私「暑い……」
テントの作る日陰で、だるそうにへたりこむ私がいた。
シャツの襟首に指を差し込み、少しでも風を送りこもうと振っている。
私「この暑さだけは、慣れない……」
はぁ、と熱の籠った息を吐く。
もうそれなりの日数が経ったにも関わらず、まだまだアフリカの気候に適応するには時間がかかりそうだ。
私「はぁ……」
ケイ「相変わらず、へたってるわねー」
私「だって、仕方ない」
ケイ「まあ、気持ちはわからないでもないけどね」
私を探してやってきたケイは、ぐでんぐでんになっている彼女を見て苦笑する。
ケイ「暑さに参っているところ悪いけれど、お偉いさん方がお呼びよ」
私「え……」
面倒くさい、とでも言いたそうな視線がケイに向けられる。
だが、肩を竦めてみせるものの、意を汲んでくれる様子はない。
ケイ「そんな目で見てもダメよ、諦めなさい」
基地にある中でも最も巨大な天幕。その前に私とケイの二人は来ていた。
私「司令部?」
ケイ「そっ、アフリカの3トップがわざわざご指名ってわけ……」
私「なにか、やったっけ私?」
ケイ「ぷっ! あっはっは、そういう呼び出しじゃないわよ!」
顎に手を当てて考え込んでしまう私に、ケイはたまらず噴出してしまった。
戦闘経験の豊富さは文句がなく、感情の抑揚が少なく冷静そうに見えるが、意外にこういうことには疎いのかと思うと、なんとも可愛く思えた。
私「じゃあ、なに?」
ケイ「さあね、とりあえず入ればわかるでしょ?」
言うとケイはさっさと天幕の中へと入っていってしまう。
私「……?」
よくわからず首をちょこんと傾げつつ、私はケイの後についていく。
ケイ「私中尉を連れて参りました」
パットン「おぉ! ケイくんご苦労だった!」
ロンメル「やれやれ、ようやく華のご到着か」
モンティ「すまないな。今紅茶を用意させよう」
パットン「おいおい、麗しの天使(エンジェル)ちゃんに、草の汁なんか飲ませる気か?」
モンティ「バカを言え、あんな泥水こそ人に飲ませるものじゃない」
ロンメル「はっ、紳士の国が聞いて呆れるな。ここはお嬢さん方に自由に選ばせるところだろう」
びしっ、と空気にヒビが入った音が聞こえた気がした。
とたんに静かになって、三将軍は視線をばちばちとぶつけあっている。
パットン「……」
モンティ「……」
ロンメル「……」
なぜだか、つい今まで笑顔で歓待してくれていた三将軍全員には青筋が浮かんでいる。
三将軍「今日こそ決着をつけてくれる!」
ケイ「ちょ、あんたら!」
三将軍の突然の殴り合いが始まった。ケイがとっさに声をかけるも彼らの拳は止まらない。
パットン「くらえパットンスペシャル!」
モンティ「ふっ! そんなものあたらん!」
ロンメル「ボディががら空きだぞ!」
ケイ「あ~、もう……」
ぎゃーぎゃーと罵り合い殴り合う三将軍。
名将と名高いはずの人物らのあんまりな行動に、もう慣れ賭けているとはいえ、ケイは頭を抱えてしまっている。
私「……」
初めての光景を、私は面を食らったような、それでいて呆れたような様子で眺めていた。
私「……ヴォトカが一番なのに」
ケイ(このこもダメだ……)
ぼそりと呟かれた言葉を拾っていたケイは、さらに頭痛を感じて頭を押さえた。
コッホ「やれやれ、将軍方はお取込みのようだな」
私「あなたは?」
コッホ「ああ、俺さんは先日に嬢ちゃんに助けてもらった前線基地の指揮官だったコッホ中佐だ」
やれやれといった様子で私に声をかけてきたのは私のアフリカでの初陣において、守備隊を率いていたコッホだった。
ケイ「あ、こちらのコッホ中佐がね、なんでもあの時のことであんたにお礼を言いたいんだって」
コッホ「そうそう。おかげさんで俺さんもこうして砂漠の気候に文句を言ったりできるわけだ。感謝するよ私中尉」
びしっとしたものではないが、にっと浮かべた笑みが気持ちいい敬礼だった。
私「いえ、当然のことをしたまでです。ですが、対地攻撃ウィッチとしては、地上部隊の助けになれたのならこれ以上の喜びはありません」
しっかりとした口調と、びしっとした見本のような敬礼を私は返す。
表情の薄い表情と、涼しげな銀色の髪のおかげで、なんともクールな美少女に見える。
ケイ(誰こいつ……)
だが、普段の様子を知るケイにしてみれば、あまりの猫かぶりによる変貌ぶりに気持ち悪いくらいだった。
コッホ「なぁに、今は部隊の損害が大き過ぎて後方に下がって再編中でな。そのついでにこんな乾ききったアフリカで麗しいウィッチとお会いできるなら、俺さん大満足ってもんよ」
ケイ(やっぱりカールスラント軍人は堅物が多いって噂って嘘なんじゃ……?)
