視界には、ぼんやりと空が広がっている

僕「ふぁ~~ぁ・・・」


ボクがこの世界に来てから二週間とちょっとが経った

この二週間でネウロイとの初戦闘があったり結構色々・・・いや、相当色々あったのだが

それはまた次の機会にお話しよう

とにかく今は・・・


僕「・・・・・」

サーニャ「・・・・眠い」

そう、眠い、この一言に限る

僕「あ・・・サーニャ、聞きたい事あるんだけどいいかな?」

眠気に負けないよう会話をする事にしたのだが・・・

サーニャ「あ・・・はい、どうかしましたか?」

僕「あのさ、今までは一人で夜間哨戒してたの?」

サーニャ「いえ、たまにエイラと一緒だったりしますよ」

僕「そっか・・・そりゃそうか」

サーニャ「?」

僕「いや、一人だったら寂しいんじゃないかな、と思ったんだけど」

サーニャ「寂しくないって言ったら嘘になると思いますけど」

―――――今はボクさんが一緒ですから

僕「そ、そっか・・・//////」

サーニャ「はい、一人か二人かだと全然違いますよ」

僕「・・・・・」

サーニャ「ボクさん?」

僕「あ・・・そうだね、一人か二人かだと全然違う、わかるよ」

サーニャ「え、あ!・・・ごめんなさい・・・」

僕「はは、大丈夫、こんな事で落ち込んでたら姉さんに怒られるからね」

サーニャ「・・・・・」

僕「大丈夫!気にしてないよ、今はサーニャが居てくれるから」

サーニャ「え・・・/////」

僕「ああ、と、とにかく早く帰って寝よう!」

サーニャ「は、はい///」




今は夜間哨戒の帰りだ

最近はサーニャの夜間哨戒に付き添うのが普通になっている

ミーナさんに言われたからなのだが・・・

あと、エイラがなんともいえない顔だったが一言

エイラ「・・・サーニャになんかしたら許さないんだからナ!」


ついでに「しないよっ!」・・・とは言わなかった



~501ハンガーにて~

僕「あ、ご飯つくらなきゃ・・・って、当番じゃなかったよ」

癖なんだよな、姉さん朝が早かったからそれに合わせてたし

サーニャ「ミーナ隊長?」

ミーナ「お帰りなさい、二人とも、僕さんに連絡があるのだけれど」

僕「・・・・・・・・・」

サーニャ「あ・・・」

僕「zzzzzzzzz」

ミーナ「はぁ・・・・えいっ!」

パコッ!

僕「イタイッ!?」

ミーナ「起きましたか?後で連絡があるので執務室に来るように!いいですね?」

そういってミーナさんは去って行ったのだが

僕「え、なんで、なんだったの、何かしたのかな?」

サーニャ「チョップ?」

チョップだったのか・・・いや、違う!そうじゃないよ!

ボクなんかミーナさんにしたのか?

僕「お説教かな・・・?」



~執務室~

ミーナ「という事で、これからもよろしくね僕軍曹」

僕「あ、了解です」

内容は説教ではなかった、どういう事かというと先日上層部にボクの事を
「最前線で育成する事で今後のネウロイとの戦闘に大きく貢献できるはず」
と、言ったらしい、そして今日になって結果が来たんだとかなんとか

