『誕生日短編』
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911 :試作な俺‐誕生日短編 お姉ちゃんおめでとー!:2012/03/20(火) 01:38:11 ID:wPy25vTk
<某前線基地>
バルクホルン(俺とフラウ……こんな時間に呼び出すなんて一体何の用なんだ)
バルクホルン(ここ数日あの2人は何か様子がおかしい。ロマーニャでの戦いが終わってこの戦線に異動してからは、こんなことは無かったのに……)
バルクホルン(一体どうしたと言うんだ?)
───
テクテク
バルクホルン(この部屋か)
ガチャッ
バルクホルン「……? なぜこんな真っ暗───」
パン!パンパラパンッ!
バルクホルン「っ!何だ何だ!?」
「「「トゥルーデ、お誕生日おめでとうーーー!!」」」
バルクホルン「へっ……?」 キョトン
912 :試作な俺‐誕生日短編:2012/03/20(火) 01:40:37 ID:wPy25vTk
エーリカ「にゃははー、トゥルーデ驚いてる」
俺「ぃよっし!サプライズ成功だな」 グッ
ミーナ「トゥルーデ、頭がクラッカーの紙テープだらけよ」 フフッ
バルクホルン「ミ、ミーナ何故この基地に?今日来るなんて話、私は聞いていないぞ」
ミーナ「予定に少し余裕が出来たから寄らせてもらったのよ。勿論あなたには内緒でね。だって、今日は特別な日ですもの」 ニコッ
バルクホルン「特別な日……。っ!」
バルクホルン(そうか、今日は3月20日、私の誕生日だ。すっかり忘れていた……)
エーリカ「やっと思い出したんだねトゥルーデ」
俺「まぁでも、こっちも極力話題に出さないようにして、”思い出さないように”するのに一役買ったけどな」
エーリカ「でもこの分じゃ杞憂だったかも。トゥルーデ本当に驚いてたもん~♪」
バルクホルン「フラウ、俺…………。ははっ、一杯食わされたな」
俺「さぁさぁ、いつまでも戸口に立ってないで、中へ中へ!今日はトゥルーデが主役なんだからさっ」
バルクホルン「……ああ!」
913 :試作な俺‐誕生日短編:2012/03/20(火) 01:43:34 ID:wPy25vTk
<室内>
バルクホルン「おお……っ」
バルクホルン「ひょっとしてこの飾り付けも、この料理も……全部お前達が?」
ミーナ「そうらしいわよ? 私もここに来た時驚かされちゃったもの」
エーリカ「部屋の飾り付けは私がやったんだよ。綺麗でしょー」 フフン
バルクホルン「そうだな。しかし、よくもコレだけのものを準備出来たな……。今日は出撃もあったじゃないか」
俺「ああ、エーリカのゴミやm──……じゃなくて、エーリカの部屋に用意したグッズとかを隠して、この日に備えてたんだよな」
バルクホルン(最近の様子がおかしかったのはこの為だったのか……)
エーリカ「はいトゥルーデ。誕生日プレゼントっ。ちゃんと準備しておいたんだよ」 スッ
俺「俺はこれ。いつもありがとうトゥルーデ」 スッ
ミーナ「誕生日おめでとう、トゥルーデ」 スッ
バルクホルン「髪留めのリボンに写真立て……腕時計まで」
エーリカ「今のリボンってずっと前から使っているみたいだから、たまには違うのもね」
俺「前にみんなで撮った写真を入れる写真立てが欲しいって言ってたからさ、よかったら使ってくれ」
ミーナ「もっと華やかなものを用意したかったのけれど……。よかったら使ってちょうだいね」
バルクホルン「みんな……ありがとう。大切にさせてもらう」
914 :試作な俺‐誕生日短編:2012/03/20(火) 01:45:12 ID:wPy25vTk
ミーナ「……さて、残念だけれど、私はもう行かないと」
俺・エーリカ「「えっ!」」
バルクホルン「もう発ってしまうのか?」
俺「久しぶりに会ったのに……。もう少しゆっくりしていけないのか?」
エーリカ「うんうん」 コクッ
ミーナ「そうね。上層部に向かわないといけないの。ガランド少将を待たせるわけにはいかないわ」
俺「あの人が相手じゃ仕様がないか……。俺も世話になったし」
エーリカ「そうだねー……」
ミーナ「大丈夫よ、きっとすぐにまた会えるわ。それじゃあ、そろそろ……」
バルクホルン「ああ、今日はありがとう。ミーナ」
ガチャッ、キィッ……ガチャン
915 :試作な俺‐誕生日短編:2012/03/20(火) 01:47:53 ID:wPy25vTk
俺「……さてと!気を取り直して料理でも食べようぜ? せっかくのが冷めちゃうしさ」
エーリカ「うん!お腹空いちゃったよ~」
バルクホルン「そうだな。では、ありがたく戴こう」
3人「「「いただきます(ま~す♪)」」」
もぐもぐ……
俺「どう、トゥルーデ?」
バルクホルン「とても美味しい。しかも、こんなカールスラントの家庭料理を食べるのなんて久しぶりだ」
バルクホルン「それにしてもこのアイスバインはよく出来ているな。塩加減が絶妙だ」
