705 :624ストライくレイヴン[]:2010/11/03(水) 03:38:57.30 ID:PUa2vZwa0
   >>211 の続き 8000字くらいあるんで支援いただけるとありがたいです

   ネウロイの巣から退避中
   ミーナ「美緒!ちゃんと説明して頂戴」
   坂本「実は、二日前に資料室であいつと話をしたときある事を頼まれてな…」

   回想:資料室―

   坂本「アサルトアーマー…大量のコジマ粒子を放出して半径数百メートルを吹き飛ばす…
   そんなとんでもない武装があの機体には搭載されていたのか…」
   坂本「しかも使用時に放出される大量のコジマ粒子による環境汚染は高度にもよるが…
   数十から数百キロだと…?」
   俺「ええ…あまりに危険すぎます。
   だから、あれを使える戦力と認識されたくなくて…今まで黙っていたんです。すみません」

   坂本「しかし何故、今その話をする気になった?前もこんなものを使う気は無いんだろう?」

   俺「俺の世界を荒廃させ尽くした原因の一つですからね。
   汚染されていないこちらで、こんな兵器を使う気なんて全く無かったんですが…」
   俺「俺は以前、自分が死ぬくらいならと…
   同様にコジマ粒子を放出するオーバーブーストを無意識的に使ってしまいました」

   坂本「また今度…自分に命の危機が迫った時はとっさに使ってしまうかもしれないと…
   そういう事か?」

   俺「…そうです。でも、今は自分だけじゃなくみんなに危険が迫った時にもとっさに、こうした兵器を機動させてしまうかもしれない…」 

708 :624ストライくレイヴン[]:2010/11/03(水) 03:44:39.51 ID:PUa2vZwa0
   俺「ただ、この兵器は複数回使わず一発だけと限定した上で完全に作動すれば、粒子の拡散は最小限に留められます。
   その状態なら例え、粒子が空気中に拡散しても徐々に濃度は下がり、ロマーニャ等の人口密集地に健康被害が出るほどの粒子濃度になる事は無いと思います」

   俺「…でも今はこの兵器が完全に作動するかどうか自信が無いんです」
   坂本「それは、兵器としての効果が無いということか?」

   俺「いいえ。兵器としての破壊力は発揮されるでしょう」
   俺「問題はその後なんです」

   俺「実はこの前、粒子の発生機関にいくつかの重大な問題を見つけました…」
   俺「通常なら作動後は、動力からの粒子の供給が止まって、さらに粒子の封印装置で粒子の拡散がおさまるんですが…」

   俺「現在の機体の状態だと最悪…
   今度アサルトアーマーを機動させたら、粒子の拡散が止められなくなるかもしれないんです」
   俺「そうなったら俺は…
   ロマーニャの街どころか、この世界の人類全て対してにネウロイ以上の災厄を与える悪魔になってしまいます」

   坂本「そうなる確立は…どれくらいなんだ」
   俺「五分五分です…」
   …。
   坂本「…お前は、私に何をしてほしいんだ?」
   坂本「私に何か頼みたくて…この事を話したんだろう?」
   俺「…少佐は本当に察しが良くて助かります」

   俺「まず、成功失敗に関わらず俺がアサルトアーマーを使ったらすぐにその空域から離れて下さい」
   俺「粒子の影響は少しでも少ないほうがいいですから」 

710 :624ストライくレイヴン[]:2010/11/03(水) 03:49:57.92 ID:PUa2vZwa0
   俺「そしてもし、粒子の拡散が止められなくなった場合、俺は…」
   俺「なるべく被害が広がらないうちに、機体を海中に沈めて自爆させるつもりです」

   俺「しかし、この自爆は搭乗者がコクピットで直接操作しないと使えないんです」
   俺「これは元々、機体の機密を搭乗者ごと吹っ飛ばすシステムです…
   しかもシステムの根幹に関わることなんで俺程度じゃ変更できません」
   俺「つまり、俺ごと海に沈めます…」

