30 :パラレルワールド[]:2010/12/01(水) 18:38:59.71 ID:PgBsoM9/0
第4話「初めての空」
――朝、俺の部屋
宮藤「俺さーん、朝ごはんですよー」
宮藤「開けますよー」ガチャ
宮藤「いつまで寝てるんですか!早く起きて下さい!」バサッ
俺「あー、おはよう…」
俺は半分寝ながら答えた。
朝に弱い俺は、元の世界に居たときも同じように起こしてもらっていた。
朝起こしてもらう…というのは誰もが望むことであろうがそれは
「朝だよ、起きて」ユサユサ
こんな感じの時に限られる。
このように、朝眠い時に布団を剥がれたらむしろ嫌になるものである。
宮藤「もうみんな食堂に揃ってますよ!」
俺「わかったわかった、今行くよ」
そう言って、食堂に行くと確かに全員揃っていた。
33 :パラレルワールド[シリアスも後の方で出てくるはずなんで、もうしばらく緩いのにお付き合い下さい][]:2010/12/01(水) 18:41:50.59 ID:PgBsoM9/0
ミーナ「これで揃ったわね」
ゲルト「遅いぞ俺!」
エーリカ「朝は1分でも寝ていたい気持ちはよくわかるよ~」
ゲルト「起こす方の身にもなってくれ…」
宮藤「全くです!これじゃあ、あっちに居た時と変わらないじゃないですか…」
宮藤「なっ!そ、そんなことないです!」
まったく…シャーリーはどういう意図でからかっているのだろうか?
まあ宮藤が反応しすぎってのもあると思うが…
エイラ「ほら、さっさと座れヨ」
坂本「よし!では、いただきます」
「「「「「いただきます」」」」」
38 :パラレルワールド[]:2010/12/01(水) 18:44:17.76 ID:PgBsoM9/0
ゲルト「やはり宮藤の飯は美味しいな」
エーリカ「そうだねー」
リーネ「久しぶりですね、ほんとうに」
ルッキーニ「おかわりー!」
ゲルト「くっ…お前は毎日これを食っていた上に宮藤を扱き使っていたのか!」
俺「何かその表現誤解があるような…」
ミーナ「それはそうと、俺さん。今日から本格的に訓練を始めてもらいます」
俺「具体的にはどんなことを?」
坂本「それは私に任せろ、まずは基礎体力からだ!ビシバシ鍛えてやるぞ、はっはっは!」
嫌な予感がするなぁ…
しかし、ここに身を置いた以上それは必須だろうし頑張るしかないか。
そして、朝食を終えた俺は早速訓練を言い渡された。
42 :パラレルワールド[]:2010/12/01(水) 18:47:18.45 ID:PgBsoM9/0
―――――――――――――――――――――――
坂本「筋トレからだ!いくぞ!」
まずは腕立てから。
俺だって人並みに体力はあるつもりだし、筋トレ自体はそこそここなせる。
続いて腹筋。
いつの時代も鍛え方というのは変わらないんだな…と思いつつ体を動かす。
坂本「次はランニングだ!ついてこい!」
そう言うと、少佐は自ら走り始めた。
正直筋トレが少しこたえていたが、文句は言ってられない。
なんせ同じ内容をこなした宮藤、リーネ、ペリーヌは苦しそうではあるがついていってるのだ。
俺「はぁ、はぁ…」
坂本「どうした俺!遅れてるぞ!」
そういて、遅れながらも何とかついていってその日の訓練は終了した。
かなりハードだったのに、他の面々はケロっとしている。
ウィッチってすごいな…と改めて思った。
そうして、基礎体力や飛行訓練。
模擬戦などをして俺は着々と成長していった。
そんなある日…
―――――――――――――――――――――――
44 :パラレルワールド[]:2010/12/01(水) 18:50:18.62 ID:PgBsoM9/0
ウーーーーーーーウーーーーーーー
ミーナ「ネウロイよ!」
坂本「バルクホルン、ハルトマン、リーネ、ペリーヌ、宮藤、俺、私が出撃。あとは待機だ!」
