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流星 4

俺「ス、ストライクウィッチーズだってー!?」 >>301-
作者: ID:r2gaA8obO
総レス数 XXX このページでのレス数 XX



301 名前:流星[] 投稿日:2010/11/15(月) 10:40:06.31 ID:DNGmJ7ah0
>>31から


………
……

エルマ「あれ? リュウセイ少尉、バケツなんて持ってどうしたんですか? 」

バカみたいに寒い中、水をバケツに汲みハンガーへ戻る際エルマが声をかけてきた。

俺「メンテ」

エルマ「メンテ? なんのです? 」

俺「箒」

エルマ「ああ! なるほど! 」

なるほど、ウルスラのまねをすると会話がさっさと終わるんだな。
めんどくさい時は真似させてもらおう。

303 名前:流星[sage] 投稿日:2010/11/15(月) 10:45:11.52 ID:DNGmJ7ah0
エルマ「あのー‥‥」

俺「ん?」

エルマ「見学させてもらっていいですか?」

俺「‥‥別にいいけど」

エルマ「ありがとうございます!」

エルマはそういうと俺の持っているバケツを持った。

俺「別にいいって」

エルマ「いえ、なにかお手伝いしたいと思って」

そういうと笑顔を向けてくるエルマ。
屈託の無い笑顔というのはこういうのを言うのだろうか。

304 名前:流星[sage] 投稿日:2010/11/15(月) 10:50:08.83 ID:DNGmJ7ah0
俺「まあ、いいけども‥‥」

とりとめもない会話をしながら格納庫まで来た。
今は特に誰もいない様だ。

魔術書を開き箒を呼び出す。

俺「おいで、アポロ」

箒"アポロブルーム"を取り出すと俺はまず柄を拭く。
そのためにまず、水の中に雑巾を突っ込む。

しびれるような痛みが手先を襲う。だがこれも相棒のためだ。

雑巾にたっぷりしみこんだ水を搾り出す。
十分に絞ったところで柄を掃除する。

傷付けない程度に力を込め、汚れた部分を重点的にこする。
とは言っても、ほぼ毎週のように掃除しているので、見てわかるような汚れはない。

もうずっと使ってるのでどこが汚れやすいかなどは目をつぶっててもわかる。

‥‥もう何年になるんだろうか。

306 名前:流星[sage] 投稿日:2010/11/15(月) 10:55:39.96 ID:DNGmJ7ah0
エルマ「ずいぶん年季の入ったほうきなんですね」

俺「‥‥ああ、俺もいつから使ってるのかわからない」

エルマ「そんな小さい頃からウィッチなんですか?」

俺「まあな」

嘘ではない。小さい頃からこの魔術書とは一緒なんだから。

話をしながら、なんども冷水の中に手を突っ込んでいたら両手が真っ赤になってしまった。
この色の度合い分、箒も綺麗になっているんだから安いものだ。

エルマ「あ、暖房いれておきましたよ」

みると、すぐそばにストーブが設置されている。

俺「気が利く奴は好きだ」

エルマ「えぇ!? い、いや、そんな、部隊内で恋愛なんて、あ、でも、あの二人だって‥‥」

途端に俺の手ほど真っ赤になるエルマ。こいつはどうも素直すぎる。

307 名前:流星 エルマさんのキャラが掴みきれてないです すみません[sage] 投稿日:2010/11/15(月) 10:59:09.19 ID:DNGmJ7ah0
俺「‥‥そういう意味じゃないぞ」

エルマ「あ! あははは、そうですよね‥‥す、すみません」

もし今、耳と尻尾が生えていればしゅんとしただろう。不覚にもかわいいと思った。

そもそもウィッチは魔法力の影響でかわいい、綺麗な子が多いと聞く。
事実今まで会ってきたウィッチは例外なくかわいい、もしくは綺麗な子ばかりだった。
無論この隊もそうであることに変わりない。

閑話休題。こういうイメージを欠かさないことが魔法をうまく使うコツなのだが。
妄想癖って事だよな‥‥。そんなことを思うと俺の耳と尻尾もしゅんとしそうだ。

設置されたストーブに手をかざし、温める。水に入れた時とは違う痛みが手を襲う。
だがこちらの痛みは先ほどとは違い、心地いい。ジリジリと暖まっていくにつれ手の色も変わっていく。

