第2話後半「夜にまみれて」





177 :氷男:2011/01/18(火) 01:17:03 ID:k1my9SrE

いくよーってこの時間はみんな寝てると思うが……
あと最近避難所を活用する人が増えてきているようでうれしいな
だけどたまにある負の流れはもう少し抑えたほうがいいのかもしれん
ここの書き手って繊細なひと多そうだしな


前回
俺「夜間哨戒」
ミーナ「了解」
俺「訓練」
坂本「了解」
俺「風呂」
トゥルーデ「混浴」
俺「オ~、イエス!」
ってとこまででした

続きは夜間哨戒にいくところからです
そして、俺のSSの文句は俺に言えぇッ!気持ち悪かろうが俺は投下するぞぉ!



178 :氷男:2011/01/18(火) 01:19:22 ID:k1my9SrE


~ハンガー、夜~


風呂上りにミーナ中佐と廊下でばったりと出会いサーニャが了承してくれたので今夜から一緒に飛んでいいとの旨をうけた

なのでひっそりと静まったハンガーに足を運び、少しばかり気分でストライカーユニットの調子をみていたのだ


俺「(ふむ、これで整備終了か。これで出られるな……。あとはサーニャがくるのを待つのみ……。)」パタン

俺「それにしても、滑走路も真っ暗だな。」


長く続いた滑走路には深い闇が敷かれており、まるであたり一面にネウロイがいるようだ

久しぶりの夜間戦闘にどきどきとしていると、銀髪の少女が目の端に映る


サーニャ「おまたせしました……。えっと、今日からよろしくお願いします。」

俺「いえいえ、こちらこそお願いします。無理言ってすまない。」

サーニャ「いえ、私も一人より二人のほうが心強いので……。」

俺「そんなに期待しないでくれ……。さて、準備万端かな?」

サーニャ「はい、今から哨戒任務へ。俺さんも大丈夫ですか?」

俺「ああ、大丈夫だよ。サーニャに従っていくよ。勝手がわからないし。」

サーニャ「わかりました。じゃあ今からストライカーユニットを履いてください。」

俺「了解っと。(そこからなのか。)」




179 :氷男:2011/01/18(火) 01:22:00 ID:k1my9SrE


思ったより普通に接してくれるみたいだ

もう少し人付き合いが苦手そうだと思ったんだが、これなら円滑にできそうである


青白い光とともに魔法力をそそぎこみ、不快音をハンガー内に響かせ、出撃準備をする

サーニャは通常どおりフリーガーハマーを、俺は布に巻かれた大剣・斬艦刀を手にし衣擦れ音と共に布を解いた



この剣は剛力で扱うものではない

遠心力やらになんやらによって破壊力を発揮するものであるため、ある意味戦場の武器としては破綻しているのだが

トゥルーデの固有魔法や俺みたいに身体強化の魔法力分配率が高いやつにとっては有効な武器となりうるというわけだ



サーニャ「サーニャ、出ます。」

俺「俺大尉出撃する。」


闇の帳が降りた虚空へと飛び出した

空を見上げると星たちがささやき幻想的な夜の景色をつくりあげている

果たしてこの空を見ているものは今何人いるのだろうか

できれば母さんにも知らせてやりたいものだ




180 :氷男:2011/01/18(火) 01:23:51 ID:k1my9SrE



~夜空、夜間哨戒中、雲の上~



一気に高度を上げ雲を突き抜けて、雲の上に出る

昼は晴天だったものの少しばかり雲があるところをみると明日は快晴とまではいきそうにないな……


俺「あ~、風が気持ちいいな!」

サーニャ「そうですね……。俺さんて夜も飛べたんですね。驚きました。」

俺「俺は基本全天候出れるよ。まぁ体力がある限りだけど。」

サーニャ「そんなことはしませんよ。そういえば俺さん、その背中のは……?」

俺「ん、ああ、これ斬艦刀って言ってね。新しい剣だ。まぁそこまでたいしたもんじゃないけど……。」

サーニャ「ものすごくおっきいですね……。」

俺「サーニャのだって変わりはしないだろ?フリーガーハマーなんて女の子がもつにしては物騒だとおもうけどな。」

サーニャ「ふふっ、そうかもしれません。でも、これでも力はあるんですよ……?」

俺「はははっ、力こぶも作れないのに。」





181 :名無しの俺:2011/01/18(火) 01:25:03 ID:wYOPs/q.
   バイト頑張れよ~支援!!


