~輸送機内~
『親愛なるシスコン変態馬鹿兄貴殿へ
501JFWへ転属になったと聞いたが何かの間違いだと確信している。だが念のためおめでとうを言っておこう。
ところで、501にはあの堅物シスコンのバルクホルンがいる。
『私と兄上が結婚すれば、生意気なのと病弱なのと、もとからいるクリス含めて三人の妹ができるワケだな』
などと不埒な画策を巡らしている可能性があるので十分注意されたし。
変態シスコン馬鹿兄貴には分からないかもしれないが、既にアイツは近くまで来ている。そうだな、ベルリンとゼーロウ高地ぐらいの距離だな。
まあ、兄貴は馬鹿シスコン変態だから大丈夫だとは思うが…
追伸 三将軍が兄貴に宜しくと言っていたぞ。何でも兄貴が送った改良型陸戦ストライカーの調子がいいらしい。
暇があったら是非遊びに来てくれ。私の所へ、ではないぞ?三将軍の所へだからな。
アフリカのヒトデ こと ハンナ=ユスティーナ=マルセイユ より』
ウルスラ「ふふっ、ハンナ大尉も素直じゃないですね」
俺「だあれが遊びにいくもんかあんな所」
ウルスラ「前回は大変でしたもんね兄様。大尉が飼っている牛に追いかけられたり、ヴァルター液が漏れて服が融けたり、砂嵐でジェットエンジンがストールしたり…」
俺「その前は到着直後にネウロイの大攻勢、さらにその前はハンナのストライカー故障による緊急呼出。三将軍には悪いけどもう二度と行きたくないな。」
ウルスラ「でも、兄様は何だかんだ言いつつも本気でお仕事をされますよね。流石です。
ハンナ大尉の事故の一報が入った時なんか私たちの制止を振り切って未完成のジェットストライカーで飛んでっちゃいましたし。」
俺「まあ、いくら生意気な妹とは雖も"新型ストライカーに重大な異常発生 使い魔死亡"には焦ったからね。どうにか残骸を回収できたから欠陥を特定して全部隊へ緊急情報を流せたから良かったけど、原因不明だったら洒落にならなかったよ。」
ウルスラ「やっぱり兄様は妹思いなんですね」
俺「断じてシスコンではないからね?絶対だよ?
ところで、このゲルトちゃんが画策云々は一体何なんだ?」
ウルスラ「…そのままの意味ではないのですか?」
俺「いや、ゲルトちゃんが俺に好意を抱くなんて絶対ありえないでしょ。流石にハンナでもそれぐらい分かってると思うんだけど…何かの冗談か?」
ウルスラ「あの、私が言うのもアレですけど、兄様は恋愛感覚が無さすぎるというか、鈍すぎるというか…」
俺「もーウーシュまで俺のこと馬鹿にしてー。この変人で年がら年中実験しかしてないオッサンがモテるわけないでしょ。
そもそもゲルトちゃんに限らずウィッチのみんなにはもっといい男がお似合いだよ。
ウーシュちゃんだって恋愛の邪魔になるようだったら何時でも俺の助手なんか辞めてもらって構わないんだからね?」
ウルスラ「私は別に兄様と一緒にいられるなら構いませんよ。」
俺「ありがとう。そう言ってもらえると上官冥利に尽きるよ。」
ウルスラ(…………。)
~501JFW基地 ブリーフィングルーム~
ミーナ「紹介します、今日から私たちストライクウィッチーズの一員となる…」
エーリカ「にいに!!」ダキッ
非カルスラ組一同「"にいに"!?」
俺「ちょっ、いきなり肩に飛び乗るなフラウ!」
エーリカ「えーだってひっさしぶりなんだもーん甘えたっていーじゃーん」ギュギューーーーッ
俺「ヤメテクレクルシイクビガシマルガガガガガ」
バルクホルン「いい加減離れろハルトマン!兄上に迷惑だ!」
非カルスラ組一同「"兄上"!?」
ウルスラ「そうですよ姉様、このままでは兄様が窒息死してしまいます」
非カル組(ry「"姉様"!?"兄様"!?」
俺「グガガガガガソウマトウガミエルウウウウウウ」
エーリカ「しょーがないなー、これぐらいで我慢してあげるねー」カイホウ
俺「プハァ…ヴェー死ぬかと思ったぁー」
ミーナ「フラウ、お兄さんに謝りなさい」
非カル組「"お兄さん"!?」
エーリカ「ごめんねっ☆ミ」
俺「何が"ごめんねっ☆ミ"だよ…
…今回は許すけど、以後気をつけろよ」
エーリカ「わーい、にいに優しいー」ダキッ
俺「だから乗るなと言っているだろうフラウ」
エーリカ「今度は手加減するから大丈夫だよー」ギュッ
バルクホルン「いい加減にしろハルトマン!節操が無さすぎるぞ!」
エーリカ「トゥルーデ嫉いてるぅー」ヒューヒュー
バルクホルン「べっ別にそういう意味ではない!単に兄様の迷惑になっているから…」アセアセ
ヒューヒュー イイカゲンオリロハルトマン! ヤーダヨォー ギュギューッ グガガガガガ ハルトマン!!
ウルスラ&ミーナ「はあ…。」
宮藤「ええと、俺さんはハルトマンさんのお兄さんで、同時にバルクホルンさんのお兄さんで、あとミーナさんのお兄さんでもあって、さらにもう一人のハルトマンさんのお兄さんでもあって……?」
坂本「ミーナ、これは一体どういうことなんだ?」
ミーナ「改めて説明するわね。お兄さん…俺大佐…はハンナ・ユスティーナ・マルセイユ大尉のお兄さんなの。」
ペリーヌ「た、大佐!?」
シャーリー「へえー、あの"アフリカの星"の兄貴なのかー!」
ルッキーニ「なのかー!」
宮藤「あふりかのほしぃ?」
エイラ「知らないのかミヤフジ?」
俺「ははは、知らないほうがいいかもしれないよ。記者連中がつけた大げさな名前だからね。
見た目はともかく、実態は星じゃなくてヒトデだよアイツは。」
ミーナ「もうお兄さんったら相変わらず口が悪いんだから。
…続けるわ。俺大佐はカールスラント空軍第11教導航空団の隊長で、普段はノイエカールスラントのレヒリンという所にある研究所で技師兼テストウィッチとして働いているの。
この度、お兄さんは前線での実地試験を目的に当基地に派遣されました。色々な新兵器の開発試験を行いつつ、戦力の一員を担ってもらうことになったわ。」
俺「こんな変人で申し訳ないけど、宜しくお願いします。」
「「「「「宜しくお願いしまーす!」」」」」
ミーナ「そして、お隣のウルスラ・ハルトマン中尉―エーリカ・ハルトマン中尉の双子の妹なの―は大佐の実験助手であり、彼女もまた今回ここ501へ配属されました。」
ウルスラ「宜しくお願いします」
「「「「「宜しくお願いしま
ウウウウーッ!
一同「ネウロイ!?」
FA
GW 11
AT 32
NOTICE High Mobility Type
ミーナ「シャーリーさんとリーネさん、宮藤さんで出撃。残りは予備兵力として基地で待機してください。」
一同「了解!」
ウルスラ「…」ショボーン
俺(高機動型なのに高度3200フィート?今までにない高高度だな…念のため"彗星"を準備しておくか…)
最終更新:2013年02月03日 16:54