俺「私立フミカネ高校か・・・」
2011年ももう5月にさしかかり、みんなが新生活にも慣れ始めた頃に俺は住み慣れた地元を離れ転校生として上記の高校へと編入する事になった
その理由はというと・・・
まぁ誰にでも隠しておきたい秘密という物はあるわけで、俺にとってもそれは例外ではなく、その理由こそが俺の秘密にしておきたい事なのである
俺「しかし・・・本当に凄いな・・・高校のために街があるっていうのは」
このフミカネ高校の全校生徒は約1万人・・・どうかしてるぜ・・・
人が集まる所には金が集まる、金が集まる所は必然的に栄える物である
自然とこの街はフミカネ高校を中心とした『学園都市』と化してしまったらしい
街を歩けばすれ違う人はみな、俺が明日から通う予定のフミカネ高校の制服に身を包み、幸せそうに微笑み歩いている
俺「学生にとっての楽園ってやつか」
この街には口うるさい大人がいない、生徒を導く教師はいても子供を引っ張り、道を強制させる大人はいないのだ
俺「俺にとっても、楽園たりえるのかな?」
一抹の不安を胸に潜めながら俺は歩く、『青春の謳歌』という物を求めて
【男子学生寮『大和』】
俺「ここが・・俺が3年間暮らす事になる学生寮・・・か」
やはり家賃1万5000円なだけあるな、全寮のなかで一番安い所を選んだ俺のせいもあるのだろうが・・・
俺「名前通りに今にも沈みそうじゃねぇかよ・・・」
途方に暮れる俺に、寮の部屋から現れた初老の男が声をかけてくる
杉田「お!君が転校生の俺君かい?」
俺「は!はい!そうですけど・・・あ、管理人さんですか?」
杉田「管理人の杉田だ、よろしく」
声とともに右手を差し出し握手を求めてくる、悪い人ではなさそうだ
俺「よろしくお願いします」
がっちりと握手をかわす、凄い握力だ・・・
こいつ軍人かなんかか?
杉田「君の荷物はもう届いてるよ、部屋に置いてある・・あ、お帰り!アギト君」
管理人さんの声に反応し、振り向けばそこにはとてつも無い威圧感を放つ男が立っていた
身長は170cm程だろうか?それほど高くないはずなのに受けるプレッシャーが半端無い
間違い無く堅気の人間ではないだろう
杉田「この子は今日から家の寮に入る俺君、フミ高の一年生だから君の後輩だね」
え!?この人高校生なの?
そんな怖い先輩は俺の方を一瞥し、軽く会釈をすると、視線をすぐに前に戻してしまった
杉田「この子はアギト君、フミ高の3年生でこの学園都市でも10本の指に入るくらい強いんだよ、凄いだろう?」
アギト「管理人、もう行ってもいいか?またすぐに出なけれならんのでな」
杉田「それはすまんね、とりあえず仲良くしてやってくれ」
アギトさんと呼ばれた堅気に見えない男は、早足で寮の中へと入っていった
杉田「彼は少し無愛想だけど、悪い子ではないから・・・怖がらないでやってくれ」
俺「はぁ・・・」
拝啓、母親殿
この街に来て
初めて会った同じ高校の人は、ヤクザよりも怖そうな人でした
【男子学生寮『大和』・俺自室】
元より男一人での引越しである、家から持ってきた荷物は少なく、段ボールの数々は思っていたよりも早く片付いてしまった
グー
腹が鳴る、そういえば今日は朝から何も食べていなかった事を思い出す
時計を見れば時刻は20時、夕飯を作ろうと思っても引っ越してきたばかりで食材などあるはずもない
俺「どっか食べにいくか、学生の街なんだ安くて旨い食堂とかありそうだし」
さっそく出かける事にする、今日来る時に通った大通りに出ればどこかよさげな店が見つかるだろう
靴を履き部屋から、寮からでて街を歩く
学園都市の夜は華やかだ、街は煌びやかなネオンの服を着飾り、歩く生徒達もまた制服を脱ぎ捨てて自己主張と言う名のオシャレをする
この中で、俺はやはり埋もれているのだろう客観的に見なくても解かる
大通りに出た所でバイクの排気音が轟く
虎「ヒャッハー!!おいパシリ!!このエンジンすげぇな!!さすが学園都市最高の
整備士だぜ!!次!俺に運転させろ!!」
マルセイユ「パシリ!私は喉が渇いた、ジュース買ってきてくれ!」
パシリ「いっぺんに注文すんなっつーの!今はこいつの性能試験だろうが!!」
3人乗りのバイクが超速で大通りを駆け抜けていった、かなりの速度がでているはずなのに声が聞きとれたのは彼等があまりにも大声で喋っていたからだろう
運転していたのは、どこか優しそうで人の頼みを断れ切れなさそうな少年
その後ろにはゴーグルをしたピンクブロンドの長髪を風になびかせていた目が覚める程美しい少女
そんな美しい少女を挟むように、タンクトップを1枚だけを身に纏っている浅黒い肌をした大男が乗っていた
辺りを見渡せば、周りの学生達がざわめいている彼等は有名人なのだろうか?