   坂本「…なっ!?」
   俺「でも…そうなった時は、みんなには絶対に俺を助けに来たりせずに逃げて欲しいんです」
   俺「自惚れかもしれないですが…
   もしこの事をみんなが知ったら絶対に俺を助けようとすると思うんです…
   特にミーナは…」

   俺「でもその時、機体の周りは高濃度のコジマ粒子で汚染されているはずです…
   ウィッチといえどもただで済むとは思えません」
   俺「俺一人で済む事に他のみんなを…わざわざ巻き込むメリットなんてドコにもない…
   だから、俺のことは置いてみんなで退避して欲しいんです」
   俺「そして、退避の指揮を少佐に執ってもらいたい…」

   坂本「…そんな事を私が許すとでも思っているのか!?この馬鹿者が!」
   俺「…少佐ならそう言うと思っていました。
   だけど、もしそうなった時は俺のせいで、これまでみんなが必死に戦って守ってきたものを壊すわけにはいかないんです!」

   俺「みんなを仲間だと思っているから、最後に俺自身がそれを裏切るなんて事はしたくないんです!」

   俺「それに、どっちみち高濃度のコジマ粒子が舞っている状態で助かるために外に出たら、生身の俺は耐えられません」 

712 :624ストライくレイヴン[]:2010/11/03(水) 03:55:50.48 ID:PUa2vZwa0
   俺「結局、粒子発生機関が暴走したら俺は死ぬしか無いんです。
   他に犠牲を出して得られるメリットは何も無いんです!」

   俺「ミーナじゃこの決断は難しいでしょう…
   ですから軍人としての坂本少佐にお願いしているんです!」

   坂本「…し、しかし」
   俺「自分勝手な事を言って…悪いと思っています…
   でも俺の一生の頼みだと思って聞き届けて欲しいんです」ガバッ

   坂本「よ、よせ!土下座なんてするんじゃない!?」
   俺「軍人たる少佐なら…非情な決断も下してくれると信頼しているんです!
   お願いします!」
   …。
   坂本「頭を上げろ…。そこまでするお前の決心は本物だ…
   軍人として、一人の人間としてお前の願い受け入れないわけにはいくまい」
   俺「少佐…」
   坂本「扶桑皇国海軍所属、坂本美緒少佐!
   俺軍曹の要請に従い、不測の事態が発生した場合には貴殿に従う事をここに誓う!」ビシッ(敬礼)
   俺「…坂本少佐に心から感謝いたします!」ビシッ(敬礼)
713 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/11/03(水) 03:56:16.87 ID:tdR6aSmhP
   トーラスなら
   それでもトーラスならきっと…… 
714 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/11/03(水) 03:57:50.68 ID:tdR6aSmhP
   いやトーラスじゃ逆にダメだ

   テクノクラート、そう1.3以降のテクノクラートならアサルトアーマー(笑)なレベルのロケットで助けてくれる! 
715 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/11/03(水) 03:58:55.01 ID:oLv+Uww40
   元ネタを知らない俺はサッパリだぜHahaha!
716 :624ストライくレイヴン[]:2010/11/03(水) 04:00:39.25 ID:PUa2vZwa0
   元ネタわからない人には本当に申し訳ないと思ってる…
   回想終了―

   坂本「という頼みを俺からされたのさ…」
   ミーナ「そ、そんな事って…」
   坂本「ここまでこればいいだろう…」

   ドガシャアアアアアァァァァァン
   [[シャーリー]]「うわ!な、何だ!?すごい閃光と音が!」
   坂本「緑色の閃光…あいつどうやらアサルトアーマーとやらを使ったみたいだな…」

   バルクホルン「そ、それで俺はどうなるんだ!」
   坂本「粒子発生機関が暴走するかは五分五分と言っていた…
   後は運を天に任せてあいつからの返事を待つしかないだろう…」

