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第8話 穴がなければ作る! それが私のやり方です!







444 :淫獣さん恋をする[]:2011/05/05(木) 07:06:56.13 ID:fbqgcyop0

第8話 穴がなければ作る! それが私のやり方です!

ハルカ「ホラホラ~今私がいじくっているここは何って言うんですか~、お・姉・さ・ま?」クニクニ

アホネン「ピー! ピーなのォォォォォ!! 私のピーをピーしてピーィィィィィィィ!!! ピーァァァァァ!!」ビクンビクン

ハルカ「<検閲により削除>ゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!」

おはよう、紳士諸君。

朝から騒がしくて悪いね。

信じられるか…? ここ…食堂なんだぜ…?

どうでもいいことかもしれないけど、今日は俺の誕生日なんだよな。

だから、別に何か変わったことがあるわけでもないのに、気持ちいつもよりご機嫌で朝食を食べに来たんだけど、ご覧の有様だった。




445 :淫獣さん恋をする[]:2011/05/05(木) 07:12:43.47 ID:fbqgcyop0

ハルカ「あ、俺さん。誕生日おめでとうございます。」サワサワ

アホネン「アッ…ンッ……アアンッ!!」ビクンッ

ありがとさん……ってあれ? お前俺の誕生日知ってたのか?

ハルカ「以前、黒江大尉のお尻とオッパイのバランスについてのお話をしてくださった時にチラッと言ってたじゃないですか。」クニッ

アホネン「ンアアッ!?」ビクンビクン

ああ…そうだったっけ? よく覚えてたなぁ…お前。

ハルカ「イヤ、他意は無いですよ!? た、ただの偶然です! 別に、俺さんことを特別意識しているわけじゃないですからね!?///」クニクニ

アホネン「アッアッアッ……アアッ…!!」ガクガク

? まあ、とにかくありがとな。

ハルカ「えへへ…どういたしまして。///」パンパンパン

アホネン「アアアアアアァァァァァァ………」ビクンビクンビクン…

キャサリン「…………。」

おお、キャサリン少尉。おはよう。




447 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/05/05(木) 07:15:00.37 ID:MfXOSADJO

もうやだこのスオムス

支援





448 :淫獣さん恋をする[]:2011/05/05(木) 07:17:52.78 ID:fbqgcyop0

キャサリン「おはようねー…。ミーが抱きついた程度で顔を真っ赤にする俺大尉が、どうしてこの光景を見て平静でいられるねー?」

俺「いや…もう見慣れた光景だからな……。」

キャサリン「ああ……。」

今更…欲情とか……せんし…。

ハルカ「俺さん、改めてお誕生日おめでとうございます!」ペコリ

アホネン「……。」ハァハァ

俺「うん、ありがとうな。お前も朝から元気そうでなによりだ。」ナデナデ

ハルカ「ァゥ……あ、ありがとうございます…。///」

キャサリン「……。」

ん? どうした、キャサリン少尉?

キャサリン「……何でもないねー…。」

? まあいいか。




449 :淫獣さん恋をする[]:2011/05/05(木) 07:23:44.42 ID:fbqgcyop0

ハルカ「それでですね、俺さん。誕生日プレゼントなんですけど…。」

俺「いいっていいって! ここは最前線なんだから、くれなんて無茶なことは言わねぇよ。おめでとうって言ってくれただけで十分だ。」

まさか、覚えてくれていたとは。期待していなかった分、予想以上にうれしいな。

ハルカ「いえ…あの…気に入ってくださるかどうかは分からないんですけど…。」オズオズ

ハルカはそう言って、懐から包みを取り出して俺に差し出してきた。

俺「え? あるの? あ、ありがとうな! 開けていいか…?///」

ハルカ「………。///」コクン

包みを開けると、中には桃色のマフラーが入っていた。

ハルカ「…この前、町におでかけした時に買っておいたんです。」

長さは普通のマフラーより長いくらいか?

というか、それよりもまず目につくのは、色だ。

ピンク色だ。どうやったのか分からないほどの真っピンク。

これを、男の俺が付けるのか…?

ハルカには悪いが、正直このセンスはないと思う。




451 :淫獣さん恋をする[]:2011/05/05(木) 07:28:32.64 ID:fbqgcyop0

俺「………。」プルプル

ハルカ「………や、やっぱりお気に召しませんでしたか…?」

それなのに、

俺「ハルカァァァァァ! ありがとォォォォォォ!!」ギュッ

ハルカ「キャッ!?///」

こうしてハルカを力いっぱい抱きしめたくなるほどうれしいのは何故なんだろうな?

