『ただ今は、一人の為に』 



※この21話はプロットの中でも最もウィッチーズの出番の少ない回です。この前半は、ウィッチが出て来ません
※20話よりもネウロイさんが喋りまくっちゃってます。(ちゃんと理由あるけど)でもネウロイが喋るのはこれっきりです
※多分今回が厨二戦闘のピークです。いつもやりたい放題すまぬ・・・


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184 :試作な俺-21話-ただ今は、一人の為に:2011/05/11(水) 11:25:28.52 ID:Gg6QmikaO

推進BGM的な物

<ローマ・市街地>

普段は平和な筈のローマの街。度々ネウロイの脅威に晒されながらも、人々が力強く生きる『強い街』
その上空で現在、激突している2つの影が居た

人型ネウロイ「―――――――!」 ビシュゥン!

俺「ハッ!」 サッ

隙を突いてバルクホルンをローマまで拉致し、俺を誘い出す為に彼女を傷つけた「人型ネウロイ」。
そして「拒絶反応」を引き起こしてカプセル内で眠っていた筈だったのだが、今こうして彼女の危機に駆け付けた「俺」

それぞれの「普通」を凌駕する2人(1人と1体?)が、美しい街並みのすぐ上で激闘を繰り広げていた

人型ネウロイ「――――――――――!!」 ビシュゥン!

俺「」 ギュオッ!

正面から人型が放ったビームを減速無しのロール軌道で回避。そのまま速度を落とさずに、一気に肉迫する

俺「そらぁっ!!」 バキッ!

振りかぶった右腕にテウルギストの加速を乗せ、そのままの勢いで顔面を殴り飛ばす

人型ネウロイ「――――!」 ベコッ……

殴られた衝撃で人型の顔面装甲が少し凹む。
次に左のアッパーを叩き込み、そのまま連撃。

「牙」を使って強化した拳で何度も、頑強な金属の装甲を躊躇無く殴り飛ばす

人型ネウロイ「――――――――!」 ブンッ!

人型の反撃。左腕の大型クローを振るって俺を叩き落とそうとするが、テウルギストの急加速で軌道を変更して回避。
カウンターでもう一度顔面に右ストレートを叩き込み、その鉄の体ごとぶっ飛ばした

ポタポタ・・・

俺「あーあー、血ィ出ちゃってるよ。固ってぇみたいだなテメェ」

「牙」を肉体に使った反動で俺の両拳は傷つき、出血していた。滲んだ血液が雫となって、握りしめた拳の隙間から垂れていく


人型ネウロイ《残念だったな。これしきではダメージにもならん》


人型ネウロイの無機的な声が頭に響く。そう言いながら体を再生させ、凹んだ装甲はあっという間に元通りになった

前述したが、この人型はネウロイの中でも普通ではない。何せテレパスとは言え人との会話が出来るのだ。それに加えて多彩な攻撃方法を持つ、今までとは『異質』の敵だ

人型ネウロイ《無駄な真似はよせ。そんな脆弱な攻撃では、到底我々を倒す事など出来ん》

俺(”牙”じゃあ駄目か……)

現在俺はγ-グリフェプタンの服用効果の一つ、『肉体超強化』と、魔力変換の固有魔法の能力の一つ、破壊力を増す『牙』を使っている為、
素手の拳としては常人を超越した破壊力を生み出していた。

しかし、それでも『凹ませるだけ』なのだ。
これはパンチが弱いのでは無く、相手の防御が強いのである。特注の魔弾を使ったバルクホルンの攻撃も効果が薄かった為、小さいながらこの人型の固さは相当なモノなのだろう

俺「そうかそうか。それなら・・・」

俺「”尖牙”・・・・・!」 コオォォ……

俺の両拳を包む魔力の青い光が、より強く輝きを増す

人型ネウロイ(あの光は・・・!) ビシュゥン!

本能的に危険を察知した人型は、輝きを増した拳を構えて突っ込んでくる俺をビームで迎撃する。
俺はそれをほぼ直角に回避。一瞬でビームに対しほとんど垂直になり、即座に再加速。人型に再度肉迫して拳を振りかぶり、そして───

 バ キ ィ ! !

人型ネウロイ「――――――――!?」 パキッ……

先程までよりも盛大に人型はぶっ飛ばされる。そして殴られた箇所は大きくひび割れ、崩れて白い破片が散っていた

俺「どうした? ネウロイでも痛みは感じたりすんのかぁ?」

人型ネウロイ(装甲を抜けて来た・・・!?)