「「「了解!」」」
ハンガーでストライカーを履きながら俺は密かに恐怖を感じていた。
これが俺の初陣だと思うと、足が震えてきた。
本当に命を懸けて戦うのは
初めてであり、死がこんなに身近に感じられると思わなかった。
ゲルト「緊張しなくていいぞ、大丈夫だ。」
さすが歴戦のウィッチ。
俺の心中もバレバレってわけだ。
だが守ってもらいっぱなし、というのも男が立たない。
俺は気合を入れるためにも全力で叫んだ。
俺「俺、出撃します!!」
ブロロロロロロロロロロロ
エーリカ「俺の固有魔法って銃には使えないの?」
俺「直接触れてないと駄目みたいだ。」
ペリーヌ「それでその弓も持ってきてますのね」
45 :パラレルワールド[]:2010/12/01(水) 18:53:06.90 ID:PgBsoM9/0
リーネ「重くないんですか?」
俺「そんなには。もしかしたら役に立つかもしれないしな」
ゲルト「いたぞ!少佐、コアは?」
坂本「ふむ…迷うことはない、ど真ん中だ!」
こうして俺の初めての戦いの火蓋が切って落とされた。
と言っても、俺が前衛に出て戦うわけではなく
バルクホルン、エーリカが前衛組
リーネ、ペリーヌが後衛組で
俺は宮藤とともに、少佐の2番機に入りサポートとなる。
バルクホルンの一言が効いたのだろうか、恐怖はいくらか薄らいでいた。
散々やった訓練や模擬戦を思い出しながら銃を撃ち続け、
そして、何一つ危ぶむ事もなく…
ドカァァァン パリィン
坂本「コアの消滅を確認。我々の勝利だ。」
リーネ「楽勝でしたね」
宮藤「俺さんはどうでした?」
俺「まあ訓練通りに出来てよかったよ」
47 :パラレルワールド[戦闘薄くてごめん][]:2010/12/01(水) 18:56:10.30 ID:PgBsoM9/0
ただ、バルクホルン、エーリカ、坂本少佐辺りの動きはやはり群を抜いてすごい。
いくら初戦とはいえ、まるで自分が親についていくだけの雛鳥のような気がして悔しい。
そんな表情を悟られたのか、坂本少佐に声をかけられた。
坂本「そう気に病むな、その内強くなれるさ。はっはっは!」
この隊の奴らはみんな心でも読めるのかね、まったく。
無事に帰って来た俺達を、待機していたウィッチ達が迎えてくれた。
ルッキーニ「おかえりー!みんなー!」
俺「ふー、よいしょっと…って、あれ…?」ペタン
基地に戻り、ストライカーを脱いだ俺は違和感を感じ…その場に座り込んでしまった。
ゲルト「ふっ、軟弱者が」
エイラ「どうした俺?腰が抜けタカ?」アハハ
サーニャ「笑っちゃだめよエイラ。俺さん、支えるから掴まって下さい」スッ
エイラ「な、なんでダヨサーニャ…」
エーリカ「トゥルーデも厳しすぎだよ!さ、反対側支えてあげる」スッ
宮藤「う~~……」
こうして俺は、エーリカとサーニャに支えられながら部屋に戻った。
もう情けなくて涙が出そうだ。
でもみんなが優しくて助かったな…
49 :パラレルワールド[]:2010/12/01(水) 18:59:01.41 ID:PgBsoM9/0
―――――――――――――――――――――――
―――そして夕食の時間
俺はある問題を抱えていた。
さきほどから、宮藤が口を利いてくれないのである。
俺「なあ、何かしらないけど悪かったって」
宮藤「…」プイッ
俺「一体何なんだよ…」
シャーリー&エーリカ「(ははーん、なるほどね)」ニヤニヤ
エーリカ「俺ー、今日はお疲れ様!」ガシッ
そう言うと、いきなり右腕に抱きついてきた。
俺「まあ最後はかっこ悪かったけどな」
エーリカ「そんな俺を労って、はいあーん」
俺「えっ?い、いきなりそれは…」
エーリカ「食べてくれないの…?」ウルウル
ダメだ、その上目遣いは反則だ!