コイツが一生懸命選んでくれたものだからだろうか?

決めた。たとえ、笑われたって俺はこのマフラーを付けるぞ。

ハルカ「お、俺さん……苦しいです…!///」

俺「うるせぇ。頬ずりさせろ。ところで、なんかこのマフラー湿ってるんだけど、何故だ?」

ハルカ「ああ、それは多分アホネン大尉の愛えピーですね。」

俺…これ付けるの…?




452 :淫獣さん恋をする[]:2011/05/05(木) 07:34:29.40 ID:fbqgcyop0

ウゥゥゥゥゥゥゥゥ

ハルカ「!! ネウロイですか!?」

俺「……。」ギュゥゥゥスリスリ

ハルカ「お、俺さん! いいかげん放してください!///」

チッ…しょうがねぇなぁ…。空気読めよ、ネウロイ。

俺はハルカを放してやった。

俺「ハルカ、出撃だ!!」ギュゥゥゥ

ハルカ「放してませんって!///」

うむ……おふざけはここまでにしようか…。

もっとギュゥゥってしていたかったんだが…

コイツ、なんだかポカポカしてるし抱きしめやすいサイズなんだよな。

セクハラをしている気がするけど気のせいだな!!




453 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/05/05(木) 07:35:53.90 ID:MfXOSADJO

閣下に爆撃頼もうか迷うな…支援




454 :淫獣さん恋をする[]:2011/05/05(木) 07:40:40.69 ID:fbqgcyop0

俺「春になったとはいえ、まだ寒いよな。」

俺はさっきハルカからもらったマフラーを首に巻いた。

少し湿っており、そこから今までに嗅いだことのないような甘い臭いが漂っている。

プークスクス…

そこかしこから噴きだしたり、笑いをこらえたりする声が聞こえてきた。

やっぱり相当ひどいんだな、今の俺。

ハルカ「ブッ…! ってああ! すいません、俺さん!」

ハルカが噴きだした。

おいおい、自分で選んでおいてそれはないだろう。

ハルカ「うう…俺さんのパーソナルカラーはピンクだから、その色を選んだんですけど…。やっぱり失敗だったみたいですね…。嫌だったら外してもらっていいんですよ…?」

俺「嫌なもんかよ。俺が付けたいと思うから付ける。頼まれたって外してやんねぇからな。」

恥ずかしくてしょうがないのに、一向に外したくならねぇ。

そんな些細なことは気にしないでとっとと出撃するぞ。

ハルカ「些細なことって………ああ! 待ってくださいよぉ、俺さん~!」




456 :淫獣さん恋をする[]:2011/05/05(木) 07:46:25.02 ID:fbqgcyop0

キャサリン「結局、そのマフラー付けてるね~?」

ネウロイとの交戦空域に向かう途上、キャサリン少尉が話しかけてきた。

俺「ああ。どうだ? やっぱり変だろう?」

キャサリン「そうねー。でも、似合ってるねー…。」

俺「ククク……そうかい。」

キャサリン少尉にそう言われて、つい笑ってしまった。

ピンクが似合うって……どんな奴なんだよ、俺。

智子「俺さん! そろそろ戦闘が始まります! 気を抜かないでください!」

俺「尻に変態をくっ付けた奴が何を言っている。」

ハルカ「ハァ…ハァ…智子中尉ィィィ!」ペロペロ

智子「アッ…ンッ……! これはこの子が勝手に…!」

尻にしがみつきながら飛ぶのってそうとうな技術がいるのに、ハルカの奴、器用なもんだな。

これを戦闘に活かせないのか?




457 :淫獣さん恋をする[]:2011/05/05(木) 07:53:55.67 ID:fbqgcyop0

智子「!! 敵よ……アアンッ…! は、ハルカ…もういいかげんに…!」

ハルカ「いいえ! 敵が見えたからってやめませんよ!」ペロペロペロ

智子の言うとおり、前方に黒い点がいくつも見える。

敵さんのおでましか。

しかし…その割には緊張感がなさすぎないか?

戦闘前だっていうのにイチャイチャしやがって。

智子「い、イチャイチャなんてしてないもん!」

ハルカ「何を今更。」ペロペロペロペロ

智子「アッ……アアンッ…!」

若いのに度胸が据わっているのか?

