821 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/28(木) 18:12:51.33 ID:9uBLqvU+0
760から続き
第4話「休暇と買い物と黒い悪魔」
そう、今日は休暇なのだ。
前の高速型ネウロイの後は、しばらく出ないらしい。
ということで、ウィッチーズにも休暇が出された。
そして俺も街に行くことにしたのだが…
俺「どうやって行けばいいかすらわからん…飛ぶと注目浴びるしなぁ」
と、そこへハルトマンがやってきた。突然の休暇にすることを探しているようだ。
エーリカ「どうしたの俺ー、何してんの?」
俺「ちょっと街に買い物にでも行こうと思ったんだが、何もわからなくてね。途方に暮れてたんだ」
エーリカ「ならわたしが案内したげよっかー?」
俺「お、いいのか?悪いな折角の休暇に」
エーリカ「その代わりお菓子買ってもらうよ!」ニシシ
俺「ただじゃないってか…ま、それぐらいなら安いもんだ。頼むぜ」
エーリカ「りょうか~い、じゃあ準備してくるから待っててねー」タッタッタッ
そう、今はまだこの選択が間違いだったことなど知る由もない…
822 :
魔法使い[付け忘れた][]:2010/10/28(木) 18:17:21.70 ID:9uBLqvU+0
エーリカ「ここがローマだよ」
俺「大きい街だな…何があるんだ?」
エーリカ「なんでもあるからとりあえずレッツゴー!」
こうして俺達は、手当たり次第店を回った。
書店で歴史書を見たところ、わかったことがある。
この世界には、俺と同じような魔法使いは居ない。
その代わり、と言っては失礼かもしれないがウィッチがいるのである。
魔力自体は似ているので、居てもおかしくはないと思ったが…
まあいいか、それより買い物を楽しもう。
そうしているうちに昼になった。
俺「もう昼か…何か食べたいものはあるか?」
エーリカ「そうだねー、あ!あれがいいな!」
俺「あれって…ケーキ屋じゃないか」
エーリカ「うん、そうだよー」
俺「お昼ご飯だぞ?ケーキを食べるのか?」
エーリカ「さ、早くいくよー」グイグイ
俺「おい、ちょっと引っ張るなって」
823 :魔法使い[]:2010/10/28(木) 18:22:05.05 ID:9uBLqvU+0
仕方なく、俺もそこで昼を済ませることにした。
まあ甘いものは嫌いではないしな。
俺は無難にイチゴのショートケーキと、ベイクドチーズケーキを頼んだ。
しかし、ハルトマンはというと…
エーリカ「えーっとね、まずモンブランでしょ、ザッハトルテとミルフィーユも。それからねぇ…」
俺「おい、まだ頼むのか?」
エーリカ「そりゃそうだよ、折角来たんだから」
エーリカ「あと、ティラミスと、フルーツパイと…紅茶のシフォンケーキも!」
エーリカ「とりあえずこれぐらいかな」
俺「そんなに食えるのか?」
エーリカ「余裕余裕♪」
半信半疑だったが、ハルトマンは見事に食べきってしまった。
しかもまだ食べれるそうだ。
甘いものは別腹、なんて言葉をどこかで聞いたが本当だったんだな…
さて、食事が終わって来たのは衣服屋だ。
この辺りで一番大きいところらしい。
825 :魔法使い[]:2010/10/28(木) 18:27:29.68 ID:9uBLqvU+0
俺「すごい数の服だな…っておい、ハルトマン!どこにいく!」
エーリカ「適当に見て回るー」タタタ
俺「まったく…お、これは…」
俺が手に取ったのは、メイド服だった。
以前別の世界、たしか…21世紀初めの「日本」という国だったか?
その国に行ったときに親切な奴が街を案内するついてに、メイドについて語ってくれた。
それから俺は、メイド服が好きになった。
俺「この世界にもメイド服があったのか…どれ、あいつの戻らないうちに1着買っておくか。」
俺「よし、ハルトマンはどこに…いたいた。おーい」
エーリカ「あ、俺!ちょうど良かった!お金持ってないから払ってほしいなー」
上目遣いで聞いてきたハルトマンに、俺は思わず承諾してしまった。
俺「お菓子だけじゃないのかよ…まあいいぞ。すいません、いくらですか?」
数字を聞いた俺は愕然とした。
服の値段じゃないだろこれは!
