俺「初任務」
マイルズ「落とし穴ァ」
バッハ「敵襲!!」
以上!!!
ファルハヤ峠で激しい戦闘が起ころうとしているとき、俺もまた激しい戦闘を繰り広げていた。
俺「らァッ!!」
ドゴンッ!!と手に持っている40mm砲を発砲する俺。俺は肩にかかる反動を感じる。
ネウロイ「キュイイィッ!!!」
ビシュンッ!!
もちろんネウロイだってやられてるだけではない。俺の弾丸はネウロイに当たるも、コアには当たらず表面を破壊するだけで、ネウロイはその俺に気付いたのかお返しといわんばかりに
ビームを打ち返す。
俺「あぶっ!!」
俺は魔法力で強化された視力を使い、ほぼゆっくりと飛んでくる弾丸を見てすぐに砂の窪みへと体を隠す。それを目視で確認した俺はピュウと口笛を吹き叫び笑う。
俺「ははは!!やっべえな!!まさかビームが飛んでくるなんてよ!!俺の世界だったら弾丸かミサイルだぜ!?半端ねえぜまったくよ!!はははっ!!」
マイルズ「んな笑ってないで撃ちなさいよ!!」
いつものように・・・いや、いつもの数十倍は笑っている俺を見ながらマイルズは心の中で何かを感じる。
マイルズ「(こいつ・・・明らかにいつもと違う・・・まるで戦いを楽しんでるように見えるわ)」
もともと、おれ自身戦うのは嫌いじゃないらしい。実際あんなスコップで相手を殺す技術を身に着けるような変態(各分野では最高の誉め言葉)だ。こんな戦いは
嫌いじゃないのだろう・・・でも、それでもなんだかおかしい。そう感じたマイルズは若干不安に駆られるも、今は目の前のネウロイを倒すことを考える。
マイルズ「食らいなさい!!」
ガウンガウンッ!!
即座に2連射。40mm砲から放たれた徹鋼弾はネウロイへとほぼ同じ場所に命中する。
ネウロイ「ギュピイイッ!!!!」
コアがやられたのか、ネウロイは断末魔を上げ、砕け散る。
マイルズ「これで三体目・・・でもこれじゃ正直きりがないわね」
空になったマガジンを外し、新しいマガジンを手に取りつつ、窪みから眼下に広がるネウロイの群れを見ながらそう呟くマイルズ。この調子ではファルハヤ峠もかなり危ういはずだ。
マイルズ「(早く行かなくちゃ・・・!!)」
マイルズは心の中でそう呟いた。
マイルズが心の中でそう思ってる中、俺も心の中で色々と考えていた。
俺「(やべぇ・・・楽しい楽しすぎる)」
俺は今まで生きた中で感じたことがない高揚感を感じていた。ゲームや本や、そのほかの娯楽をしているときも感じたことのない高揚感を俺は感じていた。
俺「(なんだ?なんなんだこの高揚感は!?もっと!!もっともっともっと!!!もっと感じたい!!)」
もっと感じたい。この背筋を突き抜けるような快感を、この内臓がかき乱されるような感覚を、脳内を犯す麻薬のような感覚を!!
俺「(なら、あいつらの近くにいけばいい話だな!!)」
妙案とばかりにその思いを考え付いた俺は持っていた40mm砲を傍らに放り投げる。
俺「(予備の弾丸もいらねえな・・・)おいマイルズ少佐!!」
マイルズ「ん!?なによこんなと「ほらやるよ」うわっ、ちょ!!」
腰に巻きつけてある弾帯ごと外し、マイルズへと放り投げる。マイルズは慌てたようにその弾帯を受け取る。
マイルズ「ちょっと俺!!弾帯なんか渡してどうしたのよ・・・まさか砲が故障したの!?」
少し大きめな声で聞くマイルズ。周りでは砲を撃つ音と、ビームが飛んでくる音のせいで普通に話しては聞こえないのだろう。マイルズの言葉に笑いながら答える。
俺「ああ!?んなわけねえだろ!!まだまだ撃てるぜ!!」
マイルズ「はあ!?だったらなんで砲捨ててんのよ!!」
俺の言葉に意味がわからないと言いたいかのようにマイルズが聞く。それに対して俺はニタァと笑い、
俺「決まってる今からあそこにーーー」
スッと腰に差しているスコップを取り、
俺「----突っ込んでくるんだよ」
ダッ!!
