【罪と罰 ~地球の継承者~】

罪と罰 ~地球の継承者~ とは、【NINTENDO64】用のゲーム。

概要

罪と罰 ~地球の継承者~


他言語

Sin And Punishment: Successor of the Earth

ふりがな

つみとばつ ほしのけいしょうしゃ

ハード

【NINTENDO64】

メディア

ロムカセット

ジャンル

アクションシューティング

発売元

任天堂

開発元

トレジャー

プロデューサー

前川正人
出石武宏

ディレクター

菅波秀幸

プレイ人数

1-2人

発売日

2000/11/21 (日本)

値段

5,800円(税別)

シリーズ

罪と罰シリーズ

レーティング

CERO:B

移植・リメイク

【Wii】:バーチャルコンソール
【Wii U】?:バーチャルコンソール
Switch:【NINTENDO 64 Nintendo Switch Online】

トレジャー開発のアクションシューティングゲーム。レフトポジションを使う数少ないゲームでもある。

重厚なストーリーをウリにしていたが内容はかなりの超展開が見られる。小説では前日談が描かれている。

キャッチコピーは 「コレハ ジンルイ ガ オカシタ 罪ヘノ 罰 ナノダロウカ――」

ストーリー

新世紀を迎えて間もない時代――
圧倒的な平和を迎えることに成功した人類は、有史以来最高の繁栄の時代を迎えていた――。
しかし、その結果爆発的に増加した人口に食料生産が追いつかず、各地で食糧不足が深刻になりつつあった。人類は新たな食用源を求め、異常環境下ですら繁殖を可能とする「新種」生命体の創造に着手した。
新種生命体の創造は成功し、その巨大牧場に北海道が選ばれた――。
新たな食用源を得ることに成功した人類は、再び繁栄を続けるものと思われた。

しかし――。

「新種」の中から、人類狩猟を本能とする攻撃体が突如として発生、人類を襲い始める。
以後「ルフィアン」と呼称される攻撃体は群をなして日本列島を南下し、東北部一帯を制圧するに至る。
「ルフィアン」の侵攻が目前に迫った首都では、混乱に陥った市民による大規模な暴動が頻発する。事態は国際治安組織「武装ボランティア」の派遣に及び、武力による暴徒鎮圧へと発展していく。

果たして、この国に未来は――いや、人類に未来はあるのか。

一方、人類の生き残る場が日に日に失われつつある首都では、人々の間で不可思議な噂が流布されていた。

その噂とは――

「救済グループ」と名乗る市民組織の出現と台頭――。

救済グループとは、謎の聖女「アチ」の奇跡によって病や傷から立ち直った人々の集団であり、「ルフィアン」を狩ることで自活し、「武装ボランティア」を偽善の衆として対立する市民による自衛組織である。
そして疲弊した人々は次々に聖女「アチ」の元に集い救済を請う。

しかし「彼女」の救済は無償ではなかった。
聖女に「闘争」という名の代償を求められた多くの非力な者達は必要無き幾多の争いに巻き込まれ、苦難の道を辿る事となる。

キャラクター

救済グループ

武装ボランティア

その他

アイテム・武器

  • G&R-M64-JPC DOLPHIN POLICE STANDARD
    通称「ガンソード」。
    兵器メーカーG&R社が次世代の保安用携帯銃器として開発。
    ガス圧で射出される弾丸はエネルギーを帯び発光、着弾個所に致命的な表面破壊を引き起こす。
    また、グリップ下部にはエネルギー射出による「警棒(ソード)」が装着され、接近戦用の武具として使用される。
    日本の都市警察が実装した型は殺傷能力が軽減されており、対人ダメージは(急所に命中したとしても)失神程度である。
    主人公達はルフィアン襲撃によって敗走した警察から放置されたこの銃器を入手。
    アイランはルフィアン襲撃用として改造を施し、大幅に破壊力を高めている。
    (改造型はサキとアイランの2名が携帯するモノのみ)
    (公式サイトより引用・一部改変)

地名

  • Stage 0-0「サキノユメ」
    プロローグ的ステージ。
  • Stage 1-1「シンジュク・シティ」
  • Stage 1-2「シンジュク・ステーション」
  • Stage 1-3「カクセイ」
  • Stage 2-1「ブソウボランティア ノ フネ」
  • Stage 2-2「ブソウボランティア トノ ケッセン」
  • Stage 2-3「ロングアイランド」
  • Stage 3-1「ホッカイドゥ」
  • Stage 3-2「アチ」
  • Stage 3-3「チキュウ ノ ケイショウシャ」
    最終ステージ。

