記憶の無い俺3



894 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/03(日) 11:14:47.71 ID:cjtBbc4TP
―――――ある日の午後

ルッキーニ「うじゅあああああああああん、うじゅああああああああああああん」

シャーリー「ホラ、ルッキーニ泣いたってしょうがないだろう」

ルッキーニ「だっでええええええええええ、うじゅああああああああああああああああああん」

俺「何だか食堂の方が騒がしいな」

俺「どうかしましたか?」

シャーリー「ああ俺か、いやさこの間買出しに行ったときにケーキを買ってきたんだけどさ」

ホワンホワンホワン(回想)

895 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/03(日) 11:17:54.20 ID:cjtBbc4TP
シャーリー『おーい、ルッキーニ、ケーキどうすんだー』

ルッキーニ『今はまだ俺のごはんいっぱい食べて満腹なのだー』

ルッキーニ『だからケーキはここに隠してお風呂入ってからゆっくり食べるんだー、むししー』

ホワンホワンホワン(回想終了)

俺「で、それを忘れてこの有様という訳ですか」

カビカビ

シャーリー「もはやアグレッシブなカビに侵蝕されて緑色のネウロイみたいになってるけどな」

896 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/03(日) 11:21:24.11 ID:cjtBbc4TP
ルッキーニ「うじゅああああああああああああん、あたしのケーキいいいいいいいいいいいい」

俺「そうですね……じゃあ(ゴソゴソ)ほら少尉、飴ちゃんですよー」

ルッキーニ「うじゅああああああああああああああああああああああああん」

俺「だめか……それじゃあ(ゴソゴソ)ホラ、チョコクッキーですよー」

ルッキーニ「うじゅああああああああああああああああああああああああん」

俺「こんな菓子じゃだめか……うーん、かといってケーキなんて今作るような材料……」

俺「!」

897 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/03(日) 11:25:53.63 ID:cjtBbc4TP
俺「そうだ、ちょっと待っててくださいね」

ルッキーニ「うじゅああああああああああああああああああああああああん」

シャーリー「頼むぞー!俺ー!」

俺(砂糖と……卵と……ラード、緑豆は無いからじゃがいもの澱粉で変わりになるか)

―――――20分後

俺「よし、できましたよ!」

トン

ルッキーニ「うじゅ……なにこれ」グスグス

899 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/03(日) 11:33:11.59 ID:cjtBbc4TP
シャーリー「なんか、黄色い粘土みたいだぞ……見てくれはあんまりだな……」

俺「まあとりあえず召し上がって下さい」

ルッキーニ「うじゅ……」モグモグ

ルッキーニ「……」

ルッキーニ「 」パァァ

ルッキーニ「おいし―――――――――――――――――――――――!!!」

900 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/03(日) 11:43:13.42 ID:cjtBbc4TP
シャーリー「なんだこれ、すっごいモチモチしてるのにスプーンにも皿にもくっつかないぞ」モグモグ

ルッキーニ「歯にもくっつかないね」モキュモキュ

俺「三不粘(サンプーチャン)っていう卵のお菓子です、お気に召しましたか?少尉」

ルッキーニ「俺すごーい!!!」キラキラ

シャーリー「卵と砂糖と油だけでこんなのできるんだなー、はー、いやしかしすげーなー」

901 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/03(日) 11:46:03.80 ID:cjtBbc4TP
ルッキーニ「俺大好きー!!!」ガバッ スリスリ

俺「ははは、くすぐったいですよ」

シャーリー「うまうま」モグモグ

ルッキーニ「もっと食べよっと」モグモグ

シャーリー「いやしかしあの状態のルッキーニを泣き止ますとは大した奴だなぁ」

シャーリー「」ニヤッ

シャーリー「俺、ちょっとちょっと」コイコイ

俺「?」

ダキッ

俺「ぶふっ、い、イェーガー大尉!なな、なにをぉ!?」

シャーリー「ルッキーニの機嫌を直してくれたご褒美だ」ヨシヨシ

902 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/03(日) 11:47:38.90 ID:cjtBbc4TP
俺「い、いやしかしこの絵面はちょっと……」

