記憶の無い俺6
396 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/07(木) 19:38:23.51 ID:193U5ekEP
―――――!!
―――!――――――――――!
(誰かが呼んでる)
――――――!!
(なんだろう、とても懐かしい)
―――――……―――――?
(ああ、大丈夫だ、問題ない)
――――!――――!
(きっと上手くやるよ)
俺(……)
俺「……ん」
俺「……ここは、医務室か」
397 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/07(木) 19:40:40.91 ID:193U5ekEP
俺(なんだろう、何か夢を見ていた気がするけど思い出せない……)
俺「そ、そうだ!大尉!」
ガバッ!!
俺「大尉ッ!」
ガチャッ!!
バルクホルン「俺ッ!!」
俺・バルクホルン『あ』
俺「……」
バルクホルン「……」
398 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/07(木) 19:46:19.82 ID:193U5ekEP
俺「あ、あー……お、お元気でs」
ギュー
バルクホルン「馬鹿……この大馬鹿者」グスッ
俺「大尉……」スッ
バルクホルン「なんて無茶するんだ……この馬鹿」
俺「お互い様じゃないですか」ナデナデ
バルクホルン「……うるさい」
エーリカ「はいはい、お熱いところ悪いんだけどさー」パンパン
バルクホルン「し、しまった」///
バッ
俺「そんなあからさまに距離をとらなくても……」
399 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 19:51:07.28 ID:k1OZNvlZP
エルシャダイネタが見えた気がするが、おそらく考え過ぎだろう
400 名前:記憶の無い俺 >>399見返して気づいた……本当だ[] 投稿日:2010/10/07(木) 19:52:17.19 ID:193U5ekEP
エーリカ「とりあえずみんなに顔みせてやんなよ、2人とも丸2日間も寝っぱなしだったんだから」
俺「2日間も……」
エーリカ「トゥルーデなんてさっき目を覚ましたばっかだってのにロクに話も聞かずに『俺―っ!』って走り出して」
バルクホルン「や、やめろぉぉぉ!!」///
俺「た、大尉」///
エーリカ「ていうか廊下で思いっきり抱き合っといて今更なにを照れてるんだか」
バルクホルン「ああああああああ」///
エーリカ「はいはい!いいから行くよ!」ズルズル
401 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 19:53:12.74 ID:g7g2rKuh0
エルシャダイ糞ワロタwwwwww
402 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/07(木) 19:56:51.14 ID:193U5ekEP
――――
シャーリー「いやしかし驚いたよなぁ、まさか俺がウィッチだったなんてなぁ」
宮藤「それにあの魔法!すごかったです!一発であのネウロイをばーんって!」
ルッキーニ「ばーん!!」
リーネ「私たちがいくら手を尽くしてもどうにもならなかったのに」
サーニャ「うん、俺さんが来てくれなかったら……」
エイラ「マアそこは素直に感謝ダナ」ウンウン
俺「ああ、あはは」テレテレ
シャーリー「それにバルクホルンを助けた時のあの俺の勢いときたら」
ルッキーニ「大尉―って!!」ピャー
403 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/07(木) 20:01:44.14 ID:193U5ekEP
俺「よ、よしてください恥ずかしい」///
バルクホルン「お、おまえらいい加減にしないか!俺が困ってるだろう」///
シャーリー「そんな顔で言われてもなぁ」ニヤニヤ
ペリーヌ「俺少佐、そういえばあの魔法は一体どういう原理なんですの?衝撃波?のように見えましたが」
俺「いや、その俺も夢中で……あれもなにをどうやったのかさっぱり……」
ペリーヌ「はぁ、相変わらず記憶は変わらず仕舞いって訳なんですのね」
リーネ「それで、俺さんはこれからどうされるんですか?」
宮藤「もしかして一緒に戦ってくれるんですか!」
俺(そうだ、やっと俺が望んだ皆の為になれる力、俺が守りたいこの場所を守れる力)
俺(自分でもどうやったのか分からないけど、俺にだってできるんだ)
406 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/07(木) 20:07:41.36 ID:193U5ekEP
俺「ええ、俺もこれからは皆と一緒に」
ガチャ
ミーナ「残念だけど、そうはならないわ」
バルクホルン「ミーナ!?」
宮藤「ミーナさん、坂本さん、帰ってたんですね!」
