第8話 「戦友の恋」






カネパルト「おれは、マイルズ少佐が好きですよ。大好きです」

マイルズ「え、えぇぇっと……///」

マルセイユ「……本気…なのか?」

カネパルト「ええ、もちろん」

マイルズ「あ、あの…えっと…その……/////」

カネパルト「…………」

俺「………」

圭子「………」

シーン

マイルズ「……か、考えさせてっ!!/////」ダッ タタタタタタタタ

マルセイユ「お、おい!? どっか行っちゃったな…」

圭子「無理も無いわよ。 ねぇカネパルト、急にどうしたのよ?」

カネパルト「………」

俺「お、おい!」

カネパルト「……どおぉぉぉぉしよぉぉぉっ!隊長ぉぉぉぉぉぉぉっ!」

俺「ハァ!?どうしよう、って…」

カネパルト「こんな風に告白する予定じゃなかったんですぅぅぅぅっ!」ウワーン

マルセイユ「でも、する予定なら別によかったんじゃないか?」

カネパルト「違うんですよぉっ!もっと、こう…きらびやかな街のレストランでする予定だったのにぃぃっ!」

カネパルト「大体、マルセイユさんが悪いんですよ!好みのタイプなんて聞くから!」

マルセイユ「私のせいなのか!?」

圭子「とにかく!カネパルトは、マイルズにしっかりと話をしてきなさい。いいわね?」

カネパルト「そう言われても…ううっ…」

ハンス「隊長もこれぐらいの思いっきりで告白できれば良いんですけどねぇ」

俺「…俺には関係ないだろ」

ハンス「そうですね、MG34が好きなんですもんね。告白なんて必要ないですよねぇ」

俺「まったく…」

マイルズ「あ、あの…」

カネパルト「!」

みんな「「「「「!」」」」」

マイルズ「えっと…たぶん私の聞き間違いよね…」

マイルズ「一応、確認しに戻ってきたんだけど…」

マイルズ「あの…カネパルト、さっきのこと…冗談…よね?」

カネパルト「…えーっと…その……」

マイルズ「………」

カネパルト「………」

圭子≪き、気まずい…なんとかしなさい、マルセイユ≫

マルセイユ≪無理言うな!ライーサ、頼む≫

ライーサ≪えーっ!?無理ですっ!真美、お願い≫

真美≪む、無理、無理、無理ですっ!≫

ハンス≪いいですね!なんかキュンキュンしますね≫

俺≪まったくしないんだが≫

ハンス≪これだから童貞なんですよ≫

俺≪お、おま…オマエ…!後で覚えておけよ…!!≫

マイルズ「………」

カネパルト「……本気です。冗談、じゃなくて…本気なんです」

マイルズ「………」

カネパルト「本当は…もっとロマンチックな告白をする予定だったんですが…」

カネパルト「返事は後でも構いませんので…」

マイルズ「………」

カネパルト「………」

マイルズ「………」

カネパルト「マイルズさんのことが好きです。大好きです」

マイルズ「………」

カネパルト「………」

マイルズ「………」

カネパルト「………」

マイルズ「………」

カネパルト「………?」

圭子「…き、気絶してるわよ!ちょっと、大丈夫!?」

マイルズ「」カオマッカッカ

マルセイユ「ラ、ライーサ!水を!」

ライーサ「了解っ!」

カネパルト「あわわわ…」

真美「マイルズ少佐!大丈夫ですか!?」

ハンス「…カネパルトさん、いい返事が貰えそうですね。ね、隊長?」

俺「なんでだ?ってか、今はそれどころじゃないだろ!?マイルズ少佐をどうにかしないと!」

ハンス「いいから。マイルズ少佐の顔、見てみてください」

俺「えーっと!どれどれ…」

ハンス「…顔、真っ赤でしょ?」

俺「…気絶してるからじゃ…」

ハンス「…これだから…『ど・う・て・い』なんですよ」

