あらすじ
突然、2010年の東京に飛ばされてしまった宮藤。
そこで俺と出会い、短い時間だが一緒に過ごすことになる。
2人は打ち解けその生活を楽しんだが、ついに帰る方法が見つかった。
ところが俺まで飛ばされてしまい逆に宮藤の世界へ。
運よく使い魔と契約し、ウィッチとして認められた俺はストライクウィッチーズに入隊。
ビビリながらも何とか初戦をこなす。
エーリカや宮藤と一緒に帰省も済ませ、過ごしていたある日のこと。
予報もなくネウロイが現れる。
しかし、それは罠であり俺は謎のネウロイと共に撃墜されてしまった。
一命を取り留めた俺達は、決戦の日に向け準備をすることとなった。


第8話「宿敵」



俺「ん…」

俺「ここは…」

目が覚めると、俺の目には無機質な白い天井が映っていた。
前にもこんなことがあったな。
確か、ネウ男に撃墜された時だったか…

112 :パラレルワールド[]:2010/12/11(土) 16:22:33.88 ID:Ed75T8GF0

そして、それをそのまま再現したかのように
ベッドの両側には2人が居た。

宮藤「俺さん、目が覚めましたか!」

ネウ子「何であんなことを…」

俺「また助けられちゃったな」

宮藤「それはいいです!体に異変はないですか!?」

俺「うーん、とりあえず変化なしかな」

アレは失敗したのか?
それとも、変身!とかになったりして…

ネウ子「調べる…脱いで」

俺「よしわか…って、脱ぐの?」

ネウ子「上だけでいいから…」

素直に脱いでネウ子の方を向く。
すると突然、その手で俺の体をペタペタと触り始めた。

俺「一体何を…」

ネウ子「調べてるから…動いちゃダメ」

114 :パラレルワールド[]:2010/12/11(土) 16:27:46.92 ID:Ed75T8GF0

どうやら触診のようなものらしい。
聴診器ですらくすぐったいのに、人の手がくすぐったくないわけがない。
というかぶっちゃけエロイ。

俺「痛っ、何だよ宮藤。抓ったら痛いじゃないか」

宮藤「ふんっ」ツーン

そんなやりとりをしていると、扉が開き中佐達が入ってきた。

ミーナ「お邪魔だったかしら?」

俺「そんなことないから!」

―――――――――――――――――――――――

坂本「単刀直入に聞こう、お前は何をしていた?」

坂本「私が発見したから良いようなものの…」

そう、俺は海岸で倒れているところを朝の訓練中の坂本少佐に見つかった。

エーリカ「あそこって魔法陣のあった場所だよねー」

珍しく…と言ったら失礼かな。
少し怒気を含んだ様子でエーリカが言う。

115 :パラレルワールド[]:2010/12/11(土) 16:32:06.72 ID:Ed75T8GF0

ゲルト「つまり、奴らと同じ方法で強くなろうとしていたわけか」

俺「バレバレだな、その通りだよ」

シャーリー「何でそんな危険かも知れないことを、何の相談もなしにしたんだ!」

ルッキーニ「心配したんだよー」

俺「すまない…でも、これは俺の責任だから」

俺「俺ができることはこれぐらいしか…」

そう言おうとした時、俺の顔にビンタが炸裂した。

宮藤「そんなこと言わないで下さい」

いきなりビンタされた驚きで固まっていると

宮藤「そんな悲しいこと、言わないで下さい」

言い聞かせるように、宮藤が言った。

エイラ「バカな奴だな、ホント」

サーニャ「ふふ…お馬鹿さん♪」

ちょっと良いな今のセリフ…じゃなくて。

俺「どういうことだ?」

118 :パラレルワールド[]:2010/12/11(土) 16:37:15.68 ID:Ed75T8GF0

ミーナ「私達はストライクウィッチーズよ」

ペリーヌ「12…いえ、今は13人でしたわね」

リーネ「その13人が、みんな居てストライクウィッチーズなんです」

宮藤「誰の責任とか関係ないです。この問題はみんなの問題なんですから」

ネウ子「1人で…背負わないで…」

なるほどね…あの使い魔が言ってたのはこれだったのか。
駄目だなぁ俺、心配ばかりかけてしまう。

俺「わかった、ごめん。これからはちゃんと相談します」

宮藤「それでいいです!」

ゲルト「で、結局成功したのか?」

俺「何も変化はないけど…」

ネウ子「一応…成功してる…」

坂本「じゃあ今、俺は強くなったのか?」

ネウ子「そうだと思う…」

ミーナ「あのネウ男とは?」

119 :パラレルワールド[]:2010/12/11(土) 16:42:41.18 ID:Ed75T8GF0

ネウ子「多分互角ぐらい…」

シャーリー「まあ敵もそう間を空けずに来るだろう、戦略を考えないとな」