僕「そっか、軍人か・・・軍人?、軍人ねぇ・・・」

高校二年生という肩書きはどこへ行ったやら

ミーナ「そんなに意識しなくていいのよ?」

僕「はい、とりあえずそうしますね、正直に言うと実感がまだ無くて・・・」

ミーナ「そうね、最初はそうかもしれないわね」

僕「すみません、なるだけ頑張ります」

ミーナ「はい、期待してますよ?」


その後ミーナさんはしばらく僕の顔を見て言った


ミーナ「ふふ・・・やっと慣れたみたいね、よかった」

慣れた、というのはこの場所にということだろう

僕「はい、おかげさまで」

ミーナ「じゃあ報告は以上です、ゆっくり休んでください」

僕「はい、じゃあ失礼します」

バタンッ

ミーナ「上層部も思ったほど素性を詮索して来たりはしなかったわね・・・」

ミーナ「せっかく嘘の情報まで用意してたのに・・・」



ミーナ「それにしても、表情が柔らかくなったわね、あの二人の御蔭かしら・・・」






~僕自室前~

僕「あぁ・・・眠いなぁ、このまま立って寝れそうだな・・・」

そう言いながらたどり着いた自分の部屋

今なら言える、ここは

僕「ボクの部屋、だな」

こう思えるようになったのは、みんなのお蔭だな

部屋に入りベットにダイビング、そうして

ボクは眠りに落ちていった



~?~

僕「ここは、どこだ?」

?「ごめんね、もうあんまり時間がないみたい・・・」

僕「誰?」

?「ごめんね」

僕「姉さん?」

?「後はボク次第、きっと大丈夫だから」

僕「待って!姉さん!!」

?「バイバイ」

僕「待ってって!」


~僕自室~

僕「姉さんっ!!」

あれ、夢?そりゃそうだよな、そうに決まってる

僕「・・・夕ご飯、作らないとね」

時間は夕暮れ時、熟睡していたようだ



僕「今日は何作るかな・・・」


夢だったんだよな・・・あれって


~同日夕方~

-食堂-

夕食は結局シチューにしたんだが、まぁ今回も宮藤が納豆をセットにしようとして大変だった

ついでに今は夕食後、エイラと食堂で話していた

僕「なぁエイラ・・・聞きたい事あるんだけどいいか?」

エイラ「いいゾ、ワタシが答えてやろウ」

僕「うん、じゃあ遠慮なく、ネウロイってさ、なんなんだ?」

エイラ「・・・・・・・・」

僕「・・・・・・・・」

エイラ「な、ナニ言ってんダ?」ポカーン

僕「いや、実際に会って戦ったからさどんなのかは解るんだけど」

エイラ「結局ナニが言いたいんダ?」

僕「いや、要するにアイツらは何がしたいのか?ってこと」

エイラ「う~ん・・・?」

今までは何気ない話をしていたのだが、気になったから聞いてみた

実際ボクの中のネウロイ像ってのは単純でしかないからな

バルクホルン「敵だ」

そう、単純に敵としか認識していない・・・って

僕「え?」

バルクホルン「奴らは敵だ、それで十分だろう」

気が付くと後ろにバルクホルンさんが居た、気付かなかった

シャーリー「おいおい、僕が聞きたいのはそういう事じゃないだろうに」

ルッキーニ「ボク~おやつ作って~~!なんでもいいよ~!」

エーリカ「私も食べたいな~!お~や~つ~!」

あれれ・・・結構居る!?

僕「え、と、ですね?バルクホルンさん、敵っていっても目的とかあるんじゃないかと」

そう単純に敵と割り切れるほどこの世界とネウロイの事をボクは知らない

バルクホルン「目的か・・・そんなもの侵略じゃないのか?」

シャーリー「まぁ、そうだな・・・侵略で間違いないだろうな」

ルッキーニ「おやつ~~!」

エーリカ「食べたい~~!」

子供が混じってる!?

なんだ、この二人はおやつに侵略でもされたのか?

いや、とにかくおやつは置いといて、次にネウロイは歌をどう思うんだろう?と思ったのだが・・・


エイラ「・・・オマエ、夜間哨戒あるんだから準備しとけヨ」


そのちょっと怒ったような声にボクは少し動揺する

僕「え、あ・・・うん」

エーリカ「あれ、エイラ怒ってる?」

シャーリー「そうだな、どうかしたのか?」

エイラ「え、べ、別に怒ってないゾ!」

エーリカ「あ、二人きりで話してたのに邪魔しちゃったからか、ごめんね!」

僕「?」

エーリカ「ふふふ」ニヤニヤ

シャーリー「ほほう、なるほどぉ」ニヤニヤ

エイラ「ナ、ち、違うゾ!?ワタシはサーニャの事が・・・」

サーニャ「エイラ?」

エイラ「ワーーーーー!?」

僕「あ、サーニャ?」

サーニャ「どうかしたんですか?」

エーリカ「えっとねぇ、エイラがね・・・」

エイラ「エ、えと、サ、サーニャ風呂行こう!今すぐ行こう!」

サーニャ「?」

タタタタタタタ

僕「な、なんなんだ一体?」

シャーリー「うん、僕にはまだ早いかもな、それにしても解りやすいなぁ」

エーリカ「そだね~」

ルッキーニ「お~や~つ~!」

バルクホルン「はぁ・・・何をやっとるんだ・・・」

僕「?」

早い?何がだ?エイラは何を言おうとしたんだ?


その後、なんだかわからないが、とりあえずクッキー作ってみたりした

――――――
――――
――



僕「やばいな、風呂は・・・入れるかな?」

思いのほかクッキーに夢中になってしまった・・・

僕「時間はまだあるか」

とりあえず軽く汗を流すだけでもいいか

僕「とにかく風呂だな!」

その時はあんな事になるなんて思ってなかった

いや、まぁそんな大事じゃなかったけどね


~風呂~


僕「ふぅ・・・」

風呂は日本と変わらないんだよな・・・

本当にありがたい

僕「・・・・・・・」

湯船に顔を突っ込んで目を閉じる

最初はいろいろ戸惑ったし、なんか色々あったけどここにも大分慣れたな

僕「・・・・ふぅ」

考え事を終えて顔を出したら

サーニャ「・・・・・」

エイラ「・・・・・」

僕「・・・・・」

いや、これは、慣れてるわけないだろう・・・?

僕「え、と、・・・・」ゴボゴボボ

どうしよう?そうしよう?どうしよう?