俺「テメェはスクラップ程度じゃ飽き足らねぇ……。跡形も残らねぇ程にしてやるよぉっ!!」 ギュオォッ!


テウルギストを噴射し、人型に殴りかかる。更に破壊力の増した拳で、その存在すら消し去るような勢いで、怒涛の如く拳を叩き込む。ひたすら殴りまくる

俺「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァッ!!!」 ドガァ!!

人型の体を殴り倒し、地上へと叩き落としながらその落下中さえも執拗に攻撃し、最後には地面に突っ込むようにぶっ飛ばした。

ドッゴォーン・・・・・・!

人型が激突した事により石畳が砕けてモクモクと土煙が上がり、その姿が見えなくなる

俺「やったか? ・・・いや───」

187 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 11:39:47.81 ID:M/ixyF+q0
しえんぬ

188 :試作な俺-21話 支援ありがとう:2011/05/11(水) 11:42:19.39 ID:Gg6QmikaO

ジャキン!

人型ネウロイ「――――――――――!!!」 ギュオッ!

俺「そんなワケねぇよなぁ!」 ジャキン!

土煙を吹き飛ばしつつ、人型が俺に急接近。右腕に格納していた剣を取り出して襲いかかる。
俺は即座にブレイドライフルを抜き、斬撃モードに切り替えて迎え撃った

   ガキィンッ!!!

剣と剣。力と力のぶつかり合い。金属同士のぶつかる音と共に、火花が飛び散る

人型ネウロイ《・・・素晴らしい》

俺「あ"?」

鍔競り合いの最中に人型ネウロイが発したのは、そんな理解に困る言葉だった

人型ネウロイ《その獣のような闘争心、戦闘能力・・・。今までの中でも一頭地を抜いている。素晴らしい、やはりキサマは素晴らしい…!》

俺「・・・何言ってんだテメエ。トンじまったのか?」

人型ネウロイ《いいや、我々は正常だ。この上ない程にな》

俺(”我々”ってコイツの一人称か? ややっこしいなオイ)

人型ネウロイ《キサマは最高だ。我々の目に狂いはなかった。ずっとキサマを見てきたのだからな》

俺「はっ、はあぁぁ?」

予想もしていなかった人型の言葉に若干動揺しながらも、更に腕に力を込めるようにして人型を弾き飛ばす。
鍔競り合いが解除され、距離の離れた両者は再び剣を構えて対峙する

俺「この変態ストーカー野郎が・・・! 何故俺を狙う?」

人型ネウロイ《わからないか? ”怒りし者”》

俺「またその呼び方か……、訳のわからない名前で呼びやがって。話が見えねぇな」

人型ネウロイ《そうだな・・・・・》


人型ネウロイ《キサマは、我が同胞の”歌”を聴いただろう?》


俺「・・・お生憎様だが、俺はテメエらの歌なんて聞いた事はねぇな。断末魔の叫びなら何度も聞いてるけどよ」


人型ネウロイ《いいや、確かに聴いた筈だ。日輪の輝きも届かない月明かりの下、白い海の上、キサマの2人の仲間と共にな》


俺(月明かり、白い海、2人の仲間・・・?)

俺「!(ハッ) まさか、あの時の・・・・・」



〔『ネウロイの歌・・・』〕

〔『歌、これが・・・か?』〕

〔『15000・・・、例の臆病ネウロイで間違い、無さそうだな・・・くっ』〕

〔『じゃあこの歌は、その臆病ネウロイが歌っているのカ?』〕



〔『〓 ―〓〓―・〓 〓〓=〓♪〓〓~〓〓=〓〓×〓〓<〓>〓 〓 〓〓〓 〓〓〓 ~〓―〓〓 〓〓 〓~♪』〕

〔『・・・ッ!! 頭に・・・響くんだよッ! ざわざわと・・・・・叫んでばかりでええええっ!!!』〕



俺「ラフレシアの歌か・・・!」 (※11話)

人型ネウロイ《その時に我々にも感じられたのだ。キサマの中の秘められた力が。究極とも言える圧倒的な力が》

俺(・・・覚醒状態だった頃の力の事か?)

