つなぎな私中尉3
私がこの部隊にきて3週間とちょっとが経過した。
相変わらずネウロイは襲撃してくるけども、このストライクウィッチーズの手によって何度も落とされていた。
私はほとんどアシストみたいなほうにまわり、あまり撃墜数はのばしていなかったが、満足だった。
戦闘など関係なくこの場所が楽しい。
任務を受けているにも関わらず、こんな風に愉快に笑って過ごして、それを忘れかけている。
でも忘れるわけにはいかなかった。
私は軍人であろうとなかろうと理不尽なことは許せない性格だし
ある人を追いかけて、その人に近づきたくて私は軍に志願したからだ。
ウィッチになった理由も、人からすればものすごいくだらない理由だと思う。
簡単にいうと・・・私は昔、近所の子達にいじめられていたところ、そこを美緒が救ってくれたのだ
私の家がたいそう貧乏ということであったからだろうか、子供って自分たちとは少し外れた世界の人間には厳しいもんだし
まぁくだらない理由だけど、美緒がいじめっこをすべてぼこぼこにして退散させて、私に差し伸べてくれた手を一生忘れないだろう
そのあとすぐにブリタニアというところに行ったらしく、私も一緒になんとかして行きたいと思い、あの人が海軍なので軍に志願して
ウィッチ適性検査を受けるとなぜか魔法力があって、でもそれだけじゃだめだからって言うんで、かなり訓練に励んだ
で、扶桑海事変には私は出撃しなかったわけだけど、欧州に行き、ダイナモ作戦に参加した
ダイナモ作戦の終盤にやっと美緒を見つけることができたわけで
そこでやっと気づいたことがあって、この人のおかげでなにもかも変わったんだと、強くなったんだと、思ったことをいまだに忘れもしない
~早朝~
私「ふっ!ふっ!」ブン ブン
もっさん「こんな時間にこんなところで訓練か。いい心構えだ。私と一緒に一手やるか?」
私「ふふっ、いいでしょう。木刀ある?」
もっさん「ほら。まぁ軽くいこうじゃないか。」ポイ
私「美緒、あとで話したいことがあるんだけどいいかな?」パシッ
もっさん「ん?全然いいぞ。」
私「その話を聞いた後に、みんなに静かに伝えていってくれるとありがたいわ。」
もっさん「別にかまわんぞ。だったら最初からみんなを呼んで話せばいいんじゃないか?」
私「・・・・ちょっと秘密の話なので。」
もっさん「わかった。あとでな。今は・・・そんなこと考えるなよ?」タッ ブン
私「今日は私が勝ちますからね。」カッ ザッ シュン
もっさん「ふふっかかってこい。」
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~朝食後、談話室、二人~
もっさん「で、私に話したいことって?」
私「はい・・・。実は・・・。」キョロキョロ
もっさん「大丈夫だ。今はだれもいない。」
私「・・・。実は・・・私はここにある任務をうけてきてるんです。」コソッ
もっさん「どういうものを?」コソッ
私「ここを明後日・・・。扶桑のある男がのっとりにきます・・・。」コソッ
もっさん「なんだと!?どういうことだ!」バンッ
私「し、しずかにお願いします・・・。実は私が受けた任務はここの人たちと親しくなり、信頼させて、ここの情報を送りのっとりの手引きをすることです。」コソッ
もっさん「そんなことがまかり通るか!私!おまえはどういうつもりだ!?」バンッ
私「・・・いい加減静かにしないと口にズボンぶちこみますよ・・・?」
もっさん「すまん。」
私「続けます。男の目的は、秘密裏に作った新兵器、ウォーロックに似ていますがアレースという戦闘機体を持ち込み
ネウロイの巣に攻撃を仕掛けるつもりです。」
もっさん「扶桑にもそんな男がいたのか・・・。しかしなぜそんなまどろっこしいやり方をするんだ?どこか別の場所からでもいいんじゃないのか?