女の服は高いとは聞くが、これは明らかに買いすぎだ。
案の定ハルトマンの手には、大量の服があった。
826 :魔法使い[]:2010/10/28(木) 18:32:12.02 ID:9uBLqvU+0
店「ありがとうございましたー」
俺「これは痛い…」
エーリカ「あ、俺!ちょっと来てよー。これは真実の口って言って、嘘つきは手が抜けなくなるんだぞー!」
俺「へえ、面白いな…まあ子供騙しだろ?」
エーリカ「じゃあやってみなよ」
俺「…ほらなんとも無い(いいこと思いついた、さっきの仕返しだ!)」
バインド
俺「ほらお前もやってみたらどうだ?」――束縛
エーリカ「わたしは嘘なんかつかないから大丈…あれ?」グッグッ
精一杯手を抜こうとするハルトマン。
しかし、抜けない。
なぜなら、俺が魔法で固定しているからな!はっはっは!
エーリカ「どどどどうしよう!ほんとに抜けないんだよ!」
827 :魔法使い[]:2010/10/28(木) 18:37:09.91 ID:9uBLqvU+0
キャンセル
俺「そんな抜けないフリまでしなくても…」ニヤニヤ ――解除
エーリカ「いやほんとに…うわっ」スポッ
勢い余って、ハルトマンは尻餅をついてしまった。
その姿に俺は我慢し切れず笑い転げた。
俺「アハハハハハハハ、もうだめ、腹痛い」
エーリカ「このー!犯人はオマエかー!」プンプン
俺「服屋で買いすぎるから仕返しだ!」
エーリカ「むー、わたしだけ焦っててバカみたいじゃないか!」
俺「これでお相子だよ、それよりこれからどうする?まだ何か見るか?」
エーリカ「あのアイスクリームで許してあげる」
俺「まだ食うのかよ…」
俺は買わなかったので、ハルトマンは1人で美味しそうにアイスクリームを食べ始めた。
そうこうしてる内に日も暮れてきたので帰ろうとしたら、突然ハルトマンが走り出した。
迷わず追いかけたが、少しづつ離されてしまう。
828 :魔法使い[]:2010/10/28(木) 18:42:16.90 ID:9uBLqvU+0
俺「はぁ、はぁ、足速すぎだろ…」
最後の裏路地を曲がったのが見えて、俺もそこに飛び込んだ。
エーリカ「その子を離せ!嫌がってるじゃないか!」
そこには明らかにガラの悪そうな奴らに囲まれる1人の少女と、それに立ち向かう少女の姿があった。
なるほど、この子が連れこまれるのを見たってわけね。
チンピラA「なんだお前?喧嘩売ってんのかゴルァ!」
チンピラB「よく見りゃ可愛いじゃねえか…飛んで火に入る夏の虫ってね、ヒヒヒ」
チンピラC「後ろの男は連れか?」
エーリカ「そうだ、それよりさっさとその子を離せ!さもないと…」
チンピラC「おいお前ら出て来い!」ゾロゾロ
チンピラD「さもないと…なんだって?」
おいおい俺は腕っ節は強くないぞ…
5.6.7…11人か。これはまずい、退路は…ちっ、回り込まれてるか。
杖持ってきたらよかったなぁ…ま、今更後悔しても仕方がない。
チンピラC「男の方からやっちまえ!女は傷をつけるなよ!」
チンピラE「覚悟してもらおうか…おりゃああああああああ」
エーリカ「危ない俺!!」
829 :魔法使い[]:2010/10/28(木) 18:47:07.27 ID:9uBLqvU+0
チンピラC「男の方からやっちまえ!女は傷をつけるなよ!」
チンピラE「覚悟してもらおうか…おりゃああああああああ」
エーリカ「危ない俺!!」
手に持った鉄パイプで殴りかかってきたチンピラ。
避ける暇もないので、強化で戦うことにした。
フィジカルブースト
俺「――身体強化。ハッ!」ドカッ
腕で受け止めた俺は、すかさず目の前の敵に拳を打ち込む。
チンピラC「油断するな!複数でかかれ!残った奴らは女を捕らえろ!」
チンピラFG「大丈夫、抵抗しなければ危害は加えないさ…あの子共々可愛がってやるよ」
エーリカ「いや!くるなー!」
チンピラAB「お前はしねええええええええええ」
くそっ、こいつらまで相手にしていたらハルトマンが!
何かこんな時に役立つ魔法は…考えろ、考えるんだ俺!