人型ネウロイ《我々の同胞・・・、ある一個体はキサマの力を解析し、自らの力として利用しようとした》

人型ネウロイ《また別の一個体は、眠っているとは言え脅威的な力を持つキサマの事を危険視し、排除しようとした》



〔『嘘・・・・・直撃のはずよ!』〕

〔(バスターライフルに耐えた?・・・・いや違う。光が奴に吸い込まれていくのが見えた)〕

〔『 ━━━━━━ ━━━ ━━━━ ━━ ━━━━ ━━━━━━━━━━━』 ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・!!〕

〔『っ! まさか・・・バスターライフルのビームを吸収したとでもいうのか!?』〕



〔『角つきのネウロイ・・・、速さで俺と戦る気かァ!?』 ギュオッ!〕

〔『――――――――!!!』〕



俺「……なるほどな、全部繋がってたって事か」

俺(ラフレシアが歌で俺の力を感じ取り、パトゥーリアはそれを解析して利用した。(※12話)レグナントは危険視して叩き潰そうとした(※18話))


俺「・・・で、テメエは俺に何してくれるってんだ。トチ狂ってお友達にでもなりに来たのかい?」


人型ネウロイ《その通りだ》


俺「は……?」 キョトン


人型ネウロイ《我々の同志となれ、怒りし者》


皮肉で言った言葉に対する意外な返答に、思わず俺は面食らう

俺「・・・どういうつもりだテメエ」

人型ネウロイ《仲間になれと言っているんだ。キサマにはそう言う資格がある》

俺「資格?」

人型ネウロイ《同胞が歌でキサマの力を覗き見ていたその時、我々にも見えたのだ。キサマが心の奥底に押し殺しているモノがな》

俺「・・・・・・・」

人型ネウロイ《そんな感情を持っていながら、何故キサマは未だに人間と共に居る? 何故自分自身の事を誤魔化して、奴らと手を取り合って生きる?》

人型ネウロイ《そんな事をする必要はないだろう。我々と共に来て、その感情のままに全てを破壊し尽くしたいとは思わないのか》

俺「思わねぇな」

人型ネウロイ《・・・何故だ?》

俺「自分だけ不幸ぶるつもりはねぇよ。辛い事や悲しい事と一緒に生きているのは、誰だって同じ筈だ」

俺「確かに理不尽だと思う事はある。だが例え俺がどんな目に逢ってたとしても、それで無関係な人間を傷つけて良いって言う理屈にはならねぇだろうよ……!」

人型ネウロイ《感情を理性で抑え込むか……。人間のそういう所、我々には理解出来んな》

人型ネウロイ(ならば覗かせて貰うとしよう。キサマがその感情を持った原因を。それを抑え込んでいる理由を・・・!) ギュオォッ!

俺「!」


ガキィン!!


会話を中断し、突如人型が仕掛けた。俺は右腕の刀剣による一撃を、斬撃モードのブレイドライフルで受け止める

人型ネウロイ「――――――――――」 ブンッ、ブンッ

俺「ハッ!」 キィン! ガキィンッ!

