主人公っぽい俺 一覧へ戻る



前回のあらすじ――――――……

ノイエ・カールスラントへ旅立つ前夜、二組の男女がそれぞれのやり方で別れを済ませた。
後悔とかは多分無い。

以下本編―――――――……




――いつになるのか分からないけど――――――――

――いつか、雨に濡れる貴女に傘を――――――――





宮藤とのお別れフライトが終わり、部屋に戻る頃にはもう空が明るくなり始めていた。
紫色の朝焼けが部屋の中を染めていく。

俺「今から寝てもしょうがないよな。どうしよっかな」

椅子に座って外を眺めながらボーッとする。数ヵ月しかいなかったとは言え、愛着がわいてきたこの景色ともお別れかと思うと、やっぱり少し寂しくなってくる。
地中海からの風に揺れる木々や、忙しそうに走っていく兵士。
窓を開けて荷物を運んでいくトラックの大きな音を聞きながらハルトマンさんやミーナ隊長に借りた空戦の本をぱらぱらと流し読むのが最近のお気に入りだった。
そうだ、後で本を返しに行かなくちゃ。朝食の時に持っていこうかな。
そんな事を考えていると、視界の端で誰かが動いた。
椅子から立ち上がって窓から身を乗り出す。白い服に後ろでまとめた長い黒髪。
坂本少佐だ。刀を提げて歩いて行く。訓練かな。
起床時間にはまだ一時間以上ある。
毎日こんな時間から訓練をしていたんだ。だからこそのあの強さなんだろうな。

俺「少し話でもしに行こうかな。少佐ともお別れだし」

そうと決めたらすぐに行こう。
壁に掛けておいた上着を掴んで少し小走りで廊下に向かった。



126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/12/25(日) 23:16:11.32 ID:mQ6eDJYS0 [2/2]
しえーん
127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/12/25(日) 23:16:44.72 ID:y8A1EjAK0 [25/27]
お久しぶり
待ってたよ支援
128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/12/25(日) 23:17:23.30 ID:g7gkN8590 [2/2]
支援
129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/12/25(日) 23:20:09.81 ID:+19VQklS0 [13/13]
支援ぬ
130 自分:主人公っぽい俺 支援ありがとうございます[sage] 投稿日:2011/12/25(日) 23:20:29.21 ID:IlRLLGKl0 [5/12]



坂本「すぅ……、れっぷーーざぁぁぁん!!」

俺「ぶわっぷ!?」

坂本「ふう、少し力んだな……。ん、なんだ俺じゃないか。どうした、そんなにずぶ濡れになって」

俺「どうしたじゃないっすよ!少佐の烈風斬で水しぶきが!」

少佐に声をかけようとした瞬間、放たれた烈風斬が巻き上げた海水をもろに被った。
今もごうごうと波立つ海面が、その斬撃の力強さを物語っていた。

坂本「あー……。いやあ、すまんすまん。気がつかなかったんだ、わざとじゃないぞ?」

まあ邪魔しないようにコソコソ近づいた俺が悪かったのかな、それにしてもこれはひどい。
上着の裾を絞るとボタボタと水が垂れてくる。

俺「うへえ、びっちょびちょだ。今日何を着ていけばいいんすか俺……」

隊長から、今日はキチンとした軍の制服を着るように言われてた。
アイロンにかけられピンと仕上がっていた面影はもう残っていない。

坂本「仕方ない、私の服を貸そう。ほら、お前も脱げ」

俺「いやいやいや意味が分からないっすよ!?なんでそうなるんすか!」

坂本「ん、何かおかしいか?私のせいでお前の服を濡らしてしまったんだ。だから、とりあえず私の服を貸そうと思ったんだが」

俺「何かおかしいじゃなくて全部おかしいっすよ!俺が少佐の服を着てたら変態じゃないすか!」


131 自分:主人公っぽい俺[sage] 投稿日:2011/12/25(日) 23:24:31.37 ID:IlRLLGKl0 [6/12]


