ネウ子「お姉ちゃん」トテトテ
バルクホルン「だから私はお姉ちゃんではない!」
ネウ子「キュー…」シュン
エーリカ「おーよしよし、怖かったねぇ。お姉ちゃん!妹には優しくしなきゃ!」
バルクホルン「誰がお姉ちゃんか!」
<ワーワーギャーギャー
俺「……」
エイラ「ドーシタ?遠い目して」
俺「…いや……エフィが大尉に懐くのは良いことなんだけど…なんか釈然としなくて」
エイラ(娘を嫁に取られた父親状態ダ…)
エフィと俺は、兄妹というより親子なんじゃ?
そんな風に思い始めた、今日この頃であります
第三話 "Sister&EFFY Trouble of Jet Striker"
ネウ子「………キュゥ」
珍しくエフィがため息(?)をつく
エイラ「エフィどうしたんダ?」
俺「どうやら、バルクホルン大尉絡みで何かあったらしい」
エイラ「そういや、晩御飯もあんま食べてなかったナ、大尉」
先日届いたジェットストライカー、その試験を、大尉が受け持つことになったのだが、
ジェットを履いて以来、どうにも大尉の元気がない
慣れないものを履いて、疲れているだけだ、と本人は言っているが、あれは疲労というより衰弱だ
それで、エフィは大尉のことを心配しているようだ
エイラ「そんなに心配カ?」
エフィ「」コクコク
俺「大尉には俺の次に懐いてるしな」
エイラ「まぁ、多分平気だと思うゾ?」
エフィ「キュー」
翌日、エフィの心配は、現実のものとなる
翌日 基地滑走路先端
上空では、昨日と同じく、
シャーリーとバルクホルンがP-51対Me262を繰り広げている
ルッキーニ「よーいっ……ドーンッ!」
ルッキーニがフラッグをふり、スピード勝負が始まった
エイラ「どっちが勝つと思う?」
俺「ジェットのカタログスペックはお前も見たろ?ありゃ確実に……って、バルクホルン動いてないぞ?」
エイラ「あれ?ホントだ」
ネウ子「なんで…?」
シャーリーはとっくに
スタートしているのに、バルクホルンはスタート位置から動いていなかった
ルッキーニ「あれ?バルクホルンー。ドーンッ!だってば、ドーンッ!」
バルクホルン「……――っ!」キィィィン!
ルッキーニ「うにゃぁっ!」ブゥゥン!
大尉が急発進し、その衝撃波でルッキーニが流される
エイラ「……はやっ!」
俺「すげぇ…」
静止していたのは、暖機のためか、ハンデなのか…
バルクホルンはあっという間にシャーリーを追い越してしまった
エイラ「スピード勝負もバルクホルンの勝ちダナ」
俺「ストライカーも世代交代の時代………ん?何か様子がおかしいぞ?」
バルクホルンが、不自然な軌道を描き、降下……いや、落下していく!
エイラ「あれ、まずくないか…?」
ネウ子「お姉ちゃん…!」キィィン!ビュォォン!!
俺「え?、あ、おい!エフィ!?」
エフィが脚部をネウロイユニットに変形し、滑走路から飛び立った
ジェットストライカー並みのスピードで、エフィはバルクホルン大尉に近づいていく
ネウ子「間に合って…」ビュォォン!!
