『一つの想い』 その2







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12 :試作な俺-29話 では行きます:2012/06/06(水) 20:05:07.17 ID:x60puafj0

<アドリア海>


オペレーション・『アポロ』


ヴェネツィア上空より南下してきた、ネウロイの巣に対する迎撃作戦

作戦概要は、攻撃艦『ヘクトル』によるネウロイの巣への直接攻撃。しかし、その詳細は何故かウィッチーズには明かされていない

そしてストライクウィッチーズの任務は攻撃準備が完了するまで、護衛艦隊と共にネウロイから何としてもヘクトルを守り抜くこと

今、戦いが始まろうとしていた


<護衛艦隊旗艦『大和』>

研究者B「随分と早い再会だったな」

助手「そうですね。私もそう思います」

研究者B「しかし、いくら人員が不足しているからと言って、俺みたいな前科持ちまで呼び寄せるとは。本職は技術者じゃなくて研究者なんだがな」

助手「今回はそうも言っていられませんよ。……そう言えば、Aさんは一緒じゃないんですね」

研究者B「アイツは向こうに置いてきた。あの体じゃあ、こういう現場は無理だ」

助手「そうなんですか……。さて、それじゃあ早速仕事に取りかかりましょうか」

研究者B「ああ」


13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/06(水) 20:05:39.41 ID:gCEiySU20
お、支援

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/06(水) 20:06:40.94 ID:ifEJNGDh0
試作さん支援

15 :試作な俺-29話 支援ありがとうございます:2012/06/06(水) 20:11:11.51 ID:x60puafj0

<護衛艦隊・上空>


ペリーヌ「あれが、ヘクトル……」

宮藤「大きいですよね。隣の大和ほどじゃないけど」

坂本「あれが本作戦の要だ。しっかりマークしておけよ」

エイラ「でもあの船、どこも特別って感じがしてないゾ」

サーニャ「うん、とりわけ凄そうな所は無さそう」

シャーリー「あの船が作戦のキーなんだろ?一体どうするつもりなんだか」

ルッキーニ「ガシャガシャン!ってロボットになる!」

エーリカ「周りの船と合体して、超巨大戦艦になるとか」

リーネ「いっそのこと、船が空を飛ぶ……?」

俺「いやいやねーよ。活動写真じゃないんだから」

バルクホルン「空を飛ぶ船と戦ったことはあったな。……ネウロイ化したものだったが」

ミーナ「そろそろ攻撃開始よ。全機、雑談をやめて準備して」

ウィッチーズ『了解!』

俺「よし……行くぜ!」


16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/06(水) 20:14:22.86 ID:FnotIEyX0
支援


17 :試作な俺-29話 支援感謝です:2012/06/06(水) 20:17:23.31 ID:x60puafj0

<ヘクトル・艦橋>


艦長(第501統合戦闘航空団……。こうして力を借りるのは、あの青い光に助けられて以来か)

兵士1「敵ネウロイ群、前方に展開。迎撃開始地点まで、後700」

兵士2「巣は護衛の後方、一定速度のままです。今の所、大きな動きはみられません」

兵士3「護衛のネウロイおよそ100~120機。その大半は小型機と思われます」

艦長(こちらの予測を更に下回っている……。戦力を温存しているのか、それともこれが奴らの限界なのか)

中将「気負うなハインリヒ中佐。あなたはこのヘクトルを守ることを考えればいい。露払いはウィッチと、護衛艦隊旗艦大和の杉田艦長たちに任せればいいさ」

艦長「……了解しました」

中将「そう……それでいい。軍人は任務に忠実でなくてはな。さて、こちらの準備はどうだ」

研究員「オールクリア。弾薬、変換炉、正常に稼動中」

中将「よろしい。そのまま続行させよ」

艦長(この男……一体何を企んでいるんだ。自ら前線に赴き、艦を預かる私に対しても不透明な所が多い。”あの兵器”についてもだ。まさか、件の空軍大将のように───)

艦長(……いや、言うまい。我々はただ、与えられた任務をこなすだけだ)

兵士「まもなくネウロイがラインを越えます!」

艦長「全艦攻撃開始!!」


18 :試作な俺-29話:2012/06/06(水) 20:23:25.45 ID:x60puafj0

<護衛艦隊旗艦大和・艦橋>

兵士「艦長!」

杉田「攻撃開始だ、撃て!!」

───


ズドォン!ズドォン!!