俺「どこかへ行かれてたんですか?」
リーネ「ミーナ中佐と坂本少佐は俺さんの件で司令部まで呼ばれてたんです」
俺「俺の……?」
シャーリー「そうはならないって、どういうことだ?」
407 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/07(木) 20:16:04.72 ID:193U5ekEP
坂本「司令部及び扶桑皇族提督の決定だ、俺は上層部から直接出撃命令があるまで出撃禁止、基地待機という事だ」
サーニャ「そんな、どうして」
エイラ「あのネウロイを倒したのはコイツだゾ」
ミーナ「退避命令が出ていたにも関わらずの無断出撃、ストライカーの無断使用、戦闘機の無断使用未遂」
リーネ「あ……」
ミーナ「及び戦闘機の破損、整備員との暴力沙汰、食堂での職務放棄」
ミーナ「これ以上まだ必要かしら」
俺「……いえ、申し開きもございません」
バルクホルン「な、何を言ってるんだミーナ!俺が来なかったら今頃全員どうなっていたか!」
ミーナ「バルクホルン大尉、規律よりも結果論を取るとは貴女らしくありませんね」
バルクホルン「くっ」
坂本「むしろそれだけやっておいて待機命令で済んだんだ、よしとしようじゃないか」
ミーナ「……ごめんなさい、私個人としてはこんなこと言いたくないんだけどこれも命令なの」
408 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/07(木) 20:22:03.10 ID:193U5ekEP
俺「いえ、仰るとおりです」
ミーナ「でも誤解しないで、貴方のおかげでネウロイを倒せて、トゥルーデを助けてくれた事には皆感謝してるわ」
バルクホルン「ミーナ……」
シャーリー「そうだぞー」
ルッキーニ「そうだそうだー」
バルクホルン「ああ、この命は俺に拾ってもらったようなものだ、私に出来ることなら何でも言ってくれ」
俺「大尉……」
バルクホルン「俺……」
エイラ「もう二人とも人目とか関係ないんダナ」
サーニャ「」クスクス
坂本(それにしても、司令部の連中……)
ミーナ(ええ、気になるわね)
――――
―――
――
409 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/07(木) 20:27:54.02 ID:193U5ekEP
――――司令部
ミーナ「……以上です」
ロマーニャ将軍「俺少佐がな……」
ミーナ「はい、我々もまさか彼がウィッチだとは……そういった報告も当初より受けていませんでしたし……」
カールスラント将軍「ふむ、いや、よい、話を聞く限りは貴君らは上手く育ててくれているようだな」
ミーナ「?」
坂本(育てる?)
扶桑皇族提督「俺中尉……いや、少佐の交友関係等も聞かせて貰ったが、間違いはないな」
ミーナ「はい(中尉?)」
410 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/07(木) 20:33:30.40 ID:193U5ekEP
(なれば今回の件とあわせてみても期待……)
(これほど早く出来上がるとは予想……)
(あのサイズのネウロイ……)
(計測上の破壊力……)
(それでは早々に……)
(調整は進めておいた方がよいだろう……)
(兵器局にも……)
(ではあのストライカーは……)
(あの女に任せ……)
411 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/07(木) 20:38:37.76 ID:193U5ekEP
坂本(何をコソコソと話している?)
扶桑皇族提督「では、結果的にネウロイを撃破した事を考慮して、俺少佐の件に関して罰則は不問としよう」
ロマーニャ将軍「建前もあるだろうからな、我々の命令があるまでは基地待機とでもしておけばよかろう」
扶桑皇族提督「くれぐれも勝手に出撃させるような真似はするなよ」
ミーナ「現場での指揮権は私にあります、万が一の場合を」
扶桑皇族提督「ヴィルケ中佐、最初に送った電信をもうお忘れか」
ミーナ「……」
扶桑皇族提督「俺少佐に関しては501部隊預かりとするが総指揮権は私にある、勘違いしないで頂きたい」
412 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/07(木) 20:44:33.36 ID:193U5ekEP
扶桑皇族提督「罰則は不問とするが出撃は一切禁止だ」
ミーナ「……了解しました」
扶桑皇族提督「以上だ、質問は受け付けない」ガタッ
――――
―――
――
坂本「余計な混乱を招かぬよう、皆には伝えない方がいいだろう」
ミーナ「そうね……」
413 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/07(木) 20:54:57.37 ID:wbfKR3fY0
もしかして記憶喪失は皇族なのか?
