俺「よっ、
シャーリー。 バルクホルンを見なかったか?」
シャーリー「バルクホルンか? バルクホルンならあそこに…お~い!バルクホルン、幼馴染が会いに来たぞ~」
バルクホルン「なっ! お、俺!! 何しに来た!?」
俺「何しにって…整備隊長の俺が格納庫に居ちゃ悪いのかい?」
バルクホルン「そ、そんなことはないが……私に何の用だ?」
俺「ちょっとね。 なぁバルクホルン、暑くないか?」
バルクホルン「全然暑くない」
俺「んなこと言って、意地張るなよ。 汗ダラダラじゃないか」
バルクホルン「そんな事は無い。 坂本少佐も言っていたが、『心頭滅却すれば、火もまた涼し』だっ!!」
俺「はいはい、わかった、わかった。 なぁバルクホルン、基地に最近出来た『62アイスクリーム』って店に行ってみないか?」
バルクホルン「そんな所に行って、どうする?」
俺「アイスクリームを食べるに決まってるじゃん」
バルクホルン「アイスクリームだと?」
俺「ああ、今日は暑くて大変だからな。 それで、バルクホルンと一緒に行ってみるかと思って」
バルクホルン「先程も言ったが、私は今日の気候が暑いとは思わない。 だから…」
俺「あー はいはい。 そんなこと言わずに、レッツゴー!!」
バルクホルン「あっ、コラ!! 待てっ!! 手を引っ張るなぁ~っ!!」
エーリカ「にしし、なんかおもしろい事が起きそうだね」
シャーリー「おっ、ハルトマン! やっぱ、そう思うか?」
エーリカ「うん。 イッちゃう?」ニヤニヤ
シャーリー「そうだなぁ~ イッちゃいますか! 気づかれないように尾行しないとね~」ニヤニヤ
「いらっしゃいませ、何にしましょうか、あぁぁぁっす?」
バルクホルン「あ…あ…?」
俺「気にするな、バルクホルン。 この店の店員は語尾に『あぁぁぁっす』って付けるのが義務らしいんだ」
バルクホルン「へ、へぇ……」
俺「それより何にしようっかな~ んー俺はカシスオレンジシャーベットにしようかな。 バルクホルンは?」
バルクホルン「私の分はいい」
俺「そんな事言うなよ。 んー チョコレート系なら大丈夫か?」
バルクホルン「だから、私の分は…」
俺「それじゃぁ、濃厚口どけチョコレート、カシスオレンジシャーベットでお願いします」
「かしこまりましたあぁぁぁっす!」
バルクホルン「私の分はいいって言ったのだがな…」
バルクホルン「………」ペロッ
俺「ははっ、結局食べてるじゃないか」
バルクホルン「そ、それは俺がどうしてでも食べろと言うから、仕方が無く…////」
俺「へいへーい、俺がわるーござんした。 ところで、濃厚口どけチョコレートの味はどうだ?」
バルクホルン「悪くは無い…と思う」
俺「どれどれ、ちょっと一口貰うぞっと」ペロッ
バルクホルン「なっ!!?//// い、いいいい今なにをしたっ!?////」
俺「なにって…一口貰っただけだけど?」
バルクホルン「い、いいい今のは…か、かかか間接…///」
俺「間接? 間接がどうした?痛いのか?」
バルクホルン「なんでもない!!////」
俺「?」
シャーリー「ふむふむ、なにやら2人ともおもしろい事をしてますね~ なぁハルトマン?」ニヤニヤ
エーリカ「そうだね~ おもしろそうだね~」ニヤニヤ
バルクホルン「ハ、ハルトマン!? それにリベリアンまで!?」
俺「よう、2人とも来たのか。 アイスクリームでも食べたらどうだ? お金は心配するな、俺のおごりだ」
シャーリー「おおおっ!! その言葉を待っていたよ、俺!!」
エーリカ「わぁ~い! いっぱい食べようっと!!」