用語

公式サイトで用語の解説あり。(下記の用語は公式サイトより引用・一部改変)

  • 救済グループ
    ルフィアンの侵攻が始まった首都において行き場のない人々に対して救済活動を行う市民集団。現在、首都圏からの脱出を画策している。
    都内に点在する救済グループはその活動理念の基幹に「アチの教えによる道義」を据える。
    人道的かつ献身をみせる救済活動で拡大したその組織は、個々の絶対的な役割分担がアチによって制度化され小さな社会規律を保っている。

    組織を大別すれば、「ルフィアンを襲撃しての食料確保を主務とする「狩猟班」」と、「無差別的な対人保護と介助を主務とする「救護班」」、そして組織の頭角たる「アチ」となる。

    「狩猟班」はアチの授血によって異常な身体能力を発揮した少年少女によって構成され、効果的な役割配置がなされている。中でも「サキ」の能力は別格であり、ルフィアンが小規模の群であれば、個人での狩猟も可能とする。
    また、彼らの活動を危険視する「武装ボランティア」は首都からの即時避難を勧告するが、現在は強制排除の対象とされている。

    「救護班」は成人を含む年少者男女で構成され、インターネットボランティアより知識を得て専門的な救護処置を難民に施している。(アイランの機械知識もインターネットボランティアから得ている。実は兵器に関する情報提供はレダに因るモノもあるが、アイランはその事実を知らない)
    病院等より運び出される薬品、救護器具で事足りない場合のみ、神憑り的に演出された「アチの秘蹟」による治癒がなされる。(班は都内各地域に点在する。ゲーム本編に登場する「ミチコ」は新宿区内の一拠点を統率している)

    しかしこの組織も現在はルフィアンの本格的な首都侵攻と、武装ボランティアとの衝突を繰り返す上で食料確保が難航し、各拠点の放棄が始まっている。
  • 武装ボランティア
    アメリカから派遣された民間の国際治安組織。
    兵器メーカーから供与される新鋭兵器で武装し、住民の暴動やルフィアンと対立を繰り返す。
    上層は異様な力を擁す少年達で構成されている。

    武装ボランティアは民間による軍事的支援組織として米国で発足されたが、兵器メーカーG&R社からの経済と兵器の支援を甘受するに従い、新鋭兵器の需要拡大を目的とした「売名活動」を強要されている。

    また、犯罪者の野外服役と暴力を伴った社会貢献を建前とする更正プログラムが、組織には導入されている。
    しかし「特能者」の存在が公表された世界でさえ、特能者が犯罪者を精神制御した上での組織構成は精神制御の是非も含め、世論から大きく危険視されている。

    東京防衛を名目として差し伸べられる組織の「救いの手」に、拭う事の許されない「血」を見たのはアチひとりではない。

    ちなみに「ボランティア」の語源はラテン語の「ボランタス(Voluntas)」であり、本来の意味は「自由意志」である。それが後にヨーロッパで「自警団」や「志願兵」という意味に次第に変化、更に「自発的に行動すること」という意味合いで使われるようになった。
    このボランティアは「自警団」や「志願兵」という意味合いで使われているのだろう。
  • 【ルフィアン】
    人造の食用生態系から派生する狂暴な攻撃体。
    営巣である北海道より南下し、首都侵攻に至る。既存の様々な生命体に擬態し、その活動範囲を陸海空に展開させている。
  • G&R社
    アメリカの兵器メーカー。
    G&R社は地球における世界新保安基準の兵装を独占する事で、地球に倣う火星の保安体制を先行する事を画策している。
    ルフィアンによって混迷する日本は彼らにとっての格好の「兵器博覧」の場であり、その過度な兵装が世論の避難にさらされたとしても、日本上陸の強行は必須とされた。

関連作品

紹介動画

リンク

移植・リメイク

余談

開発段階でのタイトルは『グラスソルジャー(GLASS SOLDIER)』。これは「ガラスのように弱々しい主人公」という意味である。
他のタイトル案には『暗黒の不毛地帯』というものもあった。(参照)

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最終更新:2023年08月04日 21:51