――上空
俺「…おい、もう少しゆっくり出来ないか?」
サーニャ「俺さんは遅過ぎます…もっと急がないと間に合いませんよ?」
俺「…もう少し楽しませろよな」
サーニャ「星の位置は大丈夫ですか?覚えられましたか?」
俺「星を目印に飛行…俺の言った事覚えてるんだな、関心関心」
サーニャ「…そんな事一度も聞いてませんけど。俺さんは取り敢えず勘で飛べって」ジト・・
俺「…まぁ魔導針のあるサーニャには関係無いか。ほら、急ぐんだろ?」
サーニャ「………」ゴォォォ
俺「お、オイ!!悪かった!俺が悪かったから!!だから置いてくな!」
サーニャ「……ばか…」・・ボソ
俺「…全く、相方を置き去りとは成長したな」
サーニャ「俺さんは何か変わりましたか?」
俺「う…痛い所を突くな」
サーニャ「………コレ、何だか解りますよね?」
俺「QSLカード…また増えたんじゃないか?…何で交信なら出来て、対面なら出来ないんだ…」
サーニャ「俺さんの、少しは増えましたか?」
俺「……」
サーニャ「もしかして…無いんですか?」
俺「…始めから全部知ってるだろ?」
サーニャ「すいません、俺さんが泣いてる所しか
俺「それ以上抉るな……俺は魔導針が使えないんだから当然だろ…」
サーニャ「…お返しですよ」
俺「俺とこんなに話せるんだから他の奴とだって大丈夫だな」
サーニャ「そ、それは……… !!」
俺「…何だ、出たのか?」
サーニャ「はい。距離は離れてます…でも、真っ直ぐ基地に向かってます」
俺「数は?」
サーニャ「一機です」
俺「…偵察用か?…………こちら俺、誰か聞こえているか?応答してくれ」
――『聞こえているわ。ネウロイが現れたのね?』
俺「そうだ。今から戦闘を開始するが良いか?」
――『相手は一機だろう?存分にやってくれ。ただ…深追いはするな。何かあれば私達が向かう』
俺「おいおい、俺達は何のために昼間寝てたと思ってる。お前達が夜眠れる様に……だろ?」
――『自信があるのね?でも無理はダメよ』
俺「…俺、サーニャ両名、只今より敵ネウロイと交戦を開始する……二人とも良い夢を」
サーニャ「……やるんですか?」
俺「勿論だ。あれからどれだけ強くなったか、俺に見せてみろ」
サーニャ「わ、分かりました…」
・
・
・
俺「そろそろ基地が見える……敵も近くに居る筈だ…」
サーニャ「!!」ガシャ
俺「………」
サーニャ「……そこ…!」
俺「……精度が上がっている…」
サーニャ「……!」
俺「前よりも遥かに…戦闘に余裕が出ているな」
ネウロイ「キィィィィィイイ!!」
サーニャ「!? いきなり雲から出てきた…?」
俺「躍起になったんだろう。動きも鈍ってるしな」
サーニャ「……!………は、外れた!?」
ネウロイ「キィィイイィ!!」コォォ・・
俺「煩いぞネウロイ、皆が起きる」
パキャァァァァン・・
サーニャ「シールドを………え!?」バッ
俺「良いカンジだがもう少しだな…サーニャ?」
サーニャ「俺さん今…攻撃したんですか?」
俺「お、その反応は嬉しいな。良いだろう?…だがフリーガ―ハマーは音がデカくていけないな。目が覚めるぞ?」
サーニャ「そ、そんな事言っても…ストライカーの音だって十分大きいですよ…」
俺「…こっちも改良するか……っと通信か」
――『…お疲れ様。二人とも良く戦ってくれたわね』
俺「まだ起きていたのか…さっさと寝ろ」
――『いやスマンな、少しお前達を疑っていた』
