後日、骨董品屋前
僕「あれ、おかしいな?」
シャーリー「なぁ、ホントにこの店で買ったのか?」
僕「いや、ここにあったはずなんだけど…」
この前ラビットフットを買った店を紹介しようとシャーリーと
バイクに乗って街に出てみたが、その骨董品屋が見当たらない。
シャーリー「もっと違うところで買ったんじゃないのか?」
僕「それはないよ。反対側にグダまいてたカフェがあるし」
確かに反対側には毎日ティラミスを食べていたカフェがちゃんとある。
しかし、目の前にあるのは古ぼけた骨董品屋ではなく綺麗な化粧品屋だった。
シャーリー「潰れてこれになったんじゃないのか?」
僕「まさか。まだ5日しか経ってないよ」
シャーリーがその化粧品屋を指差すが、どう見ても間口が3倍以上ある。
僕「狐に化かされたかな…」
頭を掻きながらぼやいた。狐に化かされるとかどこの田舎だよ。
第一ここはロマーニャだし。
シャーリー「まぁいいや。反対側でケーキでも食べようぜ、美味いんだろう?」
僕「そうだね。ちょっと寄って行こうか」
通りを渡る前に、もう一度骨董品屋があった化粧品店を一瞥すると
1枚の紙切れが目についた。拾いあげて読んでみる。
僕「まったく、あの爺ちゃんは……」
紙切れを折りたたんでポケットへしまった。
『貴方が必要とする時にいつでも貴方の目の前に現れます』
『またのご利用をお待ちしております』
兎はお伽話同様にトリックスターらしい。まさかシャーリーも?んなわけないか。
通りを渡り、シャーリーが先に待っている3日間通いつめたカフェに入った。
今日は何を頼もうか…
最終更新:2013年02月07日 13:30