即座に人型は追加攻撃。負けじと俺も反撃し、火花散らして丁々発止と斬り結ぶ

ピッ・・・

人型の刀剣が掠り、俺の頬に細い赤線を刻む

――――――――――――――――――――

人型ネウロイ《・・・なるほど、キサマの事情と過去は理解した》

俺「あ"あ"っ!?」

幾度となく激しく斬り合った後、再び人型が話しだす

人型ネウロイ《不幸だな、キサマは》

俺「俺が不幸だと・・・?」 ピタッ

人型ネウロイ《キサマは縛られた存在だ。自由を失った命など、何の意味も持たない》

俺「!  テメエ・・・、俺の記憶を!」

人型ネウロイ《人間とは残酷なモノだな。同族を改造して兵士にしてしまうとは・・・。いや、キサマの場合は消耗品か。哀れだな》

俺「ネウロイに同情なんかされたくねぇよ。テメェとは殺し合ってる方がよっぽどマシだね」


人型ネウロイ《だが、我々がキサマを自由にしてやろう》

俺「・・・は! テメエに助けなんざ頼んだ覚えはねぇよ」

人型ネウロイ《虚偽の勇気を口にするな。我々の同志となれ。そうすればずっとキサマを苦しめて来た呪縛を解き放ってやる》

俺「デタラメな事を……!」


人型ネウロイ《出来る。自らの意志で”生きる”自由も、選択するという自由も、使い切られる恐怖や起爆の恐怖に怯えないで済む自由も、全部キサマにくれてやる》


俺「!  ・・・自由になれるってのか」


人型ネウロイ《そうだ。自らの運命に抗いたいと言うのならば、我々と共に来い。繋がらない未来の為に戦う義理は無い筈だ》

人型ネウロイ《いいか、これが最後のチャンスだ。もう一度言うぞ》


人型ネウロイ《我々の同志となれ、人間》


俺「・・・・・・・」


196 :試作な俺-21話:2011/05/11(水) 12:12:12.68 ID:Gg6QmikaO

俺「・・・ふ、くくっ、ははは…………」


俺「あはっ、あっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!!」

突如俺は、狂ったように笑い始める

人型ネウロイ《・・・・・・・》

俺「はは、ははははは…………。遅え。遅すぎるんだよオマエ」

人型ネウロイ《遅い・・・?》

俺「せめて後五年・・・いや、三年早かったのなら、俺はオマエの誘いに乗って、やりたい放題に力を振るっていたんだろうな」

俺「……だけど、それはもう有り得ねぇ話だ」

人型ネウロイ《・・・何故》

俺「答えは簡単だ、俺はこの世界が好きになっちまったんだ。アイツらが必死に守ろうとしているこの世界がな」

俺「もう俺に…………この世界は壊せねぇよ」

人型ネウロイ《たったそれだけの理由で、自らの未来を捨てる気か?》


俺「ネウロイとしての未来なんざいらねぇ。だったら俺は、最後の最後まで走り抜けるだけだ」


俺「”怒りし者”でも、”プロト01”としてでもない……。ストライクウィッチーズの”俺中尉”としてな!」


197 :試作な俺-21話:2011/05/11(水) 12:17:56.43 ID:Gg6QmikaO

人型ネウロイ《そうか、勧誘失敗か・・・。残念だ》 ジャキン!

俺「大体、俺がテメェの仲間になる訳ねぇだろ」 ジャキン!

人型ネウロイ《敵になると言うのならば仕方ない》

俺「最初に言ったよな? 相手が誰だろうと関係ねぇって」


人型ネウロイ《我々の脅威となる者は─────》

俺「俺の大事なモンに手ェ出すのなら─────」


人型ネウロイ《排除する!》


俺「ぶち殺す!」


 ガ  キ  ィ  ン  ッ  !  !


両者が再び激突した。衝撃が走り、空が震える


人型ネウロイ《キサマは相当皮肉な運命を辿っているようだな! 我々には見えたぞ!》


俺「同情とかやめてくんない? ネウロイなんざに哀れまれるとか死にたくなるね!」

198 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/11(水) 12:19:35.94 ID:aoCLmeoG0
支援

199 :試作な俺-21話 支援感謝です:2011/05/11(水) 12:23:09.14 ID:Gg6QmikaO

人型ネウロイ《そうではない。キサマ自身も忘れてしまっている事だ》

俺「! 俺が覚えて無い記憶まで見えたってのか・・・」

人型ネウロイ《教えてやろうか? 実は過去のキサマは───》

俺「聞かねぇよ!」 ズガァッ!

人型ネウロイ《くっ・・・そうか!》


ローマの街。そのすぐ直上で、俺と人型は死闘を繰り広げる。
ふと眼下の公園に目を向けると、こちらを見上げるウィッチAと、その横で未だに気を失っているバルクホルンが見えた


(トゥルーデ……)


脳裏に浮かぶは彼女の笑顔。思い返すのは彼女の温もり


(そうだ。もう……何もいらない)


耳に残るのは彼女の声。思い出すのは彼女の優しさ


(過去も未来も必要ない)


思い出すのは彼女と共有した時間。とても大切な思い出たち


(ただ今は・・・1人の為に!!)


唯一残された記憶を支えにして俺は今、眼前の闇に挑むのだった


200 :試作な俺-21話:2011/05/11(水) 12:29:02.32 ID:Gg6QmikaO

人型はビームとクローと刀剣。俺はブレイドライフルの射撃と斬撃を使い分け、互いを滅しようと猛攻撃を仕掛ける。
ローマの街に、不気味な金属の激突音が鳴り響く

ガキン! ガキィンッ!

人型ネウロイ《キサマは判断を誤ったな。我々は救いの手を差し伸べると同時に、キサマに復讐の機会を与えたというのに》

人型ネウロイ《それをキサマは・・・自らかなぐり捨てた!》

ズガァッ!