俺「…これで解ってくれたな?」
――『ええ。それにサーニャさん、この基地でいきなり戦果を挙げるなんて凄いわ』
サーニャ「…え?」
――『お前が倒したんだろう?爆発音がこちらにも聞こえていたぞ?あれがフリーガ―ハマーの威力か』
サーニャ「それは「その通りだ。サーニャには十分実力があるだろう?」
――『そうだな。だが俺も負けていられないな!年下にやられている訳にはいかんだろう?』
俺「そうかもな。では…もう少しで任務を終わる。今度こそ寝ろよ?」
――『はっはっは!!ならばそうさせてもらおうか!』
――『二人とも、最後まで気を抜かないようにね』
俺「了解……よし、報告終了と。…何だサーニャ」
サーニャ「何であんな事言ったんですか?」
俺「別に良いだろう?初任務で初戦果…おめでとうサーニャ」
サーニャ「でもあれは俺さんが…!!」
俺「隊長達は俺の事に気が付かなかった……
ナイトウィッチならそれで十分だ」
サーニャ「でも…」
俺「そういう事だ。……任務完了だ、基地に帰るぞ?」
サーニャ「………」
俺「大丈夫か?…先に行ってるからな」
サーニャ「…俺さんの………バカ…」
・
・
・
・
・
――ハンガー
俺「よし、今日も夜に向けてしっかりな…まずは飯だ」
サーニャ「その前に一回…ふあぁぁ……」
俺「そのまま寝たら腹が減って眠れないぞ?…ホラ来い…」
サーニャ「すみません……ふぁ…」
エイラ(……何で俺とサーニャが一緒にいんだよ…って二人ともナイトウィッチだったっけ…でもどうすんだ?
このままじゃずっとサーニャに話しかけられないぞ?と、取り敢えず後でまたチャンスを窺って…)
ハルトマン「おっはよーエイラ!朝早いんだね!」
エイラ「うわぁぁぁ!? お、脅かさないでくれよ!」
ハルトマン「その様子だとさーにゃんに話しかけようとしたけど俺が居たから無理って感じ?」
エイラ「お…お前、エスパーじゃないのか?」
ハルトマン「だって最初から居たからね……ま、頑張んなよ。何か困ったら私を頼っても良いんだよ?」
エイラ「…どうせまたロクでもないことだろ?」
ハルトマン「まぁまぁ、そう言わずにさ!私だってあの二人とは仲良くしたいんだから」
エイラ「……中尉は胸も無いし無理ダナ」
ハルトマン「今のは聞き捨てならないなー!…私はこれが理想的な体型なの!」
エイラ「………」テクテク
ハルトマン「あれれ…無視されちゃった…」
* * * * * *
――食堂
俺「少しでもいいから食べとけよ」
サーニャ「………」
俺「もしもーし?」
エイラ(……………)
・
・
・
・
ミーナ「皆お早う、今日の連絡です………
俺「…………」
サーニャ「…………」
エイラ「…………」
バルクホルン「おい少尉、二人はともかくお前が寝ているのは何故だ?…たるんでるぞ!」
エイラ「…ファァ……ご、ゴメン」
* * * * * * *
俺「此処が新しい部屋か…変わらんなー……ふぁぁ」
サーニャ「ね……眠い………」
ガチャバタン
エイラ(畜生……)
ルッキーニ「隙ありー!」
エイラ「ひゃぁぁ!?」
ルッキーニ「あれ、意外とあるんだね?」
エイラ「イ、以外ってどういう事だよ!」
ルッキーニ「でもやっぱりシャーリーが一番!ねぇシャーリーどこ~?」
エイラ「私を無視スンナ―!」
* * * * * * *
――基地上空
ペリーヌ「いきますわよ!」ダダダダダ!!