坂本「はっはっは!細かいことは気にするな!早く脱がないと風邪を引いてしまうじゃないか。仕方ない、私も手伝ってやろう」

俺 「ちょっ!待ってくださいって!一人で脱げますから、あっ、そこは触らないで!」}

坂本「私はもう脱いだんだぞ?ほらほら脱いだ脱いだ!」

俺「やだー!!」

年上の美人上官に無理やり服を脱がされそうになる俺。こんな場面誰かに見られたら俺の今日の行き先がノイエ・カールスラントから懲罰房に変わってしまう。

ペリーヌ「坂本少佐~、わたくしも朝練にご一緒させてくださ……!?」

俺「あ゙っ」

ペリーヌ「な、なななな何をなさってるんてすの!?」

そうだ……、坂本少佐の居るところなら、必ずこの人もいるんだった。
顔色が赤くなったり青くなったりしているペリーヌさんになんとかこの状況を説明しないと本当に懲罰房行きだ。

坂本「おお、ペリーヌ。いいところに来たな、お前も俺の服を脱がすのを手伝ってくれ!」

俺「待って少佐マジでやめてください完璧に誤解されるじゃないっすか!」

聞こえる、懲罰房がこちらに歩いてくる音が聞こえる……。
その瞬間、バチっと空気が爆ぜる音。
後ろを振り向けば、髪を逆立てながら雷を身にまとったブルー・プルミエが俺を睨み付けていた。

俺「や、やだなあペリーヌさんってば。これは少佐のちょっとした扶桑式ジョークっすよーハハハ」

ペリーヌ「あらそう?ならこれはガリア流のジョークですわっ!!トネールッ!!」



132 自分:主人公っぽい俺[sage] 投稿日:2011/12/25(日) 23:32:26.15 ID:IlRLLGKl0 [7/12]



数時間後、そこには輸送機に乗り込む焦げ臭い軍服を着たアフロヘアーの俺の姿があった。

整備俺「それが君の地元の正装なのかい?」

俺「いや、ちょっと雷神の怒りを買っちゃって……」

俺と整備俺さんは、ノイエ・カールスラントからの輸送機に乗り込んでいる。
滑走路の前にはウィッチだけではなく整備兵やら清掃員やらとにかくその時暇だった色んな人が集まってた。
こんなに大勢に見送られる体験なんて、なかなかできないだろうな。
窓から顔を覗かせる俺に、みんなが声をかけてくれる。

「坊主、あっちでも達者にな」

「おいこら整備俺、ちゃーんと坊主の面倒を見てやれよ?」

「昨夜のあれこれは見なかった事にしておきました。そのかわりに本国の美味しいお酒を送ってください」

「まったくもう、観測記録を書き換えたり憲兵にどうにか誤魔化したり色々大変だったんだから。俺君はこんな大人になっちゃ駄目だからね?」

「まったくだぜ!おいテメエ、もしシャーリーさんを泣かせてみろ。鉄骨にふん縛って死ぬほどマーマイト食わせてやるからな?」

整備俺「あは、あはは……。ご迷惑をおかけしてすいません……」

こんなにも沢山の人たちが俺の事を知っててくれてるんだ。そして、旅立つ俺の身を案じてくれてる。
恥ずかしいけど、やっぱり嬉しい。


133 自分:主人公っぽい俺[sage] 投稿日:2011/12/25(日) 23:39:04.09 ID:IlRLLGKl0 [8/12]


エーリカ「やっほー。人気者だねー」

ルッキーニ「わーお。人がたっくさーん!」

人垣がウィッチたちに道を開ける。ハルトマンさんを先頭にバルクホルンさん、ルッキーニとリーネ、サーニャちゃんにエイラさん、そして未だにお怒りのペリーヌさんが機のそばに来た。
宮藤とシャーリーさんは見当たらない。二人で安全なところまでは直掩してくれるらしく、今頃その準備をしてるんだと思う。