なんとか、ギリギリ、海面スレスレのところでバルクホルンをキャッチし、上昇する
ネウ子「よかった…」
バルクホルン「……」
大尉の耳からインカムをとり、自分の耳に付ける
ネウ子「聞こえる?」
俺『エフィ!大尉は!?』
ネウ子「気を、失ってる。でも、外傷は、ない」
俺『今すぐ降りて来い!医務室に運ぶ』
ネウ子「わかった」
バルクホルン「……」
ネウ子「お姉ちゃん…」
501基地 医務室
バルクホルン「…………ん…?」
エーリカ「あ、起きた」
バルクホルン「…どうしたみんな?私の顔に、何かついているのか?」
ネウ子「お姉ちゃん…」ガバッ
バルクホルン「うぉい!ちょっと、抱きつくな!///」
エーリカ「トゥルーデ海に落っこったんだよ」
バルクホルン「私が…落ちただと!?」
俺「正確には、落ちかけた。海面スレスレでエフィが助けたんだ」
バルクホルン「こいつが…」
ネウ子「キュゥ…」
ミーナ「飛行中に魔法力を使い果たして、落ちたのよ。覚えてない?」
バルクホルン「馬鹿な!私がそんな初歩的なミスをするはずがない!」
ネウ子「あなたの、せいじゃ、ない…」
バルクホルン「は?」
俺「おそらく、あのジェットストライカーでしょう。今、整備兵が中身を弄ってます」
バルクホルン「試作機に問題は付き物だ。あのストライカーは素晴らしい。早く実践化するために、まだまだテストを続けなければ…」
手をきつく握り締め、決意を固める
ネウ子「ダメ…」
その手をエフィが握る
ネウ子「危険、すぎる…」
ミーナ「彼女の言う通りよ…バルクホルン大尉、あなたには当分の間、飛行停止と自室待機を命じます」
バルクホルン「ミーナ…っ!」
ミーナ「これは命令です」
バルクホルン「………了解」
ハンガー
俺「どうだ?なんか分かったか?」
整備兵「いえ、まったく…特に問題は見当たらないんです…」
俺「そうか…」
整備兵「…はぁ、久々に会ったと思ったら、いきなり『こいつの調子を見てくれ』なんて言うんですから…驚きましたよ」
俺「はっはっ…すまん。ブリタニア以来か」
整備兵「ええ、お久しぶりです。また、あなたのユニット、いじらせてもらいますよ」
俺「よろしく頼む」
整備兵「と、それはそれとして…こいつどうすっかな…」
俺「安全に飛ばせる限度、とかってあるのか?」
整備兵「搭乗ウィッチの意識が保てる限度、って意味では、五分ですね」
俺「性能は魅力的なのにな…」
整備兵「まったくです…あ、使用済み魔道エンジン洗浄液が結構な量貯まってるんで、持ってってください」
俺「おお、ありがとう」
整備兵「いえ、処分費用がかからなくて助かってます……ところで、ユーティライネン中尉とはそのあと…?」チラッ
俺「ニヤつきながら振り返るな、気持ち悪い……告白したよ、経緯は聞くな」
整備兵「お~、そりゃよかった。管制官が聞いて喜びそうだ」
俺「管制?ウッティ基地の管制官のことか?なんでお前が知ってるんだ?」
整備兵「彼もここに転属になったんですよ。挨拶まわりのときに知り合って」
俺「な~るん……あとで会ってみるか」
整備兵「で?告白のあと、どこまで行きました?た?」ニヤニヤ
俺「お前もたまには街に出て、良い女引っ掻き回して来いよ」
整備兵「残念。故郷に婚約者がいるんです」
俺「その人に手紙でも送ってやんな」
整備兵「毎月送ってます。さて、もうちょっとこいつをいじってみますか」
俺「頼む」
整備兵「では、また」
翌日 バルクホルン・エーリカの部屋
バルクホルン「ふんっ……ふんっ……ふぬっ……」
宮藤「あの、バルクホルンさん…」
リーネ「何、やってるんですか?」
食事を運びに来た二人が見たのは、部屋の梁に手を掛け、片手懸垂をしている上官だった
バルクホルン「トレーニングだ…フンッ…私が落ちたのは、ジェットストライカーのせいではない。私の力が、足りなかったからだ…」
宮藤「へ?またあれで飛ぶつもりですか!?」
バルクホルン「当然だ。あのストライカーを使いこなすことができれば、戦局は変わる…フンッ」
シャーリー「無駄だ。あきらめろ」
部屋の入り口から、一人と一匹(?)が顔を出した
宮藤「シャーリーさん!エフィちゃんも!」
ネウ子「キュー」
バルクホルン「私を笑いに来たのか、リベリアン?魔法力切れで墜落など、まるで新兵だからな」
ネウ子「あのストライカーは、危険…」
バルクホルン「危険だと?戦場に身を置きながら、危険とは片腹痛い」
シャーリー「エフィの言うとおりだ。あのストライカーはマジでやばいんだ。飛べなくなるだけじゃすまないぞ」
バルクホルン「ジェットストライカーの戦闘能力の高さは、お前も十分分かっているはずだ。このくらいの危険など…」
シャーリー「だったら死んでも良いのか!?」
宮・リ「え!?」
バルクホルン「私は、もっと強くならねばならないんだ…フンッ…」
ネウ子「あなたの、戦い方は、身を滅ぼす……あなたは、焦っているだけ」
バルクホルン「ふっ…魔力がないネウロイには、わからんだろうさ…」
ネウ子「…」
シャーリー「この分からず屋!」
<ウゥゥゥゥゥゥ!!
