『俺の愛馬は凶暴だ』


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345 :前スレ>>428から[]:2010/11/02(火) 11:32:38.90 ID:YZXvGRFfO

3日後

坂本「ほらー!キリキリ走らんか!」

俺「ち、ちくしょう……」 ゼェー、ゼェー

宮藤「ハァ、ハァ…」

リーネ「も、もう少しですよ、俺さん……」

タッタッタッタッ・・・

坂本「……よし、ランニング終了!」

宮藤「はぁ…、やっと終わった」 ゼェー、ゼェー

俺「あ……、光が……広がっていく……」 ガクッ

リーネ「俺さーーん!?」

坂本「……だが、俺は後3周追加だ!」

俺「え゙え゙!?……何故に!?」 ガバッ

坂本「この3日間、おまえはいつも私から逃げてくれたからな。訓練をサボろうとして」

坂本「その『お仕置き』だ」

346 :-Prototype-2話[]:2010/11/02(火) 11:36:54.08 ID:YZXvGRFfO

俺「いや無理無理!もう限界!」

坂本「限界など知らない!意味ない!とにかく早く行けーーっ!!」 クワッ!

俺「訳わかんねーよー!!」 タッタッタッタッ

宮藤「私も行きます!」 タッタッタッタッ」

リーネ「え? わ、わたしも~!」 タッタッタッタッ

坂本「はっはっは!いい心掛けだ!」

――――――――――――――――――――

宮藤「ハァ…ハァ…ゼェーゼェー」

俺「大きな星がついたり消えたりしている…大きい…彗星かな?…いや、違う。違うな。彗星はバアーッとうご(ry」 ガクッ

リーネ「俺さん聞こえますか?俺さん!俺さあぁーーーーっん!!!」

俺「み、みず…」

坂本「水飲み場は向こうだぞ?」

俺「いや…も゙ゔ、動けねぇし……」

坂本「まったく、仕方ないな…。私の飲みかけで良ければ、ほら」

ヒョイッ

347 :-Prototype-2話[]:2010/11/02(火) 11:40:58.24 ID:YZXvGRFfO

バッ!(ウケトリッ)

俺「」 ゴクッ、ゴクッ、ゴクッ、ゴクッ

坂本「いい飲みっぷりだな、はっはっは!」

……プハッ

俺「う、うめーーっ!!!水がこんなにうまいのは初めてだ!」

坂本「訓練後の水分補給は格別だろ?」

俺「ああ、悪くはないもんだな。こういうのも……」

坂本「はっはっは!ならもう一周するか?」

俺「そ、それは勘弁してくれ……」

宮藤「あはは…」

リーネ「ふふふ…」

坂本「はっはっはっはっ!」

俺「あはははは」

宮藤(俺さん…、楽しそう)

自然と顔が綻ぶ、気がつけば4人は声を出して笑っていた

348 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/11/02(火) 11:42:21.71 ID:EEX2L8fP0
支援

349 :-Prototype-2話[]:2010/11/02(火) 11:45:54.42 ID:YZXvGRFfO

そしてそんな4人を近くの物影から見つめる、1人の人物がいる。それは…


ペリーヌ「な、何という事ですの……!」 ワナワナ…

ペリーヌ(坂本少佐の訓練から逃げた……?何て恐れ多い!それだけでも罪深いのに挙げ句の果てには飲みかけの水筒に口を……!それはつまりか、か、間接k……)

ペリーヌ「か、間接キ、キキキキスでは…」

エイラ「鱚?」ヌッ

ペリーヌ「Σ ひゃあっ!? エ、エイラさん!急に現れないで下さいまし!」

エイラ「それで、鱚がどうかしたのかー?」

ペリーヌ「な、なな何でもありませんわ!!」

エイラ「何慌ててんだヨ」

ペリーヌ「あ、慌ててなんかいませ―――」

宮藤「あれ?ペリーヌさん?」 ヌッ

ペリーヌ「ひゃっ!!」 ビクッ


350 :-Prototype-2話[]:2010/11/02(火) 11:48:24.13 ID:YZXvGRFfO

リーネ「あ、ペリーヌさん」

坂本「ペリーヌか、どうした?」

ペリーヌ「あ、えっと、その…」

エイラ「何か鱚がどうとk」

ペリーヌ「ちょっとエイラさん!」

エイラ「なんだよー」

坂本「?」

ペリーヌ「違いますわ!だからえっと…その……」

俺「…どうしたんだ?」

ペリーヌ(…そうですわ) ピコーン(ヒラメキッ)

ペリーヌ「俺さん!」

俺「ん?」

ペリーヌ「あなたに模擬戦を申し込みますわ!」

俺「…はぁ?」

351 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/11/02(火) 11:49:24.31 ID:EEX2L8fP0
支援ダー!!

