~アンナの島~

俺「ああぁぁぁあああぁぁああぁぁあ!?」

ドッボ~~~~~ン

天気のいい昼下がり一つの悲鳴がこだまする

アンナ「はぁ~、何回落ちりゃ気が済むんだい?」

俺「人が好きで落ちてるみたいにっ!?」

オレは今アンナという人の島に居る

俺「・・・くそう!」

わけあってアンナという人の下でほうきに乗る訓練を
しているいるのだが、なぜ沈んでるかって?うるさい!聞くな・・・!

グリゼルダ「お兄ちゃんまた落ちてるーー」
ラウラ  「落ちてるーーー」

俺「ぬ~~~~」

2人の少女がオレを笑う

アンナ「はははっだらしのないお兄ちゃんだねぇ」

1人の婆さんもオレを笑う

俺「はぁ、はぁ、」

俺は何とか這い上がりもう一度ほうきの上に立つ

そして

俺「よしっ、もう一回っ」

ドッボーーーーン!!

わはははははははははははは

笑うなーーーーー!!!」



アンナ「はぁ~、合格をやれる日は来るのかねぇ・・」
アンナは愚痴をこぼすのであった




~数日前~

ミーナ「アンナさんはね元ヴェネツィア空軍大尉なの」

なんのこっちゃ?

坂本「老人になってもほうきで空を飛べるんだあのクソ・・・
   アンナと言う人は」

ミーナ「まぁほうきで飛ぶなら一番の先生ってことね」

俺「・・・・・・」クソ?

坂本「まぁ腕は確かだ、行って来い、俺」

ミーナ「がんばってね」

俺「・・・不本意ながら了解しました」

まぁいいや・・
さくっと終わらせてやろう




~アンナの家にて~


俺「はぁ~、うまく飛べねぇぇ・・・・・」
さくっと?なにそれ?

グリゼルダ「ねぇ~お兄ちゃんウィッチ~?」

俺「ああ、そうらしい」

ラウラ「ウィッチ、ウィッチ~」

俺「ははは・・・」
子供は苦手なんだけどな

イザベッラ「こら二人とも俺さんがこまってるでしょ?」

二人「は~~い」

イザベッラ「ごめんなさい、うるさくて・・・」

俺「いえ、大丈夫です」

そして2人の母にしてアンナさんの娘のイザベッラさんはこう言った

イザベッラ「・・この子達、大きくなったらお婆ちゃんみたいに 箒で飛ぶウィッチになるんだーって言うんですよ」

俺「・・・出来ますよこの子達なら」 これだけ元気なんだ、きっと出来るさ

するとおいしそうな匂いが近づいてきた

アンナ「元気にしてくれりゃ一番なんだけどね」

グリゼルダ「ご飯だーーーー」
ラウラ「ゴハン、ゴハンーーー」

アンナ「ふふっ、ゆっくりお食べ」

イザベッラ「食べましょう、俺さん」

俺「家族・・・・か」
いいもんだよな、こういうの

俺「うんっ、いただきます」

オレは気づいたら笑っていた



~アンナの島~

-翌日-

俺「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

ドッボーン

アンナ「はぁ・・・何本ほうきを沈めりゃ気が済むのかね」

俺「スミマセン」

オレはまた落ちていた

やはりうまく飛べない・・・
なぜだ?

アンナ「はぁ・・・テスト受けたくなったらきな」
そしてアンナは去っていく

俺「え、ちょっ、まっ・・・」
えーナニコレ放置プレイ?

俺「・・くしゅんっ」
やばい、早く上がらないと風邪引く・・・って

遠くの空から何か近づいてくる

俺「・・・ネウロイ?」
遠くに見える黒い影あれはおそらくそうだろう

俺「くそっ、早く知らせないと!」



~アンナの家~

俺「おい、クソバ、、アンナさん!ネウロイが・・」

危ない危ない・・え?クソババァ?なにソレ?

アンナは電話を置きこちらを向いた

アンナ「ああ・・今連絡があったよ・・・この島に恨みでもあんのかね」

俺「・・・・・」

アンナ「なにボーっとしてる?逃げるよ」

俺はその場を動かない

俺「クソバ・・先生」

アンナ「?」

動こうとしないオレをみて不思議がるアンナに
オレはこう言った

俺「テスト、受けさせてくれ」

アンナは目を見開く

アンナ「あんた・・なに言って、、、」

俺「借りがあるんだよ、この家には、この場所には」

アンナ「・・・・」

俺「家族の居場所は・・オレが守るよ」

忘れてた『家族』ってのを教えてくれた人達、温かい家
だから・・・だからここは壊させない、壊させてやるもんか

アンナ「・・はぁ、どうせ止めても行くんだろ?」

俺「・・・・・」

そしてオレの先生はこう言った

アンナ「行ってきな、クソガキ」

言われなくても行くよ・・

俺「了解、クソババァ」



~アンナの島 上空~

ネウロイ「ウォォォォォォォォォォォン」

俺「いけぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

オレはネウロイがビームを撃つ前に一気に間合いを詰めて
オレの力『削る力』で相手の翼を削り取る

ォォォォォォォォン

ネウロイは一瞬ひるんだがすぐに再生が始まる

俺「くそっ!」

オレはまだシールドをうまく使うことが出来ない
加えてオレの力は魔力を高密度で凝縮して手や足にその魔力を
まとわして攻撃することで意味をなす
レーザーの中、なんども懐に入るのは難しいだろう