ポヨンポヨン

俺(嗚呼しかしこの弾力の魅力は抗いがたし)

シャーリー「んー、いつも思うんだけどさ」ヨシヨシ

俺「はぁ」

シャーリー「俺はちょっと他人行儀すぎる、ここにきて2月は経つのにあたしはちょっと寂しいぞ?」ヨシヨシ

俺「そう、見えますかね」

シャーリー「まず言葉遣いが堅い、堅いよ、無理してないか?」ヨシヨシ

俺「いえ、滅相も無い」

俺(無理などしていない……筈だ)

904 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/03(日) 11:58:49.12 ID:cjtBbc4TP
シャーリー「それともなんか遠慮してんのか?」ナデナデ

俺「……女性ばかりの部隊に男一人ですからね、遠慮もしますよ」

シャーリー「ふぅん、そんなもんかね」ナデナデ

俺「そんなもんです」

シャーリー「ああでも最近はよく一緒に飯を食ってくれるようになったよな」

シャーリー「いやあ、いつもあたしらばっか好き放題食べてたからなんか悪くてさー」

俺「あはは、この間宮藤さんに注意されましたからね」

シャーリー「へぇ、やるねぇ宮藤も」

905 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/03(日) 12:12:28.05 ID:cjtBbc4TP
シャーリー「でもまだ堅いなぁー」

シャーリー「せめて呼び方くらいもうちょっとフランクにできないもんかね」

シャーリー「曲がりも也にも上官で年上の俺を呼び捨てしてるあたしが言ってもアレな話なんだけど……」

シャーリー「イェーガー大尉ってのは、その、なんだ、仰々しくてくすぐったいから困る」ポリポリ

俺「しかし、イェーガー大尉」

シャーリー「シャーリー」

俺「シ、シャーロット大尉」

シャーリー「シャーリー!」

俺「シ、シャーリー……」

シャーリー「おー、なんだー」ニコニコ

906 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/03(日) 12:14:16.36 ID:cjtBbc4TP
俺「なんか照れますね」

シャーリー「そこまでは知りません」キリッ

俺「は、はぁ、そうですか」

シャーリー「みんな俺の事そんな悪く思ってないんだからさ、逆にいつまでもよそよそしいと嫌われちゃうぞ」ナデナデ

俺「……」

俺(暖かい……)スゥ

俺(皆記憶もない俺にこんなに良くしてくれて……それに甘えるだけでいいのだろうか)

907 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/03(日) 12:16:00.18 ID:cjtBbc4TP
ルッキーニ「うじゅあ!それあたしのー!俺ずるいー!」

ガバッ ギュー

俺「むぐぉ……なぜ俺の背中に……く、苦し」

俺(サンドイッチ状態だ!苦しいが……正直気持ちいい)

俺(って俺はいつまでシャーリーに抱かれてるつもりだ)

俺「は、はよせな……」

シャーリー「あっはっは、役得だな俺」

ルッキーニ「むしー」

908 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/03(日) 12:20:09.04 ID:cjtBbc4TP
―――――

バルクホルン「」イライラ

ミーナ「どうしたのトゥルーデ、ご機嫌斜めじゃない」

バルクホルン「……あいつは、いつまで置いておくつもりだ」

ミーナ「俺さんの事?まあ、上層部の件では気に掛かる事も色々あるけど、彼自身は特に問題無いんじゃないかしら」

ミーナ「彼に関しては次の命令があるまで現状維持ね、お料理も美味しいし」ツヤツヤ

バルクホルン「皆油断しすぎじゃないのか、ここは戦場だぞ、危機管理というものをだな」

909 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 12:20:27.30 ID:DQ7gWueG0
シャーリーさんはほんま女神やで

910 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/03(日) 12:28:34.95 ID:cjtBbc4TP
ミーナ「そうかしら、彼が何かしようと思えばいくらでも機会はあった筈よ?」

