ボクがここ、ストライクウィッチーズの基地に来てから一週間頃の話?

正直に言うと話したいような内容じゃないんだが・・・

しかし語らなければならないだろう

仲間の意味を知った事

まぁ、なんによこれもボクの大事な物語だからな



~?~

空に一つの声が響き渡る

ネウロイ「ウォォォォォォォォォォォォン」

空に浮かぶ巨大な黒い塊それはネウロイと呼ばれる物だ

ウィッチと呼ばれる少女達が戦っている、しかし

咆哮を上げ赤く光るレーザーを放つそのネウロイの前でボクは動く事は出来なかった

僕「・・・・!!!」


迫るレーザーはボクを貫いた



~僕自室~

僕「うわぁぁぁぁ!?」ガバッ

僕「はぁ、はぁ、はぁ・・・」

え、と・・・夢?

そりゃそうだ、夢じゃなきゃ死んでるよ

僕「朝ごはん、作らないとな・・・」

夢だけど、夢じゃないんだよな・・・

僕「死んでたかもな、あのままだと・・・いや、死んでたよ確実に」


~食堂~

僕「・・・・・・」

エーリカ「僕?」

僕「・・・・・・」

エーリカ「僕クーン?」

僕「・・・・・・」

エーリカ「僕ってば!」

僕「え・・・なんですか?エーリカさん」

エーリカ「なんですか?じゃないよ、ボーっとしてたよ?」

僕「すみません、大丈夫ですよ・・・」

さっきから呼ばれてたのかな?

エーリカ「敬語、いいよ?無理しなくて」

僕「・・・・・無理なんて」

バルクホルン「ならしっかり食え、今度は前のようにはならないようにするんだ、だいたい戦闘中にその場で動かないなど・・・」

僕「・・・・・」

エーリカ「トゥルーデ・・・」

宮藤「あの、僕さん・・・」

僕「すみません、宮藤さん、リーネさん、後片付けお願いします」

宮藤「え、はい・・・って、え?」

―――――――
――――
――

リーネ「僕さん・・・」

ルッキーニ「どうしたのかなぁ?」

エーリカ「まったくぅ・・・」

バルクホルン「話の途中だったと言うのに・・・な、なんだ?なんで見る?」

ミーナ「どうしたものかしらね」

坂本「ふむ、前回の戦い、僕の奴は初戦闘だったな・・・」

エイラ「気にしてんダロ」

シャーリー「うーん、元々一般人だったんだろうし最初はあんなもんじゃないか?」

ペリーヌ「でも、宮藤さんのシールドが間に合わなかったら・・・」

坂本「特訓あるのみだな!」


サーニャ「・・・・・」




~僕自室~


僕「・・・・・なんでこんな」

最初は成り行きだった・・・でも、命を掛けて戦うなんて聞いてない

一週間程経っただろうか?ただ何をするでもなく過ごしてきた

訓練してご飯作ったり、楽しいかもって思ってたのに

僕「くそっ!!」

姉さん・・・なんでだ?

