第一話「俺中尉、登場」


坂本「ミーナ、少し聞きたい事があるんだが」

ミーナ「どうしたの美緒?珍しく機嫌が悪いみたいだけど?」

坂本「私の機嫌の良し悪しなんかはどうでも良いんだ」

ミーナ「(機嫌が悪いと話し辛いじゃない。話す側の身になりなさいよ)まあ良いわ、何が聞きたいの?」

坂本「単刀直入で聞く。私達の居る501部隊に扶桑からの新しいウィッチが配属されると言うのは本当なのか?」

ミーナ「情報の伝達が早いわね。そうよ、貴女の言う通り新しい人員が扶桑から派遣されて来るわ。明後日にはここに到着する予定よ」

坂本「・・・ふむ、分かった。呼び止めてすまなかったなミーナ」

ミーナ「あら、聞きたい事はそれだけ?他には無いの?」

坂本「特に無い・・・いや、最後にもう一つ。そのウィッチの名は『俺』階級は中尉じゃないか?」

ミーナ「え、ええそれで当たってるわ。あ、扶桑出身だから、もしかして美緒の知り合いなの?」

坂本「・・・・・・昔からの知り合いでな。あいつが来るとなると更に慌ただしくなるぞミーナ。心労で倒れるないでくれ」スタスタ

ミーナ「一体何だったのかしら・・・?それに美緒の知り合いなら何で機嫌が悪くなるの?・・・ハァ、お風呂にでも入りましょ」






~基地内・廊下~

リーネ「芳佳ちゃん!!急がないとミーティングに間に合わなくなっちゃうよ!!」

芳佳「リーネちゃ~ん!!はぁ、はぁ、待ってよぉ~!!」

ドンッ!!