バルクホルン「これからだって何もないとも言いきれないだろう」

ミーナ「心配しすぎじゃない?どうしたの、らしくないわよ」

バルクホルン「私はいつも通りだ」

ミーナ「トゥルーデ……きっと疲れてるのよ、休みも全然取ってないじゃない」

バルクホルン「そんな事はない!」

911 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/03(日) 12:32:05.12 ID:cjtBbc4TP
ミーナ「ほら、クリスさんのお見舞いだって最近行けてないみたいだし」

バルクホルン「わかった、もういい……私はストライカーの調子を見てくる」

ミーナ「もう、どうしちゃったのかしら」

バルクホルン(宮藤やリーネだけならまだしも、ミーナまで……)

バルクホルン(やはり私がしっかりと己を持って皆を守るしかない)

ミーナ(ごめんなさいトゥルーデ、彼の美肌料理を手放すわけにはいかないの……)

913 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/03(日) 12:34:29.01 ID:cjtBbc4TP
――――廊下

スタスタ

バルクホルン(何かが起こってからでは遅いんだ)

バルクホルン(カールスラントだって私たちがもっと早ければ……)

ギャーギャー

バルクホルン(何だ?食堂が騒がしいな)

俺「は、はよせな……」

シャーリー「あっはっは、役得だな俺」

ルッキーニ「むしー」

バルクホルン「……」

バルクホルン「何をしているんだ貴様」

914 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/03(日) 12:41:15.30 ID:cjtBbc4TP
俺(あ、やばい)

俺「いや、これは」

バルクホルン「そうか、やはりそういうことか」

シャーリー「何か勘違いしてないか、あのなバルクホルン」

バルクホルン「リベリアンは黙っていろ」

バルクホルン「いい、よくわかった」スタスタ

ルッキーニ「んに、どしたの?」

俺「……」

シャーリー「ま、まああんま気にするなよ、あいつも強情だけどあれで話せばわかる奴だからさ」アセアセ

915 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/03(日) 12:48:31.56 ID:cjtBbc4TP
――――夕食

ワイワイ ガヤガヤ

ルッキーニ「おかわりー」

俺「」ボー

坂本「ん?なあ俺、今日の味噌汁はどうした?」

俺「」ボー

坂本「味噌のバランスが随分と悪いようだが……新しい試みか?」

俺「」ボー

坂本「おい、俺、聞いているのか?」

916 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/03(日) 12:51:15.09 ID:cjtBbc4TP
ルッキーニ「おかわりー!」

俺「え?ああ、はいご飯おかわりですね、ちょっと待ってください」ガチャガチャ

坂本「違う違う、話を聞いていなかったのか、味噌汁だ」

俺「あ、味噌汁のおかわりですね……ちょっとまtt熱ッ!」バシャッ

坂本「お、おい、大丈夫か!」

俺「あ、ああ申し訳ありません、食材を無駄にしてしまいました……」

坂本「そういう事を言っているんじゃない、火傷しなかったか」

俺「大丈夫です、俺が火傷したところで我慢すればいい話です」

917 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/03(日) 12:53:29.45 ID:cjtBbc4TP
坂本「馬鹿を言うな、どうした、体調でも悪いのか」

俺「いえまさかとんでもない、俺ごときが坂本少佐に気を使って頂くなど恐れ多い……」

坂本「さっきから何を訳の分からない事言っているんだ、本当にどうした?」

ルッキーニ「おかわり……」

俺「」チラッ

バルクホルン「……」

ガタッ

ミーナ「トゥルーデ、どこに行くの?」

バルクホルン「食欲が無い、私は先に休む」

ミーナ「何も口にしていないじゃない、勿体無いわよ折角作ってもらったのに」

918 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/03(日) 12:56:16.04 ID:cjtBbc4TP
バルクホルン「別に、私が作ってくれと頼んだ訳じゃない」スタスタ

ミーナ「ちょっと!トゥルーデ!」

エーリカ(……)

坂本「なんだ?今日は妙な空気だな」

俺「申し訳ありません」

坂本「何故俺が謝る」

俺「……」

シャーリー(うわぁ……こりゃ予想以上だ……やばいなー、あたしの責任もあるよなー)

