次の日、ブリーフィングルーム
ミーナ「今日は新しい仲間を二人紹介します」
宮藤「宮藤芳佳です!よろしくお願いします!」
ペリーヌ(なによ、坂本少佐から直々にスカウトされたなんて)
ミーナ「宮藤さんは階級が軍曹になるので同じ階級のリーネさんが面倒見てあげてね」
リーネ「あ、はい…」
ミーナ「そしてこっちの人が昨日あの大きいのに乗っていた異世界からきたと思われる」
俺「俺二等兵です、表向きは扶桑からの補充兵と言うことです。よろしくお願いします」
ペリーヌ(それにこの男も急に現われて異世界から来たなんてふざけたこといって!)
ミーナ「俺さんはバルクホルン大尉と
シャーリーさんに面倒みてもらって」
シャーリー「わかった」
バルクホルン「…了解した」
ペリーヌ「なによ、なによなによ!」ガタッ
ミーナ「あらあら、個人紹介はまた今度ね。では解散!」カッカッカッカッ
宮藤「うわぁ!」モミモミ
ルッキーニ「にひひひ」
俺(な!)ハナヂタラー
シャーリー「どうだ?」
ルッキーニ「残念賞…」
俺(ダメだ!みちゃいけない!)ゴシゴシ
エイラ「リーネはおっきかっタ」
リーネ「うぅ…」
ルッキーニ「俺は何やってんの?」
俺「…戦ってる(邪念と)」
ルッキーニ「?」
シャーリー「年の割りに小学生みたいなんだな、お前…」
俺「今年で23になるが女性と付き合ったことすらないんだよ…」
シャーリー「寂しいな…」
俺「ほっといてくれ…。あ~、それでみんなの名前は?」
シャーリー「ん?あぁそういえばまだだったな。
あたしはシャーロット・E・イェーガー、リベリオン出身で階級は中尉だ。シャーリーって呼んでくれ」
エイラ「エイラ・イルマタル・ユーティライネン、スオムス空軍少尉。
こっちがサーニャ・V・リトヴャク、オラーシャ陸軍中尉」
俺(この二人はまだまともな格好だ、よかった…)
ルッキーニ「あたしはフランチェスカ・ルッキーニ、ロマーニャ空軍少尉」
俺(こんな小さな子まで戦っているのか!)
宮藤「よ、よろしくお願いします」
俺「よろしくお願いします」
坂本「よし、自己紹介はそこまで、各自任務につけ。リーネと宮藤は午後から訓練、俺は午
前中に勉強会だ」
宮藤「はい!」
俺「了解!」
坂本「二人ともいい返事だ。リーネ、宮藤に基地を案内してやれ」
リーネ「あ…了解」
宮藤「私宮藤芳佳、よろしくね」
リーネ「リネット・ビショップです…」
坂本「俺はここに残れ」
俺「はっ!…じゃあシャーリー、また後でな」
シャーリー「おう!」
バルクホルン「では講義を始める!」
俺「はい」
バルクホルン「1933年、突如世界各地に正体・目的共に不明の軍隊が現れ侵攻を開始した。
我々はこの謎の軍隊をネウロイと名づけこれに対抗したが奴らは強力な火力と再生力をもち我々を圧倒した。しかし奴らには弱点があった」
俺「弱点…」
バルクホルン「そう、奴らはウィッチが持つ魔力に弱い。そのため我々は奴らに対抗すべく新たな兵器を開発した」
俺「それがあの兵器ですか?」
バルクホルン「そうだ、ウィッチのみが扱うことのできる魔導エンジンを搭載した兵器…ストライカーユニットだ!」
俺(あの人間戦闘機は人類の希望というわけか)
こんな感じでバルクホルンさんに昼までネウロイについてとウィッチについて叩き込まれていた
その頃…
坂本「ミーナ、本当に良かったのか?あんな得体の知れない男を住まわせて」
ミーナ「彼がおかしな態度をとればあれに乗られる前に捕まえればいいのよ」
坂本「そうじゃなくて…」
ミーナ「…仲間になったとはいえ心配するようなことにはならないはずよ。
だって彼は私たちと異なる時間異なる世界で生きていたんですもの」
坂本「ミーナ…」
ミーナ「それにあれほどの兵器を野放しにしておくのは危険よ、軍に見つかっても寝返られてもね」
坂本「…わかった」
正午 ブリーフィングルーム
バルクホルン「よし、今日はここまでだ」
俺「ありがとうございました!」
バルクホルン「明日は地理だ、予習復習をわすれるな」
俺「はい」
スタスタ
俺「あぁ、疲れた…」
俺(昨日みたいにあからさまな敵意はなさそうだな…良かった)
俺「さて、シャーリーはどこかな」
そして…
俺「迷った…」
俺(そういえばまだ俺基地内を案内してもらってねえぇーっ!)