バルクホルン「まったく…」
俺「まぁいいじゃないか。 それより、このカシスオレンジシャーベットも美味しいぞ? 食べてみろよ」ヒョイ
バルクホルン「なっ……お、俺が食べたやつを私も食べるのか!!?////」
俺「そうだけど、なんか問題でもあるのか?」
バルクホルン「大ありだっ!!」
俺「へぇ~ 例えば?」
バルクホルン「うっ…それはだな…その……////」
シャーリー「どうしよう…アイスクリームの舐め合いっこなんて…そんな…そんな事…」
エーリカ「そんな恋人同士みたいな事…恥ずかしくて出来ないよ……って事でしょ?トゥルーデ」
バルクホルン「!!!///// な、ななな……そんな事あるかぁぁぁぁぁっ!!/////」
エーリカ「ふっふー 顔真っ赤っか」ニヤニヤ
シャーリー「ムキになるところが怪しいな~」ニヤニヤ
バルクホルン「お、お前達!!////」
俺「俺とバルクホルンが恋人同士? はははっ、ありえないだろ、そんな事。 バルクホルンが俺みたいなヤツを好きになるはずが無いだろ」
「それに第一、俺は幼馴染のバルクホルンに特別な感情なんて抱いて無いし、抱くはずも無いけどね」
バルクホルン「………………帰る」
俺「か、帰る!? まだ全然、食べてないじゃないか!?」
バルクホルン「………うるさい…」
俺「う、うるさいって言われてもなぁ…はっ!もしかして、恋人同士になったらなんて言って気分を悪くしたのか?そうなのか!?だとしたら、謝るからさ!!」
バルクホルン「……だから、うるさいって言ってるだろっ!!」
俺「お、おい!? 待てよ、待てってば!!バルクホル…行っちゃった……なんで怒ってたんだろ…? なぁ、2人とも、分かるか?」
エーリカ「にしし、青春ですね~」ニヤニヤ
シャーリー「いやぁ~ ホント、ホント。 甘酸っぱいですね~」ニヤニヤ
俺「?? つまり、どういう事?」
エーリカ「ふっふー 私は知らないっと。
アイスはまた今度でいいや、じゃバイバ~イ♪」
シャーリー「俺、『恋』って言葉を辞書で調べてみたらどうだ?」
シャーリー「調べてみればわかるさ。 それじゃ、また今度な~」
俺「??」
俺「あっ、そうだ。 シャーリーに言われた事でも調べてみるか。 ええっと…こい…こい…あった!」
「なになに…コイ科の淡水魚の硬骨魚。2対の口ひげがあり、急な流れのない泥底の川や池を好む……なんじゃこりゃ?」
― 数日後 ―
俺「なぁ、バルクホルン」
バルクホルン「ところでハルトマン、部屋は片付けたのか?」
エーリカ「片付けてなーい。 そんなことより、俺が話しかけてるよ?」
俺「バ・ル・ク・ホ・ル・ン?」
バルクホルン「よし、ならば今すぐにでもハルトマンの部屋を掃除しなければ!行くぞ!」
エーリカ「ちょ、ちょっと手引っ張らないでよ~ それに俺が話しかけてるよ!?」
バルクホルン「さぁ行くぞっ!!」タタタッ
俺「…………無視されちまった…まだこの前のことで怒ってるのかな? それとも、違う原因が……」
シャーリー「そりゃぁ、俺が原因だろ」
俺「おっ、シャーリーか。 なんで俺が原因?」
シャーリー「考えてみれば、すぐに分かると思うんだけどなー」
俺「んー わかんねぇ…」
シャーリー「はぁ… ところで、この前調べろって言った事は調べたのか?」
俺「ん?ああ、調べたよ」
シャーリー「で、どうだった?」
俺「えっと…確か…コイ科の淡水魚で、2対のひげがある魚だよな?」
シャーリー「…………は?」
俺「えっ、そうじゃないの?」
シャーリー「まったく…私が言ったのは『鯉』じゃなくて『恋』だよ!!」