「まーた
アフリカの奴らかよ・・・この前も公園1個ふっ飛ばしたらしいじゃん」
アフリカ?地名?
「んー・・・でも、あいつらが自警活動してくれてるおかげで変な奴らも大人しくしてくれてるしなぁ」
「俺も嫌いじゃないよあいつら、見てて楽しいし、それより生徒会とか風紀委員会の方がさ・・・」
「やめろって!風紀委員長の耳に入ったら殺されるぞお前、『狂った魔人』なんだぞあの人は!!」
狂った魔人って・・・高校生につくあだ名かよ・・・
「でも・・・1番厄介なのってやっぱ・・・」
「・・・うん」
「「「「501特別課外活動部だよな」」」」
今の話を聞いて、少し興奮した
どうやらこの街には、俺が憧れてやまない
『普通じゃない人』ってのが沢山いるみたいだ
【カフェ・ダイニング memory】
大通りにはどうにも場所違いな外観の小さな料理屋へ入る事にした
大概にしてこういう店は旨い!というのは漫画の見すぎだろうか?
ウルスラ「いらっしゃいませ」
店に入れば、とても可愛らしいウェイトレスが出迎えてくれた、ブロンドのショートカット、眼鏡が利発そうな顔によく似合っている
手渡されたメニューを眺め、ふと目についたオムライスを頼む事にする
ウルスラ「かしこまりました、少々お待ちください、記憶さん!オムライス入りました!!」
キッチンにいるオーナーに声をかけ、彼女は他の客のほうへ向かっていった
その客は俺の他にいる唯一の客だ、高校生くらいの少女2人組、1人は黒髪を2つ結びにしている凛凛しい顔立ちの美しい少女、もう一人はブロンドのショートカット・・・
あれ?ウェイトレスさんと顔一緒だ
エーリカ「おーいウーシュ~、水おかわり~」
ゲルト「相変わらず旨いな、この店は」
ウルスラ「はい姉さま、ふふ、記憶さんに伝えておきますね、彼バルクホルンさんがお気に入りみたいだから」
ゲルト「そ、そうなのか?」////
どうやら双子のようだ、しかしこの街の美女率はどうなっているんだ?
ここに来てから目に付く女がみんな美少女じゃないか
【男子学生寮『大和』俺自室】
俺「あそこの飯旨かったな・・・気に入った、金に余裕のある時は通おう」
断じてウェイトレスの少女が可愛かったからではない、天地神明に誓ってもいい
そんなくだらない事を考えながら、明日の準備をすます、明日から通う事になる私立フミカネ高校の制服はブレザータイプ
さすが都会、オシャレなデザインだ
新しい街、新しい学校、これでわくわくしなかったら男ではない、しかもこの学園都市には俺が昔から探し求めていた
「普通じゃない生活」がある気がするんだ
「・・・ぃるる・・の・・り・・・」
俺「ん?」
壁が薄いのか?隣の部屋から声が聞こえる
そういえば隣の人への挨拶まだだったな・・・
幸いにもここは角部屋、隣は1つだけだ
「ゔぃる・・のお・・・い・・よ・・・」
しかしうるさいな、この変な呻き声を毎日聞くのは結構きついきがする
挨拶代わりに壁ドンしてやろうかな・・・
「ゔぃるるんのお尻!!!!いいよぉ――――――――!!!!」
俺「・・・」
こいつはエマージェンシーだ、お隣さんはヤバい
ガチでやばい
俺の求める「普通じゃない生活」ってのはこういうのじゃないんだ!!!