俺「そっか。良かった」 ニコッ
バルクホルン「? ひょっとしてこの料理は、俺が……」
俺「ああ、料理は俺が担当なんだ。厨房のおっちゃんがカールスラント出身だったから、1から教えてもらったんだよね」
俺「本場の味を知っているトゥルーデに美味いって言ってもらえたってことは、どうやら上手く出来たってことかな?」
バルクホルン「ああ。自信を持っていいと思うぞ。とても美味い」
俺「ははっ、ありがと」
俺(でも本当は……) チラッ
エーリカ「♪」 モグモグ
俺(俺とエーリカの2人じゃ、俺が料理するしか選択肢がなかっただけ(※ダークマター的な意味で)なんだが、そこは黙っておくことにしよう)
916 :試作な俺‐誕生日短編:2012/03/20(火) 01:49:49 ID:wPy25vTk
─────
エーリカ「ちょっと酔っ払っちゃったかもぉ……」 グラグラ
俺「おいおい……」
バルクホルン「大丈夫か?まったく、はしゃいでワインを飲みすぎるからだ」
エーリカ「あうぅ~」 グラングラン
バルクホルン「顔が真っ赤じゃないか。体調管理も出来ないなんて、カールスラント軍人としてだらしがないぞ」
エーリカ「うぅ~んもうダメ。私、今日はもう部屋で休むねぇ……」 スタッ
俺「歩けるか?」
エーリカ「ん、大丈夫。それと俺……」
俺「ん?」
エーリカ「あとは頑張ってね♪」 ボソッ
俺「……!」
エーリカ「じゃ、おやすみぃ~~~……」 トテトテ
ガチャッ、キィッ……ガチャン!
俺(アイツ、俺に気をきかせて……?)
917 :試作な俺‐誕生日短編:2012/03/20(火) 01:54:27 ID:wPy25vTk
バルクホルン「まったくフラウときたら……。酔いつぶれるまで飲むなんてだらしない」
俺「ははは……そうか?」
バルクホルン「酒は飲んでも呑まれるな。カールスラント軍人足るもの、アルコールに体を支配されて緊急時に対応出来ないのでは、軍人の名折れだからな」
俺(じゃあもっさんとかはどうなのかな……) ワッショーイ
バルクホルン「そう言えば、俺は滅多に酔っ払わないんだな。一度も見たことがないぞ」
俺「まぁ、俺の場合は体質的にね」
バルクホルン「……影響が残っているのか?」
俺「いや大したモンじゃないけどさ、毒とかへの抵抗が極端に強くて、アルコールも……。だから酔おうとしても、ね」
バルクホルン「……そうだったのか。すまなかった」
俺「いや、別にそんな……。気にしてないし、いいって」
バルクホルン「…………」
俺「…………」
俺「って!やめようぜこんな話。それよりもほら、どうだった?料理。ケーキとかさ!」
バルクホルン「あ、ああ。ケーキまで作っていたのには驚いたぞ。美味しかった。でも一番はやはりアイスバインかな」
俺「ふーん」
バルクホルン「少しだけ……昔のことを思い出した。あれなら毎日食べてもいいな」
俺「おお、毎日……毎日っ?」
バルクホルン「へ?……あっ、いや、今のは……その」
918 :試作な俺‐誕生日短編:2012/03/20(火) 01:57:24 ID:wPy25vTk
俺「……俺は、いいぞ」
バルクホルン「え?」
俺「
ずっと一緒に居るって言ったからさ、トゥルーデさえよければ、俺は……」
バルクホルン「あ、うっ、そその…………」
俺「…………」
バルクホルン「わ私は……私も……だな。よ、よ…………」
バルクホルン「よ…………よろしく頼む///」 カァァ
俺「ああ」 ニッ
バルクホルン「す、少なくとも今はいいからな!戦いが終わってからだ。戦いが終わって、終わって……」
俺「一緒に暮らすようになってからか?」
バルクホルン「…………///」 コクリ
俺「りょーかい。……ところでトゥルーデ、顔、すっごーーーく赤くなってるな」 ハハッ
バルクホルン「へ?/////」
俺「うん、最近戦ってばかりで気が張りっぱなしだったし、その顔が見れただけでも誕生会やってよかったよ」
バルクホルン「そ、……そんなに赤いか?」
俺「ざっと通常の三倍くらい? いやぁ~眼福眼福」
バルクホルン「こ、これは少し酔いが回っただけで、別に深い意味はだな!///」
俺「へぇー。俺には分かんなーい」 ニヤニヤ
バルクホルン「っ~~~~~!///」
919 :試作な俺‐誕生日短編:2012/03/20(火) 01:59:48 ID:wPy25vTk
バルクホルン「……なら」
俺「なら?」
バルクホルン「お前にも直接教えてやるっ!///」
俺「え?どういう意味───(ガバッ!)
俺「んむっ……!?」
バルクホルン「んんっ……ふぁっ、ん……」 モゴモゴ
俺(ちょ、舌入って……)
モゴモゴモゴ……プハッ
バルクホルン「ほら……こんなに真っ赤になったじゃないか♪」
俺「……反則だろ///」
その後2人は、長い時間を一緒に過ごしましたとさ
おしまい
最終更新:2013年01月29日 15:45