414 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/07(木) 20:56:37.69 ID:193U5ekEP
――――次の日、自室
俺(出撃禁止……)
俺(また皆が戦いに出て行く様を見送るだけの日々になるのか)
コンコン
俺(折角力を手に入れても……使えなければなんの意味も無い)
コンコン
俺(いや……よそう、そんな卑屈になっていてもしかたない、俺には俺で出来ることがあるんだ)
ガチャ
サーニャ「あの……俺さん?いますか?」
415 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/07(木) 20:58:32.75 ID:193U5ekEP
俺(もう今までとは違う、ここが俺の居場所なんだ)
サーニャ「あの……」
俺(こんな俺を家族として認めてくれた彼女達の為にも、こんなところでグズグズしてる場合じゃない)
サーニャ「あの……」
俺(今出来ることを精一杯やるだけだ、班長も言っていた通り、自分の役目を勘違いしてる場合じゃないしな)
サーニャ「」グス
トボトボトボ
俺(よし、気分転換にちょっと外に)
エイラ「コラ――――――――――――――――――――――――ッ!!!」
416 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/07(木) 21:01:41.16 ID:193U5ekEP
俺「うわあ!!!」
エイラ「オイ!さっきからサーニャが呼んでるのに何シカトこいてんだヨ!」
俺「え?」
サーニャ「……」///
俺「ああ悪い、ごめんなさい、ちょっと考え事をしてて気づきませんでした」
エイラ「全ク、前ニモこんなことあったゾ」
417 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/07(木) 21:04:51.83 ID:193U5ekEP
俺(……前にも?)
サーニャ「あの、俺さんあれからちょっと元気ないから、またお茶でも……」
俺「ありがとうサーニャさん、丁度気分転換しようと思っていたんです」
エイラ「全ク、前といい今回といい何でサーニャはわざわざ」ブツブツ
サーニャ「なにしてるのエイラ、行くよ?」
エイラ「あああ、おいてかないでよサーニャぁぁぁ」
418 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/07(木) 21:10:31.32 ID:193U5ekEP
――――
ペリーヌ「今回もわたくしの育てたカモミールティーをご用意致しましたわ、さ、どうぞ」
サーニャ「ありがとうペリーヌさん」
エイラ「ツンツン
メガネはアレだけどこやっぱりこのハーブティーは美味いナ」
ペリーヌ「アレってどうことですの!ですから!その呼び方もおやめなさいって何度言ったら!」
エイラ「イーっだ」イーッ
俺(今回も……?)
