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流星Ⅱ 3

俺「ストライクウィッチーズね!」 >>76-
作者: ID:zhe7qJGw0
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76 名前:流星[sage] 投稿日:2010/11/27(土) 23:05:16.30 ID:uRxaYRG70
………
……

明朝、何もせず寝てしまった俺は朝っぱらからサウナに入っていた。

スオムスでは、シャワーや浴槽よりもサウナが一般的らしい。
こちらに来てから初めて知ったが、なかなかいいものである。

俺「‥‥汗かいた後にまた汗かくというのも変な話だがな」

エルマから聞いた話によるとサウナには妖精が住んでいるらしい。

俺が言うのもなんだが、お伽話じゃあるまいし‥‥
なんて考えると妖精さんに怒られちゃうのかな。

ハルカやビューリングが見た赤いリボンの子とかも、実は妖精の一種だったりして。
そうだとしたらロマンチック‥‥そうでもないか。

サウナに入るときは考え事もしないほうがいいそうだ。
こういう一人になれる場では考え事ばかりしてしまう俺には合わない場所なのかもしれない。

適当にボーッと汗を流し、サウナを出た。

77 名前:流星[sage] 投稿日:2010/11/27(土) 23:11:12.87 ID:uRxaYRG70
服を着て部屋に戻ろうとすると、曲がり角に見慣れたおかっぱ頭があった。

俺「おい」

ハルカ「ひゃああああ!?」

体を5cmほど浮き上がらせ、大声を上げるハルカ。
ズザザザっと壁まで後ずさり、そこでようやく声をかけたのが俺だということに気づいたらしい。

ハルカ「び、びっくりさせないでくださいよー!」

俺「それはこっちのセリフだろ‥‥声かけたぐらいであそこまでビビられちゃおちおち話しかけられねえよ」

ハルカは安堵の溜息を吐くとこちらに戻ってくる。

俺「何やってたんだよ」

ハルカ「いえね? 昨日の赤リボンがどうしても気になりまして‥‥」

俺「それで柄にもなく早起きか」

ハルカ「そゆことです」

俺「いまさら俺が言うのもなんだが、お前変わってるよな」

ハルカ「そうですかね? わたしなんかよりリュウセイさんやビューリングさんのほうがよっぽど変だと思いますけど」

俺「‥‥否定はしませんけど」

呆れたように肩を持ち上げた。

79 名前:流星[sage] 投稿日:2010/11/27(土) 23:15:59.03 ID:uRxaYRG70
俺「で? どうなんだ」

ハルカ「何がです?」

俺「張り込みの成果だよ」

相変わらず曲がり角から廊下を覗き込むハルカに、その横の壁に寄りかかりながら俺は問う。

ハルカ「いやー、まだ現れませんねえ」

俺「‥‥だいたい、ほんとにいたのかよ」

ハルカ「いますよー! この目でしっかり見たんですから」

俺「おまえ、眼が悪いとかいってなかったか?」

ハルカ「そ、それはほら、言葉の綾ですよ」

こちらを振り返り、赤面し言い訳を放っているおかっぱ。
こんなやつがベッドでは、ねぇ‥‥扶桑とは恐ろしい国だ。
まあここスオムスでも、もうひとつの部隊が酷い有様なのだが‥‥

俺「手がかりは赤いリボンだけなのか?」

ハルカ「えーっと‥‥なんかピンク色のふわふわのドレスで、スカートがブワーって!」

身振り手振りで説明しているがよくわからない。
ブワーあたりで大きく手を振り回したため、壁に手をぶつけている。痛そう。

俺「‥‥まあ派手な服装ってことはよくわかったよ」

81 名前:流星[sage] 投稿日:2010/11/27(土) 23:20:22.25 ID:uRxaYRG70
それから数十分張り込みを続けたが、一向に現れる様子もなく、俺達は部屋へと向かった。

昨晩はハルカによる襲撃もなかったためか、智子が元気そうな笑顔を向けてきた。

智子「おはよう!」

俺「はいおはよう」

ハルカ「おはようございます!」

負けず劣らずハルカも元気なあいさつを交わす。
その元気な声で起こされてしまったような、エルマとウルスラも眠い目をこすりながら体を起こした。

エルマ「おはようございます~」

ウルスラ「おはよう」

キャサリン「‥‥もう食べられないねー‥‥えへへー‥‥」

こいつはいつから大食いキャラになったんだ。

続々と起床する中、ビューリングの姿はなかった。
さっそく一人で何処かへタバコを吸いに行っているのだろう。

慣れたとは言え、着替え現場に一緒にいるのは悪いと思ったので、一足先に食堂へ向かうことにした。

82 名前:流星[sage] 投稿日:2010/11/27(土) 23:25:19.70 ID:uRxaYRG70
………
……ここらへんの向こうとの時間軸が曖昧なので各自脳内補完を。