352 :-Prototype-2話[]:2010/11/02(火) 11:50:41.06 ID:YZXvGRFfO

ペリーヌ「試作型新兵器のテストウィッチに抜擢されるほどのですもの。是非ともお手合わせお願いしたいですわ」

坂本「しかしだなペリーヌ、俺はまだ実戦の経験は無いぞ?」

リーネ「そうだったんですか?」

俺「ああ、ホントだけど?」 シレッ

ペリーヌ「な、何でそんな人がテストウィッチに…」

俺「さあなー。・・・だからさ、俺は階級こそ上だが…」

ポンッ

宮藤「ひゃっ///」

俺「ウィッチとしては、こいつらの方が俺なんかよりよっぽど立派さ」 ナデナデ

宮藤「/////」(頭撫でられてる・・・) テレテレ

宮藤(俺さんの手、大きいなぁ……) チラッ

宮藤(……あれ?)

宮藤(俺さんって、変わったチョーカー付けてるんだなぁ…)

353 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/11/02(火) 11:59:07.96 ID:YZXvGRFfO

俺「でも模擬戦なら相手になるぞ?空を飛ぶのは好きなんだ」 パッ(テヲハナスッ)

宮藤「あ…」

宮藤(もうちょっと撫でてて欲しかったな……) シュン

ペリーヌ「分かりましたわ、実戦経験が無しとはいえ手加減は致しません。よろしいですわね?」

俺「おう、望むところだと言わせてもらうぞ」

俺「いいっすよね少佐?」

坂本「いいだろう。どうせこれから俺の飛行訓練を行おうと思っていた所だ」

坂本「2人の模擬戦を許可する!」 キリッ

ペリーヌ「ありがとうございます。坂本少佐」 ウットリ

俺「りょーか~い」

ペリーヌ「宮藤さん、審判をお願いしますわ」

宮藤「う、うん…、どうなっちゃうの?」

リーネ「分かんない…」

エイラ「私はサーニャの所に戻るゾ~」 テクテク

354 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/11/02(火) 12:01:46.21 ID:PjG24Qsv0
ペリーヌ空気じゃないのは珍しい

355 :-Prototype-2話[]:2010/11/02(火) 12:02:41.80 ID:YZXvGRFfO

――――――――――――――――――――

俺「やっほーーい!」ヒュゥーン

ペリーヌ「ちょっと俺中尉!いつまでそんな好き放題に飛び回ってるんですの!いつになったら初めますの!」

俺「もうちょっと好きに飛ばせろよー!あと10分ー!」 ヒュンヒュンヒュンヒュン

宮藤(俺さんすっごーい…)