ペリーヌ「あら、俺少佐?お口に合いませんか?」
俺「え、いえ、素晴らしいカモミールです、実に俺好みの淹れ方で驚きました」
420 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/07(木) 21:12:03.57 ID:193U5ekEP
ペリーヌ「以前ご指摘いただいた所を気にかけて淹れましたのよ、当然ですわ」フフン
ペリーヌ「全く貴方ときたら、前回はわたくしのカモミールを褒めて下さったとおもったら2時間も講釈を」
俺(……)
サーニャ「俺さん?」
俺「つかぬ事を伺いますが、以前……というのは?」
ペリーヌ「以前は以前ですわ、俺少佐が基地に来たばかりの時にサーニャさんにお願いされてお茶をご用意した時の事ですわよ」
俺(……どういうことだ、俺にそんな記憶は無い)
421 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/07(木) 21:14:48.01 ID:193U5ekEP
エイラ「ドウシタ?俺、顔色悪いゾ?」
俺(ここに来てからが俺の全てなんだ、彼女達と過ごした日々を一つたりとも忘れた事なんてない)
俺(初日にハルトマン中尉の部屋で目が覚めて……大尉に追われて……雑務を引き受けて……)
エイラ「オーイ」
俺(……馬鹿な、彼女達3人とお茶を飲んだ記憶なんてどこにもない)ドクン
俺(覚えていないとか、忘れたとかそういうことじゃない……無い、記憶が無い)ドクンドクン
サーニャ「俺さん?大丈夫?」
422 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/07(木) 21:18:33.06 ID:193U5ekEP
俺(彼女達が俺を騙している様子も見えない、そもそもそんな意味がない)ドクンドクン
俺(間違っているのは俺……俺の記憶……)ドクンドクン
俺「っ、はぁ!」ガタン
ペリーヌ「ちょっ、俺少佐!大丈夫ですの!」
俺「はぁっ、はぁっ」
サーニャ「すごい汗……大丈夫?」フキフキ
俺「あ、ああ……ありがとうございます、なんでもないんです、何でも」
ペリーヌ「そんな様を見せられて何でもないで片付けられるわけありませんでしょう!」
エイラ「医務室行くカ?」
423 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/07(木) 21:21:14.21 ID:193U5ekEP
俺「いえ、大丈夫です、さあ、折角淹れていただいた紅茶が冷めてしまいます」ゴクゴク
俺「うまいっ!」テーレッテレー
ペリーヌ・サーニャ・エイラ「……」
俺「あ、あはは、じ、実はちょっと昨日寝不足で、立ちくらみがしただけなんです」
俺「寝不足なんて恥ずかしいから言いにくくて……」
エイラ「何ダヨモー、人騒がせな奴ダナー」
ペリーヌ「まったく、何事かと思いましたわ」
サーニャ「……」
俺「あは、あはは、面目ない」
サーニャ(……嘘、何か隠してる)
俺「ああ、お茶が美味しいなあ……ははは」
424 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/07(木) 21:26:31.31 ID:wbfKR3fY0
雲行きが怪しくなってきたな
425 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/07(木) 21:26:38.75 ID:193U5ekEP
――――数日後
俺(相変わらず俺に出撃命令は出ていない)
俺(あの紅茶の一件から皆の会話の中で自分の記憶と齟齬が発生していないか確認する癖が付いた)
俺(が、あれ以来特に記憶に関して違和感を覚えることも無い)
俺(気にしすぎだったのだろうか……)
バタバタバタ
ルッキーニ「俺ーむしー」バッ ギュー
俺「おわぁ!いきなり背中に抱きつかないで下さい!」
ルッキーニ「うじゅー、ねね、俺、おやつおやつ!おやつ作って!」
俺「いいですよ、じゃあ先にお茶を用意してますから皆さん食堂に呼んでおいてください」
ルッキーニ「らじゃー!!」
バタバタバタ
俺「ま、考えても仕方ないか」
427 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/07(木) 21:31:45.40 ID:193U5ekEP
――――食堂
俺「じゃあまずは、お茶を……」コポコポ
俺「『前にも』ペリーヌさんに貰ったカモミールです、お菓子は今からご用意しますのでちょっと待ってて下さいね」
サーニャ「……」
俺「さて、じゃあ何が食べたいですか?」
宮藤「俺さんの作るお菓子みんな美味しいからなんでもいいですよ」
リーネ「私も、何でも楽しみです」
俺「うーん、何でもって言われると逆に困るんだよなぁ」
バルクホルン「スイートポテトはどうだ、前にクリスに分けて貰ったがあれは美味しかった」
バルクホルン「で、できれば俺がちゃんと作ってくれた出来立てを食べてみたい……」ゴニョゴニョ
エーリカ(なんでそこでちゃんと伝えられないかな)
428 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/07(木) 21:37:30.61 ID:fikTS9jB0
僕は頭からケツまでシリアスでも全然構わないんでね
431 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/07(木) 22:00:28.88 ID:193U5ekEP
俺「あー、さつまいもをちょっと切らしちゃってるんで今日は無理ですねー」
バルクホルン「そ、そうか……」シュン
ルッキーニ「そだ、アレがいいアレ!」
俺「あれ?」
ルッキーニ「アレ、なんだっけホラ、うじゅじゅーってしててもきもきーってしてるやつ」
シャーリー「おー、アレか、前にあたしらが作ってもらったアレか」
俺「何か作りましたっけ?」
シャーリー「なんて名前だっけ?卵とか使ってた黄色い粘土みたいなやつ、ホラ」
ルッキーニ「えと、確かシャンプー?にゃんちゅう?」
俺「もしかして三不粘(サンプーチャン)の事ですか?」
434 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/07(木) 22:05:28.15 ID:193U5ekEP
シャーリー・ルッキーニ「それだ!」
俺「よくご存知ですね、いいですよ、材料は十分ありますからちょっと待ってて下さいね」
俺(……)
俺(……何だって?)