それにここをのっとったことがばれればすぐ軍法会議だ。」
私「私の推測ですが、ここにその設備を早急に設営できること。さらにここは訪れる人がいない。少しの間だけ隠れて
行動できればいいのでしょう。・・・そこまでその兵器に自信があるみたいですから。」
もっさん「なぜもっと早く言わなかった・・・?そうすればすぐに対応でき、その男を軍法会議にかけれたものを・・・。」
私「すみません。いわなかったのは・・・一つは私がその兵器を破壊したいからです・・・。私は隠れて情報を探り、研究についても
単独で調べました。その結果わかったことが・・・アレースには欠陥があることです・・・。」
私「欠陥とは、ウォーロックと違い、認識機能がないのです・・・。つまりアレースが戦闘態勢を一度とれば、敵味方関係なく
レーダーに映る敵をすべてターゲットにし、攻撃を開始します。」
もっさん「そんなことをすれば・・・ウィッチや近くにいる周りの艦隊さらには一般人にまで被害が及ぶ・・・。
一度起動すればただじゃすまないな。」
私「私はそれを破壊したい。無闇に力を振るうのは許すことができません。やつらを引き出し・・・それを破壊して、その研究書が
流出する前に全て抹消します。ここに出てこなければ、あの研究はどこかに引き継がれ、あの機体もでてくることはなくなります。」
もっさん「迷惑な話だ・・・。で、それでお前はそれに忠実にのったふりをして、私たちをえさにして破壊を実行する気か・・・。」
私「本当にすみません・・・。二つ目はここまで迫った日に話せば、みんなはいったん避難するしかありませんから。戦うのは・・・私一人で十分です。」
もっさん「・・・。私よ、勘違いするな。一人でなんでもできるとおもうなよ?なんのために仲間があると思う。私は昔お前に教えたはずだぞ。」
私「・・・・・。本当にすみません・・・。やはり私はあのころから変わっていないのかもしれませんね。」
もっさん「ふふっ、心配するな。私たちはお前を見捨てたりなんかしない。お前は仲間だ。私たちはストライクウィッチーズ、世界を守る戦士だ。」
私「迷惑ばっかりかけてすみません・・・。私はどこかで・・・坂本さんに頼っていたのかもしれません・・・。ありがとう・・・。」
もっさん「いつでも頼ってこい。明後日、そのアレースとやらを真っ二つにしてやるぞ。みんなにはひそかに伝えておく。」
私「その件ですが・・・。作戦は―――。」
~二日後、日が上がる前~
どうやら全員に情報がまわったようだ。
ここのみんなは力を惜しげもなく貸してくれると後になって聞いた
一人じゃ無理なこともこれならできそうだ
男『準備は整っているか?こちらは、基地より少し離れた海上ににいる。』
私『大丈夫です。全員気分よく眠っていますよ。今なら部隊を突入させて制圧することも可能です。」
男『整備兵どもはどうした?』
私『今は格納庫にはいません。そして今日は出撃予定もないので、特に早く起きる者もいないでしょう。』
男『ふん。不確かだな。まぁ整備兵などどうとでもなる。お前はいったんこちらに戻って来い。お前にはアレースの戦闘の偵察に行ってもらうからな。」
私『了解しました。通信を終わります。』ガチャ
男「あの女もこれがうまくいけば始末せねばな。われらが世界を救い、世界の利益を独占できる状態をつくりだす。もうすぐだ・・・。
アレースの調整をしていつでも飛ばせるようにしておけ。」
男「あいつらを突入させろ。そして全員縛って格納庫にでもぶちこんでおけ。抵抗するものは殺せ。」
~~~~~~~~~
ものものしい音を立て、格納庫前に銃を担いだ屈強な男が脚をそろえ並ぶ
そのときに一人一人確認を取っていき、目的を告げる
制圧、抵抗すれば射殺
こんな強引なことがまかり通るのがそもそもおかしいのだ
どうせ安給で雇われたものたちだろう、正直顔をみても死線を潜り抜けたことがないような感じだ
そんな大木たちにはすまないが、地面と仲良くしといてもらおうか
軍隊でも持ち出していればいいものを・・・あの男は我々をなめすぎだ・・・
