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633 :魔法使い[]:2010/10/30(土) 11:25:20.33 ID:BMU+G5j40
415から続き


第7話「2 hundred over~あの空を越えて~」


あの日から数日経ったが、ストライクウィッチーズは未だ落ち込んでいた。
世界から脅威は去ったが、まだ何があるかわからないということで
ウィッチーズは現在も残っている。

エーリカ「俺、帰ってくるよね…?約束したもんね」ザザーン ザザーン

わたしは、毎日海辺に通っていた。
俺が帰ってきたら、いつでも迎えられるように。朝から晩までずっと…

ゲルト「ほら、ハルトマンこれを着ておけ。風邪を引いたら元も子もないぞ?」

そう言って、トゥルーデはストールを持ってきてくれる。

シャーリー「腹減ってないかー?」

ルッキーニ「お菓子あげるよー!」

そう言って、シャーリーとルッキーニは食べ物を持ってきてくれる。


634 :魔法使い[]:2010/10/30(土) 11:30:46.63 ID:BMU+G5j40
ペリーヌ「ハーブティーを持ってきましたわ!体が温まりますのよ」

宮藤「一緒に、クッキーも作ってきました!」

リーネ「わたしも一緒に作ったんですよ?」

そう言って、ミヤフジとリーネとペリーヌはお茶やお菓子を持ってきてくれる。

エイラ「占いの結果は死神の逆位置ダ!きっと大丈夫ダゾ!」

サーニャ「いい歌だから、聴いてください…」

そう言って、エイラは占いを、サーニャは歌を歌ってくれる。

ミーナ「今日はこんなことがあったのよ?それでね…」

坂本「宮藤が訓練でな…あとルッキーニの奴が…」

そう言って、ミーナと坂本少佐は色々話してくれる。

でもそこに、俺はいない。
あれから3日も経つのに、ミーナも発見できないし
捜索隊も、何の成果もない。


635 :魔法使い[]:2010/10/30(土) 11:35:10.88 ID:BMU+G5j40
エーリカ「俺…まだ帰ってこないの…?」グスッ

そうして夜が来ると、部屋に戻って寝る。
そんな日が続いていた。

そして今日も、手早く朝食を済ませるとわたしは海に向かった。

エーリカ「俺…」

エーリカ「帰って来るって言ったじゃん!」

エーリカ「俺のバカー!嘘つきー!!」

エーリカ「はぁ、はぁ、はぁ…」

ザバァッ

「ふー。おいおい、その言い草は酷くないか?」

そこには、聞こえないはずの声が。

「大変だったんだぜ…魔力も無くて必死で泳いで」

ありえないはず姿が。




俺「ただいま、ハルトマン」


638 :魔法使い[]:2010/10/30(土) 11:40:54.46 ID:BMU+G5j40
エーリカ「…おかえり、俺!」ダキッ

俺「うおっと、よしよし」ポンポン

エーリカ「もう遅いよ!あれから何日経ったと思ってるの!?もう…バカ…」グスグス

俺「無事帰って来ただろ?良いじゃないかそれで」

エーリカ「良くないよ!どれだけ心配したと…っむぐっ」


エーリカ「ぷはぁ、ななななんでいきなりキスなんだよ!///」

俺「したかったから…じゃ駄目か?ずっと会いたかった」

エーリカ「そりゃわたしだって…じゃあもう1回、ね?んー」

ハルトマンが目を瞑り、こちらに唇を向けてキスしようとした瞬間。
岩陰からたくさん人がでてきた。

シャーリー「はいはい、イチャつくのはそこまでにしろー」

ルッキーニ「しろー!」

俺・エ「!?」


642 :魔法使い[]:2010/10/30(土) 11:45:20.76 ID:BMU+G5j40
ミーナ「近くに来た俺さんがレーダーに映ったから、皆で迎えにきたんだけど…//」

エイラ「お邪魔だったカ?」

サーニャ「からかっちゃだめよエイラ…」

ゲルト「お前らという奴はまったく不健全というか帰って早々キスなど…//」

坂本「ハッハッハ、若いなぁ2人とも!」

ペリーヌ「少佐も十分お若いですわ!!」

宮藤「あわわ、キスしてたよリーネちゃん!生で見ちゃったよ生で!//」

リーネ「芳佳ちゃん?ちょっと落ち着こう?」

みんな笑っていた。
そう、これが俺の守りたかった世界なんだ。

ミーナ「私達も心配してたのよ?とりあえずこれだけは言わせて頂戴。せーのっ」

全員「「「「「おかえりなさい!」」」」」

こうして、俺はストライクウィッチーズに帰ってくることができた。


643 :魔法使い[]:2010/10/30(土) 11:50:07.61 ID:BMU+G5j40
坂本「ところで、なぜ帰ってくるのにこれだけ時間が掛かったんだ?」

俺「実はですね…」

そう、俺はあの時死を覚悟した。
この爆発では生き残れないだろうと思った。
しかし、中心に居たのが幸いしたのか爆発の勢いで海に投げ出された。
魔力の残ってなかった俺は、船に見つけてもらうか泳ぐしか手段がないわけだが
魔力の自然回復量は微々たるもので、生命維持以外に充てるほど余裕はなかった。

