~四話・その後~
-サーニャ・エイラの部屋-
部屋では一人は寝ていた
そしてもう一人は・・・
エイラ「・・・・・はぁ」
なにやってんだワタシは・・
なんでアイツのことなんか気にしたんだろ?
別に恋人がいたって関係ないじゃないか!
エイラは台所で掃除をする俺をしばらく見ていた
目的はただなんとなく
エイラ「別に話しかけなくてもよかったナ・・・」
う~、こんな事ばっか考えてしまう
そもそも原因はアイツなんダナ
エイラ「あんなこと・・言うから・・・」
そう、その『あんなこと』は先日の夜間哨戒の時の出来事だ
今回はそのお話をしよう
-先日 夜間哨戒中-
俺「へぇ~・・・夜の空もいいもんだな」
夜の星空の下を飛ぶ
魔法使いが3人、1人はほうきに乗っている
俺「綺麗だな・・・!」
そんな事しか出てこない、でもそれほどまでに綺麗だったのだ
エイラ「~~~~~・・・」
なにやら一人は複雑な顔をしている
サーニャ「どうしたの?エイラ」
エイラ「サーニャと2人と思ったのに・・・」
俺「はは・・・」
本当はその筈だったのだが
~同日~
-ミーティングルーム 昼-
ミーティングルームで連絡が終わったあとオレはミーナさんに呼び止められた
そして
ミーナ「夜の空でも飛べるようになっておいた方がいいわ」
そんなことを言ってきた
俺「なるほど、それで?」
ミーナ「あなたは今日夜間哨戒に行ってもらいます」
いろいろと文句を言おうと思ったがその前に
エイラ「エ~~~~~~~~!?」
と、まあこういう事なのだが・・・はっきり言うぞ!
俺は悪くない!
~そして現在~
サーニャ「俺さん・・」
急に名前を呼ばれて振り返る
俺「どうした?」
この女の子はサーニャ、夜間哨戒のエキスパートだ
サーニャがミーティングルームのピアノを弾いているのを
何回か見たことがある、なので何回か喋ってたりするのだが
サーニャ「ほうきに乗って飛ぶの、もう慣れましたか?」
人と付き合うのが得意な方ではないらしい
俺「うん、だいぶな」
アンナ先生様のおかげだな・・・
エイラ「・・たまに落ちてるけどナ」
突如横槍が入る
俺「・・・むぅ」
サーニャ「エイラ・・」
エイラ「だって事実ダロ~~」
俺「ガハッ!?」
そうなのだ事実なのだ、まだ5回に1回は落ちる
ダサイ?うるさい!!
サーニャ「でも俺さんは頑張ってるわ、そんな事言っちゃだめ」
優しい一言が俺の心に染み渡る
エイラ「ウ~・・・」
俺はエイラに仕返しをすることにした
俺「・・・サーニャ『は』優しくて可愛くていい子だなぁ!!」
サーニャ「/////」
エイラ「な!?なに言ってんダ!」
俺「サーニャ『は』だけどな」
俺はエイラの方を見てそう言った
軽く怒られる程度と思ったが人生そううまく事は運ばない
エイラ「・・・・・」チャキッ
俺「うわっ!?ちょっ、銃向けんな!!」
そう、予想に反して向けられたのは怒りと銃だった
エイラ「どうせワタシは可愛げなくて優しくなくて悪い子ダッ!」
しまった、失言だったか!!
俺「いや悪かった謝るから!!」
オレは必死に訴えかける
エイラ「どうせ当たっても削れてってなくなんダロー」
どうやら誤解をしているようだ
俺「無理だってっ!!」
エイラ「・・・・・」
銃口はいまだにオレの方を向いている
俺「あれはな、魔力を一箇所に集中してそこで魔力の力場を作ってだなぁ」
エイラ「・・・・・」
っく、聞いてない、だが!
ここで止める訳にはいかない!!
俺「その力場の魔力を高速で回転させて使うんだ一箇所だけなんだ
ドリルみたいなもんなんだっ!!」
そうつまり魔力を集中してそこで回転させた魔力をまとう
一つ一つの魔力の刃が何十何百回と相手を切り刻む、だから触れた部分が
削れたようにえぐれるのだ
サーニャ「そんな力だったんですね・・・大変そう」
俺「そうなんだよ、集中力がめちゃくちゃ必要でさぁ」
実際とんでもなく疲れるのだ・・・、理屈じゃ全身に纏えるはずなんだが
今のオレでは力不足もいい所だ
エイラ「・・・・・ヘェ」
しかし現実は甘くない・・・
俺「・・・エイラさん?」
銃口がまだオレをロックオンしている
オレの説明は届かなかったと言うのかっ!?
