夕焼けに照らされる広場。
小さいな男が泣いていた。その男の子を慰める女の子。
離れ離れになる事に男の子はショックを受けていたのだ。
女の子は平和になったら帰ってくると言った。
男は涙をぬぐい、女の子に告白をする。

「俺、大きくなったらケイ姉と結婚する!!誰よりも強い男になって!!」

「うん・・・。待っているよ。俺くん。」

女の子の目から涙が零れ、笑顔で了承した。
それが・・・二人と一緒にいた最後の日。

そして、1945年―――。
砂漠の大地アフリカで二人はまた出会ったのだ。

俺「扶桑陸軍の俺中尉。ストライカーユニットは陸戦タイプ。よろしくお願いします、パットン将軍殿」

パットン「よく来てくれた。歓迎するぞ。」

俺「土産物に物資を持って来ました。食料に生活用品などが入ってます。」

パットン「うむ、感謝する。」

三将軍との挨拶が終わり、俺はウィッチ達と交流している。

真美「俺中尉のユニットは陸戦タイプなんですね。」

俺「ああっ。あれは『特四式内火艇』水陸両用のストライカーユニットだ。
  んで、アイツの事は"ダッチマン"と呼んでいる。」

真美「ダッチマン?」

マティルダ「・・・アフリカに伝わる幽霊船フライング・ダッチマン号の事だな。」

シャーロット「幽霊船!?そんな不気味なネーミングを付けるなんて・・・」

俺「不気味な通り名を付けられたぐらいだし、バチは当たらないさ。
  愛称を付けた理由はあるのさ。
  一つ目は俺の先祖が海賊だったらしい。証拠がこの三角帽子だ。」

クルクルと三角帽子をまわして頭にかぶる。

マイルズ「海賊!?でも、肌の色も髪も扶桑人よね?」

俺「最もな疑問だろうが、血が薄れちまったんじゃないかね。
  二つ目だけどケイ姉は"ムラサ"がどういうものか解る?」

佳子「・・・舟幽霊の事でしょ。」

不機嫌ながらそう答える佳子。

マルセイユ「舟幽霊?」

俺「扶桑に伝わる海の幽霊だ。集団で柄杓を使って船を沈めるという性質の悪い幽霊だ。
  俺の場合は碇でネウロイを沈める・・・。
  だから、周りのウィッチ達は"ムラサ"と呼ばれるのさ。」

納得したウィッチ達。
マルセイユが俺と加東を交互に見て次の質問をする。

マルセイユ「ケイとはどういう関係なんだ?」

真美「あっ!!それ気になります!!」

俺「そうだな・・・。幼馴染という関係でよく一緒に遊んだなぁ。
  ケイ姉が軍に行く事になって離れ離れになってよ。
  それから約束したんだよ。俺が強くなったら結婚してくれるてな。」

佳子「こ、コラッ!!何言っているのよ!!」

マルセイユ「ケイも羨ましいもんだ。小さいころから結婚の約束をしているなんて」

ニヤニヤとしてるマルセイユ。佳子は顔を紅くして抗議をする。

佳子「うううううううウルサイ!!昔の話じゃない!!」

俺「まぁ、それもそうだわ。シシシッ。」

マイルズ「貴方の事はよく解ったわ。次は私達の番ね。」

俺「ブリタニアのマイルズ少佐だろ。マイルズ隊を指揮している。」

マイルズ「あら、知っているの?」

俺「同じ陸上装甲歩兵だからな。覚えておかないと失礼だろ。」

マルセイユ「勉強熱心な奴だな。じゃあ、私の事は解るか?」

俺「ハンナ・ユスティーナ・マルセイユ大尉。
  カールスラントのスーパーエースで≪アフリカの星≫と呼ばれている。
  後、【サインはしない主義】だろ。」

マルセイユ「凄いな。全部当たりだ。」

俺「これから、共に戦おうとするんだ。名前と特徴を覚えておかないと支障をきたすんでな。

マルセイユ「気に入った。今度からは私の宮殿に遊びに来い。良いわよねマチルダ?」

マティルダ「御意。」

俺「そいつはありがとよ。」

佳子「・・・。」


夜。
日中の暑さとは嘘の様に冷え込む。
俺は砂の上で寝っ転がり星を眺める。

俺「・・・こんなに星が綺麗とはな。」

佳子「相変わらず、星を見るのが好きなのね。」

俺「・・・ああ。」

佳子「こんな所で寝ていると風邪ひくわよ。」

俺「男と女の体の丈夫さは違うんでな。平気さ。」

佳子「言う様になったわね。」

クスリッと笑い、俺の隣に座る。

佳子「ねぇ・・・あの時の約束をまだ覚えていたの・・・?」

俺「ああっ。忘れた事もない・・・。ケイ姉とこうして肩を並べたかったしな。」

佳子「・・・忘れてもよかったのに。///」

俺「俺は約束事は忘れない主義さ。」

砂漠の大地で星を眺める二人。星は優しく輝いていた。

………
……

太陽が燦々と照り付けている中、俺は滑走路で碇を持って素振りをしていた。

俺「フンッ!!フンッ!!フンッ!!」

何回の素振りを終えて碇を砂に突き刺して汗を拭き取る。

俺「水は使いたいが・・・こんな砂漠じゃあ水だって無駄に出来ないしな・・・」

こんな事ならオアシスの場所くらい聞けば良かったと思った。
眼鏡をかけた扶桑の軍人がタオルを差し出す。

古子「これをどうぞ。」

俺「ありがとよ。・・・北野古子軍曹だったけ?」

古子「はい、扶桑軍人の北野古子軍曹です。」

俺「んな、硬い挨拶はしなくていいし同じ国の仲間だろ。」

古子「解りました。俺中尉。」

俺「あー、中尉って呼ばなくていい。階級で呼ばれるのは苦手でな。
  その代わり俺の事はキャプテンと呼べ。そっちの方がシックリくる。」

古子「キャプテンですか?」

俺「ああっ。良いもんだろ?扶桑の子供たちは俺の事を"キャプテン"なんて呼ばれていたからさ。」

古子「フフッ、似合ってますね。」

俺「ハハハハッ、そうだろう。所で、俺になんか用か?」

古子「朝食が出来たので、呼びに来ました!!」

俺「ソイツはご苦労さん。扶桑料理か?」

古子「はい、俺さんが持ってきてくれた物資のおかげです。」

俺「だから、キャプテンと呼べ~。」

………
……

食事をすませて一緒に皿洗いをしている俺と真美。

俺「それにしても真美が料理上手とはな。」

真美「えへへ・・・照れますね。」

俺「昔のケイ姉は、焦げた魚を無理矢理食わされた事があったからな。」

真美「そ、そうだったんですか・・・。」

ヴー!!ヴー!!ヴー!!ヴー!!

俺「むっ・・・・」

真美「警報、ネウロイが攻めてきたんですね!!」

………
……

=格納庫=

俺「準備はできているか!?」

整備兵A「準備万端です!!」

整備兵B「いつでもいけますよ!!」

俺「よっしゃー!!」

ストライカーユニットを履いて、使い魔が具現化すると金色の垂れた耳と尻尾が出現する。
12センチ高角砲を持ち、碇を背に持って出撃準備に入る。
足元に魔法陣が浮かび上がり、ストライカーからエンジン音が唸る。

俺「俺中尉、出撃する!!」

最終更新:2013年03月30日 01:32