と爪、そして眼がディディーをとらえました。ディディーも得意の横トンボをきって応戦しましたが、なにしろ相手は大群のクレムリンたち。
 さすがのカレもついにつかまり、タルに閉じこめられ、ジャングルの茂みに放り込まれてしまいました。
 クランプたちはたくさんの荷車にバナナを一本残さず積み込んで、意気揚々と帰っていきました。積みすぎて、転げ落ちたバナナをそこかしこに残しながら……。

 翌朝、ドンキーコングは、動転して彼の名を叫ぶ声で目が覚めました。
「静かにしてくれよ、朝っぱらから」と言いながら、樹の上の家から下りてきました。
日差しに目がくらんでいると、「バシーッ!」彼を襲った素早い一撃。ぼーっとしながら、あたりを見ると、年老いた祖父クランキーコングが不機嫌そうに見下ろしていました。クランキーは若かった頃、マリオと闘った元祖ドンキーコングです。
「イッテーなぁ、ちくしょー」
ドンキーが文句を言いかけると、クランキーは「バナナ倉庫に行ってみるがよい」と言い放ちました。

「バッ、バナナが!」

 夕べまでそこにあった、黄金色に輝くバナナの山がすっかりなくなっていたのです。そして洞窟の床に残された、たくさんのブーツの足跡。それじゃあ、ディディーは……「ディディーもおらんじゃろう。」クランキーは笑いながら言いました。
「お前が自分の責任を人に押しつけた結果がこれだ。この役立たずのろくでなしめ。わしらの若いころは……」ドンキーは茫然と立ちつくし、クランキーの言うことなど、耳に入っていませんでした。
「ディディーが……いなくなった……。あのチビ助、いったい……。それにバナナは……」
突然、ドンキーは我に返りました。
「そうだ。これはクレムリンのしわざだ。よ~し、島中追い回して、とられたバナナを一本残らず取り返してやる!」ドンキーは怒りに燃え、吐き捨てるように言いました。
*1
「チビ助ディディーをさがして、バナナの山を見つけだすというのか?」と、クランキーはせせら笑いました。「マヌケなおまえなんぞにやられるクレムリンがいるもんかい。ワシが若かった頃はマリオのヤロウをギッタギッタの……」
「じいさんの説教につきあってるヒマはない。ディディーはつかまり、オレのバナナは盗まれたんだ。クレムリンのヤツラ、ギッタンギッタンのメッチャクッチャにしてやる……」
 言い終わらない内にドンキーは、疾風のように駆け出しました。

盗まれたバナナを取り戻すのです!

「まぁ、お姫さまを助けるというわけじゃあないが、何とかやってくれることじゃろう。」
 ドンキーがジャングルに消えると、クランキーは笑いながら言いました。「若い衆にわしの手助けが必要かもしれんな。」

「しかし、今どきの若いもんは……年長者を尊敬するというコトを知らんようじゃ。」

ゲームシステム

  • タル投げ
    各所にあるタル(バレル)を持ち上げて投げて武器として扱える。
  • ペアシステム
    ドンキーコングとディディーコングは1回被弾すると倒れ、倒されるともう片方が続けて冒険する。キャラクターの数が残りライフのようなシステムとなっている。
    DKバレルを割る事でペア相手が復活する。
    また、タッチする事でいつでも操作キャラクターを切り替えられる。
  • ボーナスゲーム
    コース中の壁の中や崖の下に隠れているタルなどに入るとボーナスゲームを遊ぶ事ができる。
    ボーナスゲーム内で拾ったライフバルーン等のアイテムはそのまま手に入る。
    ここに入る事でファイルの達成度が増加して行き、全てのボーナスに入ったコースには「!」のマークが付く。
  • アニマルトークンのボーナス
    各コースにはアニマルフレンドの形をしたトークンがあり、同じものを3つ集めると専用のボーナスゲームを楽しめる。
    ボーナスゲーム内で手に入れたトークンの数はそのままバナナと換算され、バナナや残り人数が増える。

キャラクター

コングファミリー

アニマルフレンド

ボス

一般のザコ

クレムリン軍団

BGM

2024/10/31より【Nintendo Music】で配信。

関連作品

移植・リメイク

  • 【スーパーファミコン Nintendo Switch Online】
    2020/07/15から配信。バーチャルコンソール版とほぼ同様。
    2024/8月分のミッション&ギフトの対象タイトルに選ばれており、期間中にプレイするとアイコンパーツが入手できた。

余談

  • 当時の宮本茂へのインタビューによると、本作はレア社側から「あなたのところはマリオやゼルダで忙しいだろう。だからドンキーは我々にやらせてくれ」という挑戦を受け、任せたとされている。
    また、同インタビュー内では宮本茂はドンキーに眉毛を表現してほしいと頼んだが、当時の技術力では難しいために目の周りを黒く縁取る表現にとどまったことや、ハンドスラップのアクションを気に入り、これをボタンひとつで出せるようにしてほしいと手紙を送ったものの、受け入れられなかったことなどを話している。
    海外の元レア社社員へのインタビューなどでは当時日本から宮本茂はじめとするスタッフが送ってきた資料などが一部公開されており、その中では続編「2」のディクシーに関するものなども存在したが、少なくとも「3」でこうした資料は確認されておらず、少なくとも3は宮本茂はノータッチであると推測される。

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最終更新:2025年01月03日 14:56

*1 説明書のここのページ下でクランキーコングが「まだ、こんなものを読んどるとは、なんとヒマなお方じゃ!」などとボヤいている。