919 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/03(日) 12:58:55.45 ID:cjtBbc4TP
宮藤「どうしたんだろう、バルクホルンさん」

ペリーヌ「知りませんわよ、ただ大尉といえど食事が不味くなるような振る舞いは歓迎できませんわね」

エイラ「ふわぁぁぁ、ハラヘッター……ん、なんだドウシタ?」

サーニャ「何だか、今日は静か……」

ルッキーニ「おがわりー!!!!」

920 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/03(日) 13:05:20.14 ID:cjtBbc4TP
―――――夜、ベランダ

俺「はぁー」

俺「……なにやってんだろか俺は」

クイッ

俺「海風と酒が身に染みるなぁ……」フゥ

エーリカ「なーに黄昏てんだよっ、と!」トスン

俺「っとと、ハルトマン中尉」

エーリカ「こんな夜更けに海眺めながら酒飲んじゃって、ハードボイルドでも気取っちゃってるのかー」ニシシ

俺「意地悪言わないでくださいよ、もう」

921 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/03(日) 13:10:07.95 ID:cjtBbc4TP
エーリカ「わかるよー、ここは考え事するのにいい場所だからね」

俺「中尉もよくここへ?」

エーリカ「私の場合はただ飲んだくれてるだけだけどね」

俺「……左様ですか」

エーリカ「んで、どうしちゃったの、っさ」フゥー

俺「ひゃあああああ、耳に息を吹きかけないでください!」

エーリカ「あははー」

俺「とりあえず背中から降りてもらえませんかね……」

エーリカ「ちぇー、俺の背中具合良くて好きなんだけどな」ヨジヨジ

俺「なんですかそれは」

923 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/03(日) 13:15:56.91 ID:cjtBbc4TP
エーリカ「で、いっただきー!」サッ

俺「ああっ、俺のワイン!」

エーリカ「」ゴッゴッゴッゴッ

俺「 」

エーリカ「ぷっはー!んまいっ!」

俺「ああ……とっておきのレ・フォール・ド・ラトゥールが……」

エーリカ「お、ホントだ、いいの飲んでるじゃん」

俺「飲む前にラベルくらい見たらどうですか……」

エーリカ「飲んじゃったものは仕方ないさ、覆水盆に返らずってね」

俺「覆水っていうかどっちかっていうと腹水じゃないですか、状況的に」

924 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/03(日) 13:28:13.75 ID:cjtBbc4TP
エーリカ「面白くなーい」

俺「手厳しい」

エーリカ「ま、なんていうかねトゥルーデも振り上げた拳の落としどころがなくて困ってるんだよ」

俺「……お見通しですか」

エーリカ「まあねー」クルッ

俺「……だからこそ、俺は完璧に振舞わなければいけないのに……配慮が足りなさすぎるんです」

俺「皆に仲間として認めてもらえるまではわずかなミスも許されないというのに」

エーリカ(こっちも重症だなー、こりゃぁ)

俺「なんのメリットも無くここに置いてくれて、こんなに良くしてくれている皆にどの面下げて……」

エ-リカ「はぁー、ったくこれだから完璧主義同士は……」カリカリ

926 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/03(日) 13:34:08.79 ID:cjtBbc4TP
俺「え?」

エーリカ「だーめだめ、そんなんだからだめなんだよ」メッ

エーリカ「だいたい最初から間違ってるんだよ、俺は」

俺「最初から?」

エーリカ「認めるとか認めないとかさ、下らないって事」

俺「……」

エーリカ「今思ってること当ててあげようか?」

俺「……はぁ」

929 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/03(日) 13:54:46.73 ID:cjtBbc4TP
エーリカ「ああ~どうせ俺なんて部外者で男だしぃ~、いきなり一つ屋根の下に放り込まれて皆嫌がってるんだろうなぁ~
      どうしよ~ちょっとでもミスしたら嫌われちゃうよ~、嫌だよ~」シクシク

俺「……」

エーリカ「そうだ、じゃあ何もミスしなければ嫌われないぞ!あと必要以上に仲良くならなければ傷つかないぞ!」グッ!