エイラ「・・・じゃあ」
俺「じゃあ?」
エイラ「頭に撃ツ」
俺「なんで?」
エイラ「一箇所ならいいんダロ?」
俺『届いたけどそんな風に捉えたのかーーー!』
心の中で全力で叫んだ・・・
俺「そういう問題じゃなーーーーーい!!」
現実でも叫んだ・・・
届けオレの思い・・・!!
2人「ワーワーワーワー!!」
二人の戦いはまだ続いていた
俺「やっぱりサーニャの方がいいっ!!」
エイラ「な・・サーニャをそんな目で見んナーー!!」
2人「ワーニャーヤー!!」
サーニャ「・・・///」
そしてオレはこう言った
俺「・・・やっぱりエイラ可愛げないよっ!!」
ったく、なんなんだよオレばっかり・・・!
エイラ「な!?うるせーーー!!」
俺「自分で言ったんだろーー!!」
ワーワーワーワーワーワー!!
しかし永遠に続くと思われた口喧嘩も一言で終わりを告げる
サーニャ「!?、ネウロイ確認」
どうやら雑談もここまでのようだ
エイラ・俺「!?」
エイラ「俺はここで待ってるんダナ!」
俺「な、なんでだよ!?」
まさかとは思うが
エイラ「落ちるからナ」
俺「グフッ!?」
やっぱりか・・・効くぜ!!
エイラ「行くぞ、サーニャ!!」
サーニャ「うん」
2人はオレを置いていく
俺「待てって、二人ともーー!!」
惨めだなぁ・・・オレ
-戦闘中-
俺「・・・すごいな」
そんな言葉しか出てこない、それほどまでの凄さだった
エイラ「♪~~♪~~♪~~」
オレの視線の中には戦う少女がいる
俺「一発もあたってないじゃん・・・」
シールド無しだぞ?
ネウロイ「ウォォォォォォォォォォォン」
エイラの固有魔法は未来予知、相手の攻撃がどこに来るか
を事前にしる事が出来るらしい・・・
いや、でもそれって
俺「無敵じゃないか?」
って考え事してる場合じゃない
じゃ、そろそろオレも手伝うか・・・って
俺「うぉぉぉぉぉ!?」
レーザーがこちらに向かって飛んできた
ボーッとしてたからな、気をつけないと穴が開くぞ・・・考えたら気分悪くなってきた
エイラ「・・・おいバカー、気をつけろぉ」
俺「・・・バカってオレか?」って!!
ぬぉぉぉぉぉぉぉぉ!?
俺「後ろから?」
どうやらあのネウロイのビーム一回程軌道が変わるらしい
俺「助かったよ!エイラ、サンキューな!!」
お礼は言っておこう、まぁ不本意だが
エイラ「・・・まぁワタシはどこから来ても当たらないけどナ」
俺「スルーされた!?」
完敗だった
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~戦闘開始からしばらく~
サーニャ「行きます・・!」
しばらくした後、隙のできたネウロイにサーニャのフリーガーハマーから
放たれたミサイルが襲い掛かる
ドォォォォン!!ドォォォン!!