言い終わるやいなや、俺はネウロイめがけて駆けていった。マイルズは最初俺が何をいってるかわからなかったが、俺が駆け出したのを見て、
マイルズ「~~~あっっっの大馬鹿!!!!」
ぐぐぐっと溜めて思いっきり叫ぶ。マイルズは新しいマガジンを込めて薬室に初弾を送り込む。
マイルズ「全員援護射撃!!あの馬鹿の周りのネウロイ潰すわよ!!」
マイルズがそう叫ぶ・・・が、返事が無い。マイルズは変に思い近くに居た曹長に聞く。
マイルズ「ちょっと曹長!!どうしたのよ!!まさかあの馬鹿やられた!?」
曹長「い、いえ・・・その・・・なんといえばいいのか・・・」
曹長は困惑したような顔になりながら、スッと、俺が走っていたほうへと指差し、
曹長「・・・順調に一人で次々とネウロイを潰しています」
マイルズ「・・・はあ?」
思わず、そう返してしまった。
マイルズたちを置いていき、俺は一人ネウロイへとかけていく。
ネウロイ「キュイイィッ!!!!」
もちろんネウロイがそんな格好な的を逃すわけも無く、五匹ほどのネウロイがビームを撃つ・・・が、
俺「くはははっ!!!」
俺は笑いながら、それをスコップで弾く。軍用スコップでの基本的な防御系統の技だ。実際スペツナズでも教えてる技術である。俺はビームをスコップで弾きつつ
ネウロイへと近づいていき、
俺「ラァッ!!」
跳躍。まずは手前にいる手近にいた奴に振り下ろす。
ザギャンッ!!
以前と違い、鋭い音が響く。スコップの縁を鋭利に研いだことで今までの鈍器としてのスコップに『斬る』能力が備わったためだろう。スコップは俺の固有魔法であるスコップ強化と
おれ自身の馬鹿魔力によりその威力を高めておりざっくりと、深々とネウロイに突き刺さる。
ネウロイ「ギュピイイイイッ!?」
ネウロイは断末魔のような悲鳴をあげ、バリンと砕け散る。どうやらちょうどコアの部分に切り込めたようだ。俺はそのまま次のネウロイへと向かう。
ネウロイ「キュイイィ!!」
ネウロイたちは俺の存在に恐怖を感じたのか、俺に攻撃を集中させる。だが、歩行脚と違い、魔法力で脚力を以上にまで上げている俺の足はまるでネズミが
全力疾走しているかのように早い。俺はすばやく二匹目の足元へと回り込み
俺「ウラァッ!!」
ネウロイの右前足に横なぎで殴りこむ。ネウロイの足はバギャンと小刻みい音をさせながら砕ける。
ネウロイ「ギュピィッ!?」
ネウロイは驚愕のような悲鳴を上げて右前にある地面へと倒れこむ。俺はその倒れたネウロイの上に駆け上がり、スコップを振り下ろそうとしたが、
バシュンッ!!
俺「おっと!!」
いきなりビームが飛んできたため、それを避ける。避けた際に別のネウロイが放ったビームがちょうど俺が崩したネウロイのコアにぶつかったのか、ネウロイが
粉々に砕け散る。俺はそのビームを放ったネウロイのほうへとすばやく駆け寄る。
ネウロイ「ギュイイイイッ!!!」
ネウロイはバシュンバシュンと次々とビームを放つ。だが俺はくねくねとまるで蛇が動くかのような機動で避ける俺。そしてぐんっとさらに体を沈めネウロイの下へと
潜り込み、
俺「シャァッ!!」
真下から一気に振り上げる。スコップはネウロイの真下についている砲台を切り裂く。
ネウロイ「ギュいいィ!!」
ネウロイは唯一の攻撃武器をやられたのにあせったのか、足を動かし、俺の体を踏み潰そうと足を振り上げ、下ろす・・・だが、俺はそれを目で見ないで素手で
受け止めた。
俺「うっ・・・らァ!!」
一気に、前進のバネを使いネウロイを押し上げる。
ネウロイ「ギュピィッ!?」
ネウロイはまさか自分が押し返されるとは思っていなかったのか声を上げつつそのままひっくり返る。俺はその上に乗りスコップを構え、
俺「ふんっ!!」
鍬で畑を耕すかのように振り下ろす。
ザギャンッ!!