俺(お、心強いな。こっちも負けていられねぇ……!)

バルクホルン「俺、来るぞ!」

子機ネウロイたち「─────!」

俺「ぃよし、初めっから派手にぶっ放す! 32連───」 ボボボボボ・・・

俺「ヒステリック・ボム!」 ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!

ネウロイ「─────!」 ビシュゥン!

バルクホルン「っ!」 ズガガガガガガガ!

俺「突っ込むぞトゥルーデ!」

バルクホルン「ああ!」


19 :試作な俺-29話:2012/06/06(水) 20:29:43.79 ID:x60puafj0

坂本「やるぞペリーヌ。狙いは正面の大型だ!」

ペリーヌ「了解です!」

大型ネウロイ「─────────!!」 ビシュゥン!ビシュゥン!

坂本「はぁぁぁぁぁぁ……!」 チャキッ

ペリーヌ「行きますわ。トネール!」 バチバチバチィ!

坂本(私の烈風斬に、ペリーヌの雷を乗せる……!)

坂本「烈・風・雷・斬ッ!!!」

バチバチィ!ザンッ!!!

大型ネウロイ「─────……」 パシュン

ペリーヌ(バッチリきまりましたわ!それはもう完璧なまでに!)

坂本「気を抜くなペリーヌ!次が来るぞ」

ペリーヌ「は、はい!」


ミーナ「ネウロイの動きが変わったわ。どうやらあの艦が普通じゃないと気付いたみたい。各機はヘクトルに敵を近づけないで」

エーリカ「とりゃぁぁぁシュトゥルムー!!」 ギュィーン!


20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/06(水) 20:31:56.74 ID:5AFSF3kx0
支援

21 :試作な俺-29話 支援ありがとうございます:2012/06/06(水) 20:35:50.16 ID:x60puafj0

シャーリー「出し惜しみは無しだ!ぶっ飛ばして行くぞルッキーニ!」

ルッキーニ「うりゃぁーーー!」


エイラ「サーニャ、後ろダ!」 ズガガガガガガガ!

サーニャ「ありがとう、エイラ」


宮藤「行くよ!リーネちゃん!」

リーネ「うんっ!」



<ヘクトル艦橋>


中将「魔女ども……よくやる」

研究員「閣下。全ての準備が整いました。いつでも発射可能です」

中将「ハッチを開かせろ!リフト上昇!」

艦長「デッキ全体のハッチ開放!リフト上昇!」


ガコン! ゴウン・ゴウン・ゴウン・ゴウン…………


22 :試作な俺-29話:2012/06/06(水) 20:42:05.82 ID:x60puafj0

───

俺「っ! あれは・・・」

バルクホルン「どうした俺────なっ?ヘクトルが・・・」


ヘクトルの甲板が開き、船内より何かがゆっくりと顔を出していく

それは、円錐に近い形をした奇妙な兵器のような物。艦の長さと比べることで、かなりの大きさだと伺える


バルクホルン「何が出てきた。何なんだあれは? まるで、アンテナのように見えるが」

俺「いや……違う。あれは、バスターライフルと同じ・・・」



助手「Bさん。あれって、もっ、もしかしなくても……」

研究者B「……ああ。あの特徴的な構造や外部パイプラインは間違いない。あれは、バスターライフルと同じ魔導変換兵器だ」

助手「そんなぁ……!兵器データも実験データも、全ての資料はあの日に廃棄した筈なのに」

研究者B「恐らくアルタネィティブの所からデータを横流ししてもらったか、もしくはあれごと盗みどっていたんだろうよ」

研究者B「あそこの艦橋でふんぞり返っている中将様がな・・・くそ!」 ギリッ

助手「まだ、あんなものが残されていたなんて」

───


23 :試作な俺-29話:2012/06/06(水) 20:48:07.84 ID:x60puafj0

宮藤「あれが、決戦兵器……」

シャーリー「オイオイ大丈夫なのかよあれ!?(色んな意味で!)」

俺(……何だ、この奇妙な感覚は。あれを見ていると冷静でいられない)

俺(くそ!なんだってんだよこの不愉快さは……!)