食堂のいつもの席で新聞を広げながらみんなが来るのを待つ。
相変わらずカールスラント方面の記事がトップだ。

適当に流し読みしていると見慣れた名前を見つけ、目が止まった。

俺「ハルトマン?」

どうやら同じ性のウィッチがいるらしい。
その記事によると、JG52第7部隊の新人ウィッチ、
エーリカ・ハルトマン少尉とハンナ・ユスティーナ・マルセイユ少尉が、最近メキメキと撃墜数を増やしているらしい。

ふーむ、やはり最前線だけ合って優秀な新人ウィッチも多いんだなあ。
俺もこの部隊では新人中の新人だが‥‥腕では新人ではないと自負したい。

と、一番最初に現れたのはスオムスのハルトマンだった。

俺「はやかったな」

ウルスラ「まあ」

いつものように適当に座る。
そうだ、さっきのヤツのことも知っているのかもしれない、聞いてみよう。

83 名前:流星[sage] 投稿日:2010/11/27(土) 23:30:36.07 ID:uRxaYRG70
俺「なあ」

ウルスラ「なに」

俺「エーリカ・ハルトマンって知ってるか?」

その名前を聞いた瞬間、彼女の体が反応する。
そして、こちらの目を覗き込んできた。

ウルスラ「‥‥どこで?」

俺「あ、ああ、新聞に載ってたんだよ。優秀なウィッチだってな」

ウルスラ「‥‥」

彼女はうつむき、唇をキュッと噛み締める。

俺「‥‥姉妹なのか?」

その表情から自分の中である程度の予測を立てて質問する。
彼女は表情を崩さず、コクン、と頷いた。

84 名前:流星[sage] 投稿日:2010/11/27(土) 23:35:10.12 ID:uRxaYRG70
ウルスラ「エーリカ・ハルトマン。わたしの双子の姉」

彼女は下を向いたまましゃべりだした。

ウルスラ「明るくて、楽しそうで、腕も確か」

俺「‥‥」

ウルスラ「わたしに無い物をいっぱい持ってる人」

俺「無いものって‥‥」

ウルスラ「‥‥事実」

俺「‥‥悔しいのか」

彼女は表情を変えない。

87 名前:流星[sage] 投稿日:2010/11/27(土) 23:40:31.49 ID:uRxaYRG70
俺「双子ってよく比べられるって聞くからな」

ウルスラ「‥‥」

容姿が瓜二つということもあるのか、双子は同じ能力を持っていると思われることが多いらしい。

俺「‥‥姉さんも同じこと思ってるかもな」

その言葉を聴き、こちらに顔を向けるウルスラ。

ウルスラ「どういう」

俺「お前の言葉を聞く限り、ウルスラとは正反対の人物みたいじゃないか」

ウルスラ「‥‥」

俺「ってことは、お前しか持っていないことがいっぱいあるんじゃないのか」

ウルスラ「‥‥」

俺「おまえだっておまえにしかない長所があると思うんだが」

ウルスラ「‥‥」

俺「ま、推測でしか無いけど」

ウルスラは何も言わなかった。
ただ、その表情は先ほどとは少しだけ、ほんの少しだけ変わっていた――ような気がした。

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/27(土) 23:42:05.97 ID:wziB/0Px0
まさかウルスラまで毒牙に…
いらん子中隊を食い尽くすつもりか!

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/27(土) 23:45:17.95 ID:1R5W4V3aO
壁殴ってくる支援

91 名前:流星[sage] 投稿日:2010/11/27(土) 23:45:23.45 ID:uRxaYRG70
新聞を読み進める。スオムスの欄は‥‥小さい。
その小さい欄も大半を占めるのはハンナ・ウインド中尉とエイラ・イルマタル・ユーティライネン少尉の事。
俺達の活躍も載ってはいるが‥‥些細なものだ。

