― 夜 テント―

マルセイユ「さてと!昨日は出来なかったが、今日こそ出来るぞ!」

     「昨日、ここに着任した3人の戦車兵を祝って…かんぱーい!!」

みんな「「「「かんぱーい!!」」」」

カネパルト「ヒャーハーッ! 酒だ! 今日は飲みまくるぜぇ!」

俺「程々にしておけよ」

ハンス「♪~」

圭子「あらハンス君、なにしてるの?」

ハンス「ああ、これはですね、妻に手紙を書いてるんですよ」

圭子「あら、いいわね。 それに、新婚ホヤホヤだもんね」

ハンス「ま、まぁ…」

圭子「照れてる?」ニヤニヤ

ハンス「て、照れてませんよ~っ!」

真美「あ、あの…ハンスさん」

ハンス「ん? なんですか、稲垣軍曹?」

真美「ハンスさんって、結婚…してるんですか?」

ハンス「ええ、一応」

真美「へぇ~!すごいです!!」

ハンス「す、すごい…のかな?」

圭子「ほらハンス君、目を輝かせてる真美にもっと、新婚話を話してあげたら?私も聞いてみたいな~」

ハンス「え、えぇぇ…」

カネパルト「ひょひょひょっ!シャーロットちゃん、ルコたんカワユス!!」

マルセイユ「おわっ!?カネパルトが壊れた!!?」

俺「コイツは酒飲むと、本音がつい出ちゃうんです」

ライーサ「へ、へぇ…」

シャーロット「ねぇねぇルコ、髪の結び方教えてくれる?」

ルコ「ええ、いいわよ。こうやってね…」

― しばらくして… ―

カネパルト「うぃ~っ!ヒクッ!」

俺「お前、ちょっと飲みすぎだぞ!」

マルセイユ「う~ん…むにゃむにゃ」

ライーサ「ティナも飲みすぎだよ~」

カネパルト「まったく!ネウロイなんかがいたら、自由に女をナンパする事すら出来ねぇ!!あ~あ、女を抱きたいぜーっ!」

俺「こ、こらっ!お前!!レディーもいるんだから、発言には気をつけろっ!!」

カネパルト「うっさいですよ、隊長! それより隊長!いい加減、ライーサ中尉に惚れたって、認めたらどうです?」

俺「なっ…!」

マルセイユ「なに?」

真美「えっ!?」

圭子「あらら」

ルコ「はわわわ…」

シャーロット「?」

ハンス「あちゃ~」

ライーサ「え……」

カネパルトの発言後、テント内が何者も凍らせてしまうシベリアのようになった

カネパルト「どうなんです?隊長」

俺「……」

マルセイユ「おい俺、どういう事だ?」

俺「えっとですね…」

絶対絶命。まさしくこの場に、相応しい言葉だろう。俺が助けを求めて、ハンスを見ると、女神のような寛大さで俺に助けの手を差し伸べてくれた。

ハンス「みなさん、誤解しちゃダメですよ~ 俺中尉はライーサ中尉なんかに惚れていませんよ。 カネパルト軍曹は酔ってるから、そんな事を言っただけですよ」

俺(ほっ……)

助かった。ハンスは、俺がライーサさんを好きだって事に気づいているかは分からないが、とにかく助かった。

ハンス「本当はですね、俺中尉はライーサ中尉の『MG34』に惚れたんですよ」

俺「」

「「「「「「「…………は?」」」」」」」

テント内の全員の息がピッタリと合った。
そりゃそうだ、銃に惚れただなんて、どこの変人だ。
このままじゃ、そのうち『奇人だ、変人だ、俺中尉だ!』とか言われちまうぞ…。

ライーサ「えっと…どういう…」

ハンス「俺中尉はですね、ライーサ中尉の銃に一目惚れしたみたいなんですよ~」

マルセイユ「うわぁ…」

圭子「か、変わってるわね…」

真美「てっきり、ライーサさんに惚れてしまったのかと…」

シャーロット「ねぇねぇルコ、結局どういう事なの?」

ルコ「シャーロットちゃん、世の中には知らないほうが良い事もあるんだよ」

シャーロット「?」

くそっ、みんなして俺をそんな目で見るな…。心がリアルタイムで破壊されていく…。

圭子「つ、つまり…」

真美「俺中尉は……」

マルセイユ「変態って事だな!」

俺「うわぁぁぁぁぁぁぁっ!」

こうして、俺とアフリカのみんなとの新たな日々が始まろうとしていた。

続く
最終更新:2013年03月30日 02:16