通信『戦闘中の機は速やかに”魔導砲”の射線上より退避せよ。繰り返す、射線上より退避せよ』

ミーナ「全機、急いでアンテナの正面から離れて!言う通りに離脱を」

エイラ「な、なんなんだよ」

サーニャ「…………」

───

「戦闘中の友軍、退避完了しました。ネウロイがこちらに接近して来ます」

「エネルギー充填率100%。射線上に味方機ありません」

中将「トリガーを回せ」

部下「……どうぞ」 スッ


中将「ふっ……思い知るがいいネウロイ共。この一撃こそ、貴様らを裁く断罪の光だ。もう好きにはさせない」


中将「死を以て、自らの行いの報いを受けるがいい。・・・魔導砲発射!!!」 ガチャッ!!


24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/06(水) 20:50:28.25 ID:5AFSF3kx0
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25 :試作な俺-29話 支援多謝です:2012/06/06(水) 20:54:08.91 ID:x60puafj0

俺「っ! やりやがった……!」



ギュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォッ!!!




ルッキーニ「うじゅあー!何あれ!」

シャーリー「すっげぇ……。コイツはバスターライフル…いや、もっと上か」

エーリカ「見て。ネウロイがビームに飲み込まれていくよ」

リーネ「確かに凄いですけど、でも……」

宮藤「うん。何かちょっと……不気味だよ」

ペリーヌ「あのビームの色、まるで血の色ですわ」

坂本(……気に入らんな)


アンテナより放たれた鮮血のように赤い特大出力ビームは、大・中・小サイズに関係なく、全ての障害となるネウロイを飲み込み跡形もなく消滅させる。
何者にもその進行を止めることはできず、ビームは戦場の真ん中を駆け抜け、目標であるネウロイの巣へと一直線に向かって行く


そして、そのままネウロイの巣に直撃した


杉田「やったか……!?」


26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/06(水) 20:54:12.12 ID:tCxPOfbl0
波動h(
支援支援


27 :試作な俺-29話 支援感謝です:2012/06/06(水) 21:00:13.51 ID:x60puafj0

着弾の衝撃により周りで渦巻いていた瘴気は消し飛ばされ、巣全体が光に包まれた。
けたたましい轟音と激しく眩い閃光。著しいエネルギーの奔流が、そこにある全てを消滅させるべく渦巻く


バルクホルン「終わったのか?これで……」

俺「……いや、気をつけろトゥルーデ。多分まだ───」


中将「こんなものか……。如何にネウロイの巣と言えども、この光には耐えられない。終わる時は造作もないものだ」

中将「見よ!これが我が魔導砲の力だ!これがあれば、カールスラントだろうとオラーシャだろうとアフリカの巣だろうと敵ではない!」

中将(もはやネウロイなど敵ではない。そして奴らを駆逐したその後、この力さえあれば我が国は……いや私は世界を───)

兵士「着弾点にネウロイの反応、上昇していきます!こ、これは……!」

中将「なにぃ!?」 ガバッ

艦長「確認しろ!」

程なくして巣を包んでいた光が消え、視界がクリアになり青空が広がる。するとそこには……


攻撃を受ける前と何一つ変わっていない、無傷の巣の姿があった


兵士「ネウロイの巣、健在!何らかのバリアを発生させた模様!」

中将「ば、馬鹿な……馬鹿な!!こんなことがあってたまるか!」


28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/06(水) 21:02:37.40 ID:gCEiySU20
しえん


29 :試作な俺-29話 支援ありがとうございます:2012/06/06(水) 21:06:13.13 ID:x60puafj0

ルッキーニ「ぜ、全然効いてないよぉ!」

坂本「子機と瘴気を消し飛ばしただけか。しかも子機はすぐに再生する」

エイラ「どうするんだよ!あれが効かないなら、どうしようも……!」

俺「…………」

サーニャ「(キュィーン)…護衛のネウロイが再出撃して来ました。こっちに向かってきます」

ミーナ「とにかく艦隊をやらせるわけにはいかないわ。各機は迎撃を!」

バルクホルン「やるしかないか……。行くぞ、俺」

俺「あ、ああ。了か───」

 ズ キ ッ !