僕「なんでだよ?戦う理由なんて・・・ボクにはないよ・・・」

コンコン

つつましいノック音でボクの考えは中断される

僕「・・・・はい」

サーニャ「入ってもいいですか?」

僕「サーニャさん、すみません忙しいので」

サーニャ「・・・・・嘘です」

僕「・・・・・」

サーニャ「入りますね」

ドアが開き、嘘を見抜いた少女は入ってくる

僕「・・・・・なんですか?」

サーニャ「その・・・・一人で抱え込んじゃだめです」

僕「・・・・・」

サーニャ「みんなも前の戦いの事は気にしてません、坂本少佐は特訓あるのみって」

僕「・・・なんで」ボソッ

サーニャ「シャーリーさんもルッキーニちゃんも・・・」

僕「なんでだよ!」

サーニャ「!」

僕「違う、前の戦いの事は気にしてないって言ったら嘘になる、無様だっただろうさ!」

サーニャ「そんな事・・・!」

僕「なんでだ?なんで構うんだよ!なんでボクなんか・・・」

放っておいてくれれば、そう言う前にドアが開く

エイラ「仲間だからに決まってるダロ!」

サーニャ「・・・エイラ?」

僕「仲間?仲間ってなんだよ、なんなんだよっ!」

エイラ「オマエッ!サーニャに八つ当たりすんじゃ・・・」

僕「・・・・わかんないんだよ・・・」

エイラ「エ?」

僕「なんなんだよ・・・どうやって信じればいいんだよ・・・もう・・・」

サーニャ「僕さん・・・?」

僕「どうせいなくなるんなら、もう要らないよ・・・」

僕「誰も信じられないんだよ・・・」

もう、ボクはずっと一人でいいんだ

僕「仲間ってなんだ、教えてくれ・・・、どうやって信じればいい?」

僕「なんで、なんで戦えるんだよ・・・・」

サーニャ「私たちは守りたいから戦うんです、それに」

サーニャ「・・・仲間をどうやって信じるかじゃないです、仲間は信じるものなんです」

エイラ「それニ・・・仲間はずっと仲間だゾ?」

僕「・・・・・ずっと?」

サーニャ「信じあってるから、背中を預けられるんです、だから私達は負けません、いなくなったりしません」

僕「だから・・・戦える?仲間がいるからって事か?・・・そんなの!」

エイラ「仲間ってのは家族みたいなもんだからナ」

僕「・・・・・家族?」

サーニャ「はい」

エイラ「家族は信じられるダロ?守りたいって思うダロ?」

僕「・・・・・・」

守りたい物?・・・ボクは・・・ボクにはそんな物・・・

エイラ「ん・・・行くゾ、サーニャ」

サーニャ「・・・うん」


バタンッ


僕「・・・・仲間、家族、信じる事?」

どうすればいい?

どうすればいいんだよ?


~エイラ・サーニャの部屋~

エイラ「後はアイツ次第ダナ」

サーニャ「・・・うん」

エイラ「まったく、いないと思ったら・・・僕の事ばっかなんで気にするんダ?」

サーニャ「わからない・・・でもエイラも気になってたでしょ?」

エイラ「え、ま、まぁ、ちょっとダケ・・・」

サーニャ「僕さん、笑ってたけど心から笑ってない気がして」

エイラ「そうダナ、なんか一歩引いた位置にいタナ」

サーニャ「だから気になったんだと思う」

エイラ「・・・そっカ、ワタシもそんな感じダナ」

サーニャ『・・・僕さんには笑って欲しい、なんでだろう?』

エイラ「でも・・・」

サーニャ「でも?」

エイラ「サーニャに手を出したら・・・」ボソッ

サーニャ「?」



~三日後~

坂本「ふむ、今日も僕は来ないか・・・特訓あるのみと言うのに、まったく」

宮藤「疲れた~~~!」

リーネ「お疲れ様、芳佳ちゃん」

宮藤「今日も僕さん来なかったね・・・」

リーネ「うん・・・そうだね」

坂本「まったくだ、二人とも呼びに行ったんだろう、中にはいたのか?」

宮藤「いえ、坂本さんが特訓だーって言ってますよーって言ったんですけど」

リーネ「返事が無くて、入ってみたら居なくて・・・」

坂本「ふむ、まだ正式な軍人ではないし強制は出来んしな、どうしたものか、そうだ今度は・・・」

その時、基地に警報が鳴り響く

ウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!


宮藤「ネウロイ?」

坂本「っく、今日は来ないんじゃなかったのか!急ぐぞ二人とも!」

リーネ・宮藤「はいっ!」




~ハンガーにて~

ミーナ「確認されたのは二機です、二機は離れて飛行中ですが二機ともこのままだと此処に・・・
     501基地に来る事になります
     シャーリーさん、ルッキーニさん、宮藤さん、リーネさんペリーヌさんは今接近ている一機をお願いします
     エイラさんサーニャさんハルトマン中尉、バルクホルン大尉、坂本少佐は
     もう一機の大型ネウロイをお願いします」

坂本「了解した、行くぞみんな!」

シャーリー「了解、まかせろ!」



サーニャ「僕さん・・・」

エイラ「・・・アイツ、どこ行ってるんダヨ!」

ミーナ「・・・彼の事は今はいいです、二人ともお願いね」

サーニャ「・・・はい」

エイラ「・・・わかってるんダナ!」

――――――――
―――――
―――
――


ミーナ「みんな、お願いね」

ミーナ「それにしても僕さん、この三日間は、ほとんど部屋に居なかったわね、
     ご飯だけは作ってくれてたけど、みんなとは食べていなかったし」

ミーナ「・・・ウィッチは死と隣り合わせだものね、そう簡単には行かないか」

ミーナ「仲間を信じられなきゃ・・・戦場じゃ戦えないものね」





~シャーリーサイド~

シャーリー「くそっ!こっちは子機か・・・これじゃあんまりもたないぞ!」ダダダダダ

宮藤「そんな・・・でもこのまま放って置いたら」

リーネ「・・・確認されたネウロイは二機ですよね?」ドンッ!

ルッキーニ「そだっけー?」ダダダダダ

ペリーヌ「ええ、そのはずですわ!」ダダダダダダ

リーネ「じゃあもう一機が親機じゃないでしょうか?それならなんとか持ちこたえれば」

宮藤「そっか!坂本さん達がきっとなんとかしてくれます」

シャーリー「それまでの辛抱か・・・行くぞみんな!!」

ルッキーニ「うん!!」

ネウロイ「ウォォォォォォォォオン」



~坂本サイド~

エーリカ「シュトルムー!!」

バルクホルン「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」ドドドドドド

エーリカ、バルクホルンは確実に攻撃を重ねていく

サーニャ「・・・行きます!」

サーニャの持つフリーガーハマーから放たれたミサイルはネウロイを捕らえ

ドォォォォン、ドドドォォン!