俺「こい…? 故意にやってしまったとかの『故意』か?」
シャーリー「………だめだこりゃ…」
俺「あっ!いたいた! お~い、バルクホルン!」
バルクホルン「さてハルトマン、次は訓練をしに行くぞ」
エーリカ「えぇー!?」
バルクホルン「やる気をださんか!」
俺「お~い? 聞こえてるかー?」
エーリカ「…ねぇ…俺が『さあ!訓練を始めるぞーっ!!』タタタッ
俺「………いっちゃった……なんで無視されるんだろ…」
エーリカ「う゛う゛ー やっと終わった~」
バルクホルン「さて、次はストライカーの整備だな」
エーリカ「えぇーっ!? まだやるの!?」
バルクホルン「当たり前だ!!」
俺「あのぉ…バルクホ『さっさと行くぞ!ハルトマン!!』タタタッ
俺「……ったく…どうして無視するんだよ…」
バルクホルン「ふぅ…訓練も終わり、ストライカーの整備も終わった。 やっと一休みできるな」
俺「なぁ、バルクホルン。 いい加減話を聞いてくれよー」
バルクホルン「…………」
俺「お~い? もしもーし?」
バルクホルン「…………」
俺「もしもーし?バルクホ『いい加減にしろっ!! もう私に構わないでくれっ!!』
バルクホルン「………」はぁはぁ
俺「…………」
バルクホルン「…もう…私に…構うな…」
俺「…………………わかったよ……ごめん、バルクホルン……」スタタタタッ
バルクホルン「…お、俺……ふ、ふん!あんなヤツ、私には関係ない! 関係…ない……ない……」
― 次の日 ―
坂本「こらぁっ!バルクホルン!! どこ見て飛んでいるんだ!! しっかりとハルトマンを見ていろっ!!」
バルクホルン「あ、ああ…すまない……少佐…ハルトマン…」
エーリカ「ねぇトゥルーデ、何かあったの? 今日の朝から…ううん、昨日の夜から様子がおかしいよ?」
バルクホルン「別に…なんともない…」
エーリカ「本当に?」
バルクホルン「ああ……」
俺「………」ポケー
「わわっ、俺隊長! そこはネジ留めしちゃ駄目ですよ!!」
俺「ん? ああ…悪い、悪い……」
「悪い、悪いって……そんな軽く流しちゃ駄目ですよ…」
俺「悪い、悪い……」
「……どうしたんですか隊長? 様子がおかしいですよ?」
俺「……いや、別に…」
俺(なんだろう…この気持ち……なんだか心が晴れない…不思議な気持ちだ…)
宮藤「みなさーん、今日は天ぷらにしてみました!」
エイラ「おっ、珍しいモノが出てきたゾ」
サーニャ「おいしそう、いただきます」
バルクホルン「………」ポケー
ミーナ「…トゥルーデ…? どうしたの? ボーッとしちゃって」
バルクホルン「…………」
ミーナ「…トゥルーデ?」
バルクホルン「あ、ああ……何でもないんだ、ミーナ」
ミーナ「そう?」
バルクホルン「ああ……」
坂本「本当に大丈夫なのか? 今日の訓練でも、心ここにあらずって感じだったぞ?」
エーリカ「うん、確かに。 ねぇトゥルーデ、本当にどうしたの?」
バルクホルン「………本当になんでもないんだ。 悪いが、もう寝させてもらう」
リーネ「えっ!? 寝るって…」
ペリーヌ「まだ、夕食を食べたばかりですのよ?」
ルッキーニ「ねぇねぇ、大丈夫?」
バルクホルン「ああ……おやすみ…」
シャーリー「んー 本当に大丈夫かな?」
― 次の日 格納庫にて ―
バルクホルン「さてと、今日もストライカーの整備でもするか。 俺は…ふ、ふん!どうして私は俺の事を気にしているんだ!!俺が居ようが居ないが、私には関係ないことだっ!!」
エーリカ「ん? 俺がどうしたの?」
バルクホルン「なんでもないっ!!」