俺「ちょっと待ってください、シャーリー、ルッキーニ。さっき何て言いました?」
シャーリー「へ?黄色い粘土みたいな奴ってこと?」
俺「違います、その前」
シャーリー「前にも作ってもらったって事か?」
俺(まただ……俺の知らない事だ)
435 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/07(木) 22:10:38.03 ID:193U5ekEP
シャーリー「いーやぁー、あの時は参ったなぁ、ルッキーニが泣き止まないもんだからさぁ」
ルッキーニ「うじゅー、だってあたしのケーキがー」
俺(今回もそうだ、三不粘なんてあんなマニアックな料理ルッキーニが知ってる訳が無い)
俺(紅茶の件も間違いではなかった……やはりここに来てからの俺の記憶に異常が生じている)
俺(これが何を意味するのかは分からないが……)
ルッキーニ「おーい、俺?」
俺(俺は……過去を無くすだけでなく、新しく得た記憶さえ残す権利すら無いとでもいうのか)
俺「クソッ!」ガン!
ルッキーニ「ヒッ!」ビクッ
438 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/07(木) 22:15:19.54 ID:193U5ekEP
シャーリー「お、おいどうした、あたし何か気に食わないこと言ったか?」アセアセ
俺「ハッ、い、いや、違います!違うんです!本当に何でもないんです!すいません!」
バルクホルン「ちょっと前から気になってはいたが、やっぱり顔色が悪いぞ、あまり無理をしない方が」スッ
俺「無理なんてしていない!」バシッ
バルクホルン「あっ」
俺「あっ」
バルクホルン「そ、そうか、それはすまなかった……わ、私としたことが、勘違いだったか」
タッタッタッタ
俺「あっ……」
439 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/07(木) 22:18:37.06 ID:193U5ekEP
サーニャ「」スッ
テクテク
エイラ「サーニャ?どこいくんだ」
ペリーヌ「ちょ、ちょっとなんなんですの!?」
宮藤「俺さん、どうしちゃったんですか?大丈夫ですか?」
リーネ「私たち何かしちゃいましたか?」
俺「い、いえ本当に、皆が何かっていう事じゃなくて、その、えっと」
エーリカ「とりあえず、トゥルーデを追ってあげなよ」
俺「……すいません」ダッ
エーリカ「いってらっしゃーい」フリフリ
441 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/07(木) 22:23:14.58 ID:193U5ekEP
エーリカ「さて、俺も行っちゃったことだしさ、宮藤なんか作ってよ」
宮藤「え、ええっ、でも、あの、バルクホルンさんと俺さん……」
エーリカ「心配要らないよ、あの二人なら」
リーネ「で、でも……」
シャーリー「ハルトマンが言うなら、まあ大丈夫、なのかなぁ……でも」
ルッキーニ「うじゅじゅ、俺怖かった……」シクシク
シャーリー「あんな俺の顔見たのは
初めてだったからな……それだけが心配だよ」
エーリカ(俺が何を抱えてるのかまでは今回ばかりは分からないけどね……)
443 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 22:30:04.92 ID:193U5ekEP
――――廊下
サーニャ「バルクホルンさん」
バルクホルン「サーニャか」
サーニャ「ちょっとお話があります」
バルクホルン「俺の事か」
サーニャ「はい、バルクホルンさんもお気づきとは思いますけど……」
バルクホルン「あの出撃以来……どこか影を感じてはいたんだがどうにも話しづらくてな、あはは」
サーニャ「私もこの前、俺さんとお茶したときに……それと今日の俺さんを見てもしかしてと」
バルクホルン「……」
サーニャ「バルクホルンさんならきっと上手くお話してくれると思うから……」
バルクホルン「何か知ってるのか」
サーニャ「……恐らくは」
444 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/07(木) 22:31:44.04 ID:193U5ekEP
――――
俺「っはぁ、大尉……いったいどこへ」
バルクホルン「俺」
俺「大尉……」
バルクホルン「少し、話をしないか……」
――――俺、自室
俺「先ほどは、すいませんでした……折角気にかけていただいたのに取り乱して」