俺「へへ、なんか照れるっす」

バルクホルン「これもお前の功績の結果だ。自信を持って誇るといい」

俺「そうっすか?」

エーリカ「そーそー」

バルクホルン「ああ。お前の戦果は誰に見せても恥ずかしくない立派な物だ。向こうでも頑張るんだぞ?」

エーリカ「ウルスラに会ったらよろしくねー」

俺「Ja!了解っす!」

エイラ「おいオマエ、なんで私の餞別を忘れていくんだよー」

そう言ってエイラさんはサルミアッキの小箱が詰まった小袋を窓から押し入れてきた。仕方なく受け取ったそれは、すでに独特の香りを放っている。
隣の整備俺さんに一箱勧めたけどやんわりと断られた。しかたないから整備俺さんの手荷物の隙間に捻じ込んでおいた。


134 自分:主人公っぽい俺[sage] 投稿日:2011/12/25(日) 23:43:52.48 ID:IlRLLGKl0 [9/12]


ルッキーニ「あたしのおみやげも忘れてたでしょー!ちゃーんと今日の朝に採ったんだからね!」

背伸びをしながら満面の笑みでルッキーニが俺に手渡したそれは、大きなカブト虫が入った小ビンだった。
せっかくのプレゼントだけど、さすがに知らない大陸に連れて行くのは可愛そうな気がしたので、ルッキーニをなだめてそれを返した。
それじゃあ代わりにー、と言ってルッキーニがくれたのは、いつも髪を結ってるリボンだった。
いつも着けてるお気に入りのようで、貰うのがためらわれた。それでも、俺にくれると言ってくれたルッキーニの気持ちも嬉しかったので、素直にありがとうと言って受け取ることにした。

サーニャ「俺くん。これ、私とリーネさんからのお土産よ」

リーネ「アップルパイを焼いてみたの。お口にあうといいけど」

二人がバスケットを差し出してきた。さっきのアレとは違ってとても美味そうな匂いだ。
これは俺一人で食べようかな。整備俺さんがこっちをじっと見てるけどサルミアッキあげたからいいや。

俺「うわあ、うまそう!ダンケ、大事に食べるよ」

お礼を言うと、リーネはニコッと笑った。サーニャちゃんはなんだか恥ずかしそうにもじもじしている。可愛いなあ。

整備俺「おいしそうだねえ。ね、俺くん?」

整備俺さんが胡散臭い笑顔でバスケットと俺を交互に見る。

俺「もう、分かったっすよ。後で分けてあげますからそんな変な顔しないでくださいよ」

整備俺「いやあ、これは嬉しいねえ。楽しみ楽しみだよ」

整備俺さんは本国から輸送機に乗って来た中尉さんと何か話していて、その合間に外にいる人たちに話しかけている。話の内容はさっぱりわからないけど、どうやら俺たちの今後についてのようだ。
一体どんなところに飛ばされるのか、それを考えると少しお腹が痛くなってくる。自分で決めた道とはいえ、少し失敗だったかなと思わないわけではない。


135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/12/25(日) 23:45:17.86 ID:y8A1EjAK0 [26/27]
支援だ!
136 自分:主人公っぽい俺 支援ありがとうございます[sage] 投稿日:2011/12/25(日) 23:48:35.05 ID:IlRLLGKl0 [10/12]


ペリーヌ「まったく、あなたたちは。子が子なら保護者も保護者ですわね」

ペリーヌさんが大きくため息をつきながら首を振る。っていうか子と保護者ってなんすか。

ペリーヌ「あなたたちのことに決まってましてよ?どっちもウィッチに手を出して、無茶ばかりして」

エイラ「似たもの同士ダナ」

ルッキーニ「にひー、似たものどーおっしー♪」

整備俺「流石に26で15の子供は勘弁してほしいねえ……。せめて兄弟とか?」

整備俺さんの、兄弟という言葉がなんだかくすぐったく感じる。一人っ子の俺には憧れてたものだ。
整備俺さんは俺のお兄さんになってもいいのかな?