俺「いらねえ。必要ねぇ。そんな理屈はどうだっていいんだよ……!」

俺「テメェはやっちゃいけない事をやった、だからぶっ殺す。それだけだ!」

ズガァッ!

人型ネウロイ《『やっちゃいけない事』・・・それは、あの女の事か?》

俺「……」 ピクッ

人型ネウロイ(フン、図星か……)

人型ネウロイ(こういう直情型の人間は、少し揺すってやれば簡単に隙を見せる……!)

人型ネウロイ《見物だったぞ? ちょっと他の人間を攻撃してやったら、世界第二位とあろうものが『やめてくれ』と涙を流しながら、この我々に懇願したんだ》

俺「・・・・・・・」

人型ネウロイ《何も出来ずに大事な物を壊され心を折られていく絶望の表情……最高だった。だがそれも奴自身の無力が招いた事。弱いというのは罪なものだな》

俺「・・・・・・・」

人型ネウロイ《一気に殺したりせず、じわじわと肉体と精神の両方を痛めつける……。我ながら酷い事をしたものだ》

人型ネウロイ《いっそひと思いに殺してやれば良かったんだ。
        ・・・そう例えば誰かさんの”オトモダチ”のように、『 左 半 身 を 消 し 飛 ば す 』とかしてな!》

俺「……」 ピクッ

人型ネウロイ《死んでしまえば醜態を晒さずに済む。同列にただの肉片になってしまうんだ。”世界第二位”だろうと、”見習いウィッチ”だろうとな》


人型ネウロイ《なぁ、そうは思わないか…………? 『 ゼロ 』》


『記憶を読み取る事が出来る』。それはこのように、他人に触れて欲しくないトラウマや心の領域にも、易々と侵入を許してしまう事であった

俺「・・・おい。さっきからソレは挑発しているつもりか?」

人型ネウロイ《おっと、流石にこんなのは安過ぎるか》

人型ネウロイ(いかん、挑発が露骨過ぎだったか……)


俺「いいや……そうでもねぇよ…………」 ギュイーン・・・・・


俺「効果は抜群だクソ野郎おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉっっ!!!!!」 ギュオッッ!!!


人型ネウロイ(! 速い!?)


 ズ ガ ァ ッ ! !


人型ネウロイ《・・・ちぃ!》

人型ネウロイ「―――――――!」 ブンッ!

俺「せやぁ!!」 サッ、ブンッ!

ズガァッ!

人型ネウロイ「―――――――!」 ブンッ!

俺「はン!」 サッ

俺「うらぁ!!」 ブンッ!

ズガァ!!

人型ネウロイ《キサマ・・・!》

俺はブレイドライフルの斬撃モードで、執拗に何度も何度も斬りつける。
人型もやられっぱなしでは無くクローで反撃するが、まるで当たらない。
航空機と言う枠から外れた、テウルギストの異常にハイスペックな機動力・運動性能で全て回避し、一方的に猛攻撃。人型が斬られる度に光る破片が飛び散る

人型ネウロイ(馬鹿な・・・。この男、隙を見せるどころか益々動きが正確になっている。怒りが本来の力を凌駕させているだと・・・?)

人型ネウロイ(こいつに挑発は逆効果だったか・・・!)

俺「欠片も残さねえぇっ!!」 ブンッ!

ズガァッ!!

人型ネウロイ(調子に乗って・・・!)

再度人型に刃が直撃し、装甲を抉り破片を飛び散らせる

しかし───


ブレイドライフル「」 ビキッ、バキイィッ…………


俺「! ブレイドライフルが……」

人型ネウロイ《はは、ははははは!》

威力を上げるのに魔法力を注ぎ込み過ぎてしまった為、耐久力を超えたブレイドライフルは、ボロボロになって朽ち果ててしまった

人型ネウロイ(勝った・・・! あの背中の大型ライフルは・・・バスターライフルは、とてもこんな街中で撃てるような代物ではない)

人型ネウロイ(つまりコイツは、攻撃の手段を無くした事になる。我々の勝ちだ!)

俺「流石にこの大きさに、”尖牙”はやりすぎだったか…………」

俺(ごめんな・・・)


《ったく、何やってんだよ》


俺「! てめえ……」


その時、俺の頭の中に声が響く。だがそれは、目の前で勝ち誇る人型の声ではなかった
最終更新:2013年01月29日 15:27