記憶喪失ぅ!?


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512 :スオムス派遣の大尉:2010/12/31(金) 02:56:25.54 ID:WQwbd6i60
ビューリング「来たか」

カウハバ空軍基地の滑走路に飛行船が着陸し、次々と機材が降ろされていく。

ハッキネン「これでやっと、母国の飛行脚が装備できますね」

いつの間にか、ハッキネン少佐がやってきていた。

ビューリング「そうですね」

そのとき……、タラップから数名の男達が降りてきた。

一人は20歳くらいの青年で、あとの二人はコートを着た中年男性だった。

ビューリング「……彼らは?」

ハッキネン「カールスラントから来た補充兵と、技術者だそうです」

ビューリング「カールスラント人というと……」

ハッキネン「そうです。義勇独立飛行中隊の所属になります」



513 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 02:58:00.99 ID:iI9wRYmu0
支援
511が終わったら私も投下するよ


514 :スオムス派遣の大尉:2010/12/31(金) 03:00:02.80 ID:WQwbd6i60
ハッキネン「カールスラント空軍のヴァルター・フォン・ラインハルト大尉ですね?」

?「……」

コートを着た男「おい、ヴァルター君。君のことだぞ」

?「あ、はい……」

ヴァルター「本日付けで義勇独立飛行中隊に配属された、ヴァルター・フォン・ラインハルト大尉であります」

ビシッ、とカールスラント式の敬礼をする。

ハッキネン少佐もそれに答礼する。

ハッキネン「カウハバ空軍基地指令のハッキネン少佐です。ようこそカウハバへ。歓迎します」

そこに智子達が勢い込んで走ってきた。

智子「お、遅れてすいませんっ!」

キャサリン「まったく……、補充機の到着日を忘れるなんて、どういうことねー」

智子「義勇独立飛行中隊の隊長を務めている、穴拭智子中尉です。よろしくお願いします」

ヴァルター「ヴァルター・フォン・ラインハルト大尉であります」



515 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 03:04:20.97 ID:JuCGpwPjO
今日は人居るな…
なら寝るか

寝る前支援


516 :スオムス派遣の大尉:2010/12/31(金) 03:05:01.38 ID:WQwbd6i60
大尉は智子を見つめたまま動かない。

智子「あ、あの……、私の顔に何か……?」

コートを着た男「中尉殿、すまないな。彼は少し戸惑っているようだ。ではこれで」

ハッキネン「あの、基地の案内の方は……」

コート姿の男「ありがたいが、また今度にしてもらいましょう」

男は大尉を連れてハンガーへ歩いていってしまった。


――夜、基地内の廊下

ハルカ「あの新入り、なんなのよ!」

ハルカ「智子中尉の事、ジーっと見つめちゃって! まったく……ブツクサブツクサ」

?「――か?まだ――――なのか?」

ハルカ(? ハンガーから声が聞こえるけどなんだろう)



517 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 03:09:03.17 ID:COIdjQqQ0
支援
おっかないっス、ハルカ姐さん


518 :スオムス派遣の大尉:2010/12/31(金) 03:09:31.52 ID:WQwbd6i60
コートを着た男「うーむ。大佐、どうだ?」

軍服の男「変化は無いな」

コートを着た男「どうしたものか……。どうだ、何か思い出さないか」

ヴァルター「いえ、何も」

軍服の男「博士、私も暇じゃない。ここにいられるのもあと数日だ。このまま出すしかないだろう」

コートを着た男「それまでに思い出せばいいが」

ハルカ(思い出す? 一体、何の話を「ハルカさん?」

ハルカ「ひっ!!」

エルマ「どうしたんですか? そんなに驚かなくても」

ハルカ「いや、これは……その……」

エルマ「なにかハンガーにあるんですか?」

ハルカ「えっ、いやいやいや。何もないですよ! 何も!」

ハルカ「もうすぐ消灯時間ですし、行きましょう。ね?」

エルマ「?」


519 :スオムス派遣の大尉:2010/12/31(金) 03:15:00.98 ID:WQwbd6i60
――宿舎

エルマとハルカが戻ってきたすぐ後、扉が開いた。

現れたのはハッキネン少佐とヴァルター大尉だった。

ハッキネン「皆さん、ヴァルター大尉も今日からここで生活することになります」

ハッキネン「大尉が男性と言うこともあり、部屋を分けたかったのですが、空き部屋がありません」

ハッキネン「ですので、あの敷居の向こうのベッドが大尉のベッドになります」

ハッキネン「では、これで」



エルマ「あ、あの……、独立義勇飛行中隊へようこそ」

ヴァルター「……ああ、これからよろしく」

それだけ言うとヴァルター大尉はベッドに潜り込んでしまった。

キャサリン「物静かねー。カールスラント人はみんなああなのかねー」

ウルスラ「そうでもない」

キャサリン「やっぱり変わってるねー」



520 :スオムス派遣の大尉:2010/12/31(金) 03:19:16.93 ID:WQwbd6i60
――翌朝、ブリーフィングルーム

ハッキネン「フォン・ラインハルト大尉はカールスラントの最前線で戦っていたのですが、
      戦闘後に記憶喪失になり、空から下ろすわけにもいかにので、優勢なこちらに送られてきました」