整備俺「はは、俺としてはもうそのつもりだったんだけどな。そんな雰囲気は出てなかったかい?」

俺の頭をグリグリ撫でて、さっきの胡散臭い笑顔じゃない、優しい顔で笑った。
その時、俺は思った。この人がついていてくれるなら、きっと大丈夫。
ウィッチの俺より力は弱いし、シールドも張れない。でも、俺の心を支えてくれる。
俺が挫けそうになった時に励ましてくれた。俺が壁にぶつかった時にそれを飛び越える翼をくれた。
今の俺には誰よりも頼りになる、俺にとってのヒーローだ。
基地から坂本少佐とミーナ隊長が歩いてきた。もうそろそろ出発の時間だ。
二人に敬礼する整備俺さんに釣られて、俺も敬礼をしてみる。
そんな俺がおかしかったのか、少佐は首をかしげ、隊長は目を細めてふふっと笑った。

坂本「思えばお前は飛んだら落ちてばかりだったな。私もそれなりの数のウィッチを指導してきたがお前ほど墜落したやつはいなかったぞ」

俺「うぐっ。き、気をつけるっす」


137 自分:主人公っぽい俺[sage] 投稿日:2011/12/25(日) 23:53:45.27 ID:IlRLLGKl0 [11/12]


ミーナ「はい、これをいつも持っててね。いつかきっと役に立つものよ」

隊長から白い封筒を手渡された。開けてみると、そこには501全員の書名といつか撮ったみんなとの写真が入っていた。
何かあった時には相手にこれを見せてみろ、ということかな。

ミーナ「忘れないで。あなたは一人じゃないわ。困った時は迷わず私たちを頼りなさい。必要なら、私たちの名前を使いなさい。それであなたの身に掛かる問題が解決できるのなら、私たちは喜んで承諾するわ」

隊長の言葉に、思わず眼が潤んでくる。

俺「ありがとうございます!俺、この基地に来ることが出来て良かったっす!」


出発の時間が来た。機長はミーナ隊長に敬礼をし、エンジンに火を入れる。
ついにこの基地ともお別れだ。窓の外には、ウィッチたちと見送りの兵士たちがズラッと並んでいる。

ミーナ「敬礼!」

隊長の号令が響き、揃い並ぶ数百人からの一糸乱れぬ敬礼。靴が地面をこする音が、空気を揺らした。
思わず鳥肌が立ち、心が震えた。自然と、俺も敬礼をしていた。
ゆっくりと、プロペラが回り始める。機体の振動が大きくなっていく。窓の景色が少しづつ、速度を上げて流れ始める。
笑顔を贈ってくる人、キリっと真面目な顔をした人。色んな表情だ。
俺の肩を抱き、整備俺さんが耳元で真面目な声で言う。

整備俺「よーく覚えておくんだぞ。俺たちと共に戦って、場所は違ってもこれからも俺たちと共に戦う人たちの顔だ」

俺「了解っす」

やがて、それぞれの顔が分からないほど小さくなっていく。いつになるかは全然分からないけど、いつか俺はこの基地に帰って来たい。
俺の世界を変えてくれた、この基地に。



138 自分:主人公っぽい俺[sage] 投稿日:2011/12/25(日) 23:58:21.38 ID:IlRLLGKl0 [12/12]