数回の爆音の後、煙が晴れると
そこにはコアを露出させたネウロイの姿があった
俺「すごい威力だな・・・」
にしてもよくよく考えるとビックリだ
女の子が持っていい武器じゃないだろミサイルってそんな物騒な・・・
俺「は!?イカンイカン集中だ」
エイラ「よし、あとはコアを・・・」
そんなオレはほっといてエイラがコアに狙いを定めた、しかし
ネウロイ「ォォォォォォォォン」
ネウロイは最後の足掻きとばかりにレーザーを乱射する
まるで狙いなどないように
しかしそんなものエイラには当たるわけがない
エイラ「当たらないよっト!!」
紙一重で避けていく
エイラ「よし、これデ・・・!?」
だがしかし
エイラは気づいた、未来予知で見た一瞬の出来事
サーニャの遥か後ろに放たれたレーザーが戻って来るのを
エイラ「・・サーニャ!後ろダ!!」
サーニャも気づいたようで
とっさに後ろを振り向く・・やはり
そこには先ほど乱射されたレーザーの一つがあった
サーニャ「!!」
間に合わない・・・
エイラ「サーニャッ!!!」
最悪な未来がエイラの頭の中によぎる
サーニャにレーザーが迫る
しかしそのレーザーがサーニャに当たる事は無かった
俺「そらよっと・・!」
オレは間一髪サーニャの手を引いてそのレーザーを
回避する、危ない危ない・・・
サーニャ「//////」
顔を赤くするサーニャだが理由を聞く余裕はない
俺「怪我ないか?」
サーニャ「あっ・・はい」
エイラ『あいつ!!サーニャと手つなぎやがって!!』
オレはエイラに呼びかける
俺「エイラッ!!」
エイラ「・・・わかってるヨ!」ドドドドド
ォオォォォォォォォオォン
コアが破壊されネウロイは光となって崩壊する
その声は悲鳴ではなく叫びのようだった
~戦闘終了後帰還中~
戦闘が終了して間もなくオレとエイラは無言だった
サーニャ「・・はい、大丈夫です・・・」
サーニャは基地と連絡している、相手はミーナさんのようだ
しばらくしていると今まで口を開かなかった
エイラがこんな事を言ってきた
エイラ「あのサ・・」
俺「ん?」
なんだろう?
エイラ「わるかったナ、バカとかよく落ちるとか言っテ・・」
なんだ気にしてたのか
俺「・・ははっ」
エイラ「な、なに笑ってんだヨ」
怒っているエイラにオレはこう答える
俺「いいや、いいんだ別に気にしなくても
確かに銃もちゃんと撃てないし
なんだかんだ言ったってまだ半人前だからな・・・」
実際そうなのだから仕方がないバカと言われても仕方ない
なんせ100発6中だからな
しかしエイラは話を続けた
エイラ「・・でも、サーニャの事助けてくれてありがとナッ!」
そう言って笑う、その夜空の光を受けた顔は
素直にそう思う・・・綺麗だった
とにかくオレのやる事は現状ただ一つ
俺「・・・オレもさ、ゴメン」
エイラ「・・なにがダ?」
エイラが謝った、ならばおれも謝らねばな
そして言葉を続ける
俺「かわいいよ、エイラは」
エイラ「へ?」
エイラはきょとんとする
しかし、オレはかまわず続ける
俺「可愛げないって言ったけどさ」
エイラ「・・・・・」
俺「可愛げなくないって事」
------綺麗だしさ
そう続けたらエイラは顔を真っ赤にして
エイラ「な、///////」
こう言った
エイラ「バカァァァァァァァァ!?」
俺「えええええ!?」
女の子はよくわからん!!
サーニャ「通信おわったわ、気をつけて帰ってきなさいって・・・」
エイラ「・・・・・・」
サーニャ「?」
俺「あはは・・・・・」
なんでだ?
この疑問の答えはいくら考えてもわかりそうに無かった
~現在 夜~
-サーニャ・エイラの部屋-
あの夜間哨戒から数日エイラはずっと俺のことが気になっていた
エイラ「・・・・・うう///」
かわいくて綺麗?ワタシがか?
だいたいあんな面と向かって言うなんて
しかも、怒ってしまった
エイラ「あ・・・!そっか、だからカ!」
エイラはこう考えた、褒めてくれたのに怒ってしまった
だから申し訳なくて俺の事が気になるのだ・・と
エイラ「なんだ、そうだよナ」
そうに決まってる、大体なんでアイツの事なんかで
悩まなくちゃいけないんダ!!
そう言ってエイラは眠りについた
自分の気持ちにまだ彼女は気づかない
~俺の部屋~
俺「くしゅんっ!!」
あれ?もしかして・・・
俺「あー、風邪引いたかな・・・」
台所掃除の後ハンガーに行って、やっと部屋に帰ってきた少年はベットの上で一人呟く
俺「・・・エイラと喋れた事だけが今日の幸運だな」
不幸続きだった今日だが、まぁ・・よしとしよう
そこでオレは心になにかひっかる物を感じた
俺『ん・・待てよ・・・・・アレ?』
だがオレは考えるのを止めた
俺「ま、いっか」
そうして自分の中の何かをごまかし
少年も眠りについた
彼もまだ・・自分の気持ちには気づかない
続く
最終更新:2013年02月02日 12:46