俺「いだっ!?」

突如として首の後ろに激痛が走り、思わず俺は声を洩らす

バルクホルン「どうした?」

俺「い、いや、大丈夫だ」 ズキズキ


俺(イテテ……何で今更ここが痛くなるんだ? ここには確か、インプラントが埋まっていたはず)

俺(だけど俺の中のアイツは……ネウロイは、もう眠りについたんだ。なのに何故、今になって痛む……?)


30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/06(水) 21:07:02.71 ID:ifEJNGDh0
支援


31 :試作な俺-29話 支援ありがとうございます:2012/06/06(水) 21:12:34.81 ID:x60puafj0

俺(そう言えば、前にもこんな痛みを感じたことがある。確かあれは、エイラたちとの夜間哨戒時に臆病ネウロイの歌を聴いたときだ)

俺(ネウロイとの共鳴……それが齎した痛み。待て、それならこの痛みは、あの巣と共鳴しているということか?)

俺(しかも俺の中で停止しているコアにまで伝わるとても強い刺激。つまり、それが意味することは───)


<ヘクトル艦橋>

兵士「子機ネウロイが接近してきます!」

艦長「迎撃せよ!」

ズドォン!ズドォン!

艦長(くっ……こうなってしまった以上、もう撤退するしかないのか。しかし、ここで我々が退けばロマーニャは……)

中将「魔導砲第二射を急げ!目標はネウロイ群だ」

艦長「っ! 閣下……!?」

中将「あの忌々しい鉄屑を、1機残らず叩き落とすんだ!奴らを呼び戻して道を開かせろ!」

艦長「無茶です!無効化されたばかりではありませんか」

中将「貴様は黙れ!発射しろ!」

研究員「し、しかしこんな間隔で連射などしてこれ以上の負荷を掛ければ、彼女たちの命が……」

中将「”弾薬”の代わりなど!探せば幾らでも用意できる!ネウロイさえ倒せればな!」


32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/06(水) 21:13:24.04 ID:FnotIEyX0
支援


33 :試作な俺-29話 :2012/06/06(水) 21:18:45.96 ID:x60puafj0

艦長「彼女たちの命……?弾薬……?どういうことですか中将閣下」

艦長「まさかこの兵器は、人間の生命を放っているとでも言うのですか?」

中将「……貴様には関係のないことだ」

艦長「やはりそうか……そうなんだな!くっ、こんな兵器だと分かっていれば、協力などしなかった!」

中将「なんだと・・・!」

艦長「断じて許されるべきではない。このような兵器の存在は!こんなものは、この世界に在ってはならないものだ!存在自体が罪だ!」

中将「理想めいた妄言を!貴様の許しなど求めてはいない!いいから撃てと!!」 チャキッ

艦長「・・・っ! 船を乗っ取るおつもりですか」

中将「佐官風情が私に口出しするな!貴様らは命令に忠実でさえあればいいのだ!撃て!撃つんだ!」

艦長「錯乱なされたか!」

中将「なっ!?貴様───」

『ヘクトル及び護衛艦隊、全部隊に告ぐ!聞こえるか!こちら俺中尉』

中将「なっ、なんだ・・・!?」

艦長(通信?)

俺『時間がない!全部隊は直ちに回避運動をとれ!密集しているとやられるぞ!』


34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/06(水) 21:20:45.41 ID:UBK//W5O0
おかえりー支援

35 :試作な俺-29話 支援多謝です :2012/06/06(水) 21:24:49.75 ID:x60puafj0

艦長「なに・・・!?」

俺『来るぞ!攻撃が来る!奴からの攻撃が・・・!』

俺(この痛みは……警告。しかも、眠っている筈のコアにまで響くような激痛)

俺(つまりそれは、それ程までに奴の奮う力が強大だということ……!)