イヤ、コイツの場合は違うな。

コイツの場合、保身よりも性欲が勝っているだけなんだ。




458 :淫獣さん恋をする[]:2011/05/05(木) 08:00:21.73 ID:fbqgcyop0

ああ……コイツの将来が本気で心配だ…。

上官にセクハラして、打ち首になったりしそうだな…。

あ、今とほとんど状況変わらねェじゃねぇか。


キュイイイイイイイイ


甲高い音が聞こえた。

忘れもしない。他のネウロイよりも幾分か高い鳴き声。

智子を打ち負かした件の人型ネウロイが、黒い点々の先頭で悠然と浮いていた。

チッ…背後のザコ共も相当な数だな…。

459 :淫獣さん恋をする[]:2011/05/05(木) 08:02:42.50 ID:fbqgcyop0
ハルカ「さあ、俺さん行きましょうか。」

気付いたらハルカが隣に来ていた。

その声は初めて聞いた声だった。

真っすぐで、ゆるぎない意志を秘めたその声は、俺の体の奥底に眠る、もう失われていると思った闘志を揺さぶってくる。

ハルカ「あんにゃろう……私と智子中尉の愛の営みを邪魔しやがって……

    塵芥にしてくれるっ!!!」

ただなぁ……その意思っていうのがなんとも…………

ハァ…。

だけど、コイツが……迫水ハルカが一世一代の大勝負に出ようというのなら、俺が協力してやらないわけにはいかないだろう。

あれ……? なんでだよ?

智子「ハルカ……。」

ハルカ「大丈夫ですよ、智子中尉! アイツは私達が片付けます! とっとと済ませてさっきの続きをしましょう!!」

智子「でも……アンタにあのネウロイが倒せるの…?」

ハルカ「倒せます! 俺さんが付いてれば、私は無敵なんです! ねっ…俺さん!」

ハルカが俺の方に視線を向けてきた。智子も不安げに見つめてきている。




460 :淫獣さん恋をする[]:2011/05/05(木) 08:05:24.03 ID:fbqgcyop0

正直言うと、あんまり自信は無い。

俺はもはや足手まといの老兵だから。

でも、コイツがいてくれればなんとかなるって信じている。

ハハハ、意外と俺達はいい信頼で結ばれているのかもな。

俺「ああ。俺がなんとかしてやる。」

力強く言ってやった。

こう言ってやれば、ハルカは臆せず戦うことができるだろう。

まあ……ぶっちゃけただカッコつけたかっただけどな。

ハルカ「というわけで、あの人型ネウロイは私達に任せて、他の皆さんはヤツの背後の小型の大群を何とかしてください!!」

おお……いつものハルカと見違えるくらい頼もしいな…。

ううむ……スケベパワーとはこれほどまでも強いものなのか…。

461 :淫獣さん恋をする[]:2011/05/05(木) 08:09:12.88 ID:fbqgcyop0
キャサリン「…………。」

大丈夫だ、キャサリン少尉。ちゃんと作戦だって考えてあるんだ。

ん? どうして近づいて来るんだ?

ハルカ「ちょっ…」

キャサリン「これ……勝利のおまじないねー…。」

チュッ

ハルカ「なななななななななな何をしているんですかァァァァァァァ!?」

………………………………………。

頬にキスされた……。

ビューリング「ひゅーひゅー」

ジュゼッピーナ「お熱いですねェェ!!」

エルマ「あわわわ……///」

ウルスラ「………。」

ハルカ「ムキィィィィィィ! 戦闘前に不謹慎ですよ!」

智子「アンタがそれを言うか…。」




462 :淫獣さん恋をする[]:2011/05/05(木) 08:12:30.50 ID:fbqgcyop0

俺「……………。///」

ハルカ「うぅ……いい歳して俺さんも顔赤らめたりしないでください! 出来るなら私だって……ってやっぱり無理です!///」

何を言っているんだコイツは…?