俺「とにかく、こっちに気を引かないとな」

島だけは・・絶対に守る



~アンナの島~

そこにはたった一つの家と家族を守る少年を
見守る人影が残っていた

グリゼルダ「・・・お兄ちゃんが、戦ってるの?」

アンナ「そうだよ」

ラウラ「カッコイイ・・」

アンナは彼の勝利を信じている

イザベッラ「お母さん・・」

アンナ「大丈夫だよ・・あの子は・・・弱くないからね」
   『たのむよ・・俺』



~アンナの島 空中~

オレ「わっ!?」

ネウロイの放ったレーザーは俺のすぐそばを通り抜けた
回避が遅れていたら致命的だっただろう

俺「このっ!」

オレは一気に近づいて正面に魔力を込めた蹴りを入れる

ォォォォォォォォン

ネウロイの正面がえぐれ、そして瞬時に再生が始まる

俺「・・・コアだ!!」

オレが攻撃した場所より少し奥
ネウロイの中心に当たる部分にコアを見つけた
あとはもう一回近づいて・・・

しかしネウロイの標的はもうオレではなかった

俺「だめだっ、そっちは!!」

ネウロイはオレを無視して島に接近していく

ネウロイ「ウォォォォォォォォォォォン」

俺『まずい・・・このままじゃ!!」



~アンナの島~

アンナ「!!」

ラウラ「お母さーーん!!」

ネウロイがこっちに向かっている

グリゼルダ「お兄ちゃん・・・!」

アンナ「・・・・・」



俺「くそぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

オレはビームのチャージを始めて島を狙うネウロイと島の間に
入り込む

オレ「このままじゃ・・・」

どうする、どうすればいい?武器なんてない、たとえあったって
今からじゃレーザーの発射に間に合わない・・・
シールドを張るか?いや、防げなかった分が島に・・・
というかオレはそもそもシールド使えないじゃん

俺「・・・!!」

いや・・ある!

そうだ、あるじゃんか武器

俺「やってみるかっ!!」
オレは足元のソレに魔力を集中する

--そして

俺「いっけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

ネウロイ「ウォォォォォン」

レーザーが発射されるその瞬間、細い光がネウロイの体を貫く

一瞬のことだった、中心に空いた穴からネウロイは削り取られたように
消えていく
そして

ォォォォォォォォォォォォン

泣き声を上げ光となって消滅した・・・

そしてオレはやっぱり

俺「あぁぁぁぁああああぁぁぁああ~~!!」

ドッボ~ン ♪



~アンナの島~

ラウラ「わぁーい!」

イザベッラ「すごい・・一人だけで」

グリゼルダ「ふふっ、でもまた落ちてるよっ」

アンナ「無茶するよ、まったく」
    ほうきを飛ばすなんてね・・・聞いたことないよ

アンナ「ふぅ~・・・」

----合格だよ

そこには少年によって守られた笑顔があった



~海~

波の音が心地いい

俺「ああ・・・あとの事考えてなかった」

オレは海の上に浮いている
自分の乗っていたほうきに大量の魔力をまとわして
尚且つ大量の魔力で敵に高速で飛ばす
泳ぐ力は残っていない

俺「・・・・・ま、いっか」

しばらく浮いているとこっちに向かう影が三つ

俺「宮藤にリーネに・・ペリーヌか?」



宮藤「俺さ~~~~ん」

俺「お~~~い」

オレはぷかぷかと浮かびながら呼びかける

三人はオレの傍にやって来る

リーネ「一人でネウロイを倒したんですか?」

俺「へへっ、まぁね」
我ながらよくやったと思うぞ、今回は

ペリーヌ「でも、なんで浮いてらっしゃるの?」

俺「・・・・さぁ?」

聞かないでくれよ・・・・


----しばらくして


宮藤「じゃあ、また来ますね、アンナさん」

リーネ「私も来ますっ」

ペリーヌ「来て差し上げても・・よくってよ//」

三人がアンナさんに別れを告げている
宮藤達はアンナさんと知り合なのだそうだ

----


宮藤「それじゃあまた~~!」ブゥゥゥゥゥゥン

三人は基地に戻っていく

オレもそろそろ行くか・・・

俺「じゃあ俺も行きますね」
そう言って飛び立とうとすると服を引っ張られた

俺「!」

グリゼルダ「お兄ちゃん!!」

俺「グリゼルダ、どうしたんだ?」
服を引っ張ったのはグリゼルダとラウラのようだ

ラウラ「あのね」

グリゼルダ「私達、、」

二人「お兄ちゃんみたいなウィッチになるっ!」

俺「・・・!!」

そんなことを言われてしまった・・・
なんか、恥ずかしいな


俺「・・・そっか、じゃあ泳ぐ練習しないとな」
冗談を言ってみる

グリゼルダ「私は落っこちたりしないもんっ!」
ラウラ「わたしも~~」

俺「ははっ・・そっか」

---やっぱり

俺「頑張れよ」

二人「うんっ!!」

---家族って

イザベッラ「またきてくださいね俺さん」

---いいよな

俺「・・はい、絶対来ますよ」

二人「じゃあね、お兄ちゃんっ」

俺「うん、またな」ナデナデ

ロリコン?違うからな、違うからなっ!?

アンナ「さっさと行きな」

俺「ははっ、またな『先生』」

アンナ「もう来るんじゃないよ」

顔を見れば冗談ってわかる・・・

アンナさんのご飯、うまかったな・・・

俺「・・・嫌って言っても来ますからねっ」

そう言い残して俺は空に飛び立つ

-----------俺「おーい三人とも待って~~」

---------

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----

イザベッラ「ふふっ、あんなこと言わなくても」

アンナ「いいんだよ、別に」

イザベッラ「あらあら、寂しいくせに」

この娘はなにを言ってるんだか

でもね、応援ぐらいしてやるよ

アンナ「がんばんなよ『教え子』」

-----私は、『先生』、だからね


続く



最終更新:2013年02月02日 12:44