俺は自分が何処にいるかも分からず基地内をあてもなくさ迷っていると…
俺(ん?あれはウィッチの一人か?)
前方から金髪の小さな女の子が歩いてきた
エーリカ「あ、君は俺だよね?」
俺「君は…」
エーリカ「私はエーリカ・ハルトマンだよ」
俺「よろしく」
エーリカ「それで俺はなんでこんなところにいるの?」
俺「ええっと…シャーリーを探していて迷ったんだけど…」
エーリカ「あぁ、シャーリーならハンガーにいると思うけど…案内しよっか?」
俺「良いのか?」
エーリカ「いーよ、ついてきて」
俺「ありがとう、ハルトマンさん」
エーリカ「ハルトマンでいいよ、面倒くさいしね」
ハンガーへ向かう道中
エーリカ「俺はネウロイとの和解の道を探しているんだって?」
俺「ああ、たとえ人でなくても分かり合うことは出来ると思うから」
エーリカ「ふーん、それは構わないけどさ」
俺「けど?」
エーリカ「もしあいつらが撃ってきたら私は迷わず撃つよ?」
俺「うん。俺も自分のせいでまた誰かが死ぬのは嫌だからな」
エーリカ「そう、なら良いよ」
俺「居候が迷惑かけてごめんな」
エーリカ「気にしてないよ。…ところでさ」
俺「なんだ?」
エーリカ「俺の世界ではそういうのが軍服なの?」
俺「え?」
俺は昨日からパイロットスーツを着たままだった
俺「しまったぁっ!!」
昨日からわけの分からないことに巻き込まれて自分では冷静なつもりだったがどうやらこんなことに気付かないほど動揺していたようだ
俺「ちちち違うんだ!これはパイロットスーツであって決して軍服や普段着がこんなのなわけじゃないんだ!」
エーリカ「あはは、そうだよね。扶桑の軍服が部屋においてあると思うから後で着替えておいたら?」
俺「そうするよ…。教えてくれてありがとうな」
エーリカ「いいよ。…っと、この先がハンガーだよ」
俺「ありがとう、ハルトマン」
エーリカ「うん、じゃあね」スタスタ
俺「さてと、シャーリーはいるのかな?」
俺がハンガーを覗くとシャーリーがストライカーユニットをいじっていた
俺「おーい、来たぞー」
シャーリー「お、やっと終わったか!どうだ、こっちのことは理解出来たか?」
俺「なんとなくはね、それよりもバルクホルンさんが少し敵意を引っ込めてくれたことのほうが嬉しいよ」
シャーリー「あはははは!そりゃ良かったな!」
俺「ああ、…んじゃあれについて紹介するよ」
シャーリー「おう!」
そういって俺たちはハンガーから外に出てすぐ横に置いてあるモノを見上げた
俺「機体番号GNX-903VWブレイヴ指揮官用だ」
シャーリー「はぁ~、何度見ても思うがでかいな」
俺「こっちでは年代物だがまだまだ使える機体だぜ」
シャーリー「最高速度はどのくらいなんだ?」
俺「詳しくは分からないがマッハは軽く超えてるのは確かだな」
シャーリー「マッハを軽く超えてるだと!?」
俺「ああ、だが最高速度で飛ぶと流石に旋回時のGが…」
シャーリー「俺!あたしをこいつに乗せてくれ!」
俺「えっ!?」
シャーリー「そんな速さで飛ぶ機械を目の前にしてこのあたしが黙っていられるか!」
俺「…まあいっか。ただしその時は俺も同乗するぞ?」
シャーリー「いいぜ!よし行こう!」
俺「今からか!?」
シャーリー「あたり前だろ!?さあ行くぞ!」
俺「…ああ、わかったよ!」
俺が先に乗って後からシャーリーをコクピット乗せた…のは良かったのだが
ブレイヴは一人乗りである、よって必然的に二人の距離は近くなる
シャーリー「おい、俺早く出せよ!」
シャーリーは今俺の膝の上に座っている
俺「スコシマッテクレナイカ?」
シャーリー「何いってるんだ?早く!」
互いの息がかかるほどの距離にシャーリーの顔がある
俺「デスヨネー」
俺は鼻にティッシュを詰めて、ブレイヴを起動した
シャーリー「よーし!いけぇっ!」
俺「リョウカイ(素数だ、素数を数えるんだ!)」
俺はブレイヴを上昇させてとりあえず真っ直ぐに飛んだ
滑走路で坂本さんがなにか叫んでいたようだがたぶん気のせいだろう
シャーリー「良いぞ!もっと加速だ!」
俺「オウ(1,2,3,5,7…あれ、1って素数だっけ?)」
シャーリーの言ってることは半分も理解していなかったがとりあえず少しずつ加速し続けた
シャーリー「良いね、良いね!速いぞ!」
俺「ソリャヨカッタ(57,61,67…)」
周りの景色が一瞬の内に流れていく
シャーリー「音速まであとどのくらいだ?」
俺「アトチョットダ(171,173…)」
シャーリー「よーし、このまま…」
ピピピ
俺「ヒャク…な、なんだ!?」
レーダーが前方から敵機の接近を知らせていた
シャーリー「どうしたんだ!?」
俺「敵だ前方から三機!」