エルマ「そのペンダント、綺麗ですね」

エルマは俺の首から下がるペンダントを見てそういった。

俺「うん? ああ、そうか?」

エルマ「ええ、デザインが好みです」

俺「そうか」

エルマ「それは誰かからもらったんですか?」

‥‥まあ、話してもいいか。隠すことでもないし。

308 名前:流星 というか全員のキャラが掴みきれてないです すみません[sage] 投稿日:2010/11/15(月) 11:05:42.91 ID:DNGmJ7ah0
俺「これは、姉さんからもらったんだ」

エルマ「へー、お姉さんがいるんですね」

俺「いや、"いた"んだ」

首をかしげるエルマ。数秒考えやっとその言葉の意味に気づいたらしい。

エルマ「あ、あの、ごめんなさい」

俺「別に謝ることじゃない」

落ち込んだ顔をしたので、代わりに俺が作り笑いをしてやる。

俺「姉さんもウィッチだった。エースとは言わないけど、それなりに出来る人だって聞いたよ」

エルマ「もしかして、ネウロイに‥‥」

恐る恐るという感じにエルマは問う。
俺は無言でうなづいた。

311 名前:流星[sage] 投稿日:2010/11/15(月) 11:12:42.30 ID:DNGmJ7ah0
俺「オストマルクでな‥‥」

エルマは助けを乞うような、同情するような目でこちらをみている。
‥‥こうして不安にさせるのはよくないな。

俺「こいつは小さい頃に買ってもらったんだ。あなたを守ってくれますようにってな」

俺はネックレスを外し、エルマに差し出した。

エルマ「え?」

エルマはまさに鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしている。

俺「お前が持ってろ」

エルマ「な、何を言ってるんですか! お姉さんの形見なんじゃ!」

俺「俺にはコイツがいるから」

そう言うと俺は箒を指さした。

312 名前:流星[sage] 投稿日:2010/11/15(月) 11:15:28.74 ID:DNGmJ7ah0
エルマ「もしかしてこの箒も?」

俺「元は姉さんのものだ」

エルマ「そうなんですか‥‥で、でもでも! それとこれとは話は別です! 」

首が取れそうなほどブンブンと首を振るエルマ。

俺「おまえ見てて不安だからな。貸してやるよ」

エルマ「う‥‥痛いところを‥‥」

俺「おまえがもっと安心出来るぐらい強くなったら、返してくれれば良い」

エルマ「わ、わかりました‥‥」

まだ納得はしていないようだが、一応俺の願いを了承したらしい。

俺「せっかくだ、かけてやるよ」

そういうと立ち上がってエルマの近くへ行く。

313 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/15(月) 11:16:56.64 ID:RCnfn2nG0
ほう・・・
エルマさん√かい?

314 名前:流星 誰√かはお楽しみです[sage] 投稿日:2010/11/15(月) 11:20:08.89 ID:DNGmJ7ah0
エルマ「え、いやいや! 自分でつけられますって! 」

俺「人にやってもらったほうが楽だろ」

エルマ「ま、まあそうですけど‥‥」

俺「遠慮すんな」

すこし考えていたようだが、決心を固めたのか、エルマは目と口を一文字にして胸を張った。
こうして近くでみるとやはり可愛さが際立つ。雪のような白い肌が綺麗だ。

エルマ「ど、どうぞ! 」

何もそんなに硬くならなくても‥‥俺は苦笑しながら首に手を回す。

キャサリン「わお! お二人さんそういう関係ねー!!」

唐突に素っ頓狂な声が格納庫に響く。見ると入り口にキャサリンがいた。
目の前でカチコチになっていたエルマは、その声にびっくりして3cmほど飛び上がった。

315 名前:流星[sage] 投稿日:2010/11/15(月) 11:26:15.33 ID:DNGmJ7ah0
俺はため息を吐いた。ここに来てからというものため息が出ない日はない。