敵の襲撃を知らせる警報が基地内に響き渡る
エーリカ「あ、ネウロイだ」
ごみの山から、寝巻き(というか下着)姿のエーリカが現れる
リーネ「ハルトマンさん!」
宮藤「居たんですか!?」
エーリカ「うん……お先!」タッタッタ
軍服の上着をはおり、ハンガーへ向かう
シャーリー「……っ」タッタッタ
こちらは黙って出て行く
宮藤「あ、ちょっとシャーリーさん!」タッタッタ
リーネ「芳佳ちゃん!私たちは司令室で待機だよ!」タッタッタ
二人も出て行き、部屋には、
バルクホルン「…フンッ…フンッ…」
ネウ子「…」
この二人が残された
バルクホルン「…どうした?お前も司令室で待機だろう?…早く行け」
ネウ子「…お姉ちゃん」
バルクホルン「私をお姉ちゃんと呼ぶな…フンッ…」
ネウ子「……あなたには、死んで欲しく、ない」
それだけ言って、エフィは部屋を出て行った
バルクホルン「…」
懸垂を止め、床に下りる
バルクホルン(私だって分かっている……魅せられたんだ、あのジェットの性能に…)
人間、一度上がると下がれない、というのはこのことか
バルクホルン「…」
エーリカ「隙あーり!」
バルクホルン「うひゃぁ!?」
背後に突然エーリカが現れ、大尉の耳に何か付けた
エーリカ「忘れ物だよ~、にゃはは~!」タッタッタ
バルクホルン「……インカム?」
基地 司令室
<ガチャ、バタン
俺「中佐、状況は?」
ミーナ「敵が分裂、散開して迎撃に当たっているわ」
ネウ子「キュー」
俺「エフィ、今回の分裂型、何か特徴は?」
ネウ子「中央の、機が、一番速い。それ以外は、今まで通り」
俺「これ以上分裂したりしないよな?」
ネウ子「……するかも」
俺「…中佐、飛んでる連中に気をつけるよう言ってください」
上空
<キィィィン!
シャーリー「あいつか…」ブォォン!
ミーナ『全機聞いて、エフィさんによると、まだ分裂する可能性があるそうよ。油断しないで!』
坂本『分裂する前に落とせば良い!』ダダダダ
シャーリー「了解!逃がすかぁっ!」ブィォォン!
敵の後ろを取り、BARの引き金を引く
<ダダダダダダダ
<キィィィン!
シャーリー「あれ?」
敵はそのでかい体をちょこまかと動かし、華麗に弾幕を避ける
そのまま一旦降下、反転し、シャーリーとヘッドオン状態になる
シャーリー「お?やる気かぁ?そう来なくちゃ!」ブォォン!
再び敵の背後を取ろうと旋回するが、敵もビームを張りながら逃げる
シャーリーはビームの合間を縫い、何とか攻撃するが、
<ダダダダダキィィィン!
<バシュゥン!バシュゥン!キィィィン!
ほとんど当たらない
シャーリー「っ!じっとしてろよ…」
宿舎
シャーリー『ハァハァ…くっそぉ…』
その声をインカム越しに聞くものが一人
バルクホルン「…」
彼女だ
バルクホルン(苦戦…しているのか?シャーリー…)
坂本『こちら坂本、シャーリーが苦戦しているようだが、こちらも手が足りない。至急増援を頼む!』
バルクホルン(何をしているんだ……増援だ?宮藤やリーネの足では間に合わん……――っ!)
気づいたときには、足がハンガーに向かっていた
…あとでエフィになんて言われるかな
司令室
宮藤とリーネがハンガーに向かい、司令室には、俺、エフィ、ミーナがいる
俺「俺は出なくて良かったんですか?」
ミーナ「夜間哨戒のシフトに入ってもらってるから、今回は待機よ」
俺「…そういや、今夜はエイラと哨戒だったか……」
俺の魔法力は極端に微量。そのため、魔力の全回復が異様に速い
しかし航続距離・戦闘可能時間は並のウィッチと変わらない
なので、昼間の戦闘も夜間の哨戒もこなす、オールタイムウィッチということで、昼夜両方のシフトに入っている
俺(確かに魔力の回復は早いけど、体力のことも考えて欲しい……ねむっ)
向こうの世界にいた頃は、飲まず食わず寝ずで二日間戦闘に従事できたというのに…なまったな、俺
ネウ子「レーダーを見て!あれって…」
エフィが机の上のレーダー画面を指差す
味方を示す緑色の三角が、超高速で戦闘空域に接近していく
俺「このスピード…ジェットだ!」
ジェットに乗るやつなんて決まってる
ミーナ「トゥルーデ!」
ネウ子「お姉ちゃん!」
バルクホルン『すまん二人とも、罰は後で受ける。でも今は…』
俺「五分だ!」
無線機のマイクに割り込む
俺「大尉、あなたの飛べる時間は五分だ!」
バルクホルン『ふっ…五分で十分!』グォォォン!