俺「わかったよ…」パクッ
50 :パラレルワールド[]:2010/12/01(水) 19:00:05.85 ID:PgBsoM9/0
エーリカ「おいしい?」
俺「あぁ、おいしいな」
シャーリー「じゃあ私も反対からあーん」
俺「なんでだよっ!?」
シャーリー「ハルトマンのは食べれて私のは…」シクシク
俺「食べる!食べるから!」パクッ
シャーリー「うまいか?」
俺「うん」
なんだこれは…まさか人生初のモテ期到来か?
今まで取っておいてラッキーだったぜ…
何て考えていたら、ふと視線を感じた。
見ると、宮藤がすごい勢いで睨んでいる。
そしてハッと気付いた。
これが狙いだったのか!
宮藤「…」ジトー
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/12/01(水) 19:00:44.83 ID:DtPb8YGyO
ヒャッハー!壁の用意だァー!
52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/12/01(水) 19:02:07.60 ID:eAdrv2tB0
壁がないな………そうだ地球殴れば良いんだ!
53 :パラレルワールド[]:2010/12/01(水) 19:02:32.21 ID:PgBsoM9/0
俺「そ、そろそろ自分で食べれるから大丈夫だよ」
シャーリー&エーリカ「しょうがないなぁ…」
宮藤「ホッ…」
宮藤が安堵の表情を見せた。
予想通りと言ったところか、2人がその隙を見逃すわけがなかった。
エーリカ「ホッとした?」
宮藤「ななな何を…」アセアセ
シャーリー「動揺しまくってるな」
ペリーヌ「まったく浮ついてますわ」
エイラ「わかりやすいなミヤフジ…」
サーニャ「エイラも大概よ」
坂本「はっはっは、モテる男は辛いな!」
ミーナ「(恋の予感!)」
54 :パラレルワールド[]:2010/12/01(水) 19:04:11.39 ID:PgBsoM9/0
―――――――――――――――――――――――
そして、慌しい夕食を終えると一旦部屋に戻る。
風呂の時間だからだ。
一応言っておくと、俺だって興味がないわけではない。
だがしかし、まだまだ命は惜しいからな…
部屋でじっとしていると声が掛かった。
どうやら風呂が空いたようだ。
俺「ふー、やっぱり豪華だよなこれ」ザパーン
家とは桁違いの大きさの露天風呂にゆっくり浸かる。
空には綺麗な月が浮かんでいた。
俺「月は変わらないな…」
俺「元の世界どうなってるかな…」
ここに来て俺は、少し元の世界が恋しくなっていた。
所謂ホームシックというやつだろうか。
別に未練があるわけではない。
変化のない日常に、少ない交友関係。惰性で行く大学。
どれも取るに足らないものばかりだ。
なら、何故こんなにも俺はあの世界を想うのだろうか。
56 :パラレルワールド[]:2010/12/01(水) 19:06:09.55 ID:PgBsoM9/0
失ってみて初めてわかる。
本当に大切なものはすぐ傍に。
この言葉を笑い飛ばしてた頃が懐かしいな。
本当に失わないとわからないとは…
俺はのんびり風呂に入りながら、ある決意をした。
ちなみに風呂で鉢合わせ、なんてラッキースケベは無かった。
ちょっぴり期待したんだけどな…
次回予告
初陣をなんとかこなしたが、ホームシックに陥ってしまう。
そんな中ある決意をする俺。
それは一体何なのか…
最終更新:2013年02月02日 13:16