全弾命中、煙が晴れネウロイは再び姿を現した

ネウロイ「ウォォォォォォォォォォォォォオォォォォオン」

エイラ「だめダ・・・!」

坂本「なんて硬さだ、あの攻撃量でコアまで削り切れないとはな・・・どうなっている?」

エーリカ「硬すぎて攻撃が通らないよー」

バルクホルン「くっ、魔法力も無限じゃないんだぞ」

エイラ「来るゾっ!正面だ!!」

エーリカ「わっ!?」

ネウロイの放ったレーザーはハルトマンの近くを通り抜けていく

サーニャ「ハルトマンさん!」

坂本「っく、各機に告ぐ!ネウロイの攻撃を避けつつ足止めだ!」

バルクホルン「なっ、しかし」

坂本「今のままでは火力が足りん!増援を待つ」

ミーナ『坂本少佐、聞こえる?』

坂本『ミーナ?助かった、至急増援を頼む!』

ミーナ『ごめんなさい、シャーリーさん達も手が離せないの、でもあっちが子機みたい』

坂本『なるほど、こちらを倒せばいいと言う訳か・・・だがこのままでは!』

ミーナ『大丈夫、援軍なら一人、向かってるわ』

坂本『な?正気かミーナ、前回のような事があれば庇い切れる相手ではないんだぞ!』

ミーナ『美緒・・・耳を澄ましてみて、きっと大丈夫だから』

坂本「な、ミーナ!おい!」

バルクホルン「少佐、ミーナはなんと、増援は?」

坂本「ああ、その事だが・・・・?」

エイラ「なんダ?」

バルクホルン「これは・・・?」

サーニャ「・・・・歌?」

エーリカ「ほんとだ、歌だよ!」



そこには、一つの歌が響いていた





~少し前~

僕「ミーナさんっ!!」

ミーナ「な、僕さん?今までどこに・・・」

僕「みんなは?みんなはどこに行ったんですか?」

ミーナ「な・・・みんなはもう行きました、それよりあなた今までどこに?」

僕「すみません!今は、今はみんなの所に行かせてください!お願いします!」

ミーナ「なにを言ってるの?ろくに訓練もしないで!今回は前みたいな敵じゃないの
    今度は死ぬかもしれない・・・死にに行かせる訳にはいかないの!」

僕「・・・・・・本当だ」ボソッ

ミーナ「な、なにがですか?」

僕「仲間は家族なんだって、だから心配する、背中を預けられる、戦えるんだ・・・って」

僕「僕に教えてくれた人がいたんです」

僕「聞きますね、ボクは・・・仲間なんですか?」

ミーナ「当たり前でしょう!何を言ってるの?」

僕「そうですか・・・じゃあ、僕の、僕の仲間を守りに行かせてくださいっ!!」

僕「お願いしますっ!!」

しばらくミーナさんはボクの目をまっすぐ見る

そして口を開いた

ミーナ「・・・まったく、扶桑の人は言い出したら聞かないのね・・・・・わかりました」

僕「ありがとうございます!」

ミーナ「・・・そのかわり、絶対にみんなと帰ってくること、いいですね?」

ミーナさんは力強くそう言った

僕「はいっ!!」

ボクは力強く言い返した

―――――――
―――――
―――
――

ミーナ「私は基地を離れるわけにはいかないの・・・みんなをお願いね」

僕「はい、やれる事を全部やってきます」

ミーナ「・・・あなた武器は?」

僕「ああ・・・あれ持ってると歌いずらくて」

ミーナ「な、何を言ってるの?」

僕「ボクの固有魔法は・・・」

ミーナ「固有魔法?あなたこの三日間あんまり姿を見なかったのって」

僕「・・・・なんか恥ずかしくて」

ミーナさんは呆れた顔をする

ミーナ「はぁ・・・じゃあ、あなたの固有魔法は」

僕「はい、『歌』みたいです」

これがボクが見つけた力、ボクに出来る事

ミーナ「わかりました、とにかく!・・・帰ってくるのよ?」

僕「・・・はいっ!」ニコッ

ボクは前を見る、覚悟を決めろ・・・よし!

僕「行きます!」

―――――――
――――
――

僕「っと!・・・やっぱり飛行訓練はしときゃよかったかな?」

僕「それにしてもなんか・・・嬉しいな」

僕「帰る場所に待ってる人が居る・・・こんなに嬉しいもんなんだな」

ボクは決めたんだ、今度こそ前を向くんだって
やっと出来た仲間、仲間だったのに、それが欲しかったのに逃げてたんだ・・・

僕「仲間なんて・・・信じて当たり前だろ!」

僕「待っててくれ、みんな・・・!」



少年は向かう、仲間の所に、もう失いたくない大事な人たちの為に

自分に出来る事をするために


続く


空に響く歌 終  (五話)

君と奏でる歌  (目次)
最終更新:2013年02月02日 13:32