智子「あ、新聞はあんたが読んでたのね」

気づくと、皆集まってきていたようだ。ビューリングを除いて。
相変わらず気まぐれな奴だ。

俺「ああ、読むか?」

智子「いいわ。終わったら貸してくれればいいから」

俺「いや、俺も暇つぶしに読んでただけだ」

そう言うと、新聞をたたみ智子へ渡す。

智子「ありがと」

ハルカ「新聞ですかー、久しく読んでないなあ」

キャサリン「みーとぅーねー」

智子「あんたたちねぇ‥‥もうちょっと世界のことも知りたいと思わないのかしら?」

ハルカ「自分のことで精一杯で‥‥」

キャサリン「みーとぅーねー」

照れながら言うハルカと、あくびを挟みながら答えるキャサリン。らしいといえばらしい。

92 名前:流星[sage] 投稿日:2010/11/27(土) 23:50:12.05 ID:uRxaYRG70
智子は新聞の一面を読み笑顔を見せる。
それを見る俺の視線に気づいたのか、こちらに顔を向けた。

智子「なに?」

俺「いや、知り合いでも載ってたのかなぁ、と」

智子「ええ、隼とサムライがね」

そう言いながら彼女は優しい目をし、新聞に視線を戻した。

俺も姉さんの記事でもあったらあんな顔になるのかな‥‥

‥‥無いものをねだっていてもしょうがない。俺は頭を切り替え、朝食を受け取りに向かった。

93 名前:流星[sage] 投稿日:2010/11/27(土) 23:52:07.71 ID:uRxaYRG70
本日はこれで終わり また明日の朝にでも

あと貫通とかありえないんで安心してね!

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/27(土) 23:53:12.22 ID:wziB/0Px0
アナルワイプさんと直前まで行ったんだから可能性はありうる…!
クソックソッ

95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/27(土) 23:55:38.26 ID:bEz0wCIn0

ぜろはマイナスではないから可能性は存在するんだぜ
と、いうことは… ちょっと壁殴ってくる

199 名前:流星[sage] 投稿日:2010/11/28(日) 08:45:28.70 ID:hlfB8BHB0
>>92から

………
……

俺「さて、どうしたもんかね」

俺の目の前には金髪ブロンドの田舎巨乳娘が浮遊している。

キャサリン「適当にやりゃいいねー」

午前の訓練は個別特訓だった。
なぜかキャサリンの訓練役に選ばれた俺は、こうして頭を抱えているのである。

俺「とりあえずしっかり飛ぶ訓練って言われてもねぇ」

キャサリン「それぐらいできるねー!」

200 名前:流星[sage] 投稿日:2010/11/28(日) 08:50:14.31 ID:hlfB8BHB0
そう言うと彼女は俺を中心にして宙返りをし始めた。
が、どうみてもこの機動だと俺が巻き込まれる。

すこしだけ横へズレる。

俺「それぐらいできる、ねぇ」

キャサリン「あははは‥‥」

俺「じゃあ‥‥とりあえず俺を追ってこい」

キャサリン「おいかけっこねー!」

そういうといつものごとく満面の笑みを向けるキャサリン。
俺はそれとは対照的な表情を浮かべるのだった。

201 名前:流星[sage] 投稿日:2010/11/28(日) 08:53:07.45 ID:hlfB8BHB0
まずは簡単に上下左右に動いてみる。
さすがにこれは簡単についてこれるようだ。