シャーリー「あれか!ラロスだな、たぶんお前のことを偵察しにきたんじゃないか」
ラロスと呼ばれるネウロイはまるで20世紀初めの戦闘機のような形状をしていた
俺「丁度良い、あいつに話しかけてみよう」
シャーリー「えぇ~、本当にやるのか?」
俺「おう、戦いが無意味だと教えてやるぜ!」
シャーリー「ま、やってみな」
俺はラロスに近づいてスピーカーで話しかけた
俺『あーあーネウロイ、聞こえるか?』
彼らは答えない
俺『こちらに戦闘の意思はない、そちらの意図を教えてほしい』
彼らはブレイヴを取り囲みゆっくりと旋回している
俺『おーい聞こえているなら返事をしてくれ』
シャーリー「そもそもあいつらに意思があるのか?」
俺「そうだなぁ、反応もないしどうしたものか…ん?」
彼らが機首をこちらへ向けてきた
俺「お!やっと話が通じたのか?」
シャーリー「いや、たぶん…」
撃ってきた
腹部に大量の銃弾を撃ち込んで来た
俺「何ぃ!?」
上昇しそれを回避する
シャーリー「交渉決裂だそうだぜ」
逃げる俺達を彼らは追いかけてくる
俺「…仕方ない、怨むなよ!」ダダダダッ
GNキャノンを低出力で連射し牽制する
その間にラロスに向き直る
俺「食らえ!」ズォォン
左の一機をGNキャノンの大出力で大破させる
俺「そこぉっ!」バシュン
再生が終わる前にビームライフルでコアを撃ち抜く
俺「あと二機!」
シャーリー「おぉっ!やるじゃないかあぁっ!?」
残った彼らの攻撃を左に回りこんでかわす
シャーリーが何か言っていた気がするが今は後回しだ
俺「はぁっ!」
手前の一機に左のGNキャノンを大出力にし装甲を剥がし、右のを低出力で連射させてコアを破壊する
俺「ラストォッ!」
正面から突っ込んでくるラロスの銃弾を紙一重で左右に避けてかわしビームライフルを撃ちながら接近する
俺「あえて言おう!俺であると!」
ラロスの機銃を破壊しラロスを蹴り上げる
俺「終わりだぁ!」
ビームサーベルで再生しかけの穴からラロスをコアごと一刀両断する
俺「ふぅ、シャーリー終わったぞ」
シャーリーを見ると膝の上で倒れていた
俺「シャーリィーッ!?」
シートベルトをしていなかったシャーリーは戦闘中の激しい動きで気絶してしまっていた
俺「大丈夫かっ!?」
シャーリー「…んぅ…」ゴロ
俺「良かった、気絶しているだけか…!?」
シャーリーが寝返りをうつとその豊満な胸が揺れる
パンツのようなズボンから綺麗なフトモモがさらされている
俺「あ、あぁ…」
鼻に詰めるティッシュの換えはもうない
俺「と、と…」
俺は身も心もトランザム状態だった
俺「トランザムゥッ!」
恥ずかしさのあまり俺はトランザムで帰投した
20歳過ぎても彼女一人いない童貞には刺激が強かったようだ
基地滑走路脇
シャーリー「…んん、あれあたし寝てたのか?」
俺「目が覚めたか!」
シャーリー「俺?ここは…」
俺「基地だよ、シャーリーは戦闘中に気絶していたんだ。本当にすまない…」
シャーリー「大丈夫大丈夫、あたしは元気だから!お前のほうが大丈夫か!?顔に血がついてるぞ!?」
俺「あぁ大丈夫だ、ちょっと打っただけだから(鼻血垂れ流してたなんていえない…)」
シャーリー「良かった。ラロスは?」
俺「落としたよ。昨日のより装甲もパワーも弱かったしね」
シャーリー「昨日のはXナンバーだしな。それよりもお前の機体はどうなっているんだ?魔法を使ってないのにあまりGを感じなかったぜ」
俺「GN粒子には慣性制御効果があってそれでパイロットに掛かるGが軽減されるんだ」
シャーリー「GN粒子?」
俺「この機体は太陽炉とよばれる半永久的に動く動力で動いていてそこから発生するのがGN粒子。
それによって推力、姿勢制御さらに火器にも使えるなんでもありの代物だよ」
シャーリー「つまり補給いらずの兵器なのか!?」
俺「メンテナンスは必要だけどそういうことになるな」
シャーリー「へー、俺のいた世界は凄いんだな」
俺「まあな、あと通信妨害とかもするな」
シャーリー「あれ?じゃあ昨日通信機が使えなかったのって…」
俺「あぁ、機体を動かしていたからたぶん俺のせいだな」
シャーリー「じゃあ戦闘時は通信できないじゃないか」
俺「そうだな…通信機をそれように改造しないとな」
シャーリー「お!なら早くやろうぜ。あたしは機械いじりが得意なんだ」
俺「頼むよ、このままじゃ戦闘に参加出来ないし。じゃあとりあえず…」ゾクッ
その時、背後から凄まじいプレッシャーを感じた
恐る恐る振り返るとそこには笑顔のミーナ中佐がいた
俺「ミ、ミーナ中佐…」
シャーリー「あ!あたしはストライカーをみて…」
ミーナ「待ちなさい」
シャーリー「…はい」
俺(恐えぇーっ!)