屈強な男たちが意気揚々とここへ突入してくる
しかしこの場所を少しでも荒らされるのが腹が立つもんだ
私「実に乱暴な目覚ましだな。こういうのは叩き壊すのにかぎるんだがな。」
屈強男1「あぁっす!私中尉ですか。あなたはここから早く立ち去ってください。」
私「ああ、そうさせてもらうよ。ふふっ。」フォン
と不敵に笑いながら格納庫をでていく・・・と見せ掛け、神速で刀を抜き敵が構える銃に向け一閃する
屈強男2「なっ!なにをするッ!構え!」カシャ
私「おまえたち、兵士ではないな?雇われのクズといったところか。今退くなら許してやろう。」
屈強男3「ここにはいい女がいると聞いたもんだからな。おっと動かないでくれよ?」カチャ
私「そういう男はもてないのよ。残念だけど。あと後ろにご注意を。」
言い放ったとたん、後ろから重たい金属の音が格納庫内に響く
整備兵「すまないね。そこのもてない男たちにはこの場所に似つかわしくないんで退場してもらおうかな?銃を捨てろ。」カチャ
屈強男3「くっ・・・。いや、撃つなら撃ってみろ。この女もずたずたになるぞ!」
整備兵「その人は魔女だ。シールドをはれるから、あきらかに不利なのはおまえらだよ。俺たちの黒いブツで穴をぶちあけられてぇのか?」カチャ
私「本当になんの訓練もされていない男たちなのね・・・。はぁ・・・。こんなのを雇うなんて研究でお金が足りなかったのかしら・・・。」
屈強男たちが顔を見合わせ、今の状況を理解したのだろうか、焦りながら一気に銃を放り投げ、放棄し始める
それを見た瞬間に私が刀を峰に返し、男たちに神業的速さで叩き込んでいった
喰らった者は、もちろんいうまでもなく、冷たいベッドに横たわる、苦痛に顔をゆがめてだが・・・
屈強な男1「あぁっす、あぁすっごい・・・。」ドサッ・・・
私「こいつらを全員縛って、そこらにでもおいといて、見張っといて。あと、すぐに飛べるようにお願いします。」ニコ
整備兵「了解しました!こいつらとは格が違う男だとみせますよ!」
私「感謝するわ、もてる男さんたち。今日がうまくいったら、私の料理をおなかいっぱいになるまでふるまってあげますよ。」タッタッタ
と言葉を残して格納庫からでていき、あの男の下へストライカーユニットを履き、向かう
~~~~~~~~~~~
ミーナ「いいですか。私たちはアレースが出撃後、黒幕を拘束。そしてアレースの破壊に向かいます。」
もっさん「あの小さい艦のなかには研究者と設備で一杯だろう。交戦はないと思うが、油断はするなよ。」
バルクホルン・エーリカ「了解。」
ミーナ「あの子たちもやってくれているかしら・・・。」
もっさん「大丈夫だろう。なに、あいつらは鍛えているからな。」フフ
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芳佳「・・・・これでこの空域にはだれもいませんよね?」
エイラ「ふあぁぁぁ~。ミタイダナ。まったく夜間哨戒のウィッチを全て警告して帰らせて、近くを通る民間戦があるなら遠ざけろッテ・・・。」
サーニャ「エイラったら大きなあくび。ふふふ。」
エイラ「サーニャ眠くないか?」
サーニャ「大丈夫よエイラ。」
シャーリー「それにしてもここで待機か・・・。なんかひまだな~。」プカプカ
ルッキーニ「そういえば~私がこれ終わったらたくさん料理つくってくれるっていってたよ!」クルクル
シャーリー「おお!本当か!なら楽しみだな~。」クルクル
リーネ「みなさんもう少し緊張感もちましょうよ~。少佐がいってたようにアレースはかなり強いみたいなんですから。」
芳佳「らしいね~。ウォーロックより強いっておどろきだよ~。」
シャーリー「たしかに強いかもな。だけど、紙面の上ならな。所詮計算上だ。そんなものに私たちが負けると思うか?」
ペリーヌ「ふふ、負けはしませんわ。私たちは世界を守る翼ですもの。勝たなければなりませんわ。」
~艦内~
ザザッ
?『501基地のウィッチたちを全員捕らえました。今は縛り付けてハンガーに見張りをつけて放置しています。』