ペリーヌ「もう!真面目にやって下さい!」

ペリーヌ「宮藤さんからも言って下さいまし!」

宮藤「あ、あのー!俺さん!ストライカーを履いてからもう1時間は経ちますよー!そろそろ初めて下さーい!!」

俺「やっほーーい!」ビューン

リーネ「聞こえてないよ……」


<地上>

バルクホルン「一体何をやっているんだあいつらは…」

エーリカ「あれって俺だよね?すっごい楽しそう~」

356 :-Prototype-2話[]:2010/11/02(火) 12:07:47.98 ID:YZXvGRFfO

エーリカ「ねぇー、あの俺のストライカーって」

ミーナ「Fw190Dね、殆ど原型は残ってないようだけど」

バルクホルン「しかしあの動きは…、そう簡単に出来るものではない」

ミーナ「恐らく相当な訓練を受けているわね、俺中尉は」

エーリカ「これなら実戦に出ても大丈夫なんじゃないー?」

バルクホルン「甘いぞハルトマン、確かにあいつは上手く飛べている。だが、ただ飛ぶのとネウロイと戦うのではまるで違う」

ミーナ「そうね、少なくとも俺中尉にはもう何日かは訓練を積んでもらわないと」

ミーナ「さて、そろそろ行きましょう。港に大佐が到着される頃だわ」

テクテクテク・・・

エーリカ「何でわたしまで出迎えなんかしなきゃいけないの…」ブーブー

バルクホルン「文句を言うな。ダルシム大佐はカールスラントのお方だ。カールスラント軍人たる我々が、出迎えないでどうする?」

エーリカ「そんなのどーでもいいよ~…」

358 :-Prototype-2話[]:2010/11/02(火) 12:12:44.20 ID:YZXvGRFfO


―――――20分後―――――

ミーナ「……おかしいわね」

バルクホルン「…ああ」

ミーナ「もう到着予定時刻だと言うのに、船の影も形も見えない…」

バルクホルン「一度基地内に戻ろう。何らかのトラブルがあったのかも知れない、こちらから通信してみよう」

ミーナ「そうね」 コクリ

バルクホルン「戻るぞハルトマン」

エーリカ「おぉ~、やっと始めるみたいだよ」

バルクホルン「見てないで行くぞ」



<空中>

俺「いやー、悪い悪い」

ペリーヌ「全くですわ……!さぁ始めますわよ!」

ペリーヌ(見ていて下さい、坂本少佐…!)

ペリーヌ「行きますわ―――」

359 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/11/02(火) 12:14:31.13 ID:Yd8RfpXbO
支援

360 :-Prototype-2話[]:2010/11/02(火) 12:21:11.13 ID:YZXvGRFfO

ヴヴゥゥゥゥーーーーーン!!!!!

ペリーヌ「!?」

宮藤「警報!?」

坂本『聞こえるか?』

リーネ「坂本少佐!」

坂本『ネウロイが現れた!』

坂本『現在応戦中のカールスラント艦隊より、緊急救援要請が来ている!』

俺「おい…………まさか!!」

坂本『バルクホルン、ハルトマン、ペリーヌ、シャーリー、ルッキーニは私と出撃、残りは出撃待機とする!』

坂本『宮藤、リーネ、俺は……』

俺「…………」ビューン

宮藤「俺さん!?」

坂本『どうした?宮藤!』

宮藤「俺さんが、急にハンガーの方に……」

坂本『何をするつもりだ…?宮藤、俺を止めろ!』

361 :-Prototype-2話[]:2010/11/02(火) 12:31:39.44 ID:YZXvGRFfO

―――――基地内ハンガー―――――

タッタッタッタッ・・・

シャーリー「行くぞー、ルッキーニー!」

ルッキーニ「うん!」


ヒュゥゥゥゥゥゥゥーーーーーゥン!

俺「」 ダン!(チャクチ)タッタッタッタッ

ルッキーニ「あれ?俺?」

ヒュゥゥゥーーーン、タンッ(チャクチ)

宮藤「俺さん待って!」 タッタッタッタッ

シャーリー「おーい宮藤!何やってんだぁー?待機だろ?」

宮藤「シャーリーさん、俺さんが…」

シャーリー「俺が?」

362 :こっから地の文つくよ!あと少し[]:2010/11/02(火) 12:34:08.14 ID:YZXvGRFfO

俺(くそ……!冗談じゃねぇ!!)

俺はハンガーに降り立つとストライカーを脱ぎ、コンテナに走り寄る

ガチャガチャ

俺「ちっ・・・!開かねーか…」

俺は手で鍵を開けるのを諦めると、周囲を見渡し手頃な道具を探す

整備用の道具なのかすぐ近くにパールのようなものが置いてあったので、それを拾い魔法力を解放する。

側頭部と腰の後ろから使い魔である烏の羽が生え、魔法力がパールのようなものに注ぎ込まれた

宮藤「俺さん待って!」

俺「退がってろ、危ねーぞ」

そう言うとパールのようなものを振りかぶって、そのままコンテナに振り下ろした


ドゴォッ!