そうだ…成功する確率は低いが、あれなら一瞬の隙をつけば逃げられるはず!
ブラインド
俺「――暗闇」
830 :魔法使い[]:2010/10/28(木) 18:52:07.73 ID:9uBLqvU+0
これは短い時間だが相手の視界を奪うことができる。
その隙に、転移するしかない!
俺はハルトマンの手を取り走る。
チンピラH「何しやがった!ちくしょう目が見えねえ!!」
闇雲に暴れるチンピラを掻い潜る。
そして、少女を抑えていたチンピラCに全力でタックルをかます。
チンピラC「おいお前らうろたえるn…グハッ」ドサッ
俺「あの子の手を!」
そう叫ぶと、ハルトマンが差し出した手に少女はしっかりと手を繋いだ。
テレポート
俺「転移魔法!」シュン
その場には、視力が回復したチンピラだけが取り残された…
―――――――――――――――――――――
そして、転移した先は大通りだった。
俺「ふぅ…なんとかなったな」
少女「あの、ありがとうございました!あれ?ここは…大通り?さっきまで裏路地に…」
832 :魔法使い[さるってた][]:2010/10/28(木) 19:02:55.41 ID:9uBLqvU+0
チューニング
俺「細かいことは気にしちゃだめだよ。――記憶調整」
少女「」
少女「道案内して頂いてありがとうございました!それではまたどこかで」
エーリカ「何したの?」
俺「ちょこっと記憶をいじっただけさ」
今回襲われて助けたことを忘れさせて、道案内をした。という風に書き換えた。
この世界にこういう魔法が存在しない以上、噂にでもなったら大変だ。
エーリカ「折角助けたのにもったいないなー」
俺「何を言ってるんだ、魔法がバレたら大変だろ?」
エーリカ「じゃああんなしょうもないイタズラに使うなー!!」
俺「ごめんごめん、悪かったって」
エーリカ「あれ?その腕…怪我してるじゃん!」
今気付いたが、どうやら鉄パイプを受け止めた時少し切ったらしい。
軟弱だな俺の体よ…
833 :魔法使い[]:2010/10/28(木) 19:07:39.65 ID:9uBLqvU+0
エーリカ「早く帰って手当てしないと」
俺「これぐらい大丈夫だよ、痛くもないし…」
エーリカ「だーめ!バイキンとか入ったら大変なんだからね!」
―――――――――――――――――――――
そしてハルトマンに強引に連れて帰られ、手当てされた。
テキパキと消毒し、包帯を巻く姿は宛ら本職の医師のようだった。
俺「おー、手際がいいなー。よく怪我とかしてたのか?」
エーリカ「失礼しちゃうね…わたしは医者になりたいんだ、この戦争が終わったら。」
俺「そうか…終わるといいな。いや、終わらせないとな」
エーリカ「はい、手当て終了!」
俺「ありがとう」
エーリカ「どういたしまして!それじゃ…」
俺「ちょっと待て!俺の財布を空っぽにしといて、はいさようならか!」
エーリカ「覚えてたか…手当てしてあげたでしょー?」
俺「それとこれとは話が別だ」
834 :魔法使い[]:2010/10/28(木) 19:12:36.47 ID:9uBLqvU+0
エーリカ「しょうがないなぁ…」チュッ
!?
なんだ?今…キスされたのか…?
「請求書があるから、半額でも後日返してもらうぞ!」とか言うつもりだった俺は、呆然とした。
そして、走り去るハルトマンが振り返りながらこう言った。
エーリカ「今日の俺、少しだけかっこよかったよー!じゃあねー」タッタッタッ
俺は、しばらくその場を動くことができなかった。
こうして、俺の慌しい1日が終わった。
のちに、ハルトマンと2人で街に行って何してたの?楽しかった?
と、しつこくからかわれたのは、言うまでもない。
次回予告
ハルトマンに振り回され、最後にはキスされた俺。
あれは一体なんだったのか?ただの好意か?俺の中で疑問が渦巻く。
そんな時、ストライクウィッチーズにある通達があった。
「これはマズくなってきたわね…」
次回、第5話「魔女達の危機」
魔法と魔法が交わる時、世界は変わり始める―――
835 :魔法使い[]:2010/10/28(木) 19:14:28.61 ID:9uBLqvU+0
今回の投下はここまで。
便宜上第~話にしてるけど、多分12話まではならないと思う。
それでは
最終更新:2013年01月28日 15:28