芳佳「きゃぁ!!」

?「おわっと」

芳佳「あ、す、すみません!!お怪我はありませんか!?」

?「ん、ああ俺は大丈夫だよ。お嬢ちゃんこそ、木偶の坊の俺にぶつかってお怪我は無いかな?」

芳佳「は、はい!!私は大丈夫です!!(あれ?この人誰だろ?見たこと無い人だけど…整備員の人かな?)」

?「ハッハッハッ!!そいつぁ良かった。君のような可愛らしい子に怪我をさせたとなると、扶桑男子の名が泣くからな」ニコニコ

芳佳「扶桑・・・・・・男子?」

リーネ「芳佳ちゃん、急いで~!!」

?「ほら、御友人が呼んでいるぞ。俺の事は気にしないで行きなお嬢ちゃん」

芳佳「あ、はい!!それじゃ失礼します!!」

芳佳「(扶桑って言葉にあの笑い方・・・何だか気になるなぁ)」

?「なるほど、あの子が美緒の言っていた子か。美緒が気に入ったってのも少し分かるかもな。しかしそれにしても501部隊の女性は・・・」

ミーナ「それでは俺中尉。ブリーフィングルームにご案内します、ってどうかしましたか?」

俺「可憐で美しい人が多いようだな」キリッ





ミーナ「全員集まりましたか?」

シャーリー「おおー集まったみたいだぞ~」

ルッキーニ「芳佳が一番最後だったね~♪」

芳佳「る、ルッキーニちゃん!!」

リーネ「でも時間前には間に合ったね」

エーリカ「こんな朝早くからさぁ~何があるんだろね~」グタァ~

バルクホルン「黙って待てハルトマン。それと姿勢を正さないか!!」

サーニャ「ふぁ~・・・」ネムネム

エイラ「用事があるなら早くしてほしいナ~。サーニャが眠そうだからサ」

坂本「・・・・・・」ソワソワ

ペリーヌ「(坂本少佐、何だか落ち着きがありませんわね)」


ミーナ「今回朝早くに皆さんを集めたのは、この501部隊に新しく配属されるウィッチの紹介をするためです」

芳佳「新しいウィッチ?」

リーネ「ふぇ~どんな人かなぁ~?」

ペリーヌ「どのような方かはさておき、こんな時期での配属ですの?」

エイラ「まあ戦力が増えるに越したことはないだロ~」

バルクホルン「最近はネウロイの侵攻も激化しているからな、私達としては助かる所だ」


ミーナ「まあどんな人かは私が言うよりも、直接本人を見て紹介してもらった方が良いわね。それでは入って下さい」

俺「あ、ども~こんちは~」ガラッ

全員「・・・・・・」

宮藤「え、さっきぶつかった人?」

俺「おぉ~何と言う・・・アウェイ的な雰囲気」

全員「男ぉぉぉぉぉぉ~!?!?!?!?!?!?」

宮藤「さっきぶつかった人が新しい人ぉ~!?」

ミーナ「まあこうなるのも仕方ないわね」

俺「しかし本当に美人美女美少女揃いだ。これがこの世の天国なんだな」キリリッ

坂本「(久しぶりに会うが、こいつは変わらないな)」


男「えっと、とりあえず簡単に自己紹介を。本日付けで501部隊に編入される事になりました。名前は『俺』って言います。出身は扶桑皇国で階級は中尉。固有魔法は身体能力の強化だったかな」