   無線『ピーガガ…しょ…ガガガ…さか…少佐…』

   坂本「俺なのか!?大丈夫か!生きているのか!?」
   俺『な…んとか生きて…ます』
   坂本「どうなんだ!粒子発生機関はどうなった!?」

   俺『すいませ…賭けには…負けたみたい…です』
   俺『コジマ粒子が止まらない…制御不能です』
   ミーナ「あ…そ、そんな…」
   俺『でも、コアは破壊できました…』
   ミーナ「俺さん!聞こえる!?私よ、ミーナよ!」
   ハルトマン「ほ、本当だ…少しずつまわりのネウロイが消え始めたよ!」
   俺『ミーナ…』
   ミーナ「美緒から全部聞いたわ!待っていて必ず助けに行くわ!」
717 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/11/03(水) 04:02:57.06 ID:AFCS9Pzz0
   俺は死なないと信じてるよ 
718 :マーチ[]:2010/11/03(水) 04:03:50.65 ID:8KfQ88My0
   支援
   寝落ちしてた 眠いからすみませんが
   自分はまたこんどにしますおやすみなさい。 
719 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/11/03(水) 04:04:19.34 ID:oLv+Uww40
   魔女に不可能は無い! 
720 :624ストライくレイヴン[]:2010/11/03(水) 04:05:44.42 ID:PUa2vZwa0
   俺『少佐、ミーナを止めてください!絶対に行かせないで下さ…』ブチッ
   無線『…』
   坂本(無線が通じなくなった…壊れたのか…それとも切ったのか…)
   坂本「わかった…お前の願い聞き届けよう」ガシッ
   ミーナ「な、何をするの美緒!離して、離して頂戴!」

   坂本「駄目だ!あいつの最後の願いなんだ!みんなを、お前を行かせるわけには行かない!」
   ミーナ「なんで!どうして黙っていたのよ、美緒!?」

   坂本「あいつの願いは…決心は本物だった…
   私にはそれを無碍にすることなんて出来なかったんだ!」
   ミーナ「離しなさい少佐!それなら…
   それなら私にだって彼を助け、彼を守り、彼を死なせないという願いが今ここにあるわ!」

   坂本「よせっミーナ!俺の…お前に対する気持を考えてやってくれ!」
   ミーナ「離してっ!!私の…私の願いは本気じゃないとでもいうの!?
   ふざけないで!!彼はまだ生きているのよ!!」
   坂本「助けに行っても、あの粒子の中じゃ生身のあいつは耐えられないんだ!」
   坂本「行ったら二人とも死んでしまうんだ!!」

   ミーナ「短時間ならきっとなんとかなるわ!!なんとかしてみせる!!
   だから離して美緒!!」
   ミーナ「大切な人を二度も失いたくないの!まだ彼は生きているのよっ!!
   私が行かなきゃ…」

   シャーリー「…なぁ、少佐?ここはリベリアン風に多数決で決めるってのはどうだ?」
   坂本「シャーリー!ふざけてる場合か!お前も手伝え!」
   バルクホルン「ふっ…たまにはいい事を言うじゃないかシャーリー。
   リベリアンのそういう考え方もたまには悪くない」 
721 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/11/03(水) 04:07:19.53 ID:oLv+Uww40
   wktk 
722 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/11/03(水) 04:08:32.35 ID:tdR6aSmhP
   熱いじゃないか 
723 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/11/03(水) 04:10:54.19 ID:tdR6aSmhP
   水没に間に合うかな 
724 :624ストライくレイヴン[]:2010/11/03(水) 04:11:09.23 ID:PUa2vZwa0
   少佐の肩にそっと手を置く大尉…
   バルクホルン「少佐…ミーナを行かせてやろう」
   坂本「バ、バルクホルン…お前まで何を言ってるんだ」