明日からの新生活に一抹の不安を抱きつつ、今日は寝る事としよう
うん、お隣の事は明日ゆっくり考えよう、そうしよう
【男子学生寮『大和』 俺自室 『0時0分00秒』】
ふと目が覚める、備え付けのベッドはやはり寝慣れていないようで落ちつかない
時計を見れば丁度0時
カーテンの外は見事に真っ暗だ・・・
俺「真っ暗?おかしくないか?ここは俺の住んでた田舎とか違うんだぞ?」
何かがおかしい、静かなのだ・・・静かすぎるのだ
音が・・・何もしない
もう一度時計に目を向ける、秒針までもが0時のまま止まっている
今日買ってきた時計に、今日買ってきた電池をいれたのだ故障だとは考えにくい
直感が告げる、これは何か「普通ではない出来事」だと
俺「ははは・・・速効きやがった・・・」
素早く着替え、靴を履き外にでる一応確認してみると寮のロビーにある時計も0時丁度で止まっている
もうこれは偶然ではすまされない出来事だ
俺「世界の時間が止まってるのか?その中を俺だけが動けるとか・・・」
いやそれでは他の人間が消えてしまう理由が説明つかない、きっとこの仮説は見当違いもいい所なのだろう
外を歩き回るが人っ子一人見当たらない
俺「意外とつまらないな・・・もっとこう・・・刺激的な・・・」
ズン
俺「ん?」
ズン
この先にあるT字路の方から、何か・・・大きな振動がする工事?
ズン
近づいてくる
ズン!
T字路から現れたのは、一言で言い表すなら多脚装甲戦車・・・
黒い外装を身に纏い、その外装の継ぎ目には赤いラインが走っている
ズン!ズン!
大きな振動をたてて、俺のほうへ近づいてくる
俺「うわー・・・絶対ヤバイもんだろ・・・これ・・」
と、感想を言い終わるやいなや、一目散に駆けだす
俺が逃げ出したのを確認し、追うように戦車も迫ってくる
俺「刺激欲しいとか言ってすいません!マジすいません!!」
恥も外聞もかなぐり捨てて、泣きながら走る、謝った所で迫る速度が緩まるわけでもなく
戦車はなお振動を上げながら迫ってくる
どれほどの時間逃げ続けただろうか、必死に走っても走ってもふりきれない
やがて、俺の体力が減り始め速度が落ち始めた時
迫る戦車の赤いラインが輝きを放つ、決して綺麗ではない、破滅の光
俺の右足はその光に撃ち抜かれた
俺「うがぁぁぁ!っくあぁぁぁ!!」
どうやら本当に痛い時は「痛い」とは言えない物らしいんだ
倒れ伏せ、初めての体を裂く痛みにのたうちまわる俺に、異形の多脚戦車が迫る
俺「う・・わ・・・あ・・・あ」
孤独・絶望・死・・・そういったものがこれから始まるはずだった楽しい生活を侵し、蝕んでいく
俺「もう・・・だめだ・・・」
ちっぽけな15年の人生、走馬灯は現れない・・・空っぽだから
しかし、まだ人生は終わらない
響く打撃音、震える地面、その踏み込んだ足による衝撃で裂けるアスファルト
?「空士八極門、金剛八式・・・衝捶」
それは突然現れた、俺の脇を一陣の風のように走り抜け
己の倍はあろうかという異形の戦車を、その渾身の力と頸を込めた右拳によって吹き飛ばす
それは、濃い緑をした外骨格に、まるで黄昏のように鮮やかな茜色をした帯を身に纏い
その眼は深紅、額から生える2本の角は輝ける黄金色をしていた
圧倒的な力とその容姿は、形容するなればまさに『戦鬼』であった
俺「え?え?・・・なになに?・・・今度は何!?」
戦鬼は俺に一瞥くれると、黙ったまま小型の通信機のような物を取りだし、誰かと通信を始める
アギト「こちらアギト、ミーナの言った通りだ・・・ネウロイの側で一般学生を発見、無事確保した・・・いや意識はある、驚いた事に零時間に完璧に順応しているようだ・・・あぁ了解した・・・」
え!?アギトさん?同じ寮の怖い人?でもこれ虫じゃん!!
あ!アギトと名乗った男の後ろ、あいつが!異形の戦車がいつのまにか音も無く忍び寄ってる!!