輸送機が遠のく中、二つのエンジンの轟音がハンガーで響いた。

シャーリー「よーし。行くか、宮藤!」

宮藤「はい!」

二人のウィッチが、飛び立った輸送機を追いかけるように空へと舞った。








基地を離れてどれくらいたったんだろう。外を見ても海と空ばかり、そして宮藤とシャーリーさんしか見えない。
シャーリーさんは窓から覗く俺に気付いて、ときどきバレルロールなんかをしてくれる。いつもと違ってゴーグルをしていて、なんだかカッコいい。
宮藤はそんなシャーリーさんの後ろを飛んでいるので、ついていくのが大変そうだ。
宮藤と視線が合うと、どういう表情をすればいいのか分からなくなる。
そんな俺とは違って、宮藤は微笑みながら大きく手を振ってくれる。俺も手を振り返すけど、どんな表情をしているのかは分からない。

整備俺「そろそろだろうね」

俺「何がっすか?」

腕時計を眺めていた整備俺さんが窓を覗きこみ、空の一点を指差す。
その方向を見ると、かなり遠くに何かが飛んでいた。距離がありすぎてまだゴマ粒くらいにしか見えないそれは、時折キラッと光りを反射する。

整備俺「ノイエ・カールスラントから来てくれたウィッチさ」

俺「へー、まだ顔が全然見えないっす」


139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/12/25(日) 23:58:34.93 ID:y8A1EjAK0 [27/27]
イイ雰囲気だのぅ支援

140 自分:主人公っぽい俺[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 00:02:10.78 ID:LkkE6t7Y0 [1/5]


もうそんなに飛んできたのか。と、いうことはそろそろ宮藤ともお別れということだ。
その時、コンコンという音が機内に響いた。外側に何かが当たるような音だ。
驚いて外を見ると、シャーリーさんがこの輸送機のドアの部分を叩いていた。

整備俺「何かトラブルかもしれないな。機長、少しの間だけ扉を開けますが」

機長さんが頷く。整備俺さんがドアを開けると、風が勢いよく入ってきた。
小さい荷物が飛んでいかないように、慌てて抑える。エンジンの爆音も凄まじい。
シャーリーさんはなぜかインカムを外していた。こっちを向きながらひらひらと手を振っている。
なんだ、大丈夫そうじゃないか。ゴーグルで表情はよくわからないけど、慌ててる様子ではなかった。

整備俺「どうしたんだーい?何かトラブルでもー?」

風とエンジンの音にかき消されないように、整備俺さんが大声で叫ぶ。
その問いには答えず、シャーリーさんはどんどん近付いてきて、器用に入口の上の縁に掴まった。
まるで視線で会話をしているように、お互いをじっと見つめ合う整備俺さんとシャーリーさん。
そんな二人を、俺はドキドキしながら見ていた。
そして、シャーリーさんが顔をゆっくりと整備俺さんのほうへ。
それを、こちらもゆっくりと両手で包みこんで、自分のほうへと導いていく整備俺さん。
そのむこうに、頬を真っ赤にして凝視してる宮藤がいる。たぶん、俺の顔も同じように真っ赤になってるに違いない。
外野のことなど一切気にしないかのように、二人は静かに口づけを交わした。
数秒間ほどのそれは、まるで映画のワンシーンのようだった。
二人の唇が離れる。二人は見つめ合ったままだ。なんていうか、実際にこういう場面に遭遇すると見てるほうが恥ずかしくなってくる。

シャーリー「じゃあな、整備俺。愛してる」

整備俺「うん、またねシャーリー。俺も愛してるよ」

そう言うと、シャーリーさんはすうっと離れていく。整備俺さんは頬に触れてる手を、ゆっくりと離した。
真っ赤な顔の宮藤に手で帰投するとサインを送る。


141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 00:02:49.89 ID:qr5FPmMd0 [1/2]
支援
やっと書き終わった。2430のが終わったら投下するかな。
きっとまだロスマンタイムだろうし・・・
142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 00:05:39.56 ID:Ere+wP010
30日まではクリスマスムードさ、カムン

143 自分:主人公っぽい俺 ロスマンタイムがエロスマンタイムに空目した[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 00:05:47.71 ID:LkkE6t7Y0 [2/5]


ゆっくりと旋回し始める二人。それを見ながら整備俺さんが重たいドアを閉めていく。
その時、俺は忘れていたものがあることに気がついた。よりにもよってなんでこんなに大事なことを忘れてたんだ!
宮藤たちはもう離れ始めてるし、どうすればいい?
くそ、こうなったら行くしかないだろ!