心地よい金属音をさせるも、ネウロイのコアには達していないらしい。軍用スコップは頑丈で便利なのだが、取り扱いやすさを目的としているため、長さが足りないからだろう。俺は舌打ちをしながらも笑みを浮かべ、また振り下ろす。
ザギャンザギャンザギャンッ!!!
何度も何度も・・・俺はまるで子供がおもちゃの人形を振り回すかのように振り下ろす。攻撃されているネウロイも抵抗しようとして足をもぞもぞと動かすも、完全にひっくりかえってるため意味が無い。
すると、俺の目に紅いネウロイのコアが写る。
俺「はァ」
俺はそれを見て嬉しそうな笑みを浮かべスコップを右片手で振り上げ、
俺「らァッ!!」
振り下ろす。スコップはまっすぐとネウロイへと進み、
パリンッ!!!
コアを砕く。白い結晶へと変わるネウロイから飛び降りた俺は、目的地であるファルハヤ峠のほうへと視線を向ける・・・俺の眼下には大量のネウロイの群れが
ファルハヤ峠へと向かっていた・・・俺はそれを見てニタリと笑い、
俺「最っ高だぜ・・・股ぐらがいきり立ってしょうがねぇ」
そう呟きスコップを握り締めネウロイの群れへと突っ込んでいった。
~~ハルファヤ峠~~
俺がネウロイへと突っ込んでいるとき、ハルファヤ峠では地獄が繰り広げられていた。
兵士4「あああああ!!!誰か!!誰かぁぁぁッ!!!!助けてくれぇぇぇッ!!!!」
ネウロイのビーム攻撃により腕がちぎれた兵士が叫びながら助けを求み、
兵士5「目がぁ、目がぁァッ!!!」
何かの破片が目に刺さったのか両手で押さえる兵士、
兵士2「ううぅ・・・」
兵士6「くそくそくそ!!メディック!!メディィィィィィック!!!!」
兵士8「いてぇいてぇよぅぅぅぅぅ!!」
衛生兵「畜生、おいモルヒネもってこい!!」
内臓が飛び出し暴れる兵士を押さえつけながら治療を行う衛生兵達。
兵士10「おい!!大丈夫か!?」
兵士9「ああ、くそったれ・・・なあ、俺の足ちゃんとついてるか?」
兵士10「ああ、一本だけな」
肩に別の兵士を担ぎ、テントへと連れて行く兵士。
兵士3「畜生畜生畜生!!」
またある兵士は畜生と連呼しながらアハトアハトを撃つ。
兵士13「馬鹿野郎!!文句言ってる暇があるならもっと装填時間を速くしろ!!」
新しい砲弾を装填しながら、古参であろう兵士が叫ぶ兵士に怒鳴りつける。
兵士3「わかってますよ!!でも、このままじゃ・・・!!」
半泣きで新しい砲弾を箱から取り出しながら叫ぶ兵士。また別の兵士がその兵士に怒鳴りつける。
兵士12「ぐだぐだ言うな!!急げ、急げ!!いそ・・・!!」
げ、と言おうとしたとき、彼らの上空に黒い影が現れた。
ネウロイ「・・・」
ヒュインヒュイン、と独特な滞空音をさせながら、まるで壷の形をしたネウロイが滞空していた。
兵士13「ひ、飛行壷・・・」
古参の兵士がそう呟く。そして傍らに護身用として配備されているブレン軽機関銃を見つけ、
兵士13「う、うおおおおっ!!!」
それを即座に手に取りネウロイへと掃射する。
兵士3「ああああっ!!!」
兵士12「畜生がぁぁぁ!!」
それに続き兵士3と兵士12も傍らにあったエンフィールドとKar98kを連射する。
ダダダダッ!!!ダンダンッ!!
しかし、所詮は小銃弾。人間相手なら十分の威力を持つ303ブリティッシュ弾や7.92ミリモーゼル弾も表面の装甲を少しはがす程度だ。ネウロイはまるで余裕な
感じでその弾丸を全身で受け止め・・・
ダダダダダダッ!!!!