俺「あ・・・危ない!!後ろ!!」
渾身の声で叫ぶ、しかしアギトは振り返らず通信機をしまい、落ちつき払ってこう述べる
アギト「問題無い、すでに奴はもう死神の鎌の射程内だ」
響く銃声、直撃を受け再び後方へ下がるネウロイ
俺「誰かが・・・銃を撃ったのか?」
シャーリー「あいよ!任された!!」
再び、一陣の風・・・いや突風が俺のすぐ側を駆け抜けると同時に俺の体が宙に浮く
何か、右腕の辺りに柔らかい感触を感じながらもその景色が後方に流れる速さに驚き、その感触が一体なんなのか思いもつかない
シャーリー「ここまで離れれば安心かな?どうよ?世界一速いタクシーは?」
俺がお姫様抱っこで抱えられていたのは、色鮮やかなオレンジの髪をしたこれまたとびきりの美女、そしてなにより・・・乳!乳!乳!圧倒的サイズを誇る巨乳だった
つまりさっきの柔らかい感触は・・・もったいない事をした
シャーリー「多分安全だと思うけどさ、卿!一応壁作っておいてくれよ!」
卿「おっけー、シャーリーちゃんの頼みならね『魔力造形!』」
驚いた事に、その男の声と共に、俺を守るように盾のような壁ができあがる
俺「うわ!すっげ!なにこれ!?」
芳佳「大丈夫ですか?怪我してませんか?」
今度は外ハネした髪が可愛らしい、これまた美少女だ、一体何人でてくるんだよ、何が飛び出してくるんだよ、
もう大概の事では驚かないぞ、俺は!
芳佳「右足酷い怪我!ネウロイのビームにやられたんですか!?」
ネウロイ・・・多分あの戦車の事・・なのかな?
芳佳「今治します!!」
少女が両手を俺の右足にかざし、その体が青白い光に包まれる
と!俺の足の傷がみるみる内にふさがっていく・・・
俺「前言撤回・・・驚いた・・・」
エイラ「おー、零時間の中で本当に意識しっかり持ってるナ・・・」
今度は白髪のまたまた美少女
卿「あれ?エイラちゃん、相方は?」
エイラ「んあぁ、ヘイヘなら副部長の支援に行ったヨ、あっちには脳筋トリオが行ってるし多分大丈夫ダロ」
シャーリー「坂本先輩ともさなじみ先輩とバルクホルンか・・・確かに脳筋だな・・・」
戦鬼と異形の戦車が対峙する、彼が繰り出す震脚、拳の一つ一つが必殺の威力をもってネウロイに迫る
更に彼の後方から正確無比な狙撃が加わり、戦局は圧倒的かに思えた
がしかし!
敵もただでは終わらない、体を分5つに分離させ数による優位に立とうと企んだようだ
アギト「ほぅ・・・5体に増えたか・・・」
対峙する戦鬼は少しだけ驚いた表情を見せたが、その長年の鍛錬により完成された美しい構えは微動だにもしない
ヘイヘ「どうしますか、副部長?」
声の主は戦鬼の背後からいきなり現れた、まるで初めからそこに存在していなかったかのように
その身を包む学生服には不似合いなライフルを持った、酷く無愛想な男
アギト「そうだな・・・ん?どうやら、どうする必要も無さそうだ」
アギトの言葉通り、5体に分離したネウロイは突然弾幕の雨に晒される
もっさなじみ「バルクホルン!ナーイスアシスト!!」
弾幕の雨が降り終えたと同時に現れたのは両手に大きめのメリケンサックを装着した少年
彼は激しい銃撃に晒されて体制を崩しているネウロイ達を次々と殴り飛ばし、前方に一匹ずつ吹き飛ばしていく
もっさなじみ「美緒!!」
ネウロイ達が飛ばされた先に控えていたのは黒髪をポニーテール状に纏めた、背中に扶桑刀を背負った少女
坂本「あいかわらず荒い奴だ・・・」
彼女は、自分に向かって飛んでくるネウロイ達が自分とすれ違うと同時に背中の扶桑刀が1閃、2閃、3閃!
3体のネウロイが両断され、光輝く破片となって散る
坂本「2体逃したか・・・バルクホルン!!コアはそっちだ!!」
右眼の魔眼を輝かせ、坂本が叫ぶ
その声に反応したのは両手に機関銃を構えた黒髪を2つ縛りにし、お下げにしている凛凛しい顔をした少女
さきほどの銃撃の嵐を放ったのは彼女だろう
ゲルト「どっせぇぇぇぇ―――――いい!!」
およそ、その容姿端麗な姿からは想像もつかない声をだし、バルクホルンは逆手に持った銃で2匹のネウロイをまるで野球のボールかのように逆方向に打ち返す!
