ロマーニャ公国空軍少将より
「あいつがどんな奴かって?そんなもの最高のパイロットさ。
非の打ちどころのない、まさにエースと呼ぶに相応しい。
…女と酒をやめれば、の話だがな。」
裏通りのバーテンダーより
「ああ知ってるよ。『虎』のことだろ?
このロマーニャにあいつを知らない奴はいないさ。敵を襲う姿は虎のごとし。酒も女も大喰らいってな。まさにロマーニャ人の鏡だよ。」
ロマーニャ公国空軍パイロットより
「すっげえ飛行だよ。急降下に急上昇、急旋回。あいつのドッグファイトは世界最高さ。
秘訣を聞いたら何て言ったと思う?『女のケツでも追っかけろ』ってよ。ったく。
女の尻追っかけてエースになれりゃあ、ロマーニャ人はみんなエースだよ」
友人の歩兵より
「処分の実績で銀狐と競ってるらしいぞ。
なんたって栄倉行き38回、重営倉行き56回、自室謹慎129回、軍法会議93回…銃殺刑未遂が6回か?あれだけ実績があるのに少尉なのも納得だな」
カールスラント空軍JG27少尉より
「すごいよね。だって戦闘機なのに私たちウィッチと同じ…いえ、それ以上の動きをするのよ?列機の座、取られちゃうかも…」
扶桑皇国陸軍軍曹より
「ご飯を一緒に作ってくれたり、一緒にいろいろやりますね。あっお洗濯が一番好きみたいですよ!」
扶桑公国陸軍少佐より
「黙っていればいい男よ。大真面目に馬鹿やって楽しんで、でもそんなでも慕われて…あ゙ーやっぱり馬鹿だわ」
リベリオン第二軍団軍団長より
「考え方が似てるのさ。自分が戦うべきは何か、守るべきは何か。それを決して枉げない。
儂の部下だったら、あの素行の悪さでも佐官の地位ぐらいくれてやるがな!はっはっは!」
「最高の男だ。私と同じで、な」
「ここがいいんだろ?ほら…」ギシギシ
「いやあっもう、らめえ…いっちゃうぅ…」アンアン
「おいおい、イキ逃げは良くないぜ?俺はこれからだ!」ギシギシギシ
上官「おい俺。謹慎終了だ。これに懲り「ああーーーーん❤」…」
俺「あん?なんつった?」パンパン
上官「」
上官「…おい俺!羨まし…違う!謹慎中だぞ!この大馬鹿者めが!!」
俺「子猫ちゃんが入って来ちまったからお世話してるだけなんだがなァ?」パンパン
上官「そんな大きな猫がいるか!まったく謹慎延長…と言いたい所だが、閣下から呼びだ。大至急だそうだ」
上官「…俺もやっていいか?実は妻と喧嘩中なんだよ。ハッハッハ」
俺「ハッ、ほらよ。好きにしな」ヒョイ
上官「さあ、君はどんな声で鳴くんだい?子猫ちゃん…」ギシギシ
女「…貴方ほんとにロマーニャ人?それともただのVerginità?ヘタクソね」ギシギシ
俺「ハッ、ヤらな過ぎて元に戻っちまったかァ?」ニヤ
上官「っく!お前と比べるな!!」クワッ
廊下
コツコツコツ ゴッゴッゴッ
俺「で、閣下からなんの呼び出しなんだ?銃殺だけは勘弁な。
アナリタと1週間ぶりのデートなんだからよ。やるならその後にしてくれ」
上官「…お前はロマーニャ人なのに約束事は守るよな」
俺「知り合いにやたら規則に厳しいカールスラント人がいるからな。仕方ないさ」
上官「大変だな。ま、かわい子ちゃんなら大歓迎だがな。ほれ、いくぞ」
俺「安心しなとびっきりのかわい子ちゃんだぜ」ガチャ
上官「失礼いたします。閣下、俺少尉を連れてきました」ビシッ
上官「それでは、自分はこれで―――――」
少将「ああ、ここにいたまえ」
上官「…はっ」(このバカともオサラバか…?)