実弾掃射の銃を兵士達に掃射する。弾丸は凄まじい速さで兵士達に襲い掛かった。
兵士13「ぐああああっ!!!」
兵士12「ぎゃあああ!!!」
兵士3「うっがあああッ!!!」
兵士達はキリキリと踊るように体を回転させ全身に弾丸を浴びる。
ダダダダダッ!!!
だが、ネウロイはそれでも止めずさらに満遍なく、まるで絵筆で紙を塗りつぶすように弾丸を撃ち続ける。
兵士「「「」」」
兵士達はすでに息絶えて倒れているが、ネウロイの放つ弾丸をそれでも受け続け体が真っ赤なミンチへと変わり果てていく。
ダダダダ・・・
そして十五秒ぐらいだろうか?それぐらい掃射して、ネウロイはようやく撃つのをやめた。
ガウンガウンガウンッ!!!
すると、ネウロイが移動しようとしたとき、そのネウロイの表面に弾丸がぶつかりはじけ飛ぶ。
兵士15「撃て撃て撃て!!トミーたちを助けろ!!」
遠くから望遠鏡をのぞきこみながら40mm砲を4門備えた機関砲座が放った弾丸がその飛行壷を攻撃する。さすがに40mm弾には耐えることができなかったのか、
バリンと白い破片へと変わり果てる。
兵士15「畜生ーーー」
望遠鏡を覗き込み半泣きになりながら兵士は悪態をつくように呟く。
兵士15「---多すぎる・・・!!」
~~指揮官所~~
地面を掘り部屋上にした塹壕の中でバッハとシンプソンは向かい合って今後の作戦を考えていた。
バッハ「戦況はどうだねシンプソン君?」
バッハは目の前にいるシンプソンに聞く。
シンプソン「・・・あまりよろしくはありませんな」
バッハ「ははは、ブリテン的表現だなシンプソン君!!」
シンプソンの言葉を聞き笑いながら答えるバッハ・・・しかしそれもどこか苦痛を秘めてるように聞こえる。
シンプソン「うちの若いのも頑張ってはいるのですが・・・」
バッハ「王立士官学校ではこのようなときはどうすると教わったのかね?」
バッハの言葉に、シンプソンは重々しげに答える。
シンプソン「『これ以上の損害を局限するために・・・明日のために撤退!!』」
バッハ「・・・我々にその明日があれば私もそうするがね」
シンプソン「---同感です」
外の状況を見ても、『明日』など存在しない・・・バッハたちの心の中にはそう、絶望感が出ていた・・・そのとき
通信兵「バッハ少佐!!無線です!ウィッチから!!」
受話器を手に持ちながら、振り返る通信兵。バッハはそれを奪い取るように取る。
バッハ「ハルファヤ峠バッハ少佐「あきらめちゃだめです!!」
自分の所属を答えようとしたとき、無線越しにさえぎるように大声が響く・・・無線越しのウィッチはマイルズであった。
マイルズ「ブロークンアロー受託しました!!現在全戦域でひっちゃかめっちゃかなんですけどーーー何とかしますしてみます!!だからーーー」
砲撃音の中、バッハの耳にマイルズの声が響く。
マイルズ「あと一時間!!あと一時間持ちこたえてください!!」
マイルズの、心からの願い・・・バッハはその声を聞きふっと微笑み、
バッハ「---お安い御用だフロイライン」
チンッと受話器を置く。そしてバッハはふふふと笑い、
バッハ「説明してくれシンプソン君・・・この状況を、この最高に痺れ、とてつもなく楽しい状況を」
バッハの言葉に、シンプソンが答える。
シンプソン「我々が全滅するまであと三十分。われらが女神が到着するまで一時間・・・!!」
バッハ「・・・何か、問題でもあるかね?」
シンプソンの答えににやっと笑いながら聞くバッハ。シンプソンはそのバッハの言葉を聴き、カッと直立不動の姿勢をとり、
シンプソン「問題などありません!!最後の一兵まで戦い抜き、彼女達をお迎えする・・・これぞまさしく『男の花道』といえましょう!!」
バッハ「同感だ」
二人はニヤリと笑いあい、指揮官所から出て行った。