はっはっはと笑うコッホの姿に、自由きままなマルセイユや、観測武官として来ていたガランド、背後で喧嘩を続けるロンメルを思い出したケイは苦い表情を浮かべる。
コッホ「そうだ、なんか飲むか? 言っても今は酒がなくてな、俺さんはカールスラント人だからコーヒーしか自信ないんだが」
私「いえ、中佐のお手を煩わせるなんて……」
コッホ「バカ言うな。こっちがわざわざ無理言って呼び出したんだ、ちゃんとおもてなししねぇと紳士じゃねぇよ。それに、こいつもお礼の一環だ」
私「……ん、じゃあいただきます」
ちょっぴり声に嬉しそうな色があって、コッホは笑みを深めた。
コッホ「了解。そっちの嬢ちゃんは」
ケイ「……いただきます」
もう考えるのを放棄して背後の喧騒を無視することにした。
コッホ「よしよし、ちょっと待ってな」
喧嘩が行われながら、その近くではコーヒーを飲み談笑する男と二人の女という変な構図が出来上がった。
パットン「Shut the fuck up!(黙れクソ野郎!)」
モンティ「Fuck off, Yankee!(出てけヤンキー!)」
ロンメル「Zieh Leine, Idiot!(失せろバカ野郎!)」
三将軍のバトルが終結するには、しばしの時間がかかった。
モンティ「……ごほん」
ロンメル「……あー、うん。今回私中尉を呼び出した理由はだな」
パットン「……待て、その前にコッホ中佐」
コッホ「なんでしょう閣下?」
パットン「なぜ儂のウィッチちゃんとそんなに仲良さそうにしているんだ!?」
トリプルノックアウトで終わった喧嘩から復帰したボロボロの三将軍は、改めて仕切り直そうとしていたのだが、私とケイを両脇に、まるで両手に花とでも言いたそうな感じでいるコッホに食って掛かった。
コッホ「ああ、いえ。先日命を救っていただいたお礼にコーヒーを振る舞っておりまして、あと将軍方はお取込み中のようだったので、その間暇を感じさせてはいけないと話し相手をさせてもらった次第であります」
パットンに睨まれても、コッホは飄々とした様子を崩すことはない。
別に規律に違反しているわけではないので、個人的に気に入らないとはいえ、それ以上強く言えない。コッホが指揮系統が別のカールスラント軍人でありうかつに手を出せないということも影響していただろうが。
パットン「な、なにか変なことをされはしなかったか」
ケイ「いえ、まったく」
私「コーヒー、美味しかったです」
パットン「……むぅ」
なにか藁にもすがる様子のパットンを、ばっさりと否定する二人。
パットンは行き場のない感情を持て余して、しかたなく葉巻で発散させることにする。
ロンメル「なら、コッホ中佐。礼は十分にできたかね?」
コッホ「ええ、閣下のご厚情には感謝しています」
ロンメル「うむ」
そして、なにやら言いたそうな目でロンメルはコッホを見る。
コッホ(なるほど、羨ましいからさっさと出てけ、ってわけですかい)
対してコッホは苦笑を我慢しながらその意を汲んだ。
コッホ「では、私は部隊の再編の仕事がありますので、これにて失礼させていただきます」
ロンメル「ああ、これからも頼むぞコッホ中佐」
コッホ「了解であります」
今度は将軍相手ということでしっかりとした敬礼をする。
ロンメルの返礼を受けると、場を辞すために天幕の入り口へと身を反転させる。
コッホ「……」
その時、視界に入った私に軽くウィンクを送ることも忘れない。
私「ん……」
小さく、私は会釈をすることでそれに答えた。
モンティ「さて、どうも遠回りした気もするが本題に入ろう」