俺「……」

エーリカ「なのにみんな仲良くしてくれるし、どうしよ~、なんか逆に悪い気がしてきちゃったな~
      でもバルクホルン大尉には嫌われてるから~皆の好意に甘える訳にもいかないしな~困ったな~」ウーンウーン

俺「……」

エーリカ「どう?なんか違った?」クルッ

俺「顔から火が出そうです」

エーリカ「にしし」

931 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/03(日) 14:00:53.26 ID:cjtBbc4TP
俺「そこまで見透かされていたとは……配慮がたりませんでした」

エーリカ「だあああ、もうそれがだめなんだってばー!」ガシガシ

俺「申し訳ありません」

エーリカ「あーもー、そうじゃなくて!」

俺「いえ、わかっているんです……お恥ずかしい限りで、結局は俺自身がいじけてるだけなんです」

エーリカ「まあさ、俺の思う所も分からないでもないけどさ」

エーリカ「もちょっと素直になんなよ、誰も俺を部外者なんて思ってないよ?」

俺「……」

932 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/03(日) 14:05:34.36 ID:cjtBbc4TP
エーリカ「この基地の屋根の下にいるだけで俺も立派な家族だよ」

俺「……ですが、大尉は」

エーリカ「隙ありっ!」ドサッ

俺「ぐふっ、この空気で何故背中に」

エーリカ「女子は男子の背中に乗りたいもんなのさ」

俺「ちょっと何言ってるのかよくわかりませんね」

933 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/03(日) 14:08:23.02 ID:cjtBbc4TP
エーリカ「あのさ、ガラスって硬いよね」

俺「?……はぁ」

エーリカ「でも一箇所ひびが入ったら『パリーン』ってなるじゃん」

俺「そうですね」

エーリカ「そういうことだよ」

俺「ちょっとさっきよりも何言ってるのかわかりませんね」

エーリカ「あー!なんかいっぱい喋ったら眠くなってきちゃったなー!」

俺「もう……相談に乗ってもらったお礼にしばらく背中はお貸ししますよ」

エーリカ「へへ、やりー♪」

934 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/03(日) 14:13:12.74 ID:cjtBbc4TP
――――翌朝

エーリカ「……おはよ」

俺「おはようございます、その、昨日はありがとうございました」

エーリカ「ん、いーよぉーべつにぁぁぁぁあふぁぁぁぁぁぁぁ」

俺「はは、それにしても今日は早いですね」

エーリカ「ん、おなかすいたから……」

俺「はいはい、みんな揃ってますから座って待っててくださいね」

エーリカ(トゥルーデがいない……)キョロキョロ

935 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/03(日) 14:15:50.71 ID:cjtBbc4TP
ルッキーニ「ごっはんー!ごっはんー!おっれのごっはんー!」

シャーリー「ほっかほかごっはんにカルパッチョー!」

ルッキーニ「タコのー♪」

俺「はいおまちどおさま、ほかほかごはんにタコのカルパッチョです」

シャーリー「嘘ッ!」

俺「嘘です」

ルッキーニ「えー、ないのー」

俺「どう考えてもおかしいでしょう、その組み合わせは」

936 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 14:20:09.94 ID:GsjZJVL/P
シャーリーはタコダメだったなw

937 名前:ナイトウィッチな俺[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 14:31:44.79 ID:ofi7jQas0
シャーリーがタコ触手に云々・・・・・・

938 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/03(日) 14:37:55.04 ID:cjtBbc4TP
ルッキーニ「うじゅー、タコ美味しいのに」

俺「はいはい今度買ってきてあげますから」

ルッキーニ「やたー!」

シャーリー(俺の奴、なんか明るくなったか?)