エーリカ(…もしかして…)
エーリカ「ねぇトゥルーデ、もしかして俺と喧嘩した?」
バルクホルン「!! そ、そんなことは無い!!」
エーリカ(喧嘩したんだね)
「ねぇ、本当に喧嘩はしてないの?」
バルクホルン「ああ! どうしてそんなことを!」
エーリカ「いや、別に。 まぁこれは私の独り言だけど、今日俺は風邪引いて宿舎で寝込んでるみたいらしいよ」
バルクホルン「ど、どうして、そんな事を私に…」
エーリカ「だーかーら、これは独り言だって言ったじゃん。 それに40度台の高熱みたい、ちなみに独り言」
バルクホルン「……………」
エーリカ「今日はストライカーの一斉整備もあるみたいで、俺の事を看病する人が居ないみたい」
バルクホルン「……………」
エーリカ「多分、俺は今も高熱で苦しんでると思うよ」
バルクホルン「…………」
エーリカ「こういうときに看病する人が居たら良かったのに~」
バルクホルン「……………ハルトマン、ちょっと用事を思い出したので行ってくる」
エーリカ「にしし♪ わかったよ、トゥルーデ」ニヤニヤ
バルクホルン「ち、ちなみにハルトマン、風邪薬は医務室で貰えるのか?」
エーリカ「貰えるよ。 でも、なんで風邪薬なんかを貰うの? トゥルーデ風邪引いて無いじゃん?」ニヤニヤ
バルクホルン「そ、そそそそそれはだな!///// 常日頃、薬を常備して置くのはカールスラント軍人として当たり前のことで…/////」
エーリカ「はいはい、分かった、分かった。 俺の看病がんばってね~」ニヤニヤ
バルクホルン「なっ!?//// だ、誰が俺の看病などをするんだっ!/// 私は、俺の看病をしに風邪薬を貰いに行くのではないっ!////」
エーリカ(トゥルーデ、自分で答え言ってるのに気づいていないみたい)
エーリカ「はいはい、風邪薬貰い、がんばってね~」ニヤニヤ
バルクホルン「まったく…!////」スタタタタ
― 整備兵 宿舎 ―
俺「うぅ…ダリぃ……頭痛い……」
コンコン
俺「ん? 誰だ?」
バルクホルン「わ、私だ…」
俺「バルクホルン!!? どうしてここに…げほっ!げほっ!」
バルクホルン「起きなくていい! そのまま寝ていてくれ!」
俺「あ、ああ…げほっ!げほっ!!」
バルクホルン「…………体調はどうだ?」
俺「見ての通り、かなり悪い。 げほっ!」
バルクホルン「そうか… な、なにか私に出来る事はあるか?」
俺「大丈夫だよ…何もしなくて……うぅ…」
バルクホルン「本当に大丈夫なのか?」
俺「ああ……それより、怒っていないのか? ちょっと前から、俺の事を無視してたじゃないか…」
バルクホルン「それとこれとは別だ。 今は、緊急事態だからな」
俺「そうか……よかった…てっきりバルクホルンに嫌われたのかと…」
バルクホルン「わ、私が俺のことを嫌いになるはずが無いだろっ!! むしろ、俺の事は好……////」
俺「俺の事がなんだって?」
バルクホルン「あ、いや…なんでもない……///」
俺「そうか。 それじゃぁ、悪いけど俺は寝させてもらうよ」
バルクホルン「あ、ああ…」
俺「おやすみ。 あ、そうだ!悪いけど、俺の部屋を掃除してくれないか?」
バルクホルン「ふん、言われなくてもやるつもりだ。 こんな汚い部屋で、よく生活できるな」
俺「ならよかった…お願いするよ」
バルクホルン「了解した」
俺「…それと、くれぐれも、そこの棚は開けないでくれ」
バルクホルン「? ああ、わかった」
俺「それじゃぁ…今度こそおやすみ……すぅ…」
バルクホルン「寝たか…それじゃぁ、掃除を始めるか。 まったく…」