こうして、その日は戦略を立てるだけで終わった。
そして数日後。
ついに決戦の日が訪れた…

―――――――――――――――――――――――

ウーーーーーーーーーウーーーーーーーーー

ミーナ「ネウロイよ!」

ゲルト「いよいよだな」

ネウ子「感じます…アイツの力を…」

坂本「作戦は昨日話し合った通りだ」

シャーリー「やってやるかー!」

ルッキーニ「おー!」

ミーナ「みんな揃ったわね?」

「「「「「ストライクウィッチーズ、出撃!!」」」」」

ブロロロロロロロロロロロロ

120 :パラレルワールド[]:2010/12/11(土) 16:47:04.78 ID:Ed75T8GF0

ネウ子が言った通りの場所に行くと、そこにはネウ男が居た。

ネウ男「生きてたのか…元気だったか?」

俺「おかげ様でね」

ネウ男「おーおー、勢揃いしちゃって…」

ネウ男「こっちの戦力は俺だけじゃないぜ?」

そう言って、ネウ男は西を指差した。

ネウ男「少し先に、前回より少し多い…150ほど用意した」

ネウ男「どうする?俺にかかりっきりじゃ街が滅ぶぜ?」

ネウ男は挑発するように、こちらを見る。
しかし今日まで色んなパターンに対応できるように考えてきたのだ。

俺「予想通りだな…」

ネウ男「なんだと?」

俺「じゃあみんな、戦おう。必ず勝つんだ。」

ミーナ「あなたこそ気をつけるのよ」

坂本「お前も立派になったな」

ゲルト「まだあの模擬戦は済んでないからな!」

122 :パラレルワールド[]:2010/12/11(土) 16:53:09.84 ID:Ed75T8GF0

エーリカ「またお菓子かってよねー」ニシシ

シャーリー「ま、大丈夫。なんとかなるさ」

ルッキーニ「がんばろー」

エイラ「今日の結果は…戦車の正位置。私の占いはよく当たるンダ」

サーニャ「みんなの力を信じます」

ペリーヌ「負けなんて許しませんわよ!」

リーネ「またみんなでお茶をしましょう」

宮藤「必ず…帰って来てくださいね」

ネウ子「約束…です…」

俺「もちろん!」

そしてみんなは俺1人を残し、ネウロイの方角へ飛んでいった。

ネウ男「おいおい、お前1人で俺を止めるってか?」

ネウ男「前回の惨敗を忘れたわけじゃねーだろ?」

123 :パラレルワールド[]:2010/12/11(土) 16:56:36.51 ID:Ed75T8GF0

俺「黙れ」ドカッ

ネウ男「ぐはっ」

話し続けるネウ男にイライラした俺は、問答無用で近づき
前回されたお返しにその拳を打ち込んだ。
数メートル吹っ飛んだところで、ネウ男は停止した。

俺「御託を並べてる暇があるならかかってこい」

ネウ男「やってくれるじゃねーか、さてはお前も…」

ネウ男「はっ!こりゃ面白い!何も知らないくせにただ力を求めた馬鹿が!」

ネウ男は心底おかしそうに笑う。
どうやら、この方法には何か秘密があるらしい。
だが今は関係ない。

ネウ男「ま、勝てたら教えてやるよ。行くぞ!」ヒュン

ドガァァァァァァン

拳と拳がぶつかり合う音が響いた。

―――――――――――――――――――――――

124 :パラレルワールド[]:2010/12/11(土) 17:00:05.00 ID:Ed75T8GF0

――ウィッチーズ・ネウロイサイド

宮藤「大丈夫かな…」チラ

ゲルト「後ろを気にするな宮藤、奴は任せろと言ったんだ」

ミーナ「そうよ、そこで信じてあげるのが仲間でしょう?」

宮藤「…そうですね!」

坂本「見えてきたぞ…」

シャーリー「うひゃー、すげーなー」

エーリカ「これはちょっと本気でやらないとヤバそうだね」

ウィッチーズの前には、すごい数のネウロイが居た。
しかし、ここを通すわけにはいかないのだ。
お互い後ろを任せてるんだから。

ミーナ「全機攻撃開始!」

「「「「「了解!!」」」」」

ミーナ「隊を2つに分けた方がいいわね…美緒!」

坂本「火力のある者…私、ネウ子、バルクホルン、エーリカ、エイラ、サーニャは大型の駆逐に向かう!」

ミーナ「他は、私に続いて頂戴!」

126 :パラレルワールド[]:2010/12/11(土) 17:05:16.23 ID:Ed75T8GF0

140、130…数は減っていくが、魔法力は無限ではない。
ペース配分を考えなければならない分、ウィッチーズは少し不利だった。
幸運だったのは、ネウ子がいたことかもしれない。
彼女は動力源はネウロイ…すなわちコアでありエネルギー切れの心配をしなくていいのだ。
よってネウ子が先陣を切り、他の隊員がそれに続くという形をとっていた。