兵士「か、艦長!ネウロイの巣が、形を変えて行きます!」

艦長「! あれは……っ!」


ガ……グ……グ……ゴ……


ミーナ「俺さん。さっきの通信は一体……」

俺「気をつけてくれ中佐。奴が動く……!」

エイラ「オ、オイ!ネウロイの巣が……!」

ウィッチーズ「!」


いち早く異変を察知したエイラに続き、各員も変化を確認する

ネウロイの巣が、形を変えて行く

超巨大な球体だった巣は見る見る凝縮されて別の形状へと変わって行き……
最終的には、一隻の巨大な船へと変貌した


36 :試作な俺-29話:2012/06/06(水) 21:30:48.74 ID:x60puafj0

バルクホルン「あれは……!?」

俺「……箱舟だ、奴らにとっての。こっちからしたらとんだ災厄だけど」

坂本「しかし似ている。天城……いや、我々人類の扱う戦艦に」


ヘクトルや大和よりも一回り大きく、空をも飛ぶ黒きマザーシップ。それが姿を変えた今のネウロイの巣であった

マザー・ネウロイ(母艦型ネウロイ)「」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

艦長「! 全艦回避運動!!」

俺「来るぞ!」


マザー・ネウロイ「━━━━━━━━━━」


ズアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァ!!!



船体の先が丸ごと開き巨大な砲へと変形。そこから大出力のビームが発射され、ヘクトルと護衛艦隊を襲った


<大和艦橋>

杉田「被害状況を知らせ!」

兵士「四番五番艦轟沈!七番艦中破、航行不能!」


37 :試作な俺-29話:2012/06/06(水) 21:36:54.36 ID:x60puafj0

兵士「本艦も被害あり。機関部付近で火災が発生しております!」

杉田「急ぎ消火にあたらせろ!」

兵士「艦長!ヘクトルが!」

杉田「!」


<ヘクトル艦橋>

兵士「艦長!か、舵が利きません!」

兵士「船内複数箇所で火災発生!消火装置が機能しません!」

兵士「船底部に爆発、浸水しています!」

艦長「最早これまでか……総員退艦!遺憾ながら船を放棄する!」

兵士「総員退艦!繰り返す、総員退艦だ!」

兵士「くそっ!脱出するしかないのか……!」

艦長「中将殿も急ぎ退艦を。この船は沈みつつあります」

中将「ふざけるな!私は絶対に認めんぞ!」

艦長「ここで戦死されたいので?」

中将「ぐっ……先ほど私が命じた時点で第二射を撃っていれば、こんなことにはならなかった!貴様の判断ミスがこの事態を招いた!」


38 :試作な俺-29話:2012/06/06(水) 21:40:28.05 ID:x60puafj0

艦長「…………」

中将「覚えておくのだなハインリヒ中佐!私からすれば貴様の首など───」

ドガァァァンッ!

