~ハンガー整備スペース~

整備兵A「どうした、そんなにほうき担いで」

整備兵B「大掃除か?」

オレはほうきを袋に詰めていた

まぁ、世にも奇妙な光景だろう

俺「ん、まぁそうだな掃除には違いねーや」

整備兵A「・・・お前」

俺「どうした?」

整備兵B「一人でいくのか?」

俺「・・いや一人じゃないよ」

みんなが心の中に居る、そんな気がする

整備兵A「帰って来いよ」

俺「・・・・・」

整備兵B「お前がいないと暇じゃねーか」

俺「・・・・ははっ、ありがとな二人とも」

お前らが友達でよかったよ

整備兵A「ほら、忘れもんだっ!」

そう言ってなにかを投げてくる

俺「インカム?」

整備兵B「オレ達の美声を聞かせてやるよ」

俺「勘弁してくれ」

整備兵A「言って来い、待ってるぜ?帰ったら一杯やろーや」

整備兵B「お、いいね!」

俺「オレはコーラだな」

はははははっ

―――――

整備兵B「行っちまったな」

整備兵A「ああ」

帰って来いよバカ野郎






-アドリア海 上空 夜―

そこには二つの影がある

その内の一人の瞳は禍々しく輝いている

悪魔「よお!!来たか!!」

俺「・・・・ああ」

悪魔「てっきりまた別世界にトンズラかと思ったがなぁ!!」

いかん、なんつー迫力だよ、足が震えてきた・・・

悪魔「これ以上こなかったらオマエの所に遊びに行くとこだった♪」

俺「・・・・・」

悪魔「いちよ聞いてやる、何しに来た?」

そんなの決まっている

俺「掃除しに」

悪魔「何を?」

俺「お前を」

悪魔「・・・・くくくっ♪」

悪魔「はははははははははははは!!」

俺「・・・・・」

悪魔「いいねぇ!!初めてオレの前から逃げ延びた人間!!」

俺「そりゃどうも」

悪魔「忘れなかったぜお前のこと、くくくっ♪」

はははははと高笑いのあと悪魔は告げた

悪魔「さぁ、殺し合いの始まりだぁ!!」



-医務室-

エイラ「お、、、、れ、、」

サーニャ「エイラ?」

エイラ「あれ・・サーニャ?」

エイラは周りを見渡す嫌な予感が一瞬エイラの頭をよぎる

エイラ「俺は?俺がどこに行ったか知らないか?」

その大声に怯むサーニャだが必死なエイラに答えを返す

サーニャ「わからないけど、いないから部屋に戻ったんじゃ・・」

エイラ「あのバカッ・・・一人で行きやがったナ!」

エイラは駆け出した、自分の直感を信じて



俺「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

オレは咆哮と共に悪魔に接近する

悪魔「いいねぇ!!」

オレの魔力を込めた拳を奴は右手で受け止める

俺「・・・!?」

オレの力を知らないのか?

奴の右手はオレの触れた箇所から削れていく

悪魔「うわぁぁぁぁぁぁぁ!?」

悪魔「なんっちゃてな♪」

俺「!?」

自分の右腕が吹き飛んだのにもかかわらず

悪魔は左腕でオレの腹部を狙い打つ

俺「くそっ!!」

オレは後退して距離をとる

悪魔「おー上出来上出来~♪」パチパチ

俺「・・・!?」

そう奴の手は再生していた

俺「拍手されて嬉しくないのも珍しいな・・・」

俺『どうする?再生するなんて聞いてないぜ』

悪魔「じゃあ次はオレの番だな!!」

俺「!?」

眼前に迫る拳

咄嗟に避けるも

俺「グアッ・・!?」

すさまじい速さで繰り出された蹴りを避ける事は出来なかった

俺「・・・この!」

オレは痛みに耐えながら奴の足を魔力を纏った手で

握り締める

悪魔「・・・・・ほほぉ」

悪魔の片足はオレの掴んだ場所から切断される

悪魔「はい残念♪」

切断され落下していたソレは単体でオレの腹部に向かって上昇、直撃する

俺「がぁぁ!!」

悪魔「ほ~ら♪どした~?」

再度後退して距離をとる

俺「・・・」

このままじゃ勝てない

オレは足元のほうきに魔力を集中する

俺「行けっ!!ほうき星!!」

オレの魔力を纏い高速で敵を射抜くオレの唯一の

得意技、当たりさえすればその余波で体ごともっていける!!

俺「どうだっ?」

悪魔「・・・!?」

さすがにあの速さだ見えても避けることは叶わない

オレは背中の袋に入ったほうきに乗り換えほうきの行方を見守る

悪魔「がぁっ!?」

命中、悪魔の腹に穴が開きそかこら外に削り取っていく

俺「やったか?」

体が消え去ろうとする、が

俺「・・・・!!」

無くなったはずの体が徐々に集まり

悪魔「あ~ぁ、びっくりしたぁ♪」

再生した

これは、どうしたものか・・・

俺「チートだな・・・」

どうする?どうすればいい・・・!




