第501統合戦闘航空団内 医務室 深夜

バルクホルン「ぅぅぅ~…」

俺「あのー…機嫌直してもらえませんか?」

バルクホルン「誰のせいだと思ってるんだ…」

 事が終わり、服を着ずにシーツをかけてベットに横になる二人だが、トゥルーデは俺とは反対側を向いて拗ねている

俺「ほ、本当にすまない…」

バルクホルン「謝って済むならそうしたい…だが」

 シーツの中でもそもそとバルクホルンは自分の尻を撫でる

バルクホルン「両方に俺の手のあとがくっきり付くとは思わなかった…明日はどうやって過ごせば良い…」

 激しくトゥルーデを求めるあまり力が入りすぎて彼女の両の尻にはくっきりと赤い俺の手形が付いており
どう頑張ってもローレグなズボンで隠せる範囲ではなかった

バルクホルン「これでは空は飛べないでは無いか…」

俺「ヴェネツィア上空のネウロイの巣は消えたから空を飛ぶ心配は無いだろう…」

バルクホルン「それはそうだが…服で隠せるか心配だ…ぅぅぅ~…」

 普段の彼女では全く見せないであろう可愛く唸るその姿が愛おしくて後ろを向いているトゥルーデを抱きしめる

バルクホルン「あ、俺…」

俺「ばれたらばれたで、仕方ないって、いずれ結婚するんだから」

バルクホルン「それとコレとは違う気がするが…まあ付いてしまったのは仕方ないな…でも」

俺「でも?」

バルクホルン「初めては俺を直に感じたかったのに…お前は固有魔法を…」

俺「トゥルーデ、何か忘れてない?」

バルクホルン「何をだ?」

 俺は悪びれも無く続ける

俺「俺はロータリーストライカーが無きゃ固有魔法すら使えない現役引退のウィッチデスヨ?」

バルクホルン「なぁ!?な、な、なぁああああ!?」

 その言葉に背を向けていたトゥルーデは俺に向き直り何かを言いたそうにするが言葉になっていない

俺「あれはちょっとした『おまじない』さ、効果はテキメンだったけど…」

バルクホルン「私は…初めてなのにあんなに…自ら腰を…」

 ぷしゅぅーっと頭から湯気が出そうなほど赤面するトゥルーデの顔を見て俺は笑いそうになるのを堪える

俺「痛くなくなっただろ?」

バルクホルン「そ、そういう問題ではない!」

 大声で怒鳴るトゥルーデをなだめる様に頭を撫でながら俺は抱きしめる

俺「あんまり大きな声を出すと人が来ちゃうよ?」

バルクホルン「お前のせいだろ…まったく私の初めては散々な事ばかりだった…キスだって深いほうだし…ブツブツ」

俺「悪かったって…」

バルクホルン「まあ…お前なりに私を気遣ってくれた事なんだろう、だがな」

 声のボリュームを落としながら抱きしめられてたトゥルーデは、いつもの厳しい目を俺に向ける

バルクホルン「私の尻をこんな事にしてしまった事、私に嘘を付いた事
 私を抱いた事によって飛べなくなるかもしれない様にした事に対して罰は受けてもらうぞ?」

俺「ぉぉぅ…でも」

反論をしようとした俺に対してトゥルーデは追い討ちをかける

バルクホルン「俺のロータリーストライカーの技術で飛べるかも知れないが普通には飛べなくなるかも知れないのだ
 それ相応の罰は必要だろう?」

 その厳しい目と言葉とは裏腹にトゥルーデの頬は緩んでおり、笑顔を覗かせている
俺はその顔に参ったように、笑いながら降参するような声色でネを上げる

俺「りょーかい、といっても元々そのつもりだったしな、この責任はこの先20年でも30年でも受けるつもりだよ」

バルクホルン「何を甘い事を言ってるんだ?」

 トゥルーデは何をそんな事をと素の声で言って断ち切る

俺「これ以上を俺に求めるつもりか…」

 俺の言葉に対してトゥルーデはこれ以上に無いくらいはにかみながら右手の人差し指で俺の胸を突いて楽しそうにこう言った

バルクホルン「俺、お前は 終・身・刑・だ・♪」

 この時俺は小さな嘘と選べる自由を犠牲にして、何者にも変えがたい幸せを手に入れた

最終更新:2013年01月28日 14:51