バルクホルン「ふぅ…ある程度、片付いたな。 あ、まだそこの棚を掃除してないな。でも…確か俺には掃除をしないでくれと言われたような…」
「だが、そこだけ掃除をしないというのは私の気が済まないな……内緒で掃除しとくか…」
ガラッ
バルクホルン「さてと、この本をどかして……なっ!!!//////」
≪カールスラント軍ウィッチ、ゲルハートちゃん19歳 はぅぅ…エッチな事恥ずかしいよぅ…≫アハーン
バルクホルン「こ、こここここれは…エ、エエエッチな本…!//////」
「お、俺もこんな物を読むのか…//// それにしても…これ…私に似ているような…い、いや!偶然に決まってる…!!」
「こんな物は即刻、捨てなければ…! で、でも……ちょっとだけ…検閲を…/////」
ペラッ
≪ゲルハート!もう…もう俺、我慢できないんだ!≫
≪だ、だめっ…私、ウィッチなのに…それに…私たちは幼馴染なのに…≫
≪そんな事関係ない! 俺は…俺はゲルハートが好きなんだ!!≫
≪そ、そんなぁ…でも…んん!んぁっ!! そんなとこ触らないでぇっ!!≫
≪ゲルハートって…胸大きいんだな…≫
≪恥ずかしいから言わないでよぅ…≫
バルクホルン「……………/////」カァーッ
≪だめっ…そんな大きいお××××、入らないよぅ…≫
バルクホルン「…………////」ドキドキドキ
「い、いったい…次はどうなるんだ……////」ドキドキ
俺「おい、何してる…」
バルクホルン「ひゃっ!?!? 」
俺「そこの棚…開けるなって言ったよな?」
バルクホルン「こ、これは……」
俺「……この本の中身…見たのか?」
バルクホルン「うっ…」
俺「―――仕方が無い。今まで封印してきた記憶消去術でも使うか…」
バルクホルン「き、記憶消去術だと!?」
俺「ああ。 ちょっとキツイと思うが…悪く思うなよ」
バルクホルン「ま、まま待て!エッチな本を勝手に見てしまったのは謝る!!だから!」
俺「ごめんな!バルクホルン!」
バルクホルン「――っ!」
コンコン
俺・バルクホルン「「!!?」」
『俺隊長~ 中に入りますよ~』
俺「ちょ、ちょちょちょっと待て!!(今、俺の部屋にバルクホルンが居るとバレたら、マズイ!!整備兵宿舎にはウィッチは入れないことになってるんだ!)」
『? まぁまぁ、そんな事言わずに。それじゃぁ、失礼しま~す』
俺「や、ヤバイ!バルクホルン!こっちに来いっ!!」グイッ
バルクホルン「なっ!?ちょ、ちょっと待てっ!!?」
ガチャッ
整備士「俺隊長、具合はどうですかーって…隊長、太りました?」
俺「き、気のせい!気のせい!! ごほっ、ごほっ」
整備士「そうですか?なんか、布団の中にもう一人居るような…」
俺「ぜーったいに 気 の せ い だ !!」
整備士「は、はい…。了解です」
バルクホルン≪おい俺! こ、ここ…これはどういう事だっ!///≫
俺≪仕方が無いだろ! 俺の布団の中に隠す以外、手が無かったんだよ!!≫
バルクホルン(…俺の身体…熱のせいか、熱い…。 それに…汗のにおいもする…////)
俺「それより、何しに来たんだ?」
整備士「ああ、てっきり忘れてました。 俺隊長の毛布を洗濯するんで、交換しに来ました」
俺「なにぃ!?」
整備士「それじゃぁ、毛布持っていきますね~」
俺「待て!待て!まてぇぇぇぇぇっ!!」
整備士「ダメですよ隊長、風邪引いてるのにそんなに暴れちゃ。 じゃぁ、持っていきます~」
俺(ヤバイ!!本格的にヤバイ!! どうすれば…! 仕方が無い!一か八かだっ!!)