しかし、頬とはいえ、キスされるなんて経験、生まれて初めてだぞ…。

唇が触れた部分は、まだ熱を帯びている。

キャサリン「これで、ユーは勝利のご加護を受けることが出来たね! ミーという女神のね!!」

そう言って、キャサリン少尉は俺に満面の笑みを向けてくれた。

その、太陽のような笑顔を見ていると、力が湧いてくる。

今の俺は老兵じゃねぇ。英雄を夢見る新兵だ。

そう思えるんだ。

俺「ありがとう、キャサリン少尉! いらん子中隊一のグラマラスな女神の祝福、しかと受け取った!」

自分が言うには、少し臭すぎるセリフかもしれない。

だが、そういう言葉を言えるような気分でないとあのネウロイとはまともに戦えないだろう。

俺「それじゃあ行くぞ、ハルカ!」

ハルカ「ああ、待ってください俺さん!」



850 :淫獣さん恋をする[]:2011/05/09(月) 23:55:35.92 ID:MPex+XoR0

俺とハルカは人型ネウロイと対峙した。

ハルカ「そういえば、俺さん。今日は扶桑刀を装備されているんですね。」

ハルカの言うとおり、今日は腰に扶桑刀を挿していた。

刀を挿して飛ぶのは5年ぶりくらいだ。

刀を使ってネウロイを倒すのは自分には向いていないって早々に気付いちまったからなぁ…。

それでも今日は持ってきた。

ハルカ「その刀の名前は何っていうんですか?」

俺「それが無いんだよな~。鈍じゃあないけど、業物とは到底言えない代物だからな。」

ハルカ「それじゃあ今名前を付けましょう! ええとですね……<ああ~ん❤>っていう名前はどうですか!?」

俺「ねぇよ!! 公然猥褻で捕まるレベルだぞ!?」

ハルカ「分かりましたよ……それなら、肛門丸で勘弁してあげますよ…。」

俺「なんでそんなに上から目線なんだよ……しかも、それで決定…?」

先祖代々受け継がれてきた刀が肛門丸って…。






855 :淫獣さん恋をする[]:2011/05/09(月) 23:57:53.15 ID:MPex+XoR0

ちなみに、ハルカの装備はいつもの通り、九九式二号20mm機関銃。

だが、これは最新鋭のものに改良されており、金属ベルトによる装弾により、装弾数が格段に上がっている。

それにしたがって装備の重量もとてつもなく重くなっているのだが……

コイツはそんな状態で智子の尻にひっ付きながら飛ぶなんて器用なことをしていたのか……。

スケベな精神岩をも砕くか…。

ハルカ「俺さん……今失礼なこと考えていませんか…?」

俺「そうだけど?」

ハルカ「否定してくださいよ! それにしてもあのネウロイ、私達の方を向いたまま一向に動きませんね。」

俺「ああ、あれは俺達が動き出すのを待っているんだろ。強者の余裕ってヤツ。」

ハルカ「フフフ…なかなか腹立たしいことをしてくれますね…! 相手にとって不足は無しです!!」

俺「何言ってんだ? お前の相手をするんだったら、美女を百人くらい連れて来ないとダメだろうが。」

ハルカ「まったくもってその通りです!!」フンスッ

俺「だから、あんな奴はケチョンケチョンにしてやって身の程を分からせてやろうぜ。」

ハルカ「ハイ!」

俺「行くぞ、俺達のエロスのために!!」




857 :淫獣さん恋をする[]:2011/05/10(火) 00:00:08.29 ID:grNxDLh40

俺はネウロイの方へ真っすぐに、ハルカは10時の方向に向かって飛んだ。

俺とネウロイが交錯し、両者が宙返りをする。

後ろを取ったのはネウロイ。智子でも背後を取れないのに、俺に取れる道理は当然無いわな。

俺はセオリー通りに旋回軌道を取って、ネウロイの射線から逃れようとする。

とりあえず、この軌道を取っとけばやられることはない。

追い付かれない限りは、な。

ネウロイは俺との距離をグングンと詰めてくる。

確かにアイツの速さは大したものだが、それ以前に俺が遅すぎるのだ。

これじゃあ、あと数秒足らずで勝負が着いてしまう。

そう思ってるんだろうな、コイツは。

ダダダダダダダダダ




858 :淫獣さん恋をする[]:2011/05/10(火) 00:05:34.37 ID:grNxDLh40

機関銃を一連射する音が聞こえた。

これは真後ろのネウロイが撃ったものではない。


というか、ネウロイは二〇ミリ口径の弾丸を浴びて俺を追うことすらままならなくなっている。

『上手くいきましたよ、俺さん!』

俺「ああ、よくやった。今度は気持ちさっきより遠回りで回ってくれ。」

さっき起こったことは単純だ。

ハルカがネウロイに近づき、発砲した。ただそれだけだ。

しかし、単純ではあるが、容易いことではない。