俺(~♪)

俺「さて、じゃあ今日も1日しっかりご飯食べてがんばりましょう!」

ルッキーニ「おー!」

「いただきます!」

『いただきまーす!』

宮藤「えへへ」///

俺「どうかしました、宮藤さん?」

939 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/03(日) 14:41:17.65 ID:cjtBbc4TP
リーネ「今日は俺さんが元気で芳佳ちゃんも私もなんだか嬉しいです」///

サーニャ「うん、なんだか素敵」///

エイラ「サ、サーニャ、私は、私も元気だぞ」

サーニャ「何言ってるの?エイラ」

エイラ「 」

ペリーヌ「ま、まあいつもの仏頂面を拝まされるよりは万倍マシって程度ですわね」

俺「え、俺いつもそんな顔してました?」

リーネ「ペ、ペリーヌさんそれは言い過ぎですよ」

940 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 14:44:11.72 ID:DQ7gWueG0
>>937
期待してるぞ

941 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/03(日) 14:48:13.65 ID:cjtBbc4TP
ペリーヌ「ふん、ま、まあ今の貴方なら見ていても食事の邪魔にならないこともありませんわ」

宮藤「いつも見てたんだ」

ペリーヌ「お、お黙りなさい!」

ミーナ「あらあら、うふふ」

俺(バルクホルン大尉は、やはりまだ……いない)

坂本「ミーナ、そういえばバルクホルンはどうした今日は休暇を取っているとは聞いたが」

ミーナ「トゥルーデなら午後からブリタニアよ、クリスさんのお見舞いに行くみたいね」

坂本「朝食は全ての基本だ、ちゃんと食べろと伝えておけ」

ミーナ「え、ええ、声はかけたんだけど」

俺(……)

946 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/03(日) 14:55:37.13 ID:cjtBbc4TP
――――朝食後

カチャカチャ ジャー

俺「よし、片付け終了」

俺(結局バルクホルン大尉は食堂に来なかった)

俺「どうしたもんかなぁ……」

エーリカ「ね、俺、俺」トテトテ

俺「はい?」

エーリカ「おなかすいた」

俺「今さっき食べたばっかでしょう……」

947 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/03(日) 14:57:34.17 ID:cjtBbc4TP
エーリカ「違うんだよ、なんかさ、甘いのが食べたいの」

俺「デザート的なものって事ですか?」

エーリカ「デザートっていうか、お菓子?」

俺「お菓子ねぇ……」

エーリカ「ケーキとか、なんかそういうの食べたいなー」

俺「無茶言わんで下さいよ、ケーキなんて買ってこないと材料が……」

エーリカ「えー、やだー、お菓子ー、お菓子お菓子お菓子お菓子ー!」バタバタバタ

俺「まてよ、このあいだの補給で扶桑からさつまいもが届いてたっけか」

俺「スイートポテトでいいですか?」

エーリカ「うん!早く早く!」グイグイ

俺「わわ、わかりましたからちょっと待ってください」

エーリカ「いっそげー!」

948 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/03(日) 15:00:06.08 ID:cjtBbc4TP
――――1時間後

俺「はい、できましたよ」

エーリカ「やったー!」

俺「折角ですから皆呼んできましょう」

エーリカ「私はつまみぐいされないように見張ってるよ」

タッタッタッタッタ

エーリカ「……」

950 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/03(日) 15:02:47.75 ID:cjtBbc4TP
ルッキーニ「なになに、何で急につくってくれたのー!」

俺「ハルトマン中尉が食べたいって言うんで、折角だから全員分と思って」

ミーナ「ブランチには丁度いいんじゃないかしら」

俺「中尉、皆呼んできましたよ」

エーリカ「おふ、ほかへり」モグモグ

俺「食っとる――――――――――――――――――――――――!!」ガビーン

宮藤「ハルトマン中尉!ずるいです!」

サーニャ「ハルトマンさん……」

俺「1、2、3、4……ろ、6個もこの短時間で……」

シャーリー「ええい、負けるか!早いもの勝ちだ!」

リーネ「わ、私も~!」

ギャーギャー ソレハワタシノダー ヨコセー
ワタシナサイ ヒィッ ワーワー プニプニ ギャーギャー

俺「どうしてこうなった」

951 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 15:02:51.32 ID:JMPJxmxA0
芋オワタw

952 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/03(日) 15:06:15.06 ID:cjtBbc4TP
――――病院

