俺は男のウィッチだ。正確にはウィザードなんだけど、誰も正しい名称じゃ呼んでくれねえ。例外―Exception―だとはよく言われるけどな。

あまり戦いは好きじゃなかったんだが、気がつけばリベリオン陸軍航空隊に入隊して七年余り経っていた。

魔力の減衰は殆どないとはいえ二十歳越えちゃってるし、ヒスパニア事変での経験―大したものではないが―を活かした教官職のまま軍歴を終えるつもりだった。んだがなあ…


上官「俺大尉、貴殿にスオムス義勇独立飛行中隊への転属を命じる。」

俺「……正気ですか?」

上官「私は何時だって正気だぞ。そういうお前こそどうした、やけに顔色が悪いが?」

俺「よりにもよって“いらん子中隊”かよ……。」

上官「ああ、そのことなら安心しろ。お前がいらん子というわけでは決してない。」

俺「じゃあ一体何故なんです?」

上官「それがだな、その中隊でも屈指のいらん子、キャサリン=オヘア少尉はリベリオン海軍の所属なんだ。
   一向に改善の兆しが見えないらしいが、お前ならどうにかなるだろうという訳だ。」

俺「つまり、俺は彼女を一人前に鍛え上げるために派遣されるってことですね。
  でもどうして陸軍の俺なんです?同国人とはいっても相手は海軍ですよ?」

上官「向こうは完全にお手上げだそうだ。何しろスオムスに送り出すまでに飛行脚を63機も壊されているからな、再教育する予算も人員もやる気も出せないらしい。」

俺「………。」

上官「金髪巨乳美女だぞ?」

俺「青春の大半を女性に囲まれて過ごした俺にそんなの通用しませんよ。」

上官「それは残念。」

俺「………憂鬱だぁ………。」

上官「お前の大好きなホットドッグの材料はしっかり補給するから、な、元気出していってこい。」

俺「それだけじゃ足りません、アメリカンドッグ及びルーベンサンドの材料とキャンディーとコーヒーと紅茶と酒も要求します。」

上官「分かった分かった、望むものは何でも送ってやる。
   その代わり、オヘア少尉のことはよろしく頼むぞ。」

俺「了解…しま…した……。」


俺「ストライクウィッチーズです♪」の101・102で投下
次へ
戻る
最終更新:2013年02月04日 15:09