無線機越しでも、大尉が今、すごくいい顔をしてるのが分かった
レーダーに目を移す
ミーナ「!っ中心機がまた分裂した!」
ネウ子「やっぱり…」
二つに分かれた中心機は、シャーリーを挟むように展開する
俺「もうすぐ50mmカノン砲の射程です…」
バルクホルンの機影が、敵の中心機に接近する
ネウ子「……」
俺(間に合ってくれ…)
ミーナ「!」
シャーリーの後ろに回った機の機影が消え、
ネウ子「やった…!」
前にいた機も撃墜が確認された
滑走路
戦場から無事戻ってきたウィッチたちが着陸し、ユニットを外す
外されたユニットは発進機にセットされ、戦闘後のチェックが行われる
ミーナ「おかえりなさい、皆」
俺「おかえり」
ネウ子「おかえりなさい」
三人が出迎える
シャーリー「おう!ただいま!」
彼女の腕の中では、
バルクホルン「ん……」
母性の塊に顔をうずめながら、バルクホルンが眠っていた
中心機を撃破したあと、ジェットが暴走、大尉は気を失ってしまった
シャーリーが超加速で追いついていなければ、最悪の結果となっていただろう
ネウ子「お姉ちゃん…よかったぁ…」
無線越しにその一部始終を聞いていたエフィは、司令室の窓をぶち破って飛んで行こうとした
エーリカ「トゥルーデの寝顔、けっこうかわいい」
それを俺が取り押さえ、中佐が説得している間に、バルクホルンは確保されていた
ミーナ「シャーリーさん、トゥルーデを部屋まで運んであげて」
シャーリー「わかった」
ネウ子「私も行く…」トテトテ
まさにトテトテといった感じで、シャーリーの後をついていった
俺「あんなに取り乱したエフィははじめて見た」
ミーナ「よっぽどトゥルーデのことが心配だったのね」
エーリカ「どう~?俺~?妹を他人に取られる気分は~?」ニヤニヤ
俺「エフィが俺以外に懐くのはいいことなんだけど…悲しいかな、どこかで寂しいと思ってる自分が居る」
ミーナ(妹、は否定しないのね…)
エーリカ「正直でよろしい!でも、仕方のない事なんじゃない?親離れ子離れっていうし」
俺「おいおい、俺はエフィの父親じゃないぞ?」
エーリカ「え?違うの?」
俺「…おいっ!」
しばらくして、ハンガー
エイラ「……」
サーニャ「……」
ジェット<ボロッ
エイラ「…ネテイルアイダニイッタイナニガアッタンダ」
サーニャ「バラバラ…」
ネウ子「キュゥ…」
スクラップと化したジェットを、物欲しそうな目で見つめるエフィ
俺「…食べちゃダメだぞ?」
ネウ子「食べないよ!」
…どうだか
ペリーヌ「ホント、人騒がせなストライカーでしたわ」
ミーナ「それと、使う人間もね」
バルクホルン「」ピクッ
ジャガイモの皮をむく手が一瞬止まる
シャーリー「おかげでネウロイも倒せたんだ、大目に見てくれよ」
ミーナ「規則は規則です!」
ハルトマン「皆さん、このたびはお騒がせしました」
バルクホルン「? なぜお前が謝る」
シャーリー「ハルトマンのせいじゃないだろ?」
ハルトマン「あ、いえ、私は…」
そこに宮藤たちが夕飯を運んできた
宮藤「はい、ハルトマンさんもどうぞ」
ハルトマン「いただきます」
ハルトマン「はい、ずっと「うわ、おいしそう」」
宮藤「あ、こっちのハルトマンさんもどうぞ…って、え!?」
俺「ん?」
ネウ子「キュ?」
天使が…二人……?