それを可能にしているのが、この軌道だ。

俺がSの字型の軌道を描き、ハルカがそれと交差させるように逆Sの字型の軌道を描く。ちょうど機織りの糸を織るような動きだな。

そして、軌道が交差する時に、俺の尻を追いかけているホモのネウロイをハルカが狙い撃つというものだ。

まあ要するに、俺を囮にしてネウロイをハルカの射線におびき寄せているっていうわけだ。




859 :淫獣さん恋をする[]:2011/05/10(火) 00:11:22.40 ID:grNxDLh40

これは決して今即興で考え出したものではない。以前から、カールスラントで編み出されたロッテ戦法を最大限に活かす方法として考えていたものだ。

しかし、これを実戦するのは今日が初めてだ。

この戦法には抜群のチームワークが不可欠だからな。

生半可なチームワークじゃ、連携が上手く取れない。専用のメニューを組んで、何日か練習をしないとまともに行えないのだ。

だから、後輩のウィッチにもこの戦法は教えていない。

それなのに……

今日はぶっつけ本番でこんなに上手くいくとは……

ダダダダダダダダ

また上手くいった。

俺コイツと相当相性がイイみたいだな。

変態とか勘弁してくれよ……。

『私は変態じゃないです!! 淑女です!!!』

俺「うるさい! どっちも変わらんわ!」




860 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/05/10(火) 00:12:17.53 ID:7VeIWvmf0

支援

じゅんじゅんがアップを始めたようです





862 :淫獣さん恋をする[]:2011/05/10(火) 00:17:22.00 ID:grNxDLh40

軽口を叩いている間に、次の交差のタイミングがやってきた。

そこで俺は後ろを振り向く。ネウロイは俺を追いかけるのを止め、ハルカの銃撃を避けるのに専念していた。避けることに専念したアイツは、ハルカの銃撃を軽々と避け、追撃の体勢を取っている。

やっぱりな……さすがに奴もこの戦法に感づいたか。

俺「ハルカ、逃げろ!! 奴の狙いはお前だ!」

俺の言うとおり、ネウロイは進路を変え、ハルカの方向へ向かっていった。

俺の武器、12.7ミリ機関銃では固い装甲を持つ自分に傷一つ付けられないことを分かっているんだろうな。

そういう奴を相手にするくらいなら、まず、自分に有効な攻撃が出来るハルカを叩くのは当然の選択だろう。

ハルカは先程よりも少し下に向けて、逆Sの字の軌道を取っている。

俺もさっきよりもすこし上に向けてのSの字軌道だ。

結局さっきと同じことをするのだ。違うのは、攻撃する方の攻撃力が格段に下がっていること。

使う武器が機関銃だけだったらな。





863 :淫獣さん恋をする[]:2011/05/10(火) 00:22:29.35 ID:grNxDLh40

俺はSの字の頂点までやってきて、進路を恐らくハルカが通るであろう地点に向ける。

そして、腰に挿した軍刀を抜いた。魔法力を込めるとスラリと伸びた扶桑刀を青白い光が包む。

あのネウロイの回避性能は異常だ。恐らく、機関砲をまともに撃ったのでは、そうそう当たらないだろう。

だから、この軌道を取ることでハルカによる不意打ちをしたのだ。

だが、それでもネウロイを倒すには至らなかった。

もうアイツの意識はハルカに向いている。そうなってしまうと、ハルカの銃撃はヤツには当たらなくなる。

だが、アイツの意識がハルカに向いて俺に対する関心が無くなったなら、俺にヤツを一刀両断するチャンスが生まれる。

俺「そうだ、そのままの軌道で進め。」

『ハイ!』

俺はそのまま、真っすぐに急降下した。

位置エネルギーを運動エネルギーに変えることで、魔法力の少ない俺でも充分な速度を出すことが出来る。

しかし、この速度でもネウロイを切り付けられるほど近づくことは出来ない。

だから、一計を案じたのだ。





864 :淫獣さん恋をする[]:2011/05/10(火) 00:27:36.09 ID:grNxDLh40

俺「今だ、ハルカ!!」

ハルカが右足と左足を交互に動かし、急激な宙返りをした。

『ツバメがえし』。これによってネウロイの後ろを取る。

智子の時のように、ネウロイは背後を取り返すだろうな。

だが、足止めは出来たし、ネウロイの意識はハルカに集中している。

たった数瞬のことだが、数瞬あれば、充分だ!!

俺のことは眼中に無いヤツは油断しきって宙返りをしている。

そのネウロイに向けて、方向を微調整し速度を保ちながら突き進む。

接触まであと……3、2、1……0!