ミーナ「二人とも、こんなところで何をしているんですか?」
顔は笑顔だがその下に般若面を隠している
俺「エエットデスネ…チョットヒコウクンレンヲシテマシタ」
ミーナ「許可も無しに?」
俺「モウシワケアリマセンデシタ」
ミーナ「はぁ…、少し前に監視等から連絡がありました」
俺「…何と?」
ミーナ「
ガリア方面からこちらにラロス三機が向かっていると」
シャーリー(あの三機か…)
ミーナ「しかし先ほど再び連絡がありその三機が消えたと」
俺「あ…」
ミーナ「貴方達、何か知りませんか?」
俺「攻撃を仕掛けられたので已む無く迎撃しました」
ミーナ「…」
俺「…」
ミーナ「まあ良いでしょう。今回はお咎め無しにします」
俺「ありがとうございます!」
ミーナ「その代わり一週間これに乗るのは禁止です」
俺「はい…」
ミーナ「そういえば俺さん」
俺「はい、何でしょうか?」
ミーナ「さっきの話だと俺さんの機体が出ると通信が出来ないそうね」
俺「聞いていたんですね…そうです」
ミーナ「では俺さんとシャーリーさんは十一人分の通信機と基地用の通信機を改造しておいて下さい」
俺「了解」
シャーリー「了解」
ミーナ「ちなみにそれが終わるまでシャーリーさんは出撃時以外にストライカーに触れることを禁止します」
シャーリー「えっ!?」
ミーナ「いいですね?」
中佐の笑顔には有無を言わさない雰囲気がある
シャーリー「り、了解!」
俺(…本当に俺より年下なのか?)
ミーナ「何か?」
俺「なっ!?何でもありません!(心を読まれた!?)」
ミーナ「さて、私は仕事に戻るけど…俺さん、あまり面倒を起こさないでね?」
俺「はい…」
夜 俺の部屋
俺「ん~、やっぱり扶桑の軍服じゃ違和感があるな」
コンコン
『俺君はいるかな?』
ドアから少し老いた感じの男性の声が聞こえた
俺「はい、います。どなたですか?」ガチャ
杉田「扶桑皇国海軍所属、赤城艦長の杉田です」
俺「た、大佐!?失礼しました!」
杉田「構わないよ、君は本来扶桑軍ではないからね」
俺「しかし郷に言っては郷に従えと言います」
杉田「君がそれでいいと言うのなら構わんが」
俺「問題ありません。…それで如何なさったのですか?」
杉田「君の細かい立場が決まったよ、君は扶桑海軍横須賀航空隊所属のパイロットで宮藤さんが一人前になるまでの予備戦力ということになったよ。
それと君の搭乗機は九九式艦上戦闘機ということになっている、乗ることは無いと思うが念のため置いておくよ」
俺「了解しました」
杉田「…君は別の世界から来たそうだな」
俺「はい」
杉田「この世界では我々のような一般軍人では奴らにほとんど勝てない」
俺「…」
杉田「しかし君の機体ならば奴らを倒せる。私は出来ることなら彼女達に戦ってほしくはない、ウィッチとはいえまだ子供なのだから…。
…君には期待しているぞ」
俺「死力を尽くします!」
杉田「ありがとう。…さてそろそろ私は戻るよまだ手続きは残っているしね」
俺「はっ!ご苦労様です」
ガチャ、バタン
俺「この世界から戦争を無くせば皆を守れる…。でも俺一人で出来るのか?ネウロイとの対話による相互理解が…」
整備員達の食事処で一人寂しくご飯を食べた、兵士1と食べたご飯が懐かしい…
最終更新:2013年02月03日 16:51