ウルスラ「お久しぶりです、姉さま」
エーリカ「あれ?ウルスラ?」モグモグ
ミーナ「こちらはウルスラ・ハルトマン中尉。エーリカ・ハルトマン中尉の双子の妹よ」
一同「妹!?」
ネウ子「…キュー」
…あの人から妹の何たるかを学ぼうとするなよ?お前はそのままが良いんだ
ミーナ「彼女はジェットストライカーの開発スタッフの一人なの」
ウルスラ「バルクホルン大尉、この度はお騒がせしました。どうやらジェットストライカーには、致命的な欠陥があったようです」
バルクホルン「まぁ、試作機にトラブルは付き物だ。それより、壊してしまってすまなかったな」
ウルスラ「いえ、大尉がご無事で何よりでした」
ネウ子「」コクコク
バルクホルン「……お前にも心配かけたな」
ネウ子「キュ」
バルクホルン「………ふっ」ニコッ
俺「スクラップになったジェットはどうなるんです?」
ウルスラ「この子は、本国に持って帰ります」
俺「ずいぶん、思い入れがあるんですね…」
ウルスラ「ええ……それと、お詫びといっては何ですが、ジャガイモを置いていきます」
外にあったコンテナはじゃがいもだったのか…
ペリーヌ「まったこんなに…」
しばらくはイモ料理が続きそうだ
その夜…
バルクホルン「……」ショリショリ
無言で芋の皮むきを続ける大尉
ネウ子「……お姉ちゃん?」
エフィが大尉に近づいていった
バルクホルン「ん?どうした、こんな時間に」
ネウ子「なんか、寝付けなくて…」
バルクホルン「意外だな、ネウロイでも寝つきの悪い夜があるのか」
ネウ子「彼が、夜間哨戒、だから…ちょっと、寂しくて…」
バルクホルン「なるほど」
微笑ましい理由じゃないか
ネウ子「しばらく、居ても、良い?」
バルクホルン「構わんぞ」
ネウ子「ありがとう…」
エフィは椅子を引き、大尉の横に座る
ネウ子「あと、どれくらい?」
バルクホルン「あれだけだ」
ナイフの先端で木箱を指す。中には結構な量のジャガイモが入っていた
ネウ子「手伝う…」スッ
バルクホルン「よせ、これは私の懲罰だ、私が甘んじて受ける」
ジャガイモを取ろうとしたエフィを、大尉が制止する
ネウ子「手伝わせて。お姉ちゃん」
バルクホルン「…」ストン…ショリショリ
椅子に座りなおし、黙々と皮をむく
エフィは、
ネウ子「」ビィィム
左手でジャガイモを持ち、ネウロイ化させた右手から低出力・高精度のビームを出し、皮をむく
バルクホルン(…器用だな)
ネウ子「…ごめんなさい」
バルクホルン「?」
ネウ子「異変に、気づいて、いたのに……力ずくでも、止める、べきだった」
バルクホルン「…お前に非はない。私が決めて、私が乗った。それだけだ」
ネウ子「…あなたは、強い」
バルクホルン「いや、私はまだ弱い。もっと強くならねばならない」
言っていることは自室待機の時と変わらないが、その言葉に焦りはなく、純粋な決意で満ちていた
ネウ子「よかった…元の、お姉ちゃんに、戻った、みたい」
バルクホルン「私だっていつまでも馬鹿じゃない……って、どうした?驚いた顔をして」
ネウ子「だって、お姉ちゃんって呼んでも、怒らないから…」
バルクホルン「あ、それは…その…………………ぞ」
ネウ子「キュ?」
バルクホルン「だから、……んと……も……ぞ」
ネウ子「………キュ?」
バルクホルン「ダァァ!だから!お姉ちゃんと呼んでもいいぞって言ったんだ!///三度も言わすな!///」
ネウ子「!?」
いきなりの大声にびっくりするも、
ネウ子「…ありが、とう……お姉ちゃん///」
顔を赤らめながらお礼を言う
バルクホルン「///」
その後、皮むきははかどったとかはかどらなかったとか
サーニャ(二人ともヘタレだし…)
俺「ちゅ、中佐?笑顔が、笑顔が怖いです…」
エイラ「サ、サーニャ?ミヤフジ?目が、目が怖い…」
エイラ(私今、下着だし…)
俺「……あれ?エフィ!どこ行った!?」
ネウ子「…驚いた?」シュゥゥ
サーニャ「新しいお友達ができて」ニコッ
最終更新:2013年02月15日 12:45