俺「エルマ、動くなよ」

エルマ「ででででも!」

俺「落ち着け」

ふたたびエルマの首に手を回しペンダントを付ける。

俺「俺を守れるぐらい、強くなれよ」

顔を離すとエルマは顔を真っ赤にしていた。

キャサリン「いったいいつからそういう関係ねー! 私でも全然わからなかったよー」

キャサリンはいつのまにか俺達の近くまで来てストーブに当たっている。
新しいおもちゃでも買ってもらった子供のように、その大きな瞳を輝かせながら嬉々としている。

俺「そりゃあわからないだろうな。最初からそういう関係じゃないんだから」

キャサリン「照れなくてもいいねー!だれにもいわないね!」

こいつは話を聞かない人種なのか? 一応俺と同じリベリオン出身のはずなのだが。

俺「おいエルマからも何か言ってやれよ。このままだと俺とお前恋人同士になるぞ」

エルマ「こ、こ、こいび‥‥///」

さっきの俺の手よりも真っ赤になっているエルマと、素晴らしい笑顔を浮かべるキャサリンを見て、今日何回目かのため息をついた。

316 名前:流星[sage] 投稿日:2010/11/15(月) 11:31:42.47 ID:DNGmJ7ah0
………
……

キャサリンのちょっかいをかわしながら、箒の手入れを終える。
エルマはいつの間にかどこかへ行ってしまっていた。

キャサリン「そうだリュウセイ。その魔法ってのはなんでもできるって聞いたね」

俺「誰に」

キャサリン「トモコとはなしてたねー!」

ああ‥‥あのときか。

俺「なんでもできるって言ったって、将来的にはだぞ」

キャサリン「ワープとかできる?」

俺「ワープ‥‥なににつかうんだ」

キャサリン「単純に便利と思ったねー!」

なるほど、武装を転移させたりすれば空中の補給とかもできるようになるかもしれない。
それどころかネウロイの体内に直接爆弾でもワープさせれば一撃で倒せたりするんじゃないか?

317 名前:流星[sage] 投稿日:2010/11/15(月) 11:35:12.46 ID:DNGmJ7ah0
俺「ふむ‥‥いままで考えたこともなかったから今すぐは使えないが、研究してみる価値はあるな」

キャサリン「もしできたら、わざわざ食堂に行かなくてもご飯食べれるねー!!」

俺「‥‥」

さすがというべきか。それとも俺がリベリオン人としては変な性格なんだろうか。

俺「まあちょっと研究してみる」

キャサリン「手伝うねー!」

俺「おまえに手伝えることなんか何も無いと思うぞ」

キャサリン「肩もみぐらいならできるね」

俺「いらん」

キャサリン「じゃああっちの世話でもするね」

あっちとはもちろん下のことだろう。

318 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/15(月) 11:37:18.29 ID:RCnfn2nG0
オヘアさんマジビッチwww

319 名前:流星[sage] 投稿日:2010/11/15(月) 11:41:18.73 ID:DNGmJ7ah0
俺「自分を売るようなこと言うなよ。お前は娼婦か」

キャサリン「リュウセイはやさしいねー。いや、キザったらしいね!」

俺「悪かったな」

捨て台詞を残すと箒をしまい、魔術書を抱え、俺は部屋に向かって歩き出した。

キャサリン「どこいくねー」

俺「集中したいから部屋に戻るんだよ。今ならだれもいないだろ」

がんばってねー、きたいしてるねーという声を背にうけながら俺はその場を後にした。

320 名前:流星 スーパー厨二タイム 矛盾点もいっぱい孕んでます[sage] 投稿日:2010/11/15(月) 11:45:36.24 ID:DNGmJ7ah0
………
……

案の定部屋には誰も居なかった。

自分のベッドに腰掛け、併設された机の引き出しからメモ帳を取り出し机の上に置く。
魔術書を適当にめくり、空間転移魔法に必要そうな魔法をメモする。

俺「分解、そして生成がいいのかな‥‥それとも移動させる魔法の応用か?」

独り言をつぶやきながらメモを増やしていく。
プランとしては3種類。

1.物質を限界まで分解し、それを少しずつ移動させ転移させる。
2.空間そのものを別次元とつなげ、そこを通すことにより転移を起こす。
3.直接3次元座標を書き換える。

このうち2番はあまり現実的ではない。別次元に送る魔法なんて思いつかないから。
3番も座標移動魔法という物があることは知っているし、試したこともあるが、
尋常でない魔法力を使用するうえに、『取り寄せる』事は不可能、さらに正確性も皆無なため却下。