コッホが天幕を出ると、モンティが場を仕切り直す。
私とケイも空気が変わったことを感じ取り、背筋を伸ばした。
ロンメル「まず、先日の戦果は素晴らしいものだったと聞いている」
私「光栄です」
パットン「自分の目で見れなかったのは残念だがね」
モンティ「そう。そこがちょいと問題でね」
ロンメル「今まではストームウィッチーズによる空制圧を勘定にいれればよかったのだが」
パットン「君の加入で、こちらもその対地支援効果を織り込まんとならんのだよ」
モンティ「そこで、だ。少々君の実力を見せてもらいたい」
私「……実力、ですか…………」
さっきまではあんなにアホなことをしていたのに、真面目モードに入った三将軍の威圧感はかなりのものだった。
私「はぁ……」
午後の一番気温が高い時間帯でも上空に上がるとだいぶ気温が下がって楽だが、私は大きなため息をついていた。
真美「どうかしました?」
私「いや、ちょっと……なんでこんなことになったのかな、って」
真美「あはは……」
一緒に空を飛んでいる真美も苦笑する。
今回はペイント弾の入ったNS-37が重く感じた。真美が手ぶらなのでなおさらだった。
ケイ『じゃあ、ルールを再確認するわよ』
地上で三将軍と一緒にいるケイからインカムに連絡が入る。
ケイ『ターゲットは走行中のトラック10台。ペイント弾で着弾判断するわ。とにかくあんたのやれる限り早く、正確にやるのよ。開始は目標視認をこっちに連絡を入れてくれた後ならいつでもいいわ』
私『ん、了解』
ケイ『あと、真美』
真美『はい』
ケイ『いい機会だから、しっかり本職の技を学んでおきなさい』
真美『わかりました、がんばります!』
本当に真面目な真美はしっかりと頷く。
ケイ『私も真美のことよろしくね? できれば色々教えてやって』
私『わかった。私にできるかぎりなら』
ケイ『ありがと、それじゃ、期待してるわよ』
マルセイユ『あんまりみっともないとこ見せるなよ!』
が、なぜかいるはずのない人間の声が聞こえた。
私『なんで、マルセイユがいるの?』
マルセイユ『いや、お前が面白いことをするらしいって聞いてな、見学に来たんだよ。もちろん他のやつらもいるぞ?』
私『……見る必要がない』
マルセイユ『まあいいじゃぁないか』
実に愉快そうなマルセイユは笑いを堪えた声だった。
マルセイユ『期待してるから、がんばれよ』
私『……ない』
げんなりと言うが、どうにもならない。
テンションだけが下がった。
真美「そんなに気を落とさないでください。ふぁいとです!」
私「うん、ありがと」
一生懸命私を励まそうと元気な声を出し、胸の前で真美はぎゅっとこぶしを握る。
ちょっと癒された。
私「マミは、いい子だね」
真美「ええっ!? そんなことないですよっ!」
顔を真っ赤にした真美は両手を振って見せて恥ずかしがる。
一方で私は脳内でアフリカで会った人の多くを思い出していた。
マイルズ――ちょっと真面目すぎるかな。
パットンガールズ――まさか。
ケイ――いい人というよりノリのいい先輩系。
ライーサ――ユーモアは悪くない、次点。
マティルダ――悪い人じゃないけど頭固い。
マルセイユ――論外。
私「いや、間違いない」
真美「そっ、そんな……」
なんだかしみじみと私はつぶやき、真美は恥ずかしさのあまり俯いてしまった。
だが、熱で揺れる陽炎の中、砂塵を巻き上げるトラックが見つかる。
私「気は進まない……けど、やるからには手を抜かない」
さっと意識を切り替え、連絡を入れる。
私『ボルゾイよりカラスへ、目標を発見。これより攻撃に入る』