エイラ「そんなモノ当たらないぞ」ヒョイヒョイヒョイヒョイ
ハルトマン「改めて見るとスッゴイよね~」
バルクホルン「未来予知の固有魔法…やはりエースの名は伊達じゃない、か」
シャーリー「…そこまで!エイラの勝ちだな!」
ペリーヌ「後ろも見ずに弾を避けるだなんて反則ですわ!!」
エイラ「相手が悪かったな」
坂本「エイラの回避は大した物だが、もう少し射撃をだな……」
エイラ「ウェ!?……り、了解…」
* * * * * *
――食堂
エイラ(サーニャ来てるかな………アレ…いないな)
ルッキーニ「お昼ごは~ん♪今日は何かなー」
シャーリー「今日はコイツだ…文句は良いから黙って食え!」
ルッキーニ「エー缶詰ー?」
エイラ「…いくらなんでもそれは無いぞ中尉」
シャーリー「何だエイラ、お前料理作れるのか?」
エイラ「私はサンドイッチなら得意だぞ?」
シャーリー「サンドイッチ…ハンバーガーと変わらなくないか?」
エイラ「ふぇ? そ、そうかな…」
シャーリー「冗談だよ…今度食べさせてくれよな!」
エイラ(……食べさせる……サーニャと一緒にご飯も良いかもな…)
シャーリー「どうした?」
エイラ(ホラあーんして…いや、食べさせてやるよ…とか……そうしたら…わ、私にも)
ハルトマン「……違う世界に行っちゃったねこりゃ」
バルクホルン「」ガツガツガツガツ
エイラ(……決行は夕方だな!)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー↑ここまで投下した ↓から投下再会
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俺「…この料理なんて言うんだ?」
ミーナ「アイスバインよ。カールスラントの家庭料理なの」
俺「そうか、いや美味くてな…」
バルクホルン「…」
ハルトマン「美味しいって! トゥルーデ嬉しい?」
バルクホルン「…まぁ悪い気はしない」
ハルトマン(……あちゃーダメか…)
サーニャ「……美味しい…」
坂本「時に俺にサーニャ、今日は頼んだぞ?」
俺「そう何回もネウロイが出る訳じゃないし…それに少佐は朝も早いんだろ?」
坂本「おや、知っていたか」
俺「今日ちらっと見えたからな。ちゃんと寝ろよ?」
シャーリー「おい、昨日の夜中にネウロイなんて出てたのか?」
バルクホルン「何を言っているリベリアン…ハッキリと戦闘の音が聞こえていたぞ?」
シャーリー「あはは…実は昨日はよく眠れ過ぎてな~」
ミーナ「それだけ安心していたって事ね。それに現れたネウロイはサーニャさんが倒してくれたの」
ハルトマン「…へぇ、やるじゃん」
エイラ「そ…そうなのか」
俺「だろ? サーニャにはちゃんと実力があるんだ」
ペリーヌ「…ま、まぁ認めて差し上げますわ…」
バルクホルン「所で俺中尉は何をやっていたんだ?」
俺「…元教官としては教え子の成長が気になってさ」
坂本「成程…最初から妙だと思っていたがそういう事か」
俺「言って無かったか?」
ミーナ「私も始めてよ…」
ハルトマン「凄いんだね~」
サーニャ「あ…ありがとうございます……」
エイラ(中尉のヤツサーニャと……それにしても俺とサーニャが
ずっと一緒に居て話掛けにくいぞ…
……いや、まだ2日目だ……必ずチャンスは有る!)
シャーリー「男のクセに情けないぞ俺ー」
ルッキーニ「カッコ悪ーい」
バルクホルン「中尉、精進するんだぞ?」
俺「あ、ああ」
サーニャ「………」
* * * * * *
――3日目
エイラ(だ…駄目だった…でもまだまだ!)
――8日目
エイラ(ま…まだ……)
――15日目
エイラ(…………ま…)
――30日目
エイラ「……くっそぉぉぉぉぉぉぉおぉおぉ!!」
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ハルトマン「あれ~?エイラ自分で何とかするんじゃ無かったの?」
エイラ「…だからこうやって頼みに来てんだろ」
ハルトマン「1ヵ月か…結構頑張ったねー」
エイラ「イイから手伝ってくれ!」
ハルトマン「……じゃあハンガーに行ってみなよ、そろそろ哨戒時間の筈だからね」
エイラ「で…でもそれじゃあ俺のヤツが…」
ハルトマン「私を信じなよ。絶対大丈夫だから」
エイラ「……分かったよ…」
――ハンガー
エイラ「中尉のヤツ…これでサーニャ一人じゃなきゃ怒ってやる………あ」
サーニャ「……貴女は…」
エイラ(い…居る!サーニャが一人で居る!!どどどどうしよう!?どうやって話掛けよう!?)