俺「ちょっと待ったああああああああああああ!」

整備俺「へ?」

ドアを閉める整備俺さんを押しのけ、勢いよく空へ飛び込む。
内臓がふわっと浮く感覚、腹の中がむずむずする。

俺「うおわあああああああああああああああ!」

整備俺「んなっ!?何してんのおおおおおお!!」

整備俺さんの叫び声で、シャーリーさんと宮藤が自由落下を始める俺に気付いた。

シャーリー「おいおい、何してんだアイツ!落ちたのか?」

宮藤「俺くん!!」

宮藤が急旋回してこっちに飛んでくる。

俺「宮藤いいいいいいいいいいいいい!」

まっすぐこっちに突っ込んできて、そのままの勢いで激突したように抱きしめられた。


144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 00:06:12.64 ID:7iG9mARI0 [1/2]
支援
145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 00:07:32.69 ID:AWFUkvW60 [1/2]
無茶するなwwwwww支援
146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 00:08:12.77 ID:JGtaF7Jr0
俺たちがクリスマスだ

147 自分:主人公っぽい俺 支援感謝です[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 00:14:09.34 ID:LkkE6t7Y0 [3/5]



心配そうに俺を見る宮藤に、俺は叫ぶ。


俺「宮藤。俺、大事なことを言ってなかった!」


宮藤「大事なこと?」


何のことか分からない様子の宮藤を思いっきり、ぎゅうっと抱きしめる。















俺「宮藤、大好きだ!!」




俺は宮藤にキスをした。




148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 00:15:09.92 ID:7iG9mARI0 [2/2]
やるな
支援
149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 00:21:18.51 ID:qr5FPmMd0 [2/2]
支援
あれ?さっきまであった壁はどこいった?
150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 00:22:09.19 ID:AWFUkvW60 [2/2]
ひゃっほい!支援

151 自分:主人公っぽい俺 [sage] 投稿日:2011/12/26(月) 00:22:51.29 ID:LkkE6t7Y0 [4/5]




カールスラントのウィッチに守られながら、輸送機は飛んでいく。
小さくなっていくそれを、二人はじっと見つめていた。
初めての感触を思い返すように唇をなぞる宮藤をみて、シャーリーは微笑む。
シャーリーが口を開く。

シャーリー「あいつらにはあいつらの、私たちには私たちの生き方があるんだ。私と宮藤にもそれぞれ違った生き方がある」

シャーリーを見上げる宮藤。シャーリーはじっと輸送機を見つめながら話し続ける。

シャーリー「だから、一緒にいられない時だってあるんだ。きっとさ、それが私たちの場合ちょうど今なんだよ」

宮藤「はい。私にも、なんとなく分かる気がします」

シャーリー「ホントに分かってるのかぁ~~?」

宮藤「ほ、ホントですよ!」

シャーリー「ハハハ、そっかそっか。さて、帰るか。私たちの帰る場所に」

宮藤「はい!」




日の傾き始めた大西洋に、二本の飛行機雲が真っすぐに伸びていく。
それはひたすら、ひたすらに、どこまでも真っすぐに。


















―― 主人公っぽい俺 最終話 ―――――――――― 


――――――――――――――――――――――― das Ende. ―――










152 自分:主人公っぽい俺 やったー終わったよー![sage] 投稿日:2011/12/26(月) 00:27:07.24 ID:LkkE6t7Y0 [5/5]
主人公っぽい俺、これにて終幕です
読んでいただいてありがとうございました
なんとか年内に終われてよかったです

次書くときはもっと投下ペースを短くしたいです
最期にもう一度、支援していただき、読んでいただきありがとうございました
最終更新:2013年01月28日 15:48