俺「…っ…っ…っ…もう我慢ならんっ!オマエ、車長に向かって!なんだ、その態度はァっ!!オラァっ!!」

ハンス「い、痛っ!?じょ、ジョークですって!痛いぃぃっ!」

圭子「ああ、もうっ!あなた達は何やってるのよ!こんな時に!!」

ハンス「隊長が…!痛いぃぃぃぃぃっ!」

俺「上官侮辱罪だっ!」グリグリグリ




— その晩 —

マイルズ「う……」

衛生兵(女)「あ!大丈夫ですか?」

マイルズ「……私…気絶したのね…」

衛生兵(女)「ええ。お水、飲みますか?」

マイルズ「お願い」

衛生兵(女)「はい、どうぞ」

マイルズ「ありがと」ゴクゴク

衛生兵(女)「大変でしたね。カネパルト軍曹とは」

マイルズ「え…?も、もしかして…事情を知ってるの?」

衛生兵(女)「はい!もちろん!告白されたんですってね!」

マイルズ「…はぁ……」

衛生兵(女)「ところで少佐。返事はどうするんですか?」ワクワク

マイルズ「へ?」

衛生兵(女)「返事ですよ!返事!」ワクワク

マイルズ「あぁ……そうだったわね…」

衛生兵(女)「反応薄いですね」

マイルズ「…あの事を思い返すと、ね……反応も薄くなるわよ…」

衛生兵(女)「…もしかして、嫌い、なんですか?」

マイルズ「好き、嫌い云々よりも恥ずかしくて…あんな人前で告白だなんて…」

衛生兵(女)「え?人前で告白されたんですか?」

マイルズ「そうよ!しかもマルセイユもいたのよ!これからずっとからかわれるわよ…」

衛生兵(女)「あはは……」

マイルズ「……あの、お願いがあるんだけどイイ?」

衛生兵(女)「はい、なんでしょうか?」

マイルズ「…カネパルトを呼んできてくれないかしら?」

衛生兵(女)「…返事するんですね!!」ワクワク

マイルズ「…お願いできる?」

衛生兵(女)「まっかせてくださーいっ!!」




— 野郎たちのテント —

兵士A「カネパルトさんよー 告白したんだって?マイルズ少佐に」

兵士B「しかも堂々と!」

カネパルト「う、うるさいっ!」

兵士A「だが残念なことに、返事はノーらしいな!」

カネパルト「まだ返事はもらってねぇって!」

兵士B「気絶されたんだろ?そりゃ、嫌すぎて気絶したに違いないだろ」

カネパルト「そ、そうなのか…?」

ハンス「まぁまぁ。とにかく、返事が来るまで待ちましょう」

俺「そうそう。まぁ、どんな結果が来るかわからないが…」

ハンス「それに大丈夫ですよ、カネパルト軍曹なら。これが、隊長とかだったら分かりませんが」

俺「あん?どういう意味だ?」

ハンス「なんでもないですよ」

俺「……上等兵君、あまり調子に乗るなよ?」

ハンス「了解です」

俺「ったく…」

兵士A「ところで、俺中尉はいつ告白するんだ?ペットゲン少尉に」

俺「は!?」

兵士B「好きなんだろ?」

俺「そ、そそそそそそそんなことないっ!」アセアセ

俺「第一、誰から聞いたんだ、そんな事!」アセアセ

兵士A・B「「ハンス」」

俺「ハンスゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!もう許さねぇぞ!おりゃぁっ!」ガツン

ハンス「い、痛いっ!!やめてくださいって!!」

俺「黙れ!このおしゃべり野郎!」

ハンス「大体、なんで怒るんですか!?図星なんですか!?」イタイ…

俺「う…」

兵士A「確かに、その反応だと信憑性が増すな」

兵士B「おやおや」

カネパルト「あ、やっぱりライーサさんですか!最初はライーサさんのMG34が好きとか言ってましたけど…」

カネパルト「やっぱりライーサさんが好きなんですね!」

俺「ち、違う…」マッカッカ

俺「お、おれは…」