バルクホルン「あ、ああ、そんなことはいいんだ、気にするな」
俺「ちょっと、寝不足で体調が悪くて……ははは」
バルクホルン「……」
俺「体調管理も仕事のうちだってのに、まったくしょうがないですね俺ときたら、あはは」
バルクホルン「……」
俺「皆も驚かせてしまいましたし、後で謝っておかないと」
447 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/07(木) 22:39:21.70 ID:193U5ekEP
バルクホルン「記憶……」
俺「」ピクッ
バルクホルン「記憶……無いんじゃないか、もしかして」
俺「……どうしてそれを」
バルクホルン「あの出撃以来、俺の態度に違和感を覚えてはいたんだが……」
バルクホルン「サーニャからも俺の話を聞いてな」
俺「そうですか……」
バルクホルン「なあ、私でよければいつでも相談にのるぞ?不安があれば受け止める事だってできる」
バルクホルン「だから、もうそんなに抱え込むのは止めてくれないか……」
俺「……」
バルクホルン「そんな俺を見ているのは、私も……辛い」
448 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/07(木) 22:42:10.16 ID:193U5ekEP
俺「大尉……」
バルクホルン「私はそんなに頼りないか?お前の力になることもさせて貰えないのか?」
バルクホルン「妹に笑顔をくれた、私を助けてくれた……お前の力になりたいんだ」
俺「……」
バルクホルン「……」
俺「……」
バルクホルン「俺、こっちを向いてくれ」
俺「」スッ
ギュッ
バルクホルン「……私たちは家族じゃないか、甘えたっていいんだぞ」
俺「……っ」
バルクホルン「ん?」
450 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/07(木) 23:01:19.97 ID:193U5ekEP
俺「……怖いんです」
俺「ここで獲た記憶が、皆との思い出が、それが俺の、今までの全てなのに」
俺「気がついたら俺の中から抜け落ちて……無くしたことさえ気づけずに」
俺「いつか全て忘れてしまうんじゃないかって……」
バルクホルン「大丈夫だ……」ナデナデ
バルクホルン「私はここにいる、忘れさせない、いつだって一緒だ」ナデナデ
俺「……」
451 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/07(木) 23:03:45.99 ID:193U5ekEP
バルクホルン「忘れたならまた覚えればいい、無くしたならまた作ればいい」ナデナデ
バルクホルン「共にいればいつだって記憶なんて重ねられる」ナデナデ
俺「……」
バルクホルン「だから、心配するな、私は常に、ずっと俺の隣にいる」ナデナデ
俺「ぐっ、く……」
バルクホルン「泣いていいぞ、私の胸にだってそれくらいの余裕はある」ナデナデ
俺「ぐ……う……うぅ……」
バルクホルン「よしよし」ナデナデ
452 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 23:05:26.39 ID:CyWzE2wfO
ナデナデされてー
453 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 23:06:17.81 ID:6UMQuIOsO
主に股間を
454 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/07(木) 23:07:45.37 ID:NDK1GnNH0
ナデナデしてー
455 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/07(木) 23:08:29.02 ID:193U5ekEP
――――
バルクホルン「……落ち着いたか?」
俺「ええ、ありがとうございます」
バルクホルン「あはは、目が真っ赤だぞ」
俺「ははは、これじゃ恥ずかしくてしばらく皆に顔を見せられませんね」
バルクホルン「ようやく笑ったな、最近の俺の笑顔はまるで石造みたいだったからな」
俺「こんなにご迷惑をかけて……なんと言ったらいいのやら」
バルクホルン「コラ、違うぞ、迷惑だなんて私は一言も言った覚えは無いぞ」コツン