182 :氷男:2011/01/18(火) 01:26:13 ID:k1my9SrE

サーニャ「俺さんは結構筋肉ありますよね?服をきてたらあまりそう感じませんけど……。」

俺「まぁ体を鍛えるのは日課みたいなもんだし、必要なことだしな。サーニャはそういうの憧れるのか?
あ、いや筋肉質とかじゃなくてえっと……シャーリーみたいな人とかに。」

サーニャ「えっとシャーリーさんのプロポーションはすごいと思いますけど、私はあのおおらかで大きい性格に憧れます……。」

俺「ああまぁ確かにな。でもサーニャも性格とかじゃ負けてないと思うぞ。」

サーニャ「え?」

俺「そのまんまの意味だ。俺が言いたいことは考えてくれ。」


サーニャ「あ、はい……。……俺さんって不思議な方です……。」

俺「俺が?どこが不思議なんだ?」

サーニャ「いえ、俺さんの部隊の話を少しばかり上官さんから聞いたことがあるんです。ものすごい過酷な環境で……。
でも俺さんは明るくて……人に優しくて、強いです。抽象的ですが……。」



183 :氷男。教え子が受かるまでがんばりまーりん:2011/01/18(火) 01:28:21 ID:k1my9SrE


少しばかり浮かんだ月を物憂げにみて、俺の方へと視線を向ける

確かに部隊の環境は、俺の性格とは外れた環境だし、いたって普通の部隊なんじゃないかと思うのだが……



……実際は結構シビアな場所だったりする

気に入らない上官や部下がいるなら戦場でネウロイに殺されたように見せかけて殺す場合もあるし

ストライカーユニットに細工して海の藻屑にするってのもあったし、助けを求めてる奴を放置したり、一人で戦場に仕向けたり……

人体実験させるために仕組ませたり……

まぁ色々あるもんだ



俺「ありがとう、サーニャ。まぁ俺は俺だから部隊なんて関係ないけどさ、できれば人に優しくありたいもんだと常々思うよ。」

サーニャ「ふふっ、やっぱり不思議な方です……。」

俺「サーニャも十分不思議な奴だ。こんな俺にかまうなん……て……?(今向こうのそらが光ったような)」



そしてまたちかっと光る

安寧な夜と遊覧する雲を引き裂く真紅の光線が俺とサーニャの間を一瞬にして通り過ぎる

サーニャの方に少しばかり偏った光線だったが、すでにそれを感じ取っていたのか華麗に回避を実行



俺「サーニャ!敵だ!えっと……敵が見えないな……。」

サーニャ「はい!敵は大型1機、高度はこちらより少しばかり低いですが現在上昇中。こちらに近寄ってきてます!」

俺「雲の中か?」

サーニャ「はい。ですが、もうすぐこちらに姿を見せることとなります……。」

俺「了解!」



184 :氷男。あと支援感謝!:2011/01/18(火) 01:30:35 ID:k1my9SrE


俺『こちら俺、基地応答を。』

ミーナ『敵ね?こちらでも観測しているわ。すぐに応援を寄越します。少しばかり耐えて頂戴。』

俺『はやくこないと敵を狩りますよ。』

ミーナ『無理をしないように。』

俺『じゃあ無理をしない範囲でやります。』