男『よくやった。そのままお守りをしておけ。」
男「安金で雇った男たちで心配したが、杞憂だったか。アレースを起動させろ。巣に攻撃を仕掛けるぞ。」
副官「はっ了解しました。対ネウロイ殲滅戦闘兵器アレースを起動させます。」
私「男大佐。ただいま帰還しました。いつでも偵察任務実行可能です。」
男「きたか。お前はデータをとり、生きてここに戻って来い。途中で死んでも知らんがデータは守れ。」
私「・・・了解しました。」カチ
~~~~~~
研究者『アレース正常に起動。全システムオールグリーン。コアも安定しています。発進準備完了。』
男「くくく。あのネウロイどもを叩き潰せると思うと胸が高鳴るな。あれをつぶして、各地に安く作った戦闘兵器をばらまいてそこを荒らす。
そこで巣さえも殲滅したアレースが出撃し、それを破壊。それで金がまわりだす。人々はなにも知らずに喜ぶ。おいしい話だ。」
男「バ~イ、死んだも同然の平和!ウェルカム、戦いのとき!」
副官「まったくもってです。準備が整いましたがどういたしますか?」
男『アレースの最終実験を行う。ヴェネツィア上空のネウロイに対し攻撃をしかけ、各機100体撃墜したところで引き上げさせる。
巣の近くまでたどり着かせ戦闘モードに入らせる。邪魔するものは全て破壊しろ。どうせ我々のことなどわかりやせん。』
男『発進だ。』
研究者『発進します。』
~~~~~~~~
もっさん「ミーナ!アレースが発進したぞ!あれは・・・たしかにウォーロックに似ている・・・。」
ミーナ「もうあんな遠くにいるわ。すごい加速ね・・・。とりあえず早く行くわよ。」
もっさん「了解だ。全員ストライカーユニットで突入。甲板についてからストライカーユニットを脱いで突入だ。」
バルクホルン「ふっ、私や宮藤のためにはやく駆けつけないとな。」
エーリカ「トゥルーデおいてくよ~。」
バルクホルン「ま、まて!」
もっさん「どういうことだ?見張りが立っていると思ったが・・・。(あいつがやったのか・・・。)」
エーリカ「全員グッスリ寝てるね・・・。」
バルクホルン「楽になってよかったわけだ。いこう。」
~艦内に侵入~
ミーナ「・・・。この扉の奥に人がたくさんいるわ・・・。」
もっさん「そうか。ならいくか。」カチャ ダダダダダダダ
ドガァァァァァン
男「くっ!なにごとだ!こ、小娘ども!」
バルクホルン「首謀者は貴様かッ!喰らえ!」ヒュッ
男「ぐううう!」ドゴッ ゴロゴロゴロ・・・
ミーナ「全員動かないでね?動けば蜂の巣よ。」ニコ
もっさん「まったく・・・こんな狭いところで大層なことをやっていることに驚きだ・・・。まぁこまかいことはいいんだが。」
副官「き、貴様ら、格納庫にとらえられていたのではなかったのか!?」
コンコン
私「失礼。あの男たちは今頃整備兵たちにかわいがられてるわ。軍隊でも雇うべきだったわね。」フゥ
ミーナ「(かわいがられている・・・?)男大佐、といったかしら?研究者たちもきれいな太陽をもう一度拝みたかったら研究資料を全部出しなさい。」カチャ
エーリカ「なんというか・・・あっけないかんじだね~。」
バルクホルン「このくらいで勘弁してやるか。ふう・・・ストレス発散になったな。」
男「」ドサッ
副官「ふ、ふん。こんなことをしてもアレースはとまらんぞ!今頃巣に向かって突撃しているところだ。」
私「あんな兵器破壊するわ。決定的な欠陥があるにもかかわらず、試用することが許せないもの。」
副官「貴様は元から裏切るつもりだったか・・・。しかしここの機械を壊したところで、本体には自律機能が搭載されている。無駄だぞ。」
もっさん「とりあえずここを壊して、資料を燃やして、みんなを助けに行くぞ!わっはっは!」ダダダダダダダダダダダダダ
ボカンッ ドカンッ ベコンッ ドカァァン
バルクホルン「しょ、少佐!それぐらいで十分ですよ!」
もっさん「む、そうか。さて駆けつけるぞ。」
エーリカ「全員縛り付けたしね。ふあぁぁぁ~ねむいや。」
最終更新:2013年01月28日 16:29