俺「ロマーニャ空軍第3航空団所属 特殊戦略飛行隊隊長 俺だ」ビシッ
少将「うむ、楽にしてよろしい。実は俺に折り入って頼みたい事があるのだよ」
俺「へえ、何でも受けてやるぜ?閣下」
少将「うむ。本日1200より、君をある激戦区に送り込むことが決定した」
――――――――――――――
――――――――――
俺「了解だ。今すぐ飛ぶから整備に連絡頼むぜー…あー閣下」
少将「なんだね?俺」
俺「俺の行く地獄はどこだ?東部戦線か?」
少将「いや」
俺「ああ?」
少将「俺、お前に向かってもらうのは、アフリカ戦線だ」
俺・上官「「…は?」」
上官「…閣下、ひとつよろしいでしょうか?」
少将「言ってみろ」
俺はすでに退室済み。12時までは針二つ分程しかないので今はハンガーのあたりだろうか。
謹慎と言う名の休暇が終わった途端に異動。やはり腐っても奴はエースだった。
上官「なぜ、奴をアフリカに?」
少将「ああ…そのことか。以前から多くの激戦区から奴には派遣要請が出ていたのだ。しかし、先の撤退戦での度重なる命令違反、無断出撃。
我々は黙認できるが…上が黙ってなくてな。殺される前に任務をやった方がいいと思ったのだよ」ハッハッハ
上官「…だからと言って、なぜアフリカなのです?距離的に考えれば東部戦線の方が…」
少将「甘いな」ギロ
上官「――――ッ!!」
少将の目が上官を捉える。空気が一気に引き締まり、ぴりぴりとあたりに緊張が満ちるのを肌で感じる。
上官はごくりと唾を飲み次の言葉を待ちながら手の汗を拭った。
少将「アフリカはな、」
少将は目をそらさずに続ける
少将「野郎ばっかりなのだよ」ニヤリ
上官「」
少将「よいか、東部戦線は確かに激戦区だ。要請も来ていた!だがしかし!ウィッチの数が多い、多すぎる!
それに比べてアフリカ戦線はなんと30名たらず!そして野郎は何万人!!
野郎共と寝食を共にすれば、いずれ本当の力も発揮できると思ったのだよ。それに、パットンの奴からから推薦状が来たからな。これしかないだろう?」
熱く満足そうに語る彼は、先ほどとは打って変わって楽しそうだ。
対して上官は真っ青で小刻みに震えている。そして、ぶるぶると震える声でそっと現状に置いて最大の問題点を告げた。
上官「あの、閣下」
少将「どうした?また女に引っ掛かったのか?だからあれほど―――――」
上官「アフリカには、我らのマルセイユ中尉がいらっしゃいます」
はっと少将が息を飲む。『ガリバルディの再来』とまで賞賛されたその頭脳が急速に回転を早め、やってしまった最悪の事態の処理を始める。
少将「――ッ!!何…だと…!?い、いや、さすがに俺もも手は出さないはずだ!我々が女神と称えるのに決めたように!!」バァン!
弾かれた様に少将は立ち上がり、オーク材の机に拳を叩きつけた。その拳は怒りか恐れか、カタカタと震えている。
上官「分かりませんよ…いくら『アフリカの星』と呼ばれようと、あの方はまだ14歳です。
あの美しさですよ?俺がうまく言いくるめてしまったら…」
上官も震えながら話す。額からは脂汗が流れ、目からは涙がこぼれそうだ。
少将「ウワアァァーーー!!あの女っタラシがあぁああ!!手を出さないと誓え俺ェエエ!!」ゴロゴロ
少将は叫びながら椅子から転がり落ちる。上官は己もそうしたい気持ちを抑えるのにいっぱいいっぱいだ。だが動かねば!あの美しい鷲の化身が、あの『虎』に食べられてしまう!
上官「今すぐ、今すぐに東部戦線に送りましょう!我々の中尉が…!!たとえ将軍の推薦があったとしても!!」
少将「当然だ!よし、緊急事態だ!警報鳴らせ!我らの中尉の危機だ!今すぐ奴を東部戦線に送り込――――!!!」
ブロロロロロ…
「「あ…」」
窓の外をBf 109が飛んでいく。黄色の塗装に虎のパーソナルマーク。
時刻は丁度の1200。針路はしっかりとアフリカにとり、時折曲芸を繰り出しながら飛んでいく。
上官「タイガー、バウム…」
少将「……ああ」ガクリ
少将「…アフリカへの補給、増やそうか」
上官「…了解しました閣下」
その日、執務室からは男のすすり泣く声と大量の書類が絶えず溢れていた…
To Be Continued...
最終更新:2013年02月02日 12:57