ケイ『こちらカラス。攻撃了解。目標の早急の排除を期待する』
私『ボルゾイ了解』
連絡を切ると、37mm砲を構え直す。
私「マミ……」
真美「はい!」
私「急降下爆撃じゃないなら、対地攻撃のコツはそんなにない。せいぜい三つ」
地上の目標から目を逸らすことなく、後ろについている真美に語りかける。
私「敵を見つけたら、一気に低空に入って、射撃前には水平に近くすること」
言って、身を捻るとそのまま高度を一気に下げ、飛んでいるだけで砂塵が巻き上がるかという距離目指して降下していく。
私「これが一つ目」
返事はないが、真美がじっくりと聞いているのはわかる。
私「上部が弱点のネウロイ相手だったら、30度くらいで叩き込んでやると効果的とかあるけど、それは最初は気にする必要ない」
逃げる目標だが、どんどん私との距離は縮む。
私「そして二つ目。結構迎撃は激しいけど、絶対速度は緩めちゃいけない。どうせほとんどあたらないから、無理やりシールドで突破して、狙った奴だけを目指すこと」
砂の臭いに混じるのは、トラックの排気ガスや運転しているのだろう人間の汗のにおい。
私「鈍足って言われる対地攻撃機でも、地上のやつらより私たちのが速度は圧倒的。的は止まってるようなもの」
引き金に指をかける。
私「だから、無駄弾なんてあっちゃいけない」
指に力を込める。
私「対地攻撃最後のコツは、とっても簡単」
砲が唸りを上げ、一撃にしてトラックをペイントで染め上げる。
私「ただ、当たるところまで近づいて撃つ、それだけ」
にやりと笑って背後を振り向く。
私「……わかった?」
真美「はいっ!!」
私「いい返事」
しっかりとした面構えで、力強く真美は頷いた。
満足そうに頷くと、私は高度をそのままに他の目標をめがけて攻撃に向かう。
私「それさえわかったら、あとは慣れ。そうすれば、素早く敵を倒せるようになる」
再び、砲が轟いた。
モンティ「さすが……といったところか」
ロンメル「オラーシャの対地攻撃エースという看板に偽りなし、だな」
パットン「それなりに統合戦闘飛行隊が戦果は挙げてるが、自国が侵略食らってる状況でエース級をやすやすと送ってくるとは思ってなかったがなぁ」
並んで双眼鏡を覗いていた三将軍は、目の前の光景に唸っていた。
モンティ「だが、先日の戦果に今日のこなんものを見せつけられては否定できまい」
ロンメル「悔しいが同意だ。まぁいい贈り物だったと思えばいい」
パットン「はっ、クリスマスとは季節が違いすぎるもんだがな」
色々と口では言うものの、全員の口元には笑みがあり、満足している様子が見て取れる。
それと同様にまた満足そうにしているのは、ケイやマルセイユ、マイルズといったウィッチ達だ。
マイルズ「頼もしい、限りね」
マルセイユ「そうだろうそうだろう」
自分のことでもないのに、えっへんと胸を張る。
ケイ「ほんとよねー、真美に持たせてたのもそうだけど、大口径の砲って装弾数に難があるんだけど、私は無駄弾を撃たないのよね。あれなら、確かに効率的だわ」
マルセイユ「それに、次の目標決定も早いから攻撃間隔も短い」
マイルズ「迎撃がないってのもあるけど、これは本職のエースの面目躍如ね」
ケイ「あれが襲ってきたら、倒せる気する?」
マイルズ「まさか。命令されない限りさっさと逃げるわ。無駄な戦闘はしないもの」
ライーサ「やっぱり、どの分野でもエースってのは凄いな」
マルセイユ「そうだな……まあ、世界最強のウィッチは私だけどな!」
ケイ「はいはい、そうねー」
いつもの調子のマルセイユを適当にあしらう。