俺「と、すると‥‥」

1.物質を限界まで分解し、それを少しずつ移動させ転移させる。

正直これも現実的ではない。移動させる魔法だけなら簡単な部類だが、問題は分解結合魔法。
分解させるためには、その物質の分子から理解しなければいけないし、
移動させて結合させるとなると、移動先で分子から組み立てるために、
どこにどんな分子を置くかまで考えなくてはならない。

322 名前:流星[sage] 投稿日:2010/11/15(月) 11:50:15.55 ID:DNGmJ7ah0
俺「うーん、これはちょっと無理かなあ‥‥」

魔法数だけなら少なそうだが、いかんせん分子を全て記憶となると、
爆弾や銃なんてもってのほかであり、せいぜいひとつの部品、弾あたりが限界だろう。

箒に関しては隠蔽魔法と物質透過魔法で持ち運んでいるに過ぎない。
物質透過魔法なんてこの箒や本ぐらい使い込んでないと出来やしない。
というか箒なら小さい頃からずっと研究してきているため転移もできなくないかも。

実際に戦闘中に使う魔法は火や氷、電気など自然現象で代用できるものばかり。
これらなら分子構造を理解する必要もないのだが‥‥

というのも、自然現象はいわゆる"火種"と"材料"さえ揃えば勝手に大きくなる。
燃えやすい空気の中に小さな火を送り込めば爆発する。そういう事だ。

俺「まあ、食べ物のひとつでもワープできるようにすれば何かの足しにはなるか‥‥」

俺はパンでももらいに行こうと食堂へ向かった。

323 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/15(月) 11:50:36.97 ID:84+G0Qzc0
オヘアがこんなにも日を浴びてるだと…?
平成2010年春は近いな!

324 名前:流星[sage] 投稿日:2010/11/15(月) 12:00:11.76 ID:DNGmJ7ah0
………
……

食堂へ行くと智子とハルカが紅茶を飲んでいた。
ハルカはこちらに気づくと笑顔で手を降っている。

俺はそれに手を上げて答えるとカウンターへ向かった。

パンが欲しい旨を伝えると、ロールパンを2個もらう。
持参した紙袋に詰めると、カップをひとつ手に取りハルカ達の席へと向かった。

ハルカ「おなかすいたんですか?」

智子「まあこの時間は小腹が空くわよね」

夕日も落ちてきて、光が銀化粧をオレンジ色に染め上げている時間だ。

俺「これは魔法の実験用だ」

ハルカ「合成でもするんですか? 多分大きなパンにしかなりませんよ?」

こいつは何を言っているんだろう。

325 名前:流星[sage] 投稿日:2010/11/15(月) 12:05:11.90 ID:DNGmJ7ah0
智子「どんな実験なの?」

俺「ワープ魔法ってやつ。空中で補給ができたら楽だと思わないか?」

智子はすこし考えた後納得したように笑顔を浮かべた。一方ハルカは眉間にシワを寄せなんともいえない顔をしている。
そんなハルカを無視して話を続ける。

俺「将来的には銃弾とかワープさせられれば弾切れのない銃とかもできるなー、
  とか思ってるんだが。まあこの例は現実的じゃないけど」

智子「でもネウロイの上に爆弾でもワープさせたら強そうね」

俺「ま、そういうこと。で、とりあえずは食料あたりで試してみようかなってワケ。
  あ、ハルカありがとう」

話してる間にハルカは理解することを諦め、俺の持ってきたカップに紅茶を淹れてくれた。

智子「なんだか難しそうね」

俺「実際難しいよ。というか実用レベルまで持ってくのに年単位の研究が必要かもしれない」

智子「年!? ちょっとちょっと冗談じゃないわよそれ」

俺「まあなぁ。他の魔法も並行して研究するだろうから、その副産物として何かヒントが得られることを祈るよ」

ハルカ「とりあえずなんかすごい魔法があって、それを覚えるのにスンゴイ時間がかかるってことですね?」

苦笑いを浮かべ、カップに新しい紅茶を注ぐ二人だった。

329 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/15(月) 12:17:02.82 ID:nOpOwI6DO
ビューリングさんが無事ならそれでいい




流星 5へつづく
最終更新:2013年01月30日 14:48