俺「くらえ!!」

俺は上段に構えた扶桑刀を思いっきり振り下ろした。


何かが切れる音がした。





865 :淫獣さん恋をする[]:2011/05/10(火) 00:32:22.80 ID:grNxDLh40

金属と金属がぶつかる音が響く。耳障りな甲高い音。

俺の握る刀は、振り下ろされることもなく、黒い金属に行く手を阻まれている。

その刀身に、青白い光はもう無い。

ああ……ついに切れちまったか………。

腕に力を込めても、いつものような力は出ない。

魔法力を肉体強化に使うなんてことはしねぇぞ?

そんなことしたら、飛ぶ魔法力が無くなって真っ逆さまに地上に墜ちちまうからな。

もう、俺には戦う分の魔法力なんて残されていないんだよ。

ネウロイは何事も無かったように、ハルカの方へと進路を変えた。

そうか…お前に傷一つ付けられない俺なんて殺す価値も無いってか?

魔法力が無いから、肉体強化も魔力補助も出来ない。

そんなザマじゃあ、お前が相手をする必要なんて無いもんな。




866 :淫獣さん恋をする[]:2011/05/10(火) 00:38:44.25 ID:grNxDLh40

ああ……どうして今なんだろうなぁ…。

もうちょっとで、俺のウィッチ人生に華を添えて幕を引くことが出来たのに…。

ククク……まあでも、この方が俺らしいか。

こうして、パッとしない終わり方をする。

パッとしない人生を歩んできた俺らしくていいじゃねぇか。

俺って奴は、仲間に向かっていく敵を目の前にして何も出来ないような奴なんだ。

このネウロイをハルカ一人で倒すのは不可能だ。智子だから、ケガだけで済んだものの、ハルカだったら命を落としかねない。

それが分かっているのに、俺には背を向けているコイツを扶桑刀で斬り伏せることすら出来ない。

自分の身の丈は、俺が一番分かっている。ハルカが言ってくれたように、俺にはサポート役が向いているし、そんな自分にも満足出来ている。ハルカのおかげでな。

こういう時に力を発揮できるような奴じゃないんだ。

でもなぁ…それでも…

俺は首から今日ハルカにもらったマフラーを外した。

背伸びをしないといけねぇ時がある。



868 :淫獣さん恋をする[]:2011/05/10(火) 00:46:28.38 ID:grNxDLh40

俺「ウオオオオオオオオオ!!!!」

俺はマフラーをネウロイの首にひっかけ思いっきり引っ張った。

魔法力を全て肉体強化に回す。飛ぶ必要なんて無いんだ。むしろ、重力にも味方をしてもらう。

ネウロイは、マフラーを外そうとジタバタと抵抗するが、俺がきつく締めたマフラーはそう簡単に外れない。

俺は後輩を指導する時、無茶はするなと言っている。

無茶をして女の子のキレイな体に傷でも付いたら大変だからな。

でも、俺は男だから。

サポート役とか言われていても、生粋の扶桑男児だから。

一番失いたくない奴が……認めたくないけど一番大切な奴が危機に瀕しているというなら……

無茶をしないわけにもいかないだろう?

俺「ハルカァァァァァ!! 撃てェェェェェェ!!!」

俺がこうしてネウロイを拘束している間に、撃つんだ、ハルカ!!



871 :淫獣さん恋をする[]:2011/05/10(火) 00:50:32.09 ID:grNxDLh40


『でも、これで撃ったら俺さんに当たるかも…』

俺「当たるわけねぇだろォォォォォォ!? お前だったらネウロイだけに当てることが出来るだろうがァァァァァ!! 自分を信じろ、バカヤロォォォォォォォォォ!!!!」

無線機があるのに、力いっぱい大声で叫ぶ。

うるさくてすまねぇな、ハルカ。言ってることも無茶苦茶だし。

まったく、俺らしくねぇ。

でも、今は……お前を守るためにガムシャラになっている今だけは、うざったい俺でいさせてくれ。

ダダダダダダダダダだ

機関砲を一連射する音。

その音とほぼ同時に、俺の目の前のネウロイが粉々に砕け散った。




872 :淫獣さん恋をする[]:2011/05/10(火) 01:00:22.73 ID:grNxDLh40


ハルカ「あ~…チンピー痒いぃ…。」

俺「!?」

次回「淫獣さん恋をする」第9話 フタナリは…………アリかもしれない!
最終更新:2013年02月03日 15:36