バルクホルン「(だったかなって・・・こいつ何だ?)」

俺「好きな食べ物は豆類と糖類。嫌いな食べ物は茸の類いが大嫌いです。あれはこの世から消えるべきだとも思っています」

シャーリー「(堅苦しさは感じないが、本当に扶桑の軍人なのか~?)」

俺「心情にしている事は『自由と睡眠と女性を愛する』です」キリッ

エイラ「(あ、こいつは私の敵だナ。絶対サーニャには近付けさせないゾ)」

エーリカ「あ、何か馬が合うかも」

俺「あ、ちなみに坂本少佐とは小さい頃からの馴染みで、まあ幼馴染みみたいなもんです。なぁもっさん」

全員「もっさん!?!?!?」

ペリーヌ「」

坂本「お前らもっさん言うな。それと俺、そのあだ名で呼ぶなと再三言ったよな?貴様叩き斬るぞ」ギラッ

俺「・・・・・・階級何かは特に気にせず、気楽に話し掛けて頂けると嬉しいです。これからはよろしくお願いします」

全員『こいつ(この人)かなり駄目な人だ・・・』

ミーナ「美緒、貴女が言ってた事が少し分かった気がするわ」

坂本「これはまだ序ノ口だからな。こいつの対応は本当に面倒だぞ」ハァ


ミーナ「さ、さて。とりあえずは俺中尉の紹介は大丈夫かしらね。俺中尉に対しての個人的な質問等は後程各々で聞いて下さい。それでは解散!!」

宮藤「あ、あの!!俺中尉さん!!」

俺「ふむ?やぁまた会ったねお嬢ちゃん」

宮藤「先程は俺中尉さんとは知らずにぶつかってしまって申し訳ありませんでした!!」

俺「ハッハッハッ!!なぁにそんなの気にしなくて良いさ。これからは一緒に戦う仲になるんだ、細かい事は無し無し!!呼ぶ時も中尉なんて付けなくて良いからな?」

宮藤「はい!!これからよろしくお願いします俺さん!!あ、それと私の名前は・・・」

俺「宮藤芳佳ちゃんだろ?階級は軍曹、同じ扶桑出身で可愛いらしい女の子だな」

宮藤「んにゃ!?///か、可愛らしいなんてお世辞は辞めて下さいよ~///で、でも何で私の事を知っているんですか?」

俺「此方に来る前に501部隊の女性陣の名前・出身・階級は覚えて来たのさ。失礼の無いようスリーサイズは調べなかったけどね」

宮藤「ふぇ~、俺さんって真面目なんですね(・・・皆のスリーサイズはちょっと知りたいかも)」


坂本「盛り上がっている最中にすまないが宮藤、リーネが食堂で待っているぞ?」

宮藤「あ、今日は私とリーネちゃんが朝食の当番でした!!ありがとうございます、坂本さん!!」

俺「ほぉ~食事はお嬢ちゃんが作るのか。ふむ、こりゃ楽しみだな」

宮藤「えへへ♪ご期待を裏切らないように頑張りますね♪それではまた!!」

タッタッタッ

俺「美緒が言っていた通り、素直で良い子だな宮藤芳佳ちゃんは」

坂本「・・・・・・まあな。それよりお前の部屋に案内するから着いて来い」スタスタ

俺「ん、了解」

坂本「(・・・宮藤に先を越されてしまったかな)」





坂本「ここが今日からお前の部屋になる場所だ」

俺「ほほ~中々良い部屋じゃないか。俺には少し勿体無い位広いがなぁ」

坂本「・・・・・・」

俺「うむ、ベッドとやらも柔らかい。ってどうした美緒?入り口の前で突っ立ってないで椅子にでも座ったらどうだ?」ポスポス

坂本「俺、お前は何で軍の上層部に目をつけられこの501部隊に配属されたんだ?目立つのが嫌いなお前が目をつけられるのも合点がいかないのだが」

俺「ん~それな。色々理由があるんだろうが、多分一番の理由が大型ネウロイを一人で一度に二機落としちまった事かなぁ」ハァ

坂本「扶桑にネウロイ!?それに大型ネウロイをお前が二機撃破しただと!?」

俺「扶桑にネウロイが来た事に関しては他国の部隊に知らさせて無いからな、この部隊にいる美緒が知らないのも無理は無いさ。大方、ネウロイの侵入を許したのは国の威光に皹が入るって訳での情報封鎖だろ」

坂本「・・・なるほど。それでお前が大型ネウロイを二機撃墜させたのは?」

俺「一人での哨戒中に大型ネウロイ二機に遭遇しちまって応援呼ぼうにも基地からはかなり遠くてな。応援を待つのも面倒だし、このまま死ぬのも嫌だから一人でやったら・・・・・・」

坂本「撃墜できた、って訳か。お前そんな考えで戦うとは・・・いや、今更お前に言っても無駄だな」

俺「ハッハッハッ!!流石美緒、俺の性格を良く分かってるな」

坂本「子供の頃からお前と知り合いならば誰でも分かる」ハァ

俺「そりゃそうだな。んで後はさ、基地に帰って来た瞬間上層部に呼び出し食らって『今まで手を抜いてたんだろ?テメェ戦い舐めてんのか?最前線で戦っているウィッチを見習えカス』的な事を言われた後に、勝手に手続きされてあれよあれよとここに来た訳さ」

坂本「・・・・・・本当にどうしようもない奴だなお前は」

俺「俺は何事にも本気でやってんのになぁ。上層部は何も分かっちゃいねぇ。撃墜したのに褒美も無しさ」


俺「つってもまあ、501部隊に配属されたのも別段悪くは無いけど~♪ここは俺にとっちゃ天国だからなぁ~♪」

坂本「・・・・・・501部隊のメンバーに手を出したら軍法会議に出す前に、私がお前を烈風丸で叩き斬るからな」

俺「手を出すって言い方が良くねぇな~。可憐な花達は摘むのでは無く、眺めて愛でるんだよ」キリッ

坂本「全く、勝手に言ってろ。それでは私は行くからな」スタスタ

俺「まあ俺が一番嬉しかったのは久しぶりに美緒に会えた事だ。相変わらず元気そうで安心したよ。これからはよろしくな?」

坂本「・・・・・・言うのが遅い。この馬鹿者」ボソッ

バタンッ

俺「ハッハッハッ!!こいつぁ見事にスルーされちまったなぁ~(聞こえてない)」
最終更新:2013年02月02日 12:52