バルクホルン「むしろお前の力になれて嬉しいくらいだ、俺には私も、その、色々と酷い事を言ったりもしたからな」///
俺「ははは、その事はもういいじゃないですか」
456 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/07(木) 23:14:00.32 ID:193U5ekEP
バルクホルン「まあ元はといえば半裸でハルトマンの部屋にいた俺が悪い」
俺「そ、それは仕方ないじゃないですか……っていうか俺もなんでああだったのか意味が分からないんですし」
バルクホルン「あはは、違いない」
俺「……」
バルクホルン「……」
俺「……大尉、貴女に会えて本当によかった」
バルクホルン「……私もだ」
俺「……」
バルクホルン「……」スッ
……
457 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/07(木) 23:17:47.61 ID:193U5ekEP
コンコン
ガチャ
宮藤「俺さーん、お夕飯できましたよーって」
俺「」スチャ
バルクホルン「」スチャ
宮藤「あれ、バルクホルンさん?」
宮藤「なんで二人とも部屋の両端で正座してるんですか?」
俺「いいいいいや、ここがすわり心地がよくてて、涼しいし、頭を冷やすのに丁度よくて」
バルクホルン「そそそそそそうだぞ、部屋の隅はすごく落ち着くんだ、みやみ、宮藤も試すといい」
宮藤「???」
458 名前:士翼号[sage] 投稿日:2010/10/07(木) 23:22:05.93 ID:wbfKR3fY0
エア・ブレイクに定評のある芳佳w
459 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 23:23:17.22 ID:aZpF2MY+0
さすが芳佳可愛いな
460 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/07(木) 23:25:55.98 ID:193U5ekEP
――――数日後
エイラ「たた、大変ダ――――――!!」
ドタバタ
ペリーヌ「なんですの騒がしい」
エイラ「新聞!新聞ミロ!!」
宮藤「どうかしたんですか?」
リーネ「新聞?」
バサバサ
[ロマーニャ攻略の要、扶桑戦艦 大和 航行中ネウロイの急襲を受け沈没]
宮藤「……嘘、大和が」
461 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/07(木) 23:30:08.75 ID:193U5ekEP
シャーリー「確かこいつってネウロイの巣を直接叩く為の特殊兵装を積んだ決戦兵器だとかって」
ルッキーニ「うじゅ……ロマーニャどうなっちゃうの?」
ミーナ「それについて、皆さんにお話があります」
――――ブリーフィングルーム
ミーナ「司令部より正式に司令が下されました」
ミーナ「大和の沈没により、予定されていたネウロイの巣急襲作戦は中止」
ミーナ「代替案として扶桑から新たな作戦が発令されました」
ミーナ「……」
坂本「……ミーナ」
ミーナ「よって、ウィッチによるネウロイの巣強襲、破壊作戦が立案されています」
462 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/07(木) 23:32:04.30 ID:193U5ekEP
シャーリー「なんだ、いつもどおりじゃないか」
ルッキーニ「あたし頑張るよ!あいつらにロマーニャは渡さないもん」
宮藤「そうです!私たち11人なら!」
リーネ「皆で力をあわせればネウロイの巣だって!」
ペリーヌ「フン、そもそもどんな装備か知りませんが戦艦に任せることが間違ってるんですわ」
エイラ「私ハサーニャがいればドンナ事だって切り抜けラレル!」
サーニャ「うん」
バルクホルン「フン、腕が鳴るな」
エーリカ「えー、でも巣だよー、どうやって破壊するのさー」
坂本「……」
ミーナ「……」
463 名前:記憶の無い俺[] 投稿日:2010/10/07(木) 23:33:36.89 ID:193U5ekEP
バルクホルン「どうした?ミーナ」
ミーナ「今回の作戦には私たちは参加しません」
宮藤「えええええええええええええええええええっ」
ペリーヌ「じゃあどこの部隊が行くっていうんですの!?」
シャーリー「そうだよ、何のための501部隊なんだよー」
ミーナ「今回の作戦に参加するのは……」
ミーナ「俺少佐1人よ」
最終更新:2013年01月28日 14:10