宮藤「キャッ!」

振り下ろされたコンテナの側面壁がガラス細工のように砕け散り、中身が露わになる

シャーリー「あれは……?」

363 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/11/02(火) 12:37:34.41 ID:PjG24Qsv0
バールのようなものはどこにでもあるな

364 :-Prototype-2話[]:2010/11/02(火) 12:38:03.81 ID:YZXvGRFfO

宮藤「何、これ……」

宮藤の目に最初に入ったのは、ジェットストライカーの噴射口を連想させる巨大なバーニアが2つ装着された、エンジンのようなもの。それが2つ

そして2つの銃口が並んでいる、宮藤自身の背丈くらいはある巨大な銃―――いや、ライフルがあった。

俺「……………」 ガシャン

俺は宮藤の疑問には一切応えず、まずはエンジンのような物を右と左、小慣れた手つきで両肩の後ろに装着する

それから大型ライフルを腰の後ろに付け、先に外してた機関銃を手に持ち、先程脱ぎ捨てたストライカーを履いた

宮藤「俺さんまさか、出撃するつもりなの……?」

俺「そうだ、そのまさかだ」

俺は宮藤に返事をしつつ、懐から液体の入った二つの細長いプラスチック容器を取り出す。それぞれのラベルを確認し、片方を懐に戻す

そして戻さなかった方の先端を折り開け、中の液体を一気に飲み干した。

宮藤「だ、駄目だよ!無断出撃だなんて・・・!」

タッタッタッタッ・・・・・

ミーナ「俺中尉待ちなさい。出撃は認められません」

バルクホルン「命令違反だ中尉。おまえには基地待機が命じられたはずだ」

エーリカ「どーしたの?」

俺が液体を飲み干すとほぼ同時に、港に行っていた三人が戻ってきた

俺の独断行動を聞きつけたのか、司令室に行くはずのミーナまでもが来ている

366 :-Prototype-2話[]:2010/11/02(火) 12:41:59.39 ID:YZXvGRFfO

空になった容器を懐に仕舞いながら返答する

俺「あんたらのストライカーじゃ時間が掛かりすぎる。だが―――」

背中に背負った2つのバーニアを指差しながら言う

俺「こいつなら艦隊までひとっ飛びだ。ここは俺に任せてくれよ」

ミーナ「許可できません中尉。ただちにその装備を外し、基地待機に戻りなさい。これは命令です」

俺「まぁ、ダメって言われても行くんだけどなぁっ!」

ゴオォゥッ!

俺中尉のストライカーが起動し、背中のバーニアにも火が入る

バルクホルン「やめろ中尉!」

俺「悪いな大尉~、俺はまだ……死にたくないんでねぇ!!」

バルクホルン「実戦経験も無いのに戦場に行く男が言う台詞か!!」

俺「戦わなくても…俺は死ぬんだよ」

バルクホルン「な、……何を言っている?」

俺「心配しないでくれよ大尉、俺の愛馬は凶暴だ。ネウロイなんざに遅れはとらねぇ」

バルクホルン「ま、待てっ!!」

俺「それじゃあ先行くぜ。来るのなら勝手に来てくれ。その頃にはもう終わってると思うがな」

俺「…俺機、先行する!!」 ギュオオオオオオオオー!!!

367 :-Prototype-2話[]:2010/11/02(火) 12:44:37.46 ID:YZXvGRFfO

バーニアが噴射を始める。超出力の加速により俺中尉の姿は、ものの5秒もせずにハンガーからは見えなくなってしまった

シャーリー「な、な、なんだありゃ!!?」

バルクホルン「なんて加速だ……!!!」

ルッキーニ「は、速ぁーーーーいっ!!」

エーリカ「うへぇ~、なにあれ……」

ミーナ「坂本少佐!」

坂本『分かっている。なんという加速だ…!私の目でももうあんなに遠くに……!』

坂本『出撃メンバーは予定通りだ。先行した俺中尉を追う!急げ!!』

一同『了解!』

宮藤「さっきの俺さん、なんか少し怖かった……」

宮藤「俺さん…無事でいて……!」ギュッ

バルクホルン「行くぞハルトマン」

エーリカ「こっちもOKだよ」

バルクホルン(俺め……。あの不遜な態度。この独断行動。もう許してはおけない)

バルクホルン(任務が終わったら、カールスラント軍人として私自らが叩き直してやる……!)
最終更新:2013年01月29日 15:00