そうこうしているうちに、私は目標のトラック10台全てをペイント弾で染め上げていた。
私『ボルゾイからカラスへ。任務完了。これより帰還する』
ケイ『こちらカラス。任務完了を確認。ご苦労様、将軍方もお喜びよ』
私『ん。でも、そんなことよりお腹すいた……』
ケイ『ふふ、なら真美に作ってもらいなさい。あのこ料理上手だから』
私『そうする』
空を飛んでいた、私と真美の二人は、滑走路の方へと飛び去っていった。
マルセイユ「さて、それじゃお出迎えに行ってやるか」
通信を聞いていたマルセイユがそう言い、ウィッチ達はぞろぞろとハンガーの方へと向かって歩き始めた。
真美「ふぅ……」
ハンガーに戻り、真美は一息ついた。
思い出すのは、先ほどまでの私による対地攻撃演習。
殆ど真似事に等しいとはいえ、対地攻撃を少しかじった身としては、その凄さに驚くばかりだった。
真美「やっぱり、エースってのは違うなぁ。私ももっとがんばらなくちゃ!」
ぐっと握りこぶしを作って気合いを入れる。
私「……マミ」
真美「ひゃっ!?」
だが、その瞬間、どさりと後ろからなにかにもたれかかられる。
突然のことだったので、びっくりしてしまって使い魔の耳が飛び出してしまった。
真美「わ、私さん!? な、なんなんです突然?」
私「お腹すいた……」
真美「え? あ、それじゃなにか簡単に作りますね」
私「……あむ」
真美「なのでできれば離し――ひぃやぁっ!?」
先ほど飛び出した真美の扶桑猫の耳を私がおもむろに甘噛みをした。
初めての感覚に裏声った叫びを真美はあげてしまった。
真美「なななな、なにするんですかー!?」
私「おいしそうな耳があったから」
真美「私は食べ物じゃないですから! ちゃんとご飯作りますから離してください!」
私「動くの面倒くさい……」
必死の嘆願も、私はそれを聞く様子は全くない。
それどころか真美の体の前に回した腕をしっかり組んで、ぎゅっと抱き着く。
結構な身長差があるので、私がすっぽりと真美を包み込むような形になる。
真美「離してくださいー!」
私「マミって、抱きしめやすいサイズ。それに柔らかい」
真美「あう~」
顔を真っ赤にして気を動転させてしまっている真美は、怪力を発動させれば力で勝てるのにそれに気づかず、どうにか解放してもらおうとなんとか理由を考える。
真美「そ、そうです! 私汗かいてますしあんまりくっつくのはよくないですよ!」
真美(私さんも女性! それに鼻が敏感だからこれなら!!)
女の子としてどうかとは思ったけど、とりあえず離れてもらおうのが第一と我慢して言ったのだが、
私「そんなことない」
あっさりと否定されてしまう。
私「ヨーロッパの人に比べたらマミの体臭なんて全然強くない。それに……すー」
真美「ひゃうっ!」
うなじに顔をうずめた私ににおいを思いっきり嗅がれた。
また、びくりと身を震わせ叫び声をあげる。
私「そのおかげで、いつもより強めにマミのいい香りが立ち上ってきてるから……結構いい感じ」
真美「い―――や―――――!!!」
結局、真美が解放されたのは、ハンガーの外へマルセイユ達が到着したのに、私がにおいで気づいた時だった。
さめざめと涙を流しながらケイに抱き着く、普段のしっかり者の彼女からは想像もつかない姿が見られた。
整備員A「俺たちは、やっぱりじゃがいも扱いなんだ……」
整備員B「逆に考えろ、おかげでいいものが見れたと」
整備員C「でも、俺たちはウィッチといちゃいちゃできないだろ……」
整備員D「涙ふけよ、SS書けよ」
最終更新:2013年02月07日 14:07