   バルクホルン「ミーナ。あのかっこつけの大馬鹿者を絶対に連れて帰ってこい!
   帰ってきたら私があいつの腐った根性をボコボコにしてやる!」
   シャーリー「私も機械いじりに付き合ってくれる俺がいなくなるのは困るんだよな~
   頼んだよ中佐!これであいつの救出に中佐が行くほうに2票だ!」
   バルクホルン「他のみんなはどうだ!どっちの考えを支持する?」

   ペリーヌ「…あ、あの人には植物栽培の何たるかをまだ全部教えていませんわ!
   か、帰ってきてもらわないと私が困りますっ!」

   リーネ「私も帰って来てもらわないと困ります。
   ミーナ中佐を泣かせたら俺さんを絶対に許しません!」
   シャーリ「これで4票!」

   ハルトマン「ミーナを任せられるのは俺しかいないって私はずっと思ってるから
   絶対に帰ってきてもらわないと!」
   ルッキーニ「お菓子買ってもらえなくなるのは困るから、かえってこーい俺!」

   エイラ「ちょっとまってロ…」ガサガサ…スッ
   エイラ「…太陽の正位置…希望の意味だ!中佐、大丈夫だきっと二人とも助かるゾ!」
   サーニャ「俺さんはみんなにとって大事な仲間…。少佐、エイラを信じて行かせてあげて」

   宮藤「坂本さんも、いつもウィッチに不可能は無いっていってたじゃないですか!!
   ミーナ中佐と俺さんならきっと大丈夫です!!」

   バルクホルン「9票…ミーナは聞くまでもないからこれで10票だ」
   シャーリー「どうする、少佐。これでも私たちを止められるか?」 
725 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/11/03(水) 04:13:23.72 ID:oLv+Uww40
   ここでガツンと少佐が止めるのもグッと来る物はある 

727 :624ストライくレイヴン[]:2010/11/03(水) 04:16:22.20 ID:PUa2vZwa0
   坂本「お前たち…」
   坂本「…は、はははは。まったくお前たちという奴は…」すっ
   ミーナを拘束していた腕を解く坂本
   ミーナ「み、美緒…?」

   坂本「そうだな、あいつはまだ生きているんだ…それなのに私としたことが」
   坂本「宮藤、ミーナ…二人の言うとおりだ。
   まだ生きている俺を相手にこんな弱気になるなんて私らしくなかったな…どうかしていた。
   すまないミーナ」
   ミーナ「…いいのよ…全部あの人が悪いんだから。帰ってきたら叱ってあげないと」

   坂本「そう言ってやるな…半分は私の責任だ」
   坂本「行ってやってくれ。あいつを助けに…そして二人とも生きて帰ってきてくれ」
   シャーリー「…これで11票だな」
   バルクホルン「残る反対票はあの馬鹿だけだな。あとは頼むぞミーナ!」

   ミーナ「みんな…本当にありがとう…行ってくるわ」
   ミーナ(待ってて…俺さん)
   ―
   一方俺の方は…
   俺「コアを破壊してもこれだけ大きな装甲じゃすぐには消えないか…」
   俺(粒子の影響かな…無線は通じないし。少佐…ちゃんとミーナをとめてくれたかな)

   俺「粒子拡散は止まりそうも無いし…機体はボロボロだ」
   俺「落下途中や着水で爆散しないようにゆっくり降りないと…」

   俺「いっそひと思いに逝ければなぁ…」
   俺(…くそ…手の震えがとまらない)
   俺「うおっ!」
   ―ネウロイの巣の半球体の底が抜けて、機体の落下が始まる 
728 :毒キノコ ◆sE12C9VlF6 []:2010/11/03(水) 04:18:28.13 ID:DZmejsyGO
   今北産業 
729 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/11/03(水) 04:19:47.44 ID:oLv+Uww40
   さぁ、どうもって行くか 
730 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/11/03(水) 04:20:41.41 ID:tdR6aSmhP
   >>728
   「俺」達の
   気持ち悪い
   妄想スレ 
731 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/11/03(水) 04:20:54.20 ID:h877xAfC0
   >>715
   俺も元ネタさっぱりだけど解説が丁寧だから楽しめてるよ
   こういううまさが欲しいわ…… 
732 :624ストライくレイヴン[]:2010/11/03(水) 04:21:36.87 ID:PUa2vZwa0
   ―ブーストを使ってゆっくり落下中
   俺(…)
   俺(せっかく一緒に戦える仲間が出来て…)
   俺(好きな人が出来て…やっと俺の人生これからって感じだったんだけどな)
   俺(…死にたく…ないなぁ)