艦長「くっ!」

中将「ぐぼっ!?」 ドサッ

兵士「こ、こんな所でも爆発が……」

艦長「……中将殿をお連れしろ!それと少しでも余裕のある者は、魔導砲を確認せよ。生存者が捕らわれている可能性がある」

艦長「死にたくない者は早く脱出しろ!総員退艦だ、急げ!」


─────

坂本「ヘクトルが、沈んで行く・・・」

エイラ「ど、どうするんだ?あの兵器も結局通用しなかったし……」

ペリーヌ「流石に私たちだけで、何の策も無しにアレとやり合うのは無謀ですわ」

俺「いや……まだだ」

宮藤「俺さん?」

俺「まだ・・・手はある!」


603 :試作な俺-29話 では行きます。>>38からの続きです:2012/06/08(金) 20:08:21.26 ID:/0JqswMZ0

───

坂本「バスターライフルで・・・?」

俺「ああ。あの程度の大きさなら、バーストショットで何とかできる」

ペリーヌ「だけど、あなたはもうあの武器は……」

俺「分かっている。だから墜落するくらいの気でやるさ。俺の全魔法力で、奴を倒す」

俺「……ただ、それを為すには1つほど困難な障害がある」

バルクホルン「あのバリアだな?」

俺「ああ」 コクッ

サーニャ「ネウロイの巣……母艦型は現在もなお、あの艦体全体をバリアで包み込んでいます。球体状に展開中です」

エーリカ「あのアンテナのビームもあれに無効化されたんだぞ。どうするの?」

俺「なら単純だ。バリアの内側から撃てばいい。わざわざあんな物を張ってまで魔導砲を防いだってことは……」

宮藤「逆に言えば、当たれば向こうもただでは済まないってことだよね」

俺「奴のバリアは対魔導変換兵器、つまりビーム攻撃に対するバリアだから突破自体は不可能ではない。ビームなら無効化されるが、俺たちなら通り抜けれる筈だ」

俺「何とか奴の懐に潜り込み、一点集中攻撃でバリアを突破。至近距離から奴の急所に一発ぶち込み、再生される前に片をつける。以上が作戦内容だ」

ウィッチーズ「…………」


607 :試作な俺-29話 支援感謝です:2012/06/08(金) 20:14:21.17 ID:/0JqswMZ0

俺「……成功する確立は低いかもしれない。けど、始める前から諦めたくはない」

俺「ここで逃げたって希望は見えて来ないだろう。だから、俺は……」

バルクホルン「俺、私も行くぞ」

俺「ああ、行こう」

バルクホルン「お前の戦いは私の戦いでもある。隣に立つと決めたからな」

俺「ははっ、分かっているさ。頼りにしてるよ、トゥルーデ」

ミーナ「なら、決まったわね。2人になんてさせないわ」

エーリカ「ここまで来て撤退だなんて、後味悪いもんね」

ルッキーニ「ロマーニャはあたしが……あたしたちが守るんだから。今度だって、絶対に……!」

シャーリー「戦えるのに逃げるなんて真っ平ごめんだ。あたしはまだ弾を撃ち尽くしちゃいないんだ」

坂本「これで引退だなんてしたら寝覚めが悪い。最後まで足掻かせてもらうとするさ」

俺「みんな……ありがとう」

エイラ「礼なんて言うなっテ」

ペリーヌ「私たちは、仲間ですもの」

サーニャ「一緒に行こう?俺さん」


608 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/08(金) 20:16:31.40 ID:ybCvkxr70
支援


609 :試作な俺-29話 支援ありがとうございます:2012/06/08(金) 20:20:39.88 ID:/0JqswMZ0

リーネ「大丈夫。絶対に勝てますよ!だって……」

宮藤「ウィッチに不可能はない!…だからね♪」

俺「ああ!……よし助手、バスターライフルを使う!整備できているよな?」

助手『勿論じゃないですか!もう準備も完了して、万全の状態で今すぐそちらに渡せますよ』

俺「さっすが!」

助手『大体の話は通信で聞いていました。俺は一旦大和の方に!』

俺「了解した」 ビューン……


研究者B「カタパルト、行けるぞ」

助手「あの時みたいに、しっかりと受け止めて下さいね」

研究者B「……今だ!」

助手「バスターライフル射出!」 ガコン!


俺「っと(ガシッ!)、よっしゃあ!」 ジャキッ!

助手『行ってらっしゃい、俺』

俺「ああ……行ってきます」


610 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/08(金) 20:26:47.99 ID:GNgt5cVli
決戦近いのかな? しえーん


611 :試作な俺-29話:2012/06/08(金) 20:27:09.07 ID:/0JqswMZ0

ミーナ「いいのね?」

俺「いつでも行けるぞ、中佐」

『我々も居るぞ!!!』

ウィッチーズ「!」


杉田「ダメージの大きい艦は後ろに退がれ!各々の判断で撤退せよ!」

杉田「大和は前に出る。戦える者は続け!ウィッチたちを援護する!」


戦闘機パイロットa『援護する、ブラザー。ニーサンと嬢ちゃんたちをあそこへ送り届けるぞ!』

戦闘機パイロットb『後ろは任せろ!頼むぞストライクウィッチーズ!』



   『『『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!』』』



俺(すげぇー気迫……)

ミーナ「私たちは12人でストライクウィッチーズ……、全員の力を1つにします!」

ウィッチーズ『了解!』

ミーナ「全機、攻撃開始!!」
最終更新:2013年01月29日 15:41