ゲルト「とどめは・・・まかせましたよ、副部長」
打ち返された2匹のネウロイは、元いた方へと吹き飛びながら再び融合をし
最初の大きさの、約半分程の1匹の戦車へと姿を戻す
だが
その先にはすでに全身に頸を練りあげ、今必殺の一撃を放つ構えの戦鬼
アギト「空氏大八極・・・・開門二局八式襲法」
頸を乗せた右足を振り抜き、返す体で左拳を露出したコアに叩き込む
そのまま勢いを殺さずに半回転
アギト「連環腿」
光り輝く破片が降り注ぐ
アギト「絶望が、お前のゴールだ」
《おい!バルクホルン!!俺の分のネウロイはまだ残ってるんだろうなぁ!!》
いきなりかかってきた通信機に向けて、苦い顔をしてバルクホルンは無言でスイッチをOFFにする
ゲルト「こんな街中でバスターライフルを撃たれたらたまったものではない」
少し呆れた表情を見せ、彼女は仲間に訪ねる
ゲルト「で、その一般学生は?」
戦いを終え、合流を果たした彼女達は自分達の領域へと突然現れた少年への興味を隠しきれない
シャーリー「いやぁ・・・宮藤が治療を終えた瞬間になぜか気を失っちまってさぁ・・・」
芳佳「きっと、リラックスしたんだと思います・・・凄く驚いていたみたいだから・・・」
安心したのか、安らかに眠る少年の顔をメンバー達が覗きこむ
もっさなじみ「うっわぁ・・・結構なアホ面だな・・・」
エイラ「先輩も負けてないと思うゾ」
もっさなじみ「嘘!?そんな事ないよね!?美緒!!」
坂本「で、この一般生徒はどうするんだ?副部長?」
変身を解き、精悍な少年の姿に戻ったアギトは先程の部長の言葉を思い出し
皆に告げる
アギト「とりあえず、部室まで案内するように・・・とミーナの言葉だ・・・」
坂本「了解した」
もっさなじみ「美~緒~」
~???~
俺「はっ!!!」
目を覚ませば見慣れぬ天井
俺「・・・」
周りを見渡せば、シックなデザインの家具で統一された学校・・・の教室?
奥の窓際には他の物よりも、一際大きなデスクがあり、赤毛の女性が何か書類と格闘している
その脇には、寮で出会ったアギトさんが寡黙に立っている・・・虫じゃないよな、やっぱ
俺が寝ていたソファは入り口側にあり、その横にある大きな応接用に見えるテーブルでは、先程の少女達や、見慣れぬ少年達あとは・・・あ、飯屋で会った美少女2人もいる!!
そんな少年少女達がなぜかカルタに興じている
俺が起きた事にも気付かない程に熱中して・・・
芳佳「さっきまで、かゆかったけど、おさまった」
ハイ!ハイ!ハイ!
試作「はっはっは!俺の超反射を超える事ができるわけねぇーだろ!!」
どうやら、少し細めな・・・悪く言えばモヤシっぽい少年がカルタを奪取したようだ
しかし目つきが悪い人だなぁ・・・それに、だるそうなのに動きは非常に俊敏だし
エーリカ「あー、試作の奴さっき出撃させてもらえなかったから鬱憤溜まってたんだねぇ・・・」
エイラ「くっそ・・・このままじゃ明日の昼飯が・・・」
ヘイヘ「おいイッル、言っとくけど未来予知は反則だからな」
エイラ「え!!??バ、バカ言うナヨ!使う訳ないダロー・・・・」
なんでカルタであんな盛り上がってんだ?
サーニャ「あ、目が覚めたんですか?」
振り向けば、銀髪のショートカットの少女が俺に向いて微笑んでいた
言うまでもなく、この子も美少女だった
俺「あ・・・はぁ・・・」
サーニャ「ミーナ部長!目を覚まされましたよ!」
ミーナ「あら、よかったこのまま目を覚まさないかと思ったわ」
デスクに座った赤毛の女性が俺に微笑みかける、カルタに熱中していた連中も今は俺に注目している
この人がおそらく責任者だろう、さっき部長って言われてたし
俺「えっと・・・聞きたい事いっぱいあるんですけど・・・まずは・・・」
俺「あなた達は・・・一体・・・」
ミーナ「私達はフミカネ高校、『501特別課外活動部』」
ミーナ「そしてここはその部室よ」
ミーナ「ようこそ、501特別課外活動部、通称ストライクウィッチーズへ」
最終更新:2013年03月30日 23:30