コンコン

クリス「はい、どうぞ」

ガチャ

バルクホルン「クリス、元気にしているか」

クリス「お姉ちゃん!」

バルクホルン「変わりはないようだな」

クリス「事前に来るって言ってくれれば、ちゃんと準備したのに……」

バルクホルン「ああ、急ですまなかった、なに、ちょっと顔を見たくなってな」

クリス「むー、折角久しぶりに会うんだから髪も服もちゃんとしたかったよ」

バルクホルン「クリスはそのままで十分可愛いだろう、身内なんだ気にするな」

クリス「もう、お姉ちゃんてば」///

バルクホルン「ははは」

953 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/03(日) 15:08:37.98 ID:cjtBbc4TP
――――

クリス「ねえ、お姉ちゃん」

バルクホルン「どうした?」ショリショリ

クリス「お姉ちゃん、何か悩んでる?」

バルクホルン「―ッ!何を言ってるんだクリス、私がクリスに心配されることなど何も無いぞ」ショリショリ

クリス「そうかなぁ、なんかね、今日最初に会ったときからなんかいつもと違うなーって」

バルクホルン「そんなことはない、私はいつもどおりだ……ホラ、リンゴ剥けたぞ」コト

クリス「怪しいなぁ、今も目逸らした」サクサク

954 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/03(日) 15:10:16.64 ID:cjtBbc4TP
バルクホルン「501にはミーナもフラウもいるんだ、今の私に悩む事などあるはずもないだろう」

クリス「ということはお仕事でなにかあったんだね?」

バルクホルン「~~!」

クリス「あはは、わかりやすいなぁ」

バルクホルン「大した事ではない、私自身の問題だ!」キリッ

クリス「お姉ちゃんの問題は私の問題だよ、話したくないなら無理には聞かないけど……
     お姉ちゃんはさ、いつも頑張りすぎちゃうんだから無理に抱え込んじゃだめだよ」

バルクホルン「……クリス」

955 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/03(日) 15:11:50.09 ID:cjtBbc4TP
バルクホルン「そ、そうだ、ハルトマンから土産を預かってるんだ」アセアセ

ゴソゴソ

クリス「わぁ、なんだろう!」

バルクホルン「クリスに渡すまで中身は見るなと……何を持ってきたんだあいつは」

バルクホルン「ほら、これだ」ポン

クリス「開けていい?」ワクワク

バルクホルン「ああ」

ガサゴソ

クリス「わぁ、スイートポテトだ!」

バルクホルン「何ッ!!」

956 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/03(日) 15:13:29.57 ID:cjtBbc4TP
クリス「いっただきまーす」ハムッ

バルクホルン「だ、駄目だ!クリス!死ぬぞ!」

クリス「」モグモグ

バルクホルン(なんということだ……)

クリス「」パァァ

バルクホルン(あれ?)

クリス「美味し~い」ホワワ

バルクホルン(バカな……ハルトマンが持ってきたんだぞ)

958 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/03(日) 15:14:57.63 ID:cjtBbc4TP
クリス「お姉ちゃんこれすっごい美味しい!どうしたのこれ!こんなに美味しいの食べた事無い!」

バルクホルン(……まさか)

クリス「ハルトマンさんが作った……訳ないよね、もしかしてお姉ちゃん!?」

バルクホルン(そうか、ハルトマンの奴……)

クリス「あぁ……美味しい……幸せ……」モグモグ

バルクホルン「美味いか?」

クリス「うん!すっごく!」キラキラ

バルクホルン「……そうか」フッ

959 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/03(日) 15:17:24.12 ID:cjtBbc4TP
クリス「あ、笑った」

バルクホルン「えっ」

クリス「お姉ちゃん、今日始めて笑った」

クリス「さっきまでは笑ってる顔してるだけだったのに、ふふふ」

バルクホルン「はは……クリスに隠し事はできないな」

クリス「ねえ、お姉ちゃんも食べようよ、はい」

バルクホルン「……」

バルクホルン「」モグモグ

バルクホルン「……美味しい、な」

最終更新:2013年01月28日 14:08