記憶喪失という言葉に一同はざわつく。

コートを着た男「ここからは私が説明させて頂こう」

智子「そちらは?」

ハッキネン「こちらはフラックウルフ社の技術者、クルト・タンク博士です」

タンク「私は彼のストライカーユニットの設計者、クルト・タンクだ」

タンク「そして彼が子供の頃からの知り合いだ」



521 :スオムス派遣の大尉:2010/12/31(金) 03:24:02.82 ID:WQwbd6i60
タンク博士によると、大尉の父親と博士は出身地も同じで、グライダー研究会時代からの友人だった。
ヴァルター大尉とは大尉が小さい頃から遊んであげていたという。

その後、ウィッチとなった大尉は、ネウロイが侵攻してきた故郷ブロンベルクを守るため出撃した。
だが到着が遅れ、町は守れず、家族も目の前で殺された。
そのショックから精神性の記憶喪失となり、スオムスへ派遣されてきた……。

タンク「……以上だ。彼が多少の奇異な行動をするのには目をつむってくれるとありがたい」

タンク「飛行については問題ない。大丈夫だ。」

ビューリング「戦術機動は無理だろうな」

タンク「そうだろうな。私はウィッチではないので良くはわからんが」


そのとき突然、ブリーフィングルームの受話器が鳴る。

ハッキネン「幸か不幸か早くもリハビリの機会がやってきたようです」

ハッキネン「ネウロイが当基地に向けて進撃中、全員迎撃の準備をしてください」


644 :スオムス派遣の大尉:2010/12/31(金) 17:14:14.04 ID:WQwbd6i60
521より 「俺」じゃないのは色々と設定のためですね
言い訳だけど勘弁して下せえ


645 :スオムス派遣の大尉:2010/12/31(金) 17:19:09.42 ID:WQwbd6i60
――ハンガー

整備班長「整備は終わってます。いつでもいけますぜ」

整備班長「それと、そちらの大尉さんの機体もなかなかいいもんですぜ」

タンク「これは私の自信作だからな。空気抵抗を軽減し、最高速度は525 km/hだ」

タンク「さらに操縦性にも上昇性にも優れている。Bf109になど負けはしない」

智子「でもそんな機体聞いたことないわ」

エルマ「新型機……ですかね」

タンク「まあ、新型ではあるが、前線で配備されるのは最初で最後だろう」

博士の表情がすこし曇る。

ビューリング「出ないのか?」

智子「……あ、そうね。義勇独立飛行中隊、出撃します!」



646 :スオムス派遣の大尉:2010/12/31(金) 17:25:28.87 ID:WQwbd6i60
戦闘シーン割愛とかひどすぎる


――夜、宿舎

智子「久々の戦場はどうでしたか?」

ヴァルター「別に。俺は昔のことは覚えてないからわからん。博士か大佐にでも聞いてくれ」

ハルカ「大佐って、あの軍服姿で眼鏡をかけたひとですか?」

ヴァルター「ああ。父の昔からの知り合いだった軍医殿らしいが、俺は覚えていない」

智子「そう……。でも射撃の腕は確かね。体で覚えたことは忘れにくいと言うけど、そうなのかしら」

ヴァルター「知らん。俺はもう寝るぞ」

そう言ってヴァルターは自分のベッドへと潜り込んだ。


647 :スオムス派遣の大尉:2010/12/31(金) 17:29:35.12 ID:WQwbd6i60
――翌朝、宿舎

エルマ「皆さーん、起床時間ですから起きて下さーい」

キャサリン「まだ、作戦の日じゃないんだから、もうちょっと寝かせてほしいねー」

作戦とは3日後に行われる鉄橋を爆撃する作戦の事である。

エルマ「ラインハルト大尉も起きて下さーい」

エルマ「って、あれ? いない。それにビューリングさんも……」



648 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 17:30:51.57 ID:JuCGpwPjO
支援


649 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 17:32:35.22 ID:UuW93wdVO
しーえん