バルクホルン≪な、なにをす…わわっ!?///≫
俺は咄嗟にバルクホルンの身体を抱き寄せ、抱きかかえながら、うつ伏せになった
バサッ
整備士「協力感謝しまーす。 ん? 隊長、なんで、うつ伏せになってるんですか?それと…誰か俺隊長の下敷きになってません?」
俺「あ、あはははは…気のせいだよ!」
バルクホルン≪んーっ!!んーっ!!////≫
整備士「そうですか~ それじゃぁ失礼しました~」
バタン
俺「ふぅ!なんとか、済んだな」
バルクホルン「ぷはっ! い、いい一体どういうつもりだっ!?/// い、いいいきなり、抱きついて…!////」
俺「仕方が無いだろ。バレないようにするためには、ああするしか無かったんだ。それよりさ、いつまでも抱きついているのもなんだし、離れようぜ?」
バルクホルン「………」ダキッ
俺「バ…バルクホルン…?」
バルクホルン「もう少し…このままでも…いいんじゃないか…?」
俺「別に…いいけど…」
バルクホルン「………」
俺「………」
バルクホルン「………」
俺「……(気まずい…)」
バルクホルン「…昔…私たちが小さい頃は…こんな風に、よく一緒に寝てたな…」
俺「確かにな…。あの頃は楽しかったなぁ~ バルクホルンと妹さんが、よく俺の家に遊びに来てたっけ」
バルクホルン「ああ…。家族ぐるみの付き合いだったからな」
俺「そうだったな。 あっ!そうそう!湖へピクニックしに行ったの、覚えているか?」
バルクホルン「あの、近くの湖へのか?」
俺「そうそう! あの時、俺がバルクホルンのサンドイッチをつまみ食いしちゃってさ、バルクホルンが泣きながら拗ねて、大変だったっけ」
バルクホルン「なっ!?////」
俺「 あの時のバルクホルンの拗ねた顔ときたら……ぷっ!あっはっはっはっはっはっ!」
バルクホルン「笑うなっ!! そういう俺だって!私の家に来たとき、オネショをした事があったろっ!」
俺「なっ!? まだ覚えてるのかよ!」
バルクホルン「ああ!覚えてるぞ!!他にも…確か、クリスマスパーティーの夜…」
俺「あーっ!!わかった!!わかったから、それ以上言わないでくれーっ!!」アセアセ
バルクホルン「…ぷっ!はははははっ!」
俺「お?どうしたんだ?いきなり笑い始めて。 堅物大尉が笑うなんて、珍しいな」
バルクホルン「誰が堅物大尉だっ! いや、その…俺が焦っている姿が面白くてな…」
俺「な、なんだよそれぇ…」
バルクホルン「まぁ、いいじゃないか。 それにしても…あの頃は本当に楽しかったなぁ…」
俺「そうだなぁ…」
バルクホルン「…でも…もう二度とそんな日はやってこない。今は戦時中だ。それと私たちはもう子供という歳でもないし……家族も…クリスだけだ…」
俺「……俺も…俺の家族も、もう居ない。誰一人居ない……」
バルクホルン「……俺…」
俺「でも、俺は一人ぼっちじゃない。 俺には…俺にはバルクホルンがいる」
バルクホルン「!!」
俺「俺が一番信用してる人。一番話しかけやすい人…」
バルクホルン「……」
俺「そして…俺が一番…一番…愛している人…それが…バルクホルンなんだ…」
バルクホルン「!!/////」
俺「いきなりで驚くかもしれないが…俺は…バルクホルンの事が好きなんだ。友達としてとかじゃないぞ? 一人の女性として、好きだという事だ」
バルクホルン「あ…あぅ……////」
俺「この前まで俺とバルクホルン、ちょっと喧嘩してただろ? しばらくバルクホルンと話せなくて、俺はもの凄く寂しかった。もの凄く、だ」
「その時、気づいたんだ。 俺はバルクホルンがいなかったら、生きていけないって。 たぶん、この気持ちが『好き』ってことだと思うんだが…」
バルクホルン「な…なな…//// こ、これって…こ、ここっここく…こくは…///」
俺「ああ、告白だ。告白。 俺は、バルクホルンの事が好きだ!大好きだっ!!」
バルクホルン「そ、そんなに、はっきり言うなっ!/// 恥ずかしいだろっ!!////」
俺「なら恥ずかしくならなくなるまで、何度も言ってやる。 俺はゲルトルート・バルクホルンが大好きだ。ゲルトルートが大好きだ!!」
バルクホルン「く、くぅ…///」