次は横旋回。
右へ一回転、左へ一回転。

すこし大回りになったものの、まあ共用範囲、ということにしておこう。

キャサリン「これぐらい簡単ねー!」

そりゃあ簡単じゃないと困る。

続いてループ。
先ほど一度やったからか、今度は完璧な機動を見せてくれた。

ならばと俺は二回、三回と宙返りをする。

数を重ねることにキャサリンの輪はブレていく。

俺「キャサリーン、輪が汚くなってるぞー」

キャサリン「わ、わかってるねー」

何度も何度も繰り返すうちに、次第に綺麗な丸になってくる。

俺「ま、こんなもんか」

そういうと次はロールをする。
これはよくやってるからだろうか、完璧にこなす。

202 名前:流星[sage] 投稿日:2010/11/28(日) 08:55:16.39 ID:hlfB8BHB0
キャサリン「ロールは簡単ねー」

俺「そりゃあよかった」

そういうと俺は右上へと曲がる。
シャンデルだ。

コレも基本であるはずなので出来てほしい。

キャサリン「よいしょー!」

変な掛け声と共にグイっと曲がってくる。
まあ、うまいほうだろう。

お次はその逆、スライスバック。
しっかりロールさせないとうまくいかない。

コレは速度が落ちないので俺が個人的に好きな機動だった。風を感じることができる。

ゴォっと風を受け、水平な飛行に戻る。

後ろを見ると、すこしひねりすぎたキャサリンが下の方を通りすぎていった。
ああ、やっぱりと思いながら俺はキャサリンの前へ出た。

203 名前:流星[sage] 投稿日:2010/11/28(日) 08:57:14.61 ID:hlfB8BHB0
それから何度か練習し、形にする。

俺「ま、こんなもんだろう」

キャサリン「私にかかればこんなもんねー」

俺「はいはい、じゃあ次はプッシュオーバーな」

キャサリン「あれちょっと怖いねー」

俺「怖くてもやんの!ほらいくぞ!」

そういうと速度をあげる。

キャサリンが付いてくるのを確認した後、一気に機首――俺の場合は箒の先端――を下げる。
重力を一気に感じ、降下し始める。

適当に高度が下がったので、徐々に水平に戻す。

見ると、案の定キャサリンは遥か下の方まで高度を下げていた。
多めに高度を上げていてよかった。そう思いながら俺はゆっくりと高度を上げていった。

204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 08:59:02.82 ID:C1TVhum/0
F4Fはプッシュオーバー得意だもんな

205 名前:流星[sage] 投稿日:2010/11/28(日) 08:59:16.41 ID:hlfB8BHB0
俺「つぎはテイルスライド」

キャサリン「エンジン止めればいいねー!」

俺「スロットルを絞るぐらいにしておけ、死ぬぞ」

キャサリン「どうでもいいけど、リュウセイ詳しいねーストライカー使ってないのに」

俺「おまえも少尉なら勉強したはずだが?」

キャサリン「わたしは過去は振り返らないねー!!」

呆れたように俺は穂先の方から落ちていった。
キャサリンも同じように落ちてくる。

俺「これはうまいんだな」

キャサリン「墜落の数なら負けないねー!」

俺「はいはい負けました負けました」

206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 09:04:34.08 ID:eHkeMxDuO
流星さん執筆速度がまさに流星の如くねー支援

207 名前:流星[sage] 投稿日:2010/11/28(日) 09:05:11.24 ID:hlfB8BHB0
ある程度空中機動を練習し、それなりに形になってくる。
こんなのを送らなきゃならないなんて。リベリオン海軍も切羽詰ってたのかな‥‥

キャサリン「やっほー! 」

俺「たのしそうだなおい‥‥さて、じゃあ締めの特訓と行きますか」

キャサリン「締め? 」

俺「ああ、ついてこい」

俺はそう言うと下に見える、針葉樹の集まりへと向かった。

208 名前:流星[sage] 投稿日:2010/11/28(日) 09:10:27.84 ID:hlfB8BHB0
キャサリン「なにするねー」

俺は手前の木の幹に手をかけると言った。

俺「今から、この森の中を飛ぶ」

その言葉を聞いてキャサリンは大声を上げた。

キャサリン「そんなん無理ねー!
      木にぶつかって、雪かぶって、だるまになって、観光名物になるのがオチねー!」

俺「なんだよその変な想像は‥‥」

笑ってしまった自分が不甲斐ない。

俺「必死で付いて来いよ。いくぞ」}

そういうと俺はその森の中へ飛んでいった。もちろん超低速で。
もう知らないねー!という声と共に後ろからエンジン音が付いてきた。

209 名前:流星[sage] 投稿日:2010/11/28(日) 09:15:27.75 ID:hlfB8BHB0
右へ左へ雪化粧した針葉樹を避ける。
先程までの明るかった空が一変、薄暗くなった。

後ろからはきゃー!とかわー!とか聞こえる。
そんな悲鳴をあげつつもしっかり避けて、付いてこれるんだから、素質はあるのかもしれない。

数分後にはその悲鳴も止んでいた。

キャサリン「案外余裕ねー!」

俺「そんな大口叩いてて大丈夫か?」

キャサリン「もーんだーいなーいねー!」

さっきまでの悲鳴など知らないとばかりに騒ぎ立てるキャサリン。
ふーん‥‥なら、ちょっと意地悪してやろうか。
俺は少しだけ速度を上げた。

エンジン音はしっかりと付いてくる。
と、安心した瞬間、悲鳴が聞こえる。

キャサリン「ぎゃー!ば、バランスがー!」

どうやら軽い接触を起こしバランスを失ったらしい。
俺は急いで減速し、キャサリンの手をつかんだ。

210 名前:流星[sage] 投稿日:2010/11/28(日) 09:20:26.70 ID:hlfB8BHB0
そして急上昇。薄暗い森を抜け、また青空の元へと躍り出た。
つないでいた手からは生気を感じない。