兵士A「でもさ。ペットゲン少尉って…結構、幼いよな?」

兵士B「確かに。まだ10代前半だと思ったぞ」

ハンス「隊長は25歳ですから…10歳差ぐらいありますね」

カネパルト「えっ…隊長25歳なの?」

俺「いまさらか?」

カネパルト「もっと老けてるのかと…」

俺「悪かったな、老け顔で」

衛生兵(女)「あ、あの〜 カネパルト軍曹はいますか?」

カネパルト「はい、自分で」

衛生兵(女)「あ!よかった!マイルズ少佐が呼んでますよー!」ワクワク

カネパルト「え!?目が覚めたんですか!?」

衛生兵(女)「はい!いま、医療テントのベッドにいるので、そこに行ってあげてください!」

カネパルト「い、いい…今すぐ行きますっ!!」

衛生兵(女)「楽しみ、楽しみっ!」ワクワク


ハンス「…これは面白くなりそうですね」

兵士A「だな」

兵士B「ちょっと見たいな」

俺「…ハンス」

ハンス「はい、なんでしょう?」

俺「…興味あるか?」

ハンス「もちろん」

俺「……バレないように行くぞ」

ハンス「流石、隊長ですね」




— 医療テント —

カネパルト「あ、あの…大丈夫ですか?」

マイルズ「ええ、一応はね」

カネパルト「………」

マイルズ「…そ、そこの椅子に座ってくれるかしら?」

カネパルト「りょ、りょ…了解です!」

マイルズ「………」

カネパルト「………」

マイルズ「………」

カネパルト「………」

— テントの外 —

マルセイユ「じれったいぞ!」

真美「なんかドキドキします!」

加東「カメラの準備は出来てるわよ〜」

ライーサ「見てるこっちがドキドキする…」

俺「……ハンス、外野が増えてるんだが」

ハンス「なんででしょうね?私はただ、みんながいるテントの前で『大きい声』で独り言を言っただけなんですが…」

俺「オマエなぁ…そんな性格で良く結婚できたなぁ…」

ハンス「いやぁ」

俺「まったく…」

— 医療テント —

マイルズ「………」

カネパルト「………」

マイルズ「………」

カネパルト「あの…昼間はすみませんでした。いきなりあんな事を…」

マイルズ「え、ええ…それはもう大丈夫…」

カネパルト「……」

マイルズ「……その…告白の返事なんだけど…」

カネパルト「!」

外野の皆様方「「「「「!!!!!!!!!」」」」」」

マイルズ「………私も…貴方のことが好き…なの…」

カネパルト「…え…?」

マイルズ「好きなのっ!貴方が!カネパルトが!!」

カネパルト「お、おおおおれ!?マイルズ少佐が!?」

マイルズ「なんで驚くのよ!?告白してきたじゃないっ!」

カネパルト「驚きますって!まさか…」

マイルズ「大体、カネパルトがあんな事いうから…気になって、気になって…好きになっちゃったのよ!」

カネパルト「あんな事……?」

マイルズ「……あなたが初めて、私に会った時よ」

カネパルト「………うーん……」

マイルズ「…『朝から美人と会えるなんて、今日はツイてるな』って言ったの…覚えてないの…?」

カネパルト「…ええっと…言ったような…」

マイルズ「……それから、カネパルトの事が気になっちゃって…」

カネパルト「…それだけで?」

マイルズ「そ、それだけって!第一、軽々しく美人だなんて言うアンタもアンタよ!!」

カネパルト「だって美人じゃないですか!カワイイですもん!!」

マイルズ「っ……!/////」マッカッカ

カネパルト「あ…!/////」

マイルズ「と、とにかく!/// それから、あなたのことが気になったのよ!」

カネパルト「うーむ…ちょっとした一言が……うーむ……」

マイルズ「それにカネパルト、私のミドルネームの事を結構、からかってきたじゃない?」