俺「ゲルトルートよりも、ハルトマン中尉とかが使ってるトゥルーデのほうがいいかな? 俺はトゥルーデの事が大好きだぁぁぁぁぁぁっ!!」
バルクホルン「ば、バカッ!!/// それ以上言うなっ!!恥ずかしすぎて…!///」
俺「まぁ、恥ずかしがるのは自由だから、いいけどさ。 俺、まだバルクホルンからの返事を聞いてないぞ?」
バルクホルン「うっ……////」
俺「どうなんだ?」
バルクホルン「わ、私…」
俺「?」
バルクホルン「…私も……が……き…///」ボソッ
俺「ん?」
バルクホルン「だから!私も…ことが……き…///」ボソッ
俺「ちょっと聞こえないんだが…」
バルクホルン「あーっ!/// 背中だ!背中を貸せっ!!///」
俺「せ、背中?」
バルクホルン「そうだっ!!」
ベッドに寝ているバルクホルンに覆いかぶさるようにしていた俺は、バルクホルンに無理やり退かされ、俺はバルクホルンに背を向ける形となった
俺「こ、これでいいんだろ?」
バルクホルン「そうだ! その…こ、こここっ…告白の返事は…背中に書く…////」
俺「ああ、なるほど。そういう事ね」
バルクホルン「い、いくぞ?」
俺「おう」
『わ』 『た』 『し』 『も』
俺(私も…だな)
『お』 『れ』 『の』 『こ』 『と』 『が』
俺(ふむふむ…)
バルクホルン「………///」
俺「ん?早く続きを書いてくれないか?」
バルクホルン「わ、わかってる!!////」
『お』 『れ』 『の』 『こ』 『と』 『が』
『す』 『き』
バルクホルン「………////」カァーッ
俺「こ、これって……」
バルクホルン「そ、そうだっ!!/// どうだ!?驚いたか!? 私も俺の事が好きなんだっ!!////」
俺「…バ、バルクホルン…」
バルクホルン「ずっと…ずっと前から! 私は俺の事が好きだったんだっ!////」
俺「……」
バルクホルン「だから…この前、俺としばらく喋らなかったとき…寂しくて… もう…一生俺と喋る事が出来ないのかもとか考えたりした………」
「私はもう…俺が傍に居てくれないと……無理なんだ…」
俺「バルクホルン…って事は…俺はバルクホルンが好き。バルクホルンも俺の事が…」
バルクホルン「ああ…お互い、告白成功だ…」
その時バルクホルンの目には、じわりと涙が浮かび始めていた。そして、収まりきらなくなった涙が頬を伝って、落ちていった
俺「バ、バルクホルン!? 泣いてるのか!?」
バルクホルン「!! あ、安心したから…… い、いや!!なんでもないぞ!!これは、汗だっ!!この部屋は暑いから!」
そういうとバルクホルンは、軍服の袖で涙を拭おうとするが、次々と零れ落ちていく涙を拭ききることが出来なかった
俺「そうだ…あの時みたいに…」
バルクホルン「……あ、あの時…?」
俺「ああ。…子供の頃ピクニックに行った時のことで、サンドイッチをつまみ食いされて泣いたバルクホルンとした仲直りの方法だ」
バルクホルン「…そ、それって…」
俺「……多分、今でもこうすれば泣き止むと思うんだ。 こうすれば……」
チュッ
バルクホルン「なっ!?////」
俺「やっぱりな! よかった、泣き止んで」
バルクホルン「な、なななな…何でキスをしたんだっ!??////」
俺「へ?あの時だって、キスだったじゃん」
バルクホルン「そ、そうだが!! あの時は頬っぺたにだったろ!/////」
俺「あれ?そうだっけ? いっけね、間違って唇にしちゃったわ。ごめん、ごめん」
バルクホルン「あ、謝って済む問題じゃないだろっ!! ////」
俺「本当にごめんって!」
バルクホルン「大体、き…きききキスは相手の了承を得て、するものだろっ!!////」
俺「悪かったから、そんなに怒んないでくれよ。 んじゃぁ、お詫びの意味も込めて…もう一度やり直しますか」
バルクホルン「な、なにぃ!?////」
俺「大丈夫だ、バルクホルン。こんどはちゃんと了承を得てしますから」
俺「バルクホルンさん、今から、あなたの唇にキスをしても宜しいでしょうか?これでいいだろ?」
バルクホルン「う…うぅ……////」
俺「どうなんだ?」
バルクホルン「…………////」コクッ
俺「…そうか…じゃぁ…いくぞ…」
ガチャン!