俺「がっ!?」

腹部に蹴り

悪魔「ほらっ!!」

胸部に拳

俺「っう・・・!!」

悪魔「どうしたぁ?」

俺「がぁぁぁぁぁぁ!?」

意識が飛びそうになる・・・

もうどれだけ吐いたかわからない

悪魔「・・・・ほら?お前のおもちゃ取っちゃうぞ~♪」

そう言っている悪魔は息一つ切れていない

俺「おもちゃ・・・だと?」ハァ、ハァ

悪魔「そう、オレにとっちゃ全部おもちゃだ、この世界もな」

はぁー、頭くるなコイツ・・・!!

俺「取る?そりゃムダだな・・・」ハァ、ハァ

息を切らしながらなんとか口を開く

悪魔「ムダ?」

俺「対象年齢が高くてお前にゃ扱いきれん」

オレは息を整え言い切った

悪魔「・・・・はぁ」

悪魔「じゃあ、扱い方を教えてもらおうかねぇっ!!」

拳が迫る、避け切れない

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エイラ『右に避けろっ!』

俺「!」

オレは瞬間体を右にそらす

エイラ『腹に蹴りだっ』

俺「・・・」

オレは腹部に魔力を集中する

アクマの蹴りはオレの体に飲み込まれたかのように削れていく

悪魔「っち!!」

俺「・・・!!」

エイラ『上昇しろッ』

オレは一気に上昇するその瞬間

奴の腕から生えた大鎌が先ほど俺の居たところをなぎ払う

悪魔「ああ?」

俺「・・・・」

悪魔は困惑する、そりゃそうだろう

あんな攻撃未来でも見えなきゃ避けられるわけがない

なぁ、『エイラ』

俺『ばか・・・何で来た?』

エイラ『・・・バカはお前ダッ!』

俺『・・・』

エイラ『一人で無茶しやがっテ』

俺『・・・・・ゴメン』

エイラ『勝手にいなくなったら承知しないからナ!』

俺『・・・・・・』

なんだ、本当にバカなのはオレじゃないか・・・

オレはバカだ何が逃げないだ?

逃げてたじゃねーか、仲間から・・・巻き込まないように?

違う、怖かったんだ失うのが・・・

オレが考えてたのは結局

自分のコトだったんだ・・・

オレは・・・帰れると思ってなかった

どのみち死ぬ気で戦っても勝てないような相手だったからな

でもこの世界を傷つけたくなかった

あんな奴に傷つけて欲しくなかった・・・

だから・・・

俺『力を、、力を貸してくれエイラ・・!!』

そして彼女は答える

エイラ『あたりまえナンダナ!!』



悪魔「ボソボソ言ってんじゃねぇぇぇ!!」

俺「・・・!!」

エイラ『左!次は上昇!』

俺「いまダッ!!」

悪魔「・・・!!」

大振りを避けられ隙のできた悪魔の顔面に普通の蹴りを入れる

悪魔「・・・てめぇ!!」

俺「仕返しだよ」

悪魔「調子に乗るなぁぁぁぁ」

そう言って咆哮する

エイラ『!顔を右ダっ!!』

俺「!?ああっ」

一閃、先ほどまで顔のあった場所を悪魔の爪が通過する

俺「・・・・!!」

悪魔「何故だっ!?何故当たらない!?」

激昂する、しかしそれは大きな隙となる

俺「今だっエイラ!!」

エイラ「うん!」

悪魔「な・・!?」

ダダダダダダダダ

銃声が夜の空に鳴り響く

エイラは奴の背後に回っていた

悪魔「っちぃぃ!!」

背中に銃撃を受け怯む悪魔、そして

俺「大盤振る舞いだっ!!」

五連ほうき星!!

両手に一本ずつを二回

そして足元のほうきを飛ばす

俺「いけぇぇぇぇぇぇ!!」

オレの放ったほうきは一直線に飛んでいく

エイラ「オレーー!!」

エイラは乗るものを失い落ちるオレをキャッチする

悪魔「っくそぉ!!」

一撃二撃とほうきが悪魔のからだを削り取る

悪魔「ぁぁぁぁぁぁぁあああ!!」

三、四、五撃、悪魔の体は跡形もなく消し飛んだ


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静寂が訪れる

俺「・・・勝ったのか?」

実感がわかない

だが、余韻に浸る暇はなかった

エイラ「!!・・・うそダロ」

エイラの顔色が変わるそして

俺「・・・・!!」

なんだよ?アレ


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


空中には巨大な暗雲が現れた

エイラ「ネウロイの巣・・・?」



続く




最終更新:2013年02月02日 12:48