俺「というわけだ」

宮藤「お腹は減らなかったんですか?」

俺「いや、魚を捕って焼いて食べたよ。それぐらいの小さな火なら出せたしね。」

ペリーヌ「そんな環境でよく生き残れましたわね…」

俺「まあ時期が良かったかもね。真冬の凍るような海だったら確実に死んでたと思う」

エーリカ「何にせよ、帰って来れてよかったね!俺!」ダキッ

もうお構いなしに腕に抱きついてくる。
周りの目も少しは考えてほしいところだ。


645 :魔法使い[]:2010/10/30(土) 11:55:28.04 ID:BMU+G5j40
エイラ「昨日まで、まるで死んだかのようだったクセニ…」

宮藤「愛ですね!これが愛の力ですよ!」

ゲルト「まったくこいつらには世話を焼かされるな…」

そういうバルクホルンもなぜか嬉しそうな顔をしていた。
そして、盛大なパーティが開かれた。
その日は酒も振舞われ、思い思いに騒いだ。
そんな中俺は、この世界に来た頃について考えていた。
ようやく見つけることができたのだ、一番大切な人…愛する人を。
だから俺は、”救世主”を廃業にすることを決意していた。
それと同時にもう1つ、言うべきことがあった。

―――――――――――――――――――――

俺「なあハルトマン」

エーリカ「なに?」

2人で夜空を見上げながら、話す。
ここは俺の部屋だ。

俺「1つ聞いてほしいことがあるんだ」

エーリカ「いいよ、もう途中で止めたりしないでね?」


646 :魔法使い[]:2010/10/30(土) 11:59:07.74 ID:BMU+G5j40
俺「今すぐにとはいかないだろうし、こんな俺だから困難も待ち受けてるかもしれない」

俺「だけど、俺はお前が好きだ。そして愛してる。だから…」

俺「結婚してください!」

俺「プレゼントも無しでちょっとかっこ悪いけど…絶対に幸せにしてみせる」

何か用意しようかと思ったが、決意が薄れてしまうのが恐かった。
プロポーズ、生まれて初めての言葉だ。
ドキドキしながら返答を待つ。

エーリカ「駄目なわけないじゃん!こちらこそよろしくね!」ニコッ

ハルトマンは笑ってそう言ってくれた。

エーリカ「でももうネウロイもいないよー?わたしは医者になるけど、俺はどうするの?
      仕事探さなきゃいけないね」

俺「くっ、痛いとこを突いてくる。頑張って仕事探します…」

エーリカ「ま、わたしが養ってあげてもいいんだけどねー」

それだけは男として面子が丸つぶれなので、やめてください。
俺の人生初プロポーズは、成功に終わった。


648 :魔法使い[そういや今まで結婚って無かったな…まずいのかな?][]:2010/10/30(土) 12:04:03.22 ID:BMU+G5j40
俺「誓いの言葉って知ってるか?」

エーリカ「知ってるよ、健やかなる時も~って奴でしょ?」

俺「なら簡単に結婚式を挙げたいんだが…どうだろう」

エーリカ「なに?もしかして浮気とかの心配してるの?」ニヤニヤ

俺「ちがっ、そういうわけじゃねーよ!その、初めてだから形だけでもと思って…」

エーリカ「よぉし!じゃあやろうか!」

こうして2人だけの結婚式が始まる。

俺「私は、エーリカ・ハルトマンを生涯の妻と定め、
   健やかな時も病める時も彼女を愛し、彼女を助け、
   生涯変わず彼女を愛し続ける事を誓います。」

エーリカ「私は、俺を生涯の夫と定め、
      健やかな時も病める時も彼を愛し、彼を助け、
      生涯変わらず彼を愛し続ける事を誓います。」

俺「ハルトマン…」

エーリカ「俺…」

2人は誓いのキスを交わす。


649 :魔法使い[]:2010/10/30(土) 12:07:20.72 ID:BMU+G5j40
エーリカ「終わったね…」

俺「ああ、でも2人だけだから今度ちゃんと式を挙げないとな」

エーリカ「大丈夫だよ、ほら」

ハルトマンが指差した先には、丸い綺麗な月があった。

エーリカ「きっとお月様が証人になってくれるよ!」

俺「ふふっ、なんだよそれ。黒い悪魔はロマンチストだったのか?」

エーリカ「その名前で呼ぶな!いいだろー別に…」

俺「2人の時は素直でいてくれよ?俺しか知らない悪魔の裏側は、俺だけのものだ」

エーリカ「俺…」

俺「悪魔の反対だから…天使?いややっぱり小悪魔かな」

エーリカ「それは褒めてないだろー!」プンプン

俺「そう怒るなって…」

俺達は無事に結ばれた。
今日1日の出来事を、俺は生涯忘れないだろう。

後に、ストライクウィッチーズは解散し
皆はそれぞれの国へ帰っていった。


651 :魔法使い[]:2010/10/30(土) 12:10:09.30 ID:BMU+G5j40
次回予告
めでたく結ばれた俺とハルトマン。
ストライクウィッチーズも解散になり、世界は平和に満たされていた。
そんなある日、皆に1通の手紙が届いた。
「…招待状、届いてるかな?」

次回、最終話「永遠なる絆」
魔法と魔法が交わる時、世界は変わり始める―――





今回の投下はここまで。
ようやく最終話に辿り着いた・・・
そういえば確かに結婚は見たことないよね、話が膨らませにくいからかな?
それではまた。



最終更新:2013年01月28日 15:30