カネパルト「…酷い目にあいましたけどね…」

マイルズ「…なんだか……そのうち、カネパルトとのやり取りが楽しくなってきちゃって…」

マイルズ「…カネパルトと話すと、楽しいし、安心するのよ…なんだか…」

カネパルト「な、なるほど…」

マイルズ「ア、アンタはどうなのよ?」

カネパルト「お、おれですか!?」

マイルズ「私だけ話すだなんて恥ずかしいでしょ!?」

カネパルト「それもそうですね…!えっと…」

マイルズ「………」

カネパルト「…初めて会ったとき、感じたんです。運命を!」

マイルズ「なんか嘘くさいわね」

カネパルト「ホントですって!会ったとき、もの凄くドキドキしたんですよ!!一目惚れなんです!」

マイルズ「……カネパルトの言う事は、なんか嘘っぽいのよね」

カネパルト「だからホントです!」

マイルズ「ふーん…」

カネパルト「……ホントですよ!それからずっと…マイルズ少佐の事が好きで…まぁ、それが原因でミドルネームをからかったんですけど」

カネパルト「…とにかく!言葉では上手く言えませんが…おれはマイルズ少佐が好きなんです!」

マイルズ「……マイルズじゃ分からないわ」

カネパルト「…はい?」

マイルズ「どのマイルズさんか分からないわ。名前で読んでもらわないと」

カネパルト「…グリ…」

マイルズ「怒るわよ?」

カネパルト「冗談ですって!」

マイルズ「………」

カネパルト「………」

マイルズ「………」

カネパルト「…おれは…セシリアさんが好きです。大好きです。ですから…その…お付き合い…しませんか?」

マイルズ「…ええ。喜んで」

カネパルト「では、キスしましょう」

マイルズ「ええ…って、えええええええええええ!?/////」

カネパルト「…しましょう」

マイルズ「ちょ、ちょっと!!まだ早いわよっ!!////」

カネパルト「…しましょう」

マイルズ「ダメよ!////」

カネパルト「…お互い軍人の身です。明日生きているかどうかも分かりません。ですから…出来る事はしておきたいんです。後悔しないように」

マイルズ「…でも…////」

カネパルト「したいんです。大好きなセシリアさんとキス。」

マイルズ「…わ、わかったわよ…////」

カネパルト「い、いきますよ…?」

マイルズ「…うん…////」

チュッ

パシャリ!

カネパルト・マイルズ「「ん?」」


マルセイユ「お、おい!?気づかれたぞ!!なにやってるんだ、ケイ!!」

加東「音は仕方が無いじゃない!」


カネパルト・マイルズ「「何してるの?」」


加東「いやっ!?その…さすが恋人同士。息がピッタリね…」

マルセイユ「これは…その…ハンスが悪いんだ!」

ハンス「いやいや、隊長が悪いんですよ」

俺「ハァ!?」

真美「ど、どうしましょう…」アワワワ…

ライーサ「お、俺さん!どうにか!」

俺「…え!?えっと…逃げるぞっ!」ダッ


カネパルト・マイルズ「「あっ!!」」


カネパルト「待てぇぇぇっ!!」

マイルズ「そ、その写真はダメよ!こっちにカメラを渡しなさいっ!!」

加東「嫌よっ!一大スクープじゃない!」

真美「すみませーんっ!つい出来心で…!」

ライーサ「大変な事に…」

ハンス「隊長、すごい事になりましたね!」

俺「元はと言えば、オマエが大声で言いふらすからだろっ!」

ハンス「いやぁ」

俺「オマエなぁ!!って、とにかく逃げるぞっ!!」


「「待てぇぇぇぇぇっ!!」」



結局、この騒ぎでふたりの関係は部隊中に広まり、いろんな人たちから
祝福された二人であった
最終更新:2015年01月06日 23:27