サーニャ『敵が視認できした。かなりの大型です。』

俺『ふっ、上等!』カシャ


意気揚々、戦意上昇、闘気を体に充満させ背中の剣に手をかけ引きぬく

月明かりに妖しく照らされたその大剣は初の獲物を前にぎらりと刃に光りを走らせる



俺『サーニャ!俺が敵を引きつけるからロケット弾をぶち込んでやれ!』

サーニャ『は、はい!』ガチャン


おいおい、結構大型だな……

だが……斬るのになんの問題もないはず



185 :氷男:2011/01/18(火) 01:32:22 ID:k1my9SrE

急速に敵に接近

黒い大きな影が空を覆い、ずんぐりとした体格を晒し出す

赤い斑点からは絶え間なく俺に向けてビームが放たれており、隙がなかなかないことに少々むっとするが

冷静になりながら、固有魔法を行使し、じわじわと距離を詰める



この地中海の暖かな空気に合わないひんやりとした風が漂い、ぴきぴきと異様な音をたてて氷が形成されていく

重く、鈍く光る重剣に……

決してその刀自体は美しいものではない

だが、蒼く月光を反射した透氷で覆われた巨大な剣は……敵をうち倒す武器にしては美を秘めていた




サーニャ『……俺さん!道を開けます!』カシャ ドドドドシュン

俺『押し通る!』



フリーガーハマーから四発のロケット弾をうちこみ、それに続いて俺が突撃する

敵のずんぐりした巨体だ

避けれるはずがない


大きな爆発音を立て、ネウロイにインパクト

そして弱まった攻撃の隙間から侵入し、斬艦刀をぐっと振りかぶる



186 :氷男。今思ったら本スレのよっさんきてるじゃないか!:2011/01/18(火) 01:34:25 ID:k1my9SrE


俺『はぁぁぁぁぁッ!』ヒュッ

重い剣に重い一撃をのせ、一斬


ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッ!


ネウロイが悲鳴をあげ破片を辺りに撒き散らしながら逃れようと俺から距離をとる

しかしそんなことをさせるわけもない

先回りしたサーニャがすでに大きなものを担いで今かと待ち構えている空間へネウロイは無謀にも飛び込む


サーニャ「……もらいました。」ドドドシュン

ネウロイ「キュィィィィィィィン!」ドガガガァァァァァン


よし、これで完全に停止したな……!



「じゃあな、ネウロイ。地獄まで届けてやるぜ。」


力をぐっといれ柄を握り、辺りの空気を凍てつかせながら刀の硬度をさらに昇華させる

煌々と光る光線の数々をひらりと回避、そして息を少しばかりふっと吐いてからブーストを作動


瞬発


187 :氷男:2011/01/18(火) 01:36:18 ID:k1my9SrE


神速の体に神速の刃、そして巨人の剣


瞬間的に、爆発的に破壊力を引き出すこの斬艦刀に全身の力を振り絞り……




―――断つ




「斬ッ艦ッ!!一ッ刀ッ!!」



ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッッッ!!