   無線『…ががが…お…がが…さん』
   俺「無線が通じる…?やっぱり通じなかったのは粒子の影響だったのか…」

   俺(確か…はじめてこの世界に来た時も、こんな感じのみんなの無線を傍受したんだっけ)
   俺「でももうみんな逃げたはずだし…もしかしてネウロイの電波でも拾ってるのか?」
   俺「…この際ネウロイでもいいか…おーい聞こえますかーこちら俺でーす…」
   無線『…ピーガガガガ…お、れ…いき…て…ど…の』

   俺(…やっぱりそこら辺飛んでる電波拾ってる感じじゃないな…何だ?)
   俺「こちら俺といいます…そっちは誰ですかー?人間ですかー?」
   無線『俺…どこに…いる…いま…たす…にい…く』

   俺(女の人の声…?この声…まさか!?)
   俺「ま、まさかミーナなのか!?」
   無線『俺さん…俺さんなのね!?生きているのね!』

   俺「本当にミーナなのか!今どこにいるんだ!!」
   ミーナ『今、ネウロイの巣のあったところの直下よ!
   あなたを探しているの、どこにいるの!』

   俺「ば、馬鹿!何で戻ってきたんだ!少佐に話は聞いたんだろ!!」
   ミーナ『聞いたわ…でも説得してきた。あなた以外全員一致であなたを助けに来たわ!』
   ミーナ『…見つけた…あの両腕のなくなった機体ね…今行くわ!』 

734 :624ストライくレイヴン[]:2010/11/03(水) 04:26:15.91 ID:PUa2vZwa0
   ミーナが機体に取り付き、お互いゆっくり落下しながら―
   俺「ふざけるな!こんな高濃度の粒子を浴びたら死んでしまうんだぞ!!」
   俺「まだ間に合うかもしれない!今すぐここから離れるんだ!!」

   ミーナ「あなたこそ何考えているのよ馬鹿!
   あなたにはあなたの願いがあるように、私には私の…あなたを絶対に連れて帰るっていう願いがあるのよ!!」
   ミーナ「…もうあなたにも私が見えるんでしょ!!操縦席を開けて!開けなさい!!」

   俺「な…なに言ってるんだ!他に方法が無いんだ!
   俺が止めないと大変な事になるんだよ!!」

   ミーナ「それでも、あなたを死なせない!粒子の暴走も止めて、あなたも死なせない!」
   ミーナ「あなたは今、俺が止めなきゃって言ったわ!
   あなたは今も死にたいなんて思っていない!!本当は死にたくなんてないんでしょ!!」
   ミーナ「だったら、あなたは死ぬ必要なんてないのよ!!」

   ミーナ「だから…開けなさい!!開けて私の顔を見て話しなさい!!
   私があなたを絶対に助けるから!!」

   俺(このままじゃ埒があかない…どうせ後で自爆するんだ…
   今、粒子を浴びて寿命を減らしても結果は変わらない)
   俺(…だったらせめて一目だけでも…それに直接言えばわかってくるかも…)
   俺「くそっ!!」
   バシュン…ぶああぁぁ
   俺(くっ…すごい風圧だ…しかも上から降ってきてるのはネウロイの巣の破片か?)