サーニャ「貴女は確か…」
エイラ(ち…近づいて来てる……このまま黙ってるのも変だし…もうチャンスは無いかもしれないし…)
サーニャ「…どうしたんですか?」
エイラ「(……落ち着け私…冷静に…クールに…!)や、やぁ。いつもお疲れ様」
サーニャ「貴女達だっていつも…」
エイラ「(よ、よし!)…サーニャだったよな?私の事はエイラで良いからさ」
サーニャ「…エイラ…さん」
エイラ「呼び捨てで良いって。そ、それより何か浮かない顔してるぞ?」
サーニャ「実は…最近ストライカーの調子がおかしくて」
エイラ「それは危ないな。ちょっと私に見せてくれよ」
サーニャ「で、でも…」
エイラ「私は自分でユニットを調整する事が多かったんだ。だから平気さ」
サーニャ「…お願いします」
・
・
・
エイラ「うーん…どうやらココの部品が悪くなってるな。魔導エンジンが上手く動いてないぞ」
サーニャ「じゃあどうすれば…」
エイラ「替えのパーツ持って来てないか?あったら取り替えるけど」
サーニャ「それはオラーシャのストライカーで…私はブリタニアに居たから…」
エイラ「オラーシャ……少し待っててくれないか?直ぐ戻るから」
サーニャ「……うん」
・
・
・
エイラ「あったあった…サーニャ、もう大丈夫だからな」
サーニャ「…それは?」
エイラ「私が前に使ってたストライカーの部品。構造は大体同じ筈だし、何もしないよりはマシさ」
サーニャ「…あ、ありがとう」
エイラ「良いって。それより早いとこ取り替えないとな…………これで良しっと」
サーニャ「何でそんなに…手伝ってくれるの…?」
エイラ「何でって…そりゃ私とサーニャは同じ部隊の一員だし…そ、それにわ、私はサーニャと友達になりたいんだ」
サーニャ「私と……友達に…」
エイラ「……良いかな?」
サーニャ「……ありがとう………エイラ…」
エイラ(い、言えた…やっと言えたぞ!!それにサーニャもOKしてくれたし……)
サーニャ「……エイラ?」
エイラ(??………な、何だかサーニャが可愛らしく見える…それに今胸が…)
サーニャ「……?」
エイラ(な、何だコレ……サーニャを見てると…ドキドキして……ま、マズイ何とかしないと!)
「そそ、それより俺は何処に行ったんだ?もう時間の筈だろ?」
サーニャ「俺さんならハルトマン中尉に呼ばれて…」
エイラ「そ、そっか(中尉……そういう事か…)」
サーニャ「…そろそろ来ると思うけど、俺さんに何か用事でもあるの?」
エイラ「い、いや!アイツちゃんとやってんのかなって思っただけだ!」
サーニャ「………え?」
エイラ「ほ、ホラ!俺ってサーニャと同じナイトウィッチなのに全然違うじゃないか!」
サーニャ「確かに俺さんはよく話してくれて、それに明るいし……私とは全然…」
エイラ「違う違う…夜間哨戒の話。いっつも皆に言われてるだろ?もっと頑張れって」
サーニャ「……それは」
エイラ「夜に出たネウロイは全部サーニャが倒してるし…アイツ本当に此処に必要なのか?
サーニャだけで十分じゃないか!…なぁ、サーニャもそう思わないか?」
サーニャ「……………」
エイラ「サーニャ?どうしたんだよ急に俯いちゃって…具合でも悪かったか?」
サーニャ「………」
エイラ「だったら早く言わないと駄目だろ?ほら、一緒に医務室に「……!」パァン・・
最終更新:2013年02月06日 22:54