パキィィィィィィィィィン―――……




「斬艦刀・一閃……」



敵の存在を死に分かつ

コアが砕け、ネウロイの破片がぱらぱらと夜空の星に対抗するように降り散る

無数の結晶の中、斬艦刀を構えた男はゆらりと戦闘体勢を解き、サーニャに向き直った



188 :氷男:2011/01/18(火) 01:38:40 ID:k1my9SrE


俺「うぐっ!はぁっ……はぁっ……どうだ?これ、強いだろ?」

サーニャ「驚きです……。フリーガーハマーでもそんなに損傷を与えられなかったのに……。」

俺「ん?そうだったのか?でもサーニャが動きを止めてくれたから、倒せたんだよ。ありがとな。」

サーニャ「いえ、私はあんまり……。」

俺「いや、サーニャのおかげだ。もしかしたらあのまま逃げられたかもしれないしな。」

サーニャ「そ、そんな、俺さんが強いからですよ。」

俺「いやいや、サーニャが強いって。」

サーニャ「いえ、私なんて」

俺「いやいや俺こそ……って。なんか変だな。」


……少しばかり沈黙が流れた後、サーニャがふと手を口元にかわいくあてくすくすと小動物みたいに笑いだす

ふむ、かわいいな


サーニャ「ふふっ、ふふふ、やっぱり俺さんは変ですね。」

俺「はははっそうかもな、といいたいところだがサーニャも負けてないさ。うむ。」


ミーナ『さっきから筒抜けだけど、敵の消滅を確認しましたか?』

俺『(ちょっとばかり怒ってるのか……)ネウロイ消滅確認。敵残存機なし。もう大丈夫です、帰投してください。』

ミーナ『わかりました。サーニャさんも魔法力が危ないなら帰投してね?』

サーニャ『わかりました。あと少しだけしたら帰投します。』




俺「なにか怒ってたな。なにかしたっけ?」

サーニャ「さぁ、わかりません……。」



189 :氷男:2011/01/18(火) 01:40:43 ID:k1my9SrE



俺「サーニャ、怪我はないか?ケガでもあったら俺がエイラにMG42で蜂の巣にされちまうからな~。」

サーニャ「ふふっ、全然ありませんよ。俺さんは腕のところ少し血が出てます……。」

俺「あ、かすりきずだから大丈夫だ。さて、夜間哨戒の続きをするか。」

サーニャ「はい。」




敵を倒し気分良く夜間飛行を楽しもうと思ったのだが……俺の手についた氷が解けていないことに気がつく

一応固有魔法の使用を解除すると、すべての氷結は解することになっているのだが……

やはり……だめか……


俺「サーニャ?どうした、なにかかんがえごとでもしているのか?」

サーニャ「……はい。俺さんの体についてです……。」


観察力があるな……



190 :氷男:2011/01/18(火) 01:41:37 ID:k1my9SrE



俺「どうした?」

サーニャ「皆が気にしていました。俺さんの体は本当に元に戻っているのか、と。教えてください。」

俺「……なにもないさ。ただ今さっきのはちょっと作成した氷が残ってただけだ。」

サーニャ「私は別にさっきの凍りついた手をみて判断した、とは言ってません。なにかあるんですね?」

俺「まったく……小さいことを気にするな。ただ……ちょっとばっかし魔法力の調整が難しくなっただけさ。」

サーニャ「……本当にですか?」

俺「疑うなって。」ナデナデ

サーニャ「ん……。わかりました、信じます。でも……」

俺「でも?」

サーニャ「何かあったらすぐ私たちに言ってください。私たちは、もう家族ですから。それにバルクホルン大尉を泣かせてはだめです。」

俺「了解した。俺は約束は守る。」




そう返事をすると、サーニャは先程の不安を消してにこりと笑ったが、まだ疑念の塊はサーニャの中にとどまっているだろうか

だが、今この場は収めてくれたことがうれしかった

しかし、最終作戦には何とかして出撃したい




191 :氷男:2011/01/18(火) 01:46:11 ID:k1my9SrE

そう、トゥルーデとトゥルーデの守りたいものをすべて守るために


そのためなら俺の体を賭けて戦場にでるのも分は悪くないと判断したのだ


だから止めて欲しくないということを感じとって、それ以上詮索も批判もしないでいてくれたサーニャには心を打たれる



俺「さぁ帰還しようか。」

サーニャ「はい。」ニコ



まだ夜が辺りを包んでいるが、戦闘もあったことだし帰ったほうがいいだろう

……俺だって少々疲れている


ばかばかしいほどの大剣を振り回し、固有魔法による強化・効力も使ったわけだしな……

俺達はぶんぶんと気前よくプロペラを回しながら家族のいる温かな基地へとゆったり帰還した


だが体の限界は刻々と近づいてきている

ひっそりと佇んでいる死がこちらをじっくりと見て、にやりと笑っていることに寒気がたつ



長く戦う力はない、つまるところ俺自身の体が固有魔法による反動を保てないこと、ということなのだ





192 :名無しの俺:2011/01/18(火) 01:52:27 ID:k1my9SrE

ではこの辺で

支援してくれた方読んでくれた方ありがとう

もう眠くてだめだから寝ます

次回「海or氷」です
やっと夜間哨戒おわったね、トゥルーデ
もう日本語が危ういけど、ちゃんとがんばっていこうねなでなで
いい忘れていましたがこのSSは本当に暇だ、退屈だ、休憩がてらに読んでください
期待して本気をだしてよもうとすると、手痛い目に合いますのであしからず

では、ありがとう!


193 :名無しの俺:2011/01/18(火) 01:54:38 ID:wYOPs/q.
   しまった、支援が間に合わなかったか・・・・・・乙乙、次も楽しみにしてるよ

194 :名無しの俺:2011/01/18(火) 01:57:32 ID:9//RPLQg
   おつー

195 :名無しの俺:2011/01/18(火) 02:03:36 ID:vhxJTJGo
   おつつ!

196 :名無しの俺:2011/01/18(火) 08:10:08 ID:R2DoJhPQ
   乙でありまーす。










最終更新:2013年01月29日 13:46