   ミーナ(ハッチを開けてくれた…これで)
   ミーナ「さぁ!手を伸ばして…私の手をつかんで!!」 

736 :624ストライくレイヴン[]:2010/11/03(水) 04:31:07.53 ID:PUa2vZwa0
   俺「…駄目だ、俺は行けない…ミーナは今すぐここから離れるんだ!!」
   俺「粒子を止めないと、俺がみんなの守ってきたローマーニャを滅茶苦茶にしてしまうんだ!」
   俺「俺が、ルッキーニの故郷を人の住めない死の街にしてしまうんだ!!
   そんなの嫌なんだ!!」
   俺「みんなの世界を俺の世界みたいに荒廃させたくないんだ!!」
   俺「それに、こんな高濃度粒子の中じゃ俺は耐えられないんだ!」

   ミーナ(そんな今にも泣きそうな顔をしているくせに…あなたって人は…)
   ミーナ「言いたいことはそれだけ?」
   俺「えっ?」
   ミーナ「…言い方を変えるわ。死にたくなかったら私の手をつかみなさい!!」
   俺「なっ…」
   ミーナ「あなたがただの自殺志願者なら、このまま死になさい!!」
   ミーナ「でも…ほんの少しでも、一瞬でも生きたいと思ったのなら私の手をつかんで!!
   私たちウィッチに不可能はないわ、絶対にあなたを助けるわ!!」
   俺「…」(うつむく俺)
   俺(…卑怯だろ…そんな言い方…)
   俺(死にたいわけ無いだろ…ミーナとみんなのところに帰りたいに決まってるだろ…)
   俺「…くそっ」ガンッ(操縦席内の計器を殴る音)
   俺(さっきから手も足も震えっぱなしなんだよ…)

   だが、見上げるとミーナは笑顔でこちらに手を伸ばし続けていた
   俺(そんな笑顔で誘わないでくれ…帰りたくなるだろ…)
   ミーナ「さぁ!つかんで!」 
737 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/11/03(水) 04:32:18.76 ID:oLv+Uww40
   ミーナさん・・・ 
738 :624ストライくレイヴン[]:2010/11/03(水) 04:35:42.25 ID:PUa2vZwa0
   俺「…あ」
   俺(動くな…俺の手…このままじゃ大変な事になるのはわかってるだろ…)
   (…帰りたい)
   俺(駄目だ!掴むんじゃない!!)
   (…生きていたい)
   俺(くそ…くそ…手が…勝手に)
   (…死にたくない)

   ぱしっ
   ミーナ(掴んだ!!)
   ミーナ「そのまま…操縦席から出てきて」
   俺「…」
   そのまま少しだけ俺が身を乗り出した時
   俺(ん…あれは、ネウロイの破片…か?)
   俺(…まずい!このままじゃミーナに直撃する!?)

   俺「危ない!こっちだ!!」
   とっさにミーナの手を引いて、自分のほうに引き寄せようとする
   グイッ
   ミーナ「な、なに?きゃあ!!」
   ガンッ

   俺(直撃は免れたけど、破片がストライカーに…)
   俺「ひとまず、中に!」
   俺はそのまま繋いだ手を引いてミーナをコクピットの中に引き入れる 
739 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/11/03(水) 04:37:29.80 ID:oLv+Uww40
   ネウロイ片って質量あんだっけ? 
740 :624ストライくレイヴン[]:2010/11/03(水) 04:40:35.89 ID:PUa2vZwa0
   俺「大丈夫か?!」
   ミーナ「左足のストライカーをはじき飛ばされて失ったけど…大丈夫」
   俺(やばい…もう水面ギリギリじゃないか!)
   俺「着水するからしっかりつかまっててくれ!!」
   バシャアアアアアン―海に着水

   俺「はぁ…はぁ…」
   ミーナ「私たち…まだ生きてる?」
   俺「ああ…だけど今の衝撃でコクピットのハッチが動かなくなった…これじゃもう海中に潜っての自爆はできない…」