マイルズ「ふう・・・!!」
ビームや弾丸が頭の上を飛び越える中、マイルズは無線機をしまい大きなため息をつく。
軍曹「どうでしたかマイルズ少佐!?」
その横にいた副官を務める軍曹がマイルズに聞く。
マイルズ「ええ、問題ないわ。後は彼らがどこまで持って、私達がどれだけ速くつけるかが鍵よ!!」
ガチャリと、手に持った40mm砲を改めて手に取る。軍曹もはいと頷く。
軍曹「それにしても、私達は後一時間はかかると思いますが、俺さんなら後三十分でつくんじゃないですか!?」
マイルズ「ええ、そうね!!あの馬鹿ならありえるわ!!」
ドゴンドゴンと砲弾を放ちながら、マイルズは軍曹に話しかける・・・そうだ、今俺はあのネウロイの大群の中にいるのだ。しかもスコップ一つで・・・マイルズはふう!!と少し荒々しげにため息を吐く。
マイルズ「本当にもう!!あいつったら好き勝手に動いて!!帰ったら思いっきりぶちのめしてやるわ!!」
ドゴンと、怒りを込めたような一撃をネウロイへと放つマイルズ・・・どうやら相当ご立腹のようだ。軍曹はそんなマイルズを見て、
軍曹「(口ではなんだかんだ言ってるけど、やっぱり俺さんが心配なのかしら?)」
マイルズ「・・・軍曹、なんかいま失礼なこと考えていなかった?」
ジトッと睨むように軍曹を見るマイルズ。軍曹は慌てたように首を左右に振り否定する。
軍曹「そんなとんでもない!!私がそんなこと思うわけないじゃないですか!!」
マイルズ「・・・ならいいけど」
マイルズは怪訝な表情をしながらカチャリと40mm砲を構え直し、キッとネウロイたちを睨みつける。
マイルズ「さあみんな。あの馬鹿を追いかけるわよ!!」
ウィッチs「「「了解(ヤー)!!!」」」
マイルズの声に答えるウィッチたち。部隊は前進を進めた。
~~ハルファヤ峠~~
バッハ「諸君、援軍が着たぞ!!」
塹壕に隠れつつ銃を撃つ兵士たちにバッハはそう呼びかける。すると、その中の一人の兵士が顔を上げる。
兵士17「た、たった三人だけですか?先生」
バッハ「ああ今はな」
おそらく、教え子なのだろう。そう聞いてくる兵士の肩にぽんと手を置きバッハは微笑む。そして近くに居た古参の兵士に声を掛ける。
バッハ「アハトアハトは?」
兵士18「あそこにあるのが最後の一門です!!」
兵士の指差すほうへと視線を向けるバッハ・・・そして苦々しい顔をする。
バッハ「(クッ、あそこじゃ行くまでにネウロイにやられてしまう・・・!!)」
バッハたちの視線の先にあるアハトアハト・・・距離としては五十mもない場所なのだが、ちょうどその中間に位置するところへとネウロイが進んでいた。もし今出れば、
間違いなくビームの餌食になるだろう・・・だからといってこのままここで見ていても見つかってビームでこんがり肉にされるか弾丸でジャムにされるかを待つのみ・・・
バッハがどうするか悩んでいたとき、
ドゴンッドガン・・・ガキンッジャリン!!キュイイィ・・・
バッハ「?」
どこからともなく、金属を断ち切るような音・・・そして金属を叩き潰すような音・・・さらにネウロイの悲鳴のようなものが聞こえてきた。
シンプソン「?なにやら変な音が聞こえますな」
マルコ「ああ、そういえば・・・」
シンプソンとマルコも聞こえたのか二人ははて?と不思議に思いながら首を捻る。バッハはその場から頭を少しだけ出す。すると、
バッハ「なっ!?」
バッハの目に信じられない光景が映った。
それは・・・見たことも無い茶、緑、黒の三色が混じった変わった服を着た男が・・・
俺「うらぁぁぁッ!!!!!」
ネウロイ「ギュピイイイイッ!!!!」
ネウロイ相手に、スコップのみで襲い掛かっている光景だった。
最終更新:2013年02月15日 13:24