整備士「俺隊長! お粥作ってきまし……」
俺「」
バルクホルン「」
整備士「……し、失礼しましたーっ!!!」アセアセ
バタン!
バルクホルン「お、おお…俺ぇぇぇぇぇぇっ!!//// 貴様のせいだぞ!!!」
俺「なっ!? 今のは俺のせいじゃないだろ!?」
バルクホルン「いやっ!俺のせいだっ!!////」
俺「えぇぇぇぇぇぇぇっ!?」
― 数日後 ―
俺「ええっと…ここの所は…スパナでいいっか」
バルクホルン「お、おお…俺…///」
俺「おっ!バルクホルンじゃないか!」
バルクホルン「…呼び方…言っただろ…?」
俺「…わ、わかってるって……その…トゥルーデ…」
バルクホルン「…それでいい…/// それより、お…お弁当を作ってきたんだ…///」
俺「おや、そいつは嬉しいね! どれどれ…」
バルクホルン「ほら、あ~ん…///」
俺「…いやいや、俺一人で食べられ…」
バルクホルン「あ~ん…///」
俺「…し、仕方がねぇな…/// あ~ん…」
整備士『ヒューッ!ヒューッ!! 隊長、ラブラブぅ~』
整備士『おー 今日の格納庫は熱いなぁ~! 特にあそこら辺が』
俺「お、お前たち!とっとと、どっかに消えねぇと、スパナぶん投げるぞ!!」
整備士『わーっ!逃げろ~ ははははははっ!』
俺「わ、悪いなバルクホルン…」
バルクホルン「あ、ああ…じゃぁ気を取り直して…あ~ん…///」
俺「あ~ん…///」モグモグ
バルクホルン「…ど、どうだ…?」
俺「美味しい…さすが…トゥルーデだな…///」
バルクホルン「…あ、ありがとう…///」
シャーリー「ヒューッ! お熱いねぇ~ 軍紀に厳しい大尉殿が、愛しの整備士にあんな顔してるよ~」
エーリカ「ホントだ~ トゥルーデ可愛いっ!」
バルクホルン「なっ!? お前たち…」
シャーリー「ちょっとからかってみるか! あたしは、バルクホルン役やるからハルトマンは俺役な!」
エーリカ「りょーかい!」
シャーリー「あ~ん」
エーリカ「あ~ん」
シャーリー「ど、どうだ…?」
エーリカ「美味しい…さすがトゥルーデだな」キリッ
『だーっ!はっはっはっはっ!』 『にゃはははははっ!!』
バルクホルン「く~っ!!/// お前たちと来たら…今日という今日は許さんぞぉぉぉっ!!////」
シャーリー「おっ!バルクホルンが怒ったぞ? にっげろ~っ!」
エーリカ「わ~い!にゃははははっ!!」
バルクホルン「待てぇぇぇぇぇぇっ!!」
俺「……弁当…持ってくなよ…」
END
- すいませぇ~ん、ブラックを1つ。 -- 名無しさん (2011-11-27 21:09:31)
- やっばい胸焼けしてきたわ -- 名無しさん (2011-11-27 23:00:05)
- じゃぁエーリカは俺が貰おうk -- 名無しさん (2011-12-25 14:19:27)
最終更新:2013年03月31日 00:14