俺「大丈夫か?」

キャサリン「‥‥大丈夫じゃないねー、死ぬかと思ったねー‥‥」

いつもの健康そうな顔は何処かへ旅立ってしまったようだ。
今そこにあるのは、ゲッソリという言葉がぴったりの少女の顔だ。

俺「ま、十分だろ。もし実戦でああなったらどうしようもないけどな」

キャサリン「そしたらさっさと死んで、グランパに会いにいくねー」

俺「ハハハ‥‥すまん」

縁起でもない。

211 名前:流星[sage] 投稿日:2010/11/28(日) 09:25:15.52 ID:hlfB8BHB0
………
……

基地へ戻り、キャサリンの着陸後のメンテナンスを手伝うと食堂へ直行する。
メンテナンス中、俺のお腹が1回鳴る間にキャサリンは3回鳴らしていた。

智子「遅かったわね」

俺「まあ‥‥ちょっとやり過ぎちゃってね」

キャサリン「死ぬかと思ったね」

エルマ「ど、どんなことしたんでしょう‥‥ゴクリ」

あのエルマの顔は本気だ。本気で俺が鬼畜なことをしたと思い込んでる顔だ。

俺「まるで俺が地獄から来た鬼教官みたいな言い方だな。べつにちょっとばっかし森の中を飛ばせただけだよ」

エルマ「それ一個間違えたら死ぬんじゃ‥‥」

俺「そうでもないだろ?」

キャサリン「おにー! あくまー!」

俺「わかったよ! 今日のおかず1品やりゃいいんだろ?」

キャサリン「わーい!!」

智子「はいはい。全員揃ったんだからさっさとご飯もらいに行きましょ」

212 名前:流星[sage] 投稿日:2010/11/28(日) 09:30:12.92 ID:hlfB8BHB0
本日の昼食は、じゃがいもにミートボールとソースをかけた物と、
サーモンのスープだった。

俺「なんか今日は豪勢だな」

普段ならこれクラスは一品だけしか出ない。

智子「何かいいことあったのかしらね」

ハルカ「食べられるだけありがたいですー」

ビューリング「そうだな」

俺「キャサリン、どっち食いたい?」

キャサリン「肉!」

俺「ですよねー‥‥」

全員が席につく。

智子「いただきます」

全員「いただきます」ーす!」

213 名前:流星[sage] 投稿日:2010/11/28(日) 09:35:06.27 ID:hlfB8BHB0
キャサリン「それで、午後からはどうするね?」

ぺろっと食べ終わり、食後の雑談に入る俺たち。

智子「午後からは‥‥お休みにしましょう。明日は作戦だしね」

ハルカ「やっ‥‥残念です」

智子の半目に気づいたハルカが振り上げかけた両手を下ろす。
こいつはもうちょっとポーカーフェイスというものを学んだほうがいいと思う。

智子「ま、いいわ。ストライカーのメンテナンスとかしっかりしなさいね」

急に休みになっても俺は特にやることもない。
どうせいつもどおり魔術の研究をすることとなるだろう。

明日のこともあるし、軽めにやるか。
そう心に決めながら紅茶を取りに行くのだった。

214 名前:流星[sage] 投稿日:2010/11/28(日) 09:40:14.76 ID:hlfB8BHB0
それから1時間ほどたったが、結局みんな食堂で好きなことをしているだけだった。

俺も紅茶を飲みながら魔術書を読んでいる。
と、ラジオを聞いていたキャサリンが覗き込んできた。

俺「なんだよ」

キャサリン「いや、どんなこと書いてあるのかなーって」

俺「‥‥読んでみる?」

そういうと俺は本をキャサリンに渡す。
視線を渡された本に落とすと、一瞬で眉間にシワが集まった。

キャサリン「こんな本どこの誰が書いてるね」

俺「知らん。小さい頃にもらったんだ」

エルマ「誰にですか?」

俺「知らん。小さすぎて覚えてない」

215 名前:流星[sage] 投稿日:2010/11/28(日) 09:45:10.01 ID:hlfB8BHB0
智子「なによそれ‥‥本当に何から何までお伽話ね、あなたは」

俺「まったくだよ。この会話も誰かの書いた台本なんじゃないかと思うね」

もちろん冗談だが。
もし本当に俺が小説の登場人物だとしたら、これを書いてる奴はそうとう頭がオカシイ奴だね。間違いない。

智子「そうだったら面白いわねー。それだったらわたしの回りの性癖も直してくれないかしら」

ハルカ「誰の、事ですか?」

智子「‥‥夢ぐらい見させて頂戴」

ため息を吐きながら、叶わない夢を見る智子であった。

217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 09:48:01.48 ID:C1TVhum/0
乙乙
執筆早すぎ恐れ入る
週一でせいぜい25レス位が関の山の俺に爪の垢を分けてくれ


流星Ⅱ 4へ続く
最終更新:2013年01月30日 14:52