器用貧乏な俺
【ロマーニャ近海】
ゲルト「落ちろ!」ダダダダダダタ
゙
ネウロイ「」パキャーン
坂本「俺!その位置ならばお前が近い!!」
俺「は、はい!!」カチャ
ダダダダダダ!
俺「うわぁ!?」
ルッキーニ「外れちゃった!?」
ネウロイ「」キィィィィン……
俺「ひっ!? わああああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」
タァーーーーン!
俺「……あ、あれ?」
リーネ「良かった……当たってくれた」ホッ
芳佳「やったねリーネちゃん!!」ダキッ
ペリーヌ「あの角度からよく当てましたわね……まっ、まぁ後方支援でこうきっちりしてくれるなら、前衛も安心して戦えますわね」
リーネ「ありがとうございます///」
ワイワイワイワイ
俺「…………ハァ」
ポンッ
俺「!……って、少佐?」
坂本「どうした、溜め息なんかついて? もう今回の戦闘は終わったんだ、安心していいんだぞ」
俺「……そうですね、なんとか死なずに済みましたし、帰ってからの報告書のことでも考えますよ」
坂本「うむ、紙に書き連ねて反省をまとめていけば、自ずと自分にあった戦い方や訓練の方法が分かっていくからな、大事な事だぞ。
あぁ、それと合わせて休息はしっかり取るんだぞ? 優れたウィッチたる者、十分な自己管理が」
俺「じゃあ俺行くんで」
ブロロロロ……
坂本「あ、俺」スッ
坂本「?」
□
執務室
坂本「と、いうわけなんだが」
ミーナ「そう、俺さんの様子が……」
坂本「どうも覇気に欠けるというか……うむ、あり大抵にいうと何やらウジウジしているんだ
あれではせっかくの日々の頑張りの効果が出ん、何かあるならなんとかしてやりたい」
ミーナ「そうね、周りの皆とも打ち解けてないみたいだし……ラウラさんの時みたいな事になるのは避けたいわ」
ゲルト「むっ、あの件は……その」
ミーナ「いいの、トゥルーデを責めてるわけじゃないの。ただ部隊の仲間としてもっと出来る事はなかっったのかと私が悔いてるだけだから」
坂本「あのような事に発展してしまう前に、か……しかしどうしたものか」ウーン
エーリカ「少佐がデートに誘えば良いんじゃないかな?気晴らしに」ピョコ
坂本「そうだな、確か有給も貯めてたことだしこの機会にでも……ブボォ!?」ゲホゲホ
エーリカ「あれっ、良いアイディアだと思ったんだけど?」
ゲルト「ハァァァァァァルトォォォォマァァァン!!!」ガシッ
エーリカ「いふぁいいふぁいいふぁい!!」ギューーーー!
ミーナ「もう、フラウったら。坂本少佐は仲間の為に真剣に悩んでるにあまりそうからかっちゃ」
坂本「"でぇと"か……ふむ、い、いやしかし……」ブツブツ
ミーナ「み、美緒……?」
坂本「よし、決めたぞ! ここは上官として一肌脱いで」
ミーナ「駄目です」
坂本「ミーナ、これは私なりの責任の取りかたで」
ミーナ「駄目です」
坂本「いや、だから」
ミーナ「駄目です」
□
―――
――
―
【調理場】
トントン
俺「大きさはこの位か、後は漬け込んでっと」
俺「あっ、すごい。冷蔵庫もあるのかここ。じゃあスペースを拝借するか」
坂本「使うのは良いがあまり開け閉めしないようにな。それは魔法力を使ったタイプで、あまり一般に出回ってないものなんだ
専門の作業員のメンテナンスが必要で冷気周りがおかしくなってもすぐには直せん」
俺「大丈夫ですよ。この型のは実家にもあったんで魔道機の様子くらいなら俺見れます」
坂本「ほぉそうか、それは助かるな。宮藤やリーネが聞いたら喜ぶだろう」
俺「まぁこれくらいは役に立たないと……」
俺「というかいきなりどうしたんです? 明日少佐が外出する際の弁当を俺に頼むなんて
正直いって俺あんまり料理は上手くありませんよ、せいぜいこうして肉とかの下準備してパンに挟むとかしか」
坂本「ふふっ、肉はやっぱり好きなんだな」
俺「そうですねー、どこに行ってもとりあえず買いこんで塩漬けにするなりしますし、こうしてあるなら醤油なんかも使うと美味しいですし……
って、少佐に俺の好物なんて言いましたっけ?」
坂本「ん? あーー……言ったぞ、うん。自己紹介の時に」
俺「? でしたっけ」
坂本「まぁまぁ、それは置いておいて。明日は空いてるか?空いてるなら少し用事が」
俺「……いや、俺は射撃の訓練やるんでちょっと」
坂本「そ、そうか……」
俺「何か部隊に関してなら訓練の時間はズラしますけど」
坂本「――いや違う、私的なことだから気にするな、うん」
俺(なんで前髪を頻繁に弄ってるんだ?)
俺「そうですか」
坂本「……」
俺「………」
坂本「……俺、少し根を詰め過ぎじゃないか?」
俺「………」
坂本「ウィッチとしての能力に固有魔法の有無は大きく左右はされない、それにお前も銃を手にしてからそう日は経ってない
だからそう急くな、お前の頑張りは皆知っている。訓練、訓練と重ねても休む暇がなければ効率が良くないぞ」
俺「……」
坂本「確かお前もこの基地に来てから碌に余暇をとっていなかったな? せっかく芸術の都が近くにあるんだ、たまには観光にでも」
俺「……って、ください」
坂本「何?よく聞こえ――」
俺「――――俺みたいな落ちこぼれ!ほっとけって言ってるんですよ!!」ダンッ!
坂本「ッ!?」
俺「昔から続く優秀な家系、親兄弟は固有魔法を持って生まれ!皆ウィッチとして軍や催し事で活躍!! そんな所にポッと生まれた――」
俺「エリートの証である固有魔法どころか、なんっっっの取り柄も無いこの"俺"!!」
俺「男として珍しいウィッチ? そんなのどんな仕事や戦いに何の役にも立ちやしない!!」
坂本「違う!!お前は元々!!!」
俺「違わない!!俺はウィッチとしても一人の人間としても誰からも必要とされていない!!」
俺「……あなたに前々から聞きたかった事がある。どうして……」
「どうして俺みたいな奴をストライクウィッチーズに入れたんだよッ!!!」
最終更新:2013年02月15日 13:17