   ミーナ「まだそんな事を言っているのあなたは!!」
   俺「…」

   そしてミーナは強引に俺の顔を自分の方に向かせて叫んだ
   ミーナ「あの時、あなたは私を守って、私はあなたを守ると約束したわ!」
   ミーナ「だから私は今ここにあなたを助けに来たのよ!!」

   ミーナ「…でもね、いくら私が頑張ってもあなたに生きようとする意志がなければ、あなたを助けてあげられないの!!」
   ミーナ「私はあなたを助けたい…だから死ぬ瞬間まで、あがいて、あがいて…あがきなさい!!」

   俺「…俺だって死にたいわけないだろ!生きてみんなのところに帰りたいさ!ミーナと一緒に帰りたいさ!」
   俺「だけど現実はそうもいかないんだ!ミーナも今のでストライカーを片方失って、それで俺を抱えて飛べると思うのか!?」

   ミーナ「飛ぶわ!」
   俺「うっ…」 
741 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/11/03(水) 04:43:02.55 ID:oLv+Uww40
   これは・・・501集合フラグ!! 
742 :624ストライくレイヴン[]:2010/11/03(水) 04:45:21.17 ID:PUa2vZwa0
   ミーナ「例え片方のストライカーしかなくても、絶対にあなたをここから連れ帰る!」
   ミーナ「…もしあなたが私の立場なら…きっと同じ事を言うはずよ…
   だからあきらめないで。一緒に方法を探しましょう」

   俺「…ほ、他の方法といっても…実際に粒子の拡散が…」
   俺「…ん?」
   ミーナ「どう…したの?」

   俺「おかしい…上空であれだけ大量の粒子を拡散したのに…」
   俺「コジマ粒子特有の青みがかった粒子の残滓がほとんど見えない…」
   俺(しかも…あのネウロイの巣の放っていた、黒い雲のカーテンの向こうには全く粒子の残滓が見えない…)

   ミーナ「ど、どういう事なの?」
   俺「わ、わからない。けど…ミーナ、あの黒い雲みたいのは確かネウロイの巣の放つ瘴気だったよな?」

   ミーナ「え、ええ。巣の放つ瘴気は普通のネウロイのものとは比べ物にならないくらい濃いから…」
   ミーナ「それが、ああして雲のようになって見えるの。じき自然に消えてしまうでしょうけど…それがどうかしたの?」

   俺「…ちょっと待ってくれ」
   カチャカチャ…
   俺「そ、そんな…計器の示すこの空域のコジマ粒子の濃度が…危険域をはるかに下回ってる…それに…」
   ミーナ「そ、それじゃあ…私たち助かるの…?でもどうして…」 
743 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/11/03(水) 04:46:17.12 ID:oLv+Uww40
   さすが空気の読めるネウロイさんや! 
744 :624ストライくレイヴン[]:2010/11/03(水) 04:50:30.63 ID:PUa2vZwa0
   俺「…確証はないけど、巣の濃い瘴気がコジマ粒子を中和したとしか…他に原因が思いつかない…」
   俺「…それに実は今…粒子発生機関の暴走もほとんど止まってるんだ」
   俺「これなら…この濃度ならロマーニャの人たちも、俺たちにもまず影響は出ないと思う…」

   俺「半球体の中にいた時は暴走は止まらなかったのに…瘴気の濃い外に出たら止まった…」
   俺「たぶん、暴走して粒子を拡散させた時に…同時に粒子発生機関の内側に巣の瘴気を取り込んだ…」
   俺「だから粒子発生機関内でも粒子の中和が起こって…暴走が止まったんだ…と思う」

   ミーナ「…じゃあもう自爆なんてしなくても…いいのね?」
   俺「…は…はは…ははは…」

   ミーナ「俺さん…」
   俺「…本当に馬鹿野郎だよ俺は。
   もしミーナが来てくれなきゃ…この事に気付かず、一人で勝手に自爆してたんだから…ははは」

   俺「ははは…本当に馬鹿だよ…は…は…」
   ミーナ「…あなた、泣いてるの?」

   俺「…安心したら…死ななくてもいいって思ったら…急に止まらなくなって…」
   俺「今までも…ずっと、手足の震えが止まらなかったんだ…勇んでおきながら情け…ないよな」グスッ