650 :スオムス派遣の大尉 支援感謝:2010/12/31(金) 17:34:45.28 ID:WQwbd6i60
――飛行場

ヴァルターは飛行場の隅で煙草を吸っていた。

ヴァルター「やっぱり煙草はいいな。落ち着く」

?「あんたも吸うのか」

後ろにいるだれかに聞かれた。振り返るとそこにはビューリングがいた。

ヴァルター「そういえばあんたも煙草吸うんだったな」

ビューリング「カールスラント人はみんな吸わないのかと思っていたぞ」

ヴァルター「そんなわけないだろう。首相閣下の禁煙政策なんてしったことか」

ビューリング「ふーん。ん、煙草切らしてたか……」

ビューリング「一本もらえるか?」

ヴァルター「どうぞ」

ヴァルターは煙草ケースを差し出す。



651 :スオムス派遣の大尉:2010/12/31(金) 17:39:43.59 ID:WQwbd6i60
ビューリング「どうも」

火を付け、その煙草を吸ったビューリングが咳き込む。

ビューリング「ゴホッ、ゴホッ、……なんだこの煙草、濃いぞ。ゴホッ」

ヴァルター「そいつはベロモロカナルだ。オラーシャ産の」

ビューリング「お前、こんなもの吸ってるのか」

ヴァルター「不味いが安いんだ。それに今じゃクセになってる」

ビューリング「やっぱり変わってるな」

ヴァルター「リベリオン産の煙草を吸ってる、ブリタニア人には言われたくないね」

ビューリング「フフ……」

ヴァルター「ハハハ……」

二人「ハハハハハハハ」



652 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 17:41:12.52 ID:ibWm0J+P0
支援


653 :スオムス派遣の大尉:2010/12/31(金) 17:44:10.47 ID:WQwbd6i60
ビューリング「お前、以外とじゃべるんだな。もっと無口かと思っていたが」

ヴァルター「お前とはなんだか話しやすいんだよ」

ビューリング「……ふーん」


――食堂

智子「あの二人どうしたのかしら」

エルマ「ビューリングさんは煙草を吸いに行ったんですかね」

キャサリン「噂をすればなんとやらねー」

ヴァルターとビューリングが食堂に入ってきた。

キャサリン「お二人さん、デートかねー」

ビューリング「かもな」

ヴァルター「さあ」



654 :スオムス派遣の大尉:2010/12/31(金) 17:49:14.47 ID:WQwbd6i60
――夕方、飛行場
智子「あら? どうかしたの」

ヴァルター「穴拭中尉こそ真剣な顔してどうしたんだ」

智子「私は……、ちょっと考え事してて」

智子「大尉はどうしたんですか」

ヴァルター「俺は煙草を吸いに来たんだ」

智子「そうですか……」

ヴァルターは煙草に火を付ける。

ヴァルター「扶桑じゃあれが普通なのか」

智子「へ?」

ヴァルター「同性愛のことだ」

智子「えっ?べ、別に私は!」

ヴァルター「別に人の性癖は気にしない。それよりうるさくて眠れないんだ」

智子「あれはハルカが」

ヴァルター「と・に・か・く、静かにしてくれ。わかったな」

智子(あの人、絶対、私がレズだと思ってる……。ノーマルだって言ってるのに……)


655 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/31(金) 17:51:26.55 ID:SB7IVWVh0
支援どすえ


656 :スオムス派遣の大尉:2010/12/31(金) 17:54:10.80 ID:WQwbd6i60
――宿舎廊下

ヴァルター(少しは静かにしてくれるといいんだがな)

エルマ「あ、あの……」

ヴァルター「はい?」

エルマ「ここは禁煙なんですけれど……」

ヴァルター「あ、はい。すまなかった。えーっと……レイヴォネン中尉」

エルマ「は、はい」

戻るかと思い歩き出すと中尉の方から声をかけてきた。

エルマ「えーと、どちらに行かれるんですか?」

ヴァルター「これから部屋に戻ろうかと」

エルマ「私も丁度戻ろうと思っていたところなんです。ご、ご一緒してもよろしいですか?」

ヴァルター「別に構いませんけど」

エルマ「あ、ありがとうございます」



657 :スオムス派遣の大尉:2010/12/31(金) 17:58:34.98 ID:WQwbd6i60
エルマ「男の人のウィッチって珍しいですよね」

ヴァルター「そうなのか?」

エルマ「はい。それに20歳を越えても現役だなんて」

ヴァルター「軍医にも言われたがよくわからん」

エルマ「私もよくはわからないです」

ヴァルター「そうなのか……。俺の方から一つ良いか?」

エルマ「は、はい」

ヴァルター「公式な場ではラインハルトではなく、フォンを付けろ。いいな」

エルマ「そういえば貴族さんでしたね、大尉は」

ヴァルター「別に家柄にこだわる訳じゃないが、失礼に当たると思われているからな」


658 :スオムス派遣の大尉:2010/12/31(金) 18:03:10.95 ID:WQwbd6i60
エルマ「はい、これからは気を付けt」

エルマが話ながら盛大にすっ転ぶ。

ヴァルター「大丈夫か!? 何もないところでいきなり転ぶなんて」

エルマ「す、すいません……。私、どじばかりで……」

ヴァルター「ほら、立てるか? 手を貸すぞ」

エルマ「あ、はい。ありがとうございます……」

ヴァルター「ほら、よっと……ウッ!」

ヴァルターはいきなり頭を抑えてしゃがみ込む。

エルマ「大尉!? 大丈夫ですか! 大尉!」

ヴァルター(い、イレーネ……? なん……で……)

ヴァルターはそのまま気を失った。

過去の記憶へ続く
最終更新:2013年02月02日 12:42