ネウ子「っ!!」

ゲルト「危ない!」バシッ

ネウ子に当たりそうなビームを、直前でバルクホルンが防ぐ。

ゲルト「無茶をするな、何かあったら…俺が悲しむぞ」

ネウ子「了解…」

リーネが取り囲まれるが、ペリーヌが追い払う。
ルッキーニが突っ込むが、シャーリーがフォローする。
いつも通りのウィッチーズだった、

ミーナ「80を切ったわ!」

ゲルト「うおおおおおおおおおおお」ガガガガガガガガガ

エーリカ「ラストスパートだね!シュトルム!」ゴオオオオオオオオ

宮藤「はぁ、はぁ…まだまだぁ!!」

―――――――――――――――――――――――

128 :パラレルワールド[]:2010/12/11(土) 17:10:04.63 ID:Ed75T8GF0

――俺・ネウ男サイド

ドォン ガァン ガシッ

俺「(予想以上に強い…)」

ネウ男「ちっ、まぁ条件は対等だから仕方ないか」

今のところ、俺とネウ男は互角だった。

ネウ男「はっ!」シュン

俺「くっ…」バシッ

手に最小限のシールドを張り、ビームを弾く。
それと同時に、また奴が接近してくる。
回し蹴りが放たれたが、寸前で避けカウンターにストライカーで蹴り上げようとする。
しかし、それも当たらずすぐに拳の打ち合いになる。

俺が危惧していたのは、魔法力切れによる敗北。
長期戦は不利ということだ。
だから短期決戦のつもりで挑んだのだが中々に手強い。

129 :パラレルワールド[]:2010/12/11(土) 17:15:05.21 ID:Ed75T8GF0

ネウ男「くらえっ」ドカッ

俺「ぐっ」

油断していると、1発許してしまった。
一旦距離をとり呼吸を整える。

ネウ男「はぁ、はぁ…わかんねーな、何故お前はそこまでしてアイツらに肩入れする」

ネウ男「所詮は違う世界の人間、どうなろうと構わないはずだ」

俺「簡単なことだ」

俺「好きだから、守りたいからだよ」

ネウ男「けっ、相変わらず人間様の考えはわかんねぇな!」ドカッ

俺「わかってもらわなくてけっこうだ」ドゴッ

マズイ、そろそろ魔法力の底が見えつつある。
次の1手に賭けるしかないか。

俺「魔力充填開始」

俺は全魔法力を、その右手に充填する。

俺「魔力充填100%!」

130 :パラレルワールド[]:2010/12/11(土) 17:18:07.84 ID:Ed75T8GF0

ネウ男「そろそろ限界か…?これで終わらせてやるよ」

そう言って、ネウロイも力を溜める。

時が止まった。
静寂が場を支配し、動いてるものは何一つない。

次の瞬間。

俺「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

ネウ男「しねええええええええええええええええええ」

ドカァァァァァァァァァァァァァァン

魔力同士の反発による爆発音が、轟いた。

―――――――――――――――――――――――

――ウィッチーズ・ネウロイサイド

ドガァン パリィン

ミーナ「全機撃墜確認!」

坂本「周辺にも…うむ、居ないな」

ゲルト「ようやく終わったか…」

エーリカ「もう弾も魔法力もほとんど空っぽだよー」

131 :パラレルワールド[]:2010/12/11(土) 17:21:17.63 ID:Ed75T8GF0

ドカァァァァァァァァァァァァァァン

シャーリー「何だ今の音は!?」

ルッキーニ「あ、あれ!」

指差した方向は、さきほど飛んできた方角である。

エイラ「まさか…」

サーニャ「俺さんのところかしら…」

宮・ネ「っ!!!!」

たまらず宮藤とネウ子が飛び出した。

リーネ「芳佳ちゃん!」

ペリーヌ「2人とも、独断専行は危険ですわよ!」

ミーナ「みんなで追いましょう!」

一足先に現場に到着した宮藤とネウ子が見た光景は、壮絶な物だった。


次回予告

ついに決着がついたネウ男と俺。

そして、俺を待ち受けていた運命とは…

最終更新:2013年02月02日 13:18