   ミーナ「…」
   ぎゅっ…(俺を抱きしめるミーナ)
   俺「…」 
745 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/11/03(水) 04:51:05.03 ID:tdR6aSmhP
   ネウロイさんは本当に頼りになるな 
746 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/11/03(水) 04:52:06.40 ID:oLv+Uww40
   ホントにネウロイさん様様だ 
747 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/11/03(水) 04:53:22.80 ID:h877xAfC0
   ネウロイさんの優しさはホンマ五臓六腑に沁み渡るでぇ 
748 :624ストライくレイヴン[]:2010/11/03(水) 04:54:49.35 ID:PUa2vZwa0
   ミーナ「いいのよ…死ぬのが怖くない人なんていないわ…それにあなたはこうして生きていてくれる」
   ミーナ「前に私が泣いたときにあなたはこうしてくれたわ…だからおあいこよ」
   ミーナ「…だから今は泣いたっていいのよ…」
   俺「ありがとう…」

   ―むせび泣くこと数分後

   ミーナ「どう。少しは落ち着いた?」
   俺「…ものすごく恥ずかしいところを見られて、逆に変な気分になってきた」///

   ミーナ「そうでもないわよ。なかなか可愛かったわ、あなたの泣き顔」ナデナデ
   俺「…ほ、他のみんなには絶対内緒にしてくれよ。頼むから」///

   ミーナ「そうね…わかったわ。他のみんなにあなたのこんな可愛いところ見せてあげたくないしね」

   ミーナ「ところで本当にこの機体で帰れるの?」
   俺「ああ…粒子発生機関も内部で中和が進んで…たぶん一回動力部を切ったらもう二度と機動しないと思うけど」
   俺「みんなのところに帰るくらいはもつと思う」
   俺「もし駄目なら、みんなに助けてもらえばいいよ…」

   俺「とんだじゃじゃ馬だけど…この機体も一緒に戦ってきた相棒だから、出来ればこいつで帰りたいんだ」

   ミーナ「わかったわ…じゃあ、帰りましょうみんなのところへ」
   俺「了解」 
749 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/11/03(水) 04:56:15.66 ID:oLv+Uww40
   ミーナさん、流石の包容力 
750 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/11/03(水) 04:56:26.49 ID:h877xAfC0
   最後の戦いを終えたら愛機が動かなくなるのはロボ物の王道だよな 
751 :624ストライくレイヴン[]:2010/11/03(水) 04:59:29.71 ID:PUa2vZwa0
   >>750 わかっていらっしゃるw

   なんとか基地に到着後―コクピットから下の滑走路を眺める二人

   俺「うわー…なんか歓声と罵声が入り混じってものすごい事になってる…」
   ミーナ「特に、前列にいる501のみんなの罵声がすごいわね。ふふふ」
   俺「トゥルーでとかペリーヌとかエイラとか…すっげー怖いんだけど…」
   俺「…なんか降りたくなくなってきた」

   ミーナ「そうはいかないわよ…これは自業自得よ…めっ」
   俺「ぐわっ…ははははは」

   ミーナ「…おかえりなさい」
   俺「…ただいま」

   EDテーマ Over Sky
   http://www.youtube.com/watch?v=Cro3s-nXGVM
   えらい長くなった上に、瘴気でコジマ粒子を中和するトンデモオチになりましたが以上です。ありがとうございました。
   アーマードコアネタ知らない人には本当に申し訳ない内容でした。
   次は、ストパン以外の元ネタ使わないペリ犬√書いてますので、ある程度たまり次第また投下したいと思います。 


最終更新:2013年01月28日 15:06