エイラ「な、ナニやってんダ!?」

サーニャ「///////////」


~ちょっとして~


僕「なぁ、やっぱり先に上がったほうが・・・」

エイラ「もうあんま時間ないダロ」

僕「いや、たしかにもうゆっくり浸かり直す時間はないけど」

こう精神的になにかが磨り減ってるような気がする

ついでに今は隅と隅に離れて浸かっている

サーニャ「大丈夫です、その・・・」

僕「?」

サーニャ「ボクさん女の子みたいだから・・・」

エイラ「そうなんダナ」

僕「・・・そいですか」

気にしてるのボクだけですか?

それより男だよな、ボク・・・・そんな疑問は吹き飛ばして疑問をぶつける事にする

僕「ふ、二人とも先に風呂行ったんじゃなかったっけ?」

エイラ「色々あったんダヨ」

サーニャ「あの後ミーナ隊長に呼ばれて、今までお話してたんです」

僕「ミーナさんに?」

サーニャ「はい、夜間哨戒にボクさんは慣れたかって」

エイラ「で、実際どうなんダ?」

僕「う~ん、慣れたけど・・・」

エイラ「ケド?」

僕「あー・・・・なんでもない」

サーニャ「?」

なんかずっとサーニャの事を意識しちゃって・・・なんてエイラに言ったら

エイラ「サーニャをそんな目で見んナー!」

僕「なんでだよ!?」

エイラ「イヤ、なんか言わなきゃいけない気がしたんダナ」

僕「・・・・・」

心を読まれたというのか?

僕「あれ・・・・?」クラッ

そろそろボーっとしてきた頭に声が届く

サーニャ「ボクさん・・・」

僕「・・・え、なに?」

サーニャ「無理はしないでくださいね?」

僕「・・・うん、わかってるよ」




エイラ「サ-ニャ、そろそろ行くゾ?」

サーニャ「うん、じゃあボクさん、また」

そう言って二人は去っていく、湯気で見えなかったよ?本当だよ

それにしてもなんだか

僕「頭ボーっとしてきた・・・」

その後フラフラしながら自室に帰ったのだが・・・


~僕の部屋前~

シャーリー「お、風呂行ってたのか?」

僕「うん、シャーリーは何か用事?」

シャーリー「ん、ああ、今度お前のユニットいじらせて貰おうかと」

僕「だめだ」

シャーリー「やっぱり?」

僕「だーめ!」

シャーリーにユニット弄りをさせてくれ、と言われたのはこれで何回目だろうか?

シャーリー「だって楽器とユニットの融合なんて聞いたことないぞ」

僕「もう何回も聞いたよ」

シャーリー「む~・・・」

僕「じゃあボク夜間哨戒だから・・・・って/////」

シャーリー「ん、どーしたー?」ニヤニヤ

僕「顔が近い・・・!/////」

シャーリー「そーかー?」ニヤニヤ

僕「う~・・・/////」

しばらく無言が続く

シャーリー「お前ってさ・・・」

僕「・・・・・?」


シャーリー「ホント女の子みたいだな!」

僕「・・・・・」

そう言ってシャーリーは離れる

シャーリー「まぁいいや、また今度頼むよ」

僕「はいはい」

シャーリー「じゃな、ボクちゃん」

タタタタタタ

僕「もう無理、傷つく・・・」

なんだよ気にならないって言ってた?ウソだよ!

僕「声変わりもしてないんだぞ・・・」


男だからな!・・・グスン



~ハンガーにて~

そこには少女が二人と少女の様な少年が一人居た

エイラ「早く準備しろよナ」

僕「あれ、今日はエイラも来るの?」

エイラ「なんダ、ダメなのカ、迷惑トカ言ったら・・・」

僕「いや、心強いよ、迷惑なわけないだろ?」ニコッ

エイラ「え・・・そ、そっカ////」

僕『まぁ、サーニャもエイラが居た方が元気だからな』


サーニャ「二人とも、行きましょ?」


エイラ・僕「うん!」「了解!」


ボクは出撃した後エイラの肩を叩いた

エイラ「ン?どうかしたのカ?」

僕「エイラ、ボクの力はサポート専用だから、戦闘はよろしく頼むね」

エイラ「それって男のセリフか?」

僕「はは、落ち込むべきなのにいれしいよ・・・男と言ってくれるんだね」

エイラ「な、なんダ?」

サーニャ「ボクさん、泣いてるんですか?」

僕「男だもん・・・」グスッ

エイラ・サーニャ「???


僕「あはは、気にしない・・・で」


――――ズキン

僕「うっ・・・!?」

ボクはこの時に頭に走った痛みを気にも留めなかった

僕「あれ、疲れてるのかな?」

少し視界がぼやける



その時気付けば何か出来たのだろうか?

いや、無理だろう

やっと見つけた楽しい日常


こんな毎日がずっと続けばいいと思ってたのに・・・


続く


空に響く歌 序  (四話)

君と奏でる歌  (目次)
最終更新:2013年02月02日 13:32