―――廊下

[[シャーリー]]「なあなあ、少佐が言ってたのは本当なのか?」 

俺「ああ、本当だよ」(oh……リベリオンサイズ……) 

シャーリー「じゃあ、私のスリーサイズも言えるのか?」ニヤ 

俺「勿論。……ここでは言えないけど」 

エーリカ「ねえねえ、未来ってどんなお菓子があるの?」 

俺「あ、それならこっちの世界に持ってこれたのがあるから、後であげるよ」(EMT……) 

エイラ「ナア、少佐が言ってたケド、私たちのこと本当に知ってるのカ?」 

俺「まあね。でもわかるのは名前とかストライカーとか武器とかくらいだから安心してくれ、6番目」(棒……) 

エイラ「ソレだけでも十分凄いじゃないカ……」(6番目ってナンダ?) 

バルクホルン「しかし、お前のような奴を簡単に仲間にするなど……一体何を考えているんだ」 

俺「それは俺だって思ったよ」(本物のお姉ちゃん……) 






宮藤「俺さんって、どこの出身なんですか?」 

俺「俺は日本。この世界での扶桑だ。宮藤は横須賀出身だったっけ?俺は鎌倉なんだ」(淫獣……) 

宮藤「へぇ、じゃあ結構近いんですね」(教えてないのに名前も出身地も知ってる……) 

リーネ「あの……なんでも知ってるってことは……その」 

俺「ん?何?」(なんというか……正統派?) 

リーネ「あっ、いえ!やっぱりなんでもないです……」 

俺(もしかしてアレか。バストサイズ捏造のことか) 

ルッキーニ「ねーねー、私のことも知ってるのー?」 

俺「勿論知ってるよ。名前はフランチェスカ・ルッキーニ、ロマーニャのローマ出身で、10歳にして強大な力を認められてウィッチ隊にスカウトされ……」(俺はロリコンじゃない……多分) 

ルッキーニ「うじゅ……なんかきみわるーい」 

俺「ぐっ……俺のハートは意外と傷つきやすいんだぜ……」 





ペリーヌ「少佐は貴方の事を気に入っておられるようですけど……精々足を引っ張らないでくださいまし」 

俺「いや、まだ一緒に戦うと決まったわけじゃないし……」(ツンデレ……) 

サーニャ「あの…………」 

俺「……」 

サーニャ「……あ、あのっ」 

俺「ん?あぁ、ごめんごめん……何?」(これは……) 

サーニャ「あっ、いえ、その……よろしくお願いします」 

俺「うん、よろしく」(保護欲そそられるなぁ……) 

エイラ「……オイ、何か変な事考えてないカ?」 

俺「考えてないよ……ただ、エイラの気持ちがなんとなくわかった気がする」 

エイラ「……?」 





その後も色々と質問を受け、俺はそれにそつなく答えながら移動し、ハンガーに着いた。 
すると、早速ストライカーの前まで案内された。 

「……これを穿くだけでいいんですか?」 

「ええ」 

とりあえず確認を取ってから、俺はストライカーに脚を突っ込む。 
因みに、ズボンは穿いたままだ。 

(俺でも飛べるのかなぁ……) 

とりあえず、適当に脚に意識を集中してみる。すると、 

『おお……』 

足元に魔法陣が形成され、ストライカーにはプロペラのようなものが現れ、回り出した。 
頭と腰の辺りから何かが出たような気がする。使い魔と契約した覚えはないんだけど……。 

「これは……ハヤブサかしら?」 

「すごいじゃないか!」 

ミーナが俺の使い魔の耳と尻尾を見て呟き、坂本は興奮した声を上げる。 
ペリーヌは下唇を噛んでなにやら悔しがっている。いや、嫉妬していると言ったほうが良いだろうか。 





(ハヤブサ……あの時のか。いつの間に契約したんだよ……) 

「……そのまま飛ぶこともできるかしら」 

そんなことを言ったミーナに、 

「流石にそれはやり過ぎじゃないのか?」 

と、バルクホルンが突っ込む。 

「どう?飛べそう?」 

「うーん……なんとなく飛べそうな気はしますけど」 

これは本当のことである。今の所、特に違和感があるわけでもない、というか早く飛びたい。 

「それじゃあ、そのまま飛んでみましょうか。トゥルーデ、俺さんの傍について一緒に飛んでくれないかしら」 

「……本気で言ってるのか?」 

「もし、これ以上飛ぶのは無理だと思ったら、トゥルーデの判断ですぐに飛行をやめさせていいから」 

「……はぁ。わかったよ、ミーナ」 





「……準備はいいか?」 

「いつでもどうぞ」 

ミーナに頼まれ、渋々それを了承したバルクホルンはすぐに準備を済ませ、 
俺の横でストライカーの魔導エンジンを唸らせている。 

「行くぞっ」 

「はい!」 

ロックが外れる。 

「うわ、っと」 

自由になったストライカーは、俺の身体を前へ前へと押しやる。 
俺は危うくバランスを崩すところだったが、何とか持ちこたえる。 

「おい!いきなり飛ばしすぎだ!最初はゆっくりでいいぞ!」 

「わかったっ!」 

バルクホルンに言われたとおり、俺はなるべく速度を落とすように意識する。 





バランスを十分保てる程度には速度が落ちた。 
それから、少しずつ高度を上げてみる。 

(……[[初めて]]にしては、安定しているか) 

既に高度を上げていたバルクホルンが俺の様子を上から眺めて、そう思う。 

「ふぅー、なんとか大丈夫かな」 

俺はバルクホルンと同じくらいまで高度を上げることができた。 

「よし。次は少しずつ速度を上げていくぞ!」 

「了解」 

そういって、少しずつ速度を上げていくバルクホルンの左後方に、俺も遅れないようについていく。 

「……いいぞ、その調子だ」 

「あいよ~」 

(口の利き方を直しておいたほうがいいか……) 





それからも速度を上げて行き、あまり喋らず集中したほうがいい程度の速度になった頃、 

「よし。次はこの速度のまま右に旋回してみろ!」 

そういって、バルクホルンは俺の真上に来る。 

「右に曲がるのか……」 

これが案外難しかった。 
曲がろう曲がろうとは思っても、どうすれば曲がれるのかがまずわからない。 

「どうした?このまま真っ直ぐ進んでも意味無いぞ!」 

上からバルクホルンの声が聞こえてくる。 
ここは正直に言ったほうがいいのだろうか。 

「すんませーん!曲がり方がわかりませーん!」 

(……やはり普通か?) 






「仕方ない……」 

すると、俺の腹の辺りに何かが巻かれた。 

「ほら、私がサポートしてやるから」 

「え、あ、どうも」 

それはバルクホルンの腕だった。 
そして、思ったよりバルクホルンの身体がくっついているのか、背中には何か柔らかいものが当たっている。 

(まあ、この程度ならまだ大丈夫だ) 

「まず脚を……」 

バルクホルンから二、三アドバイスを受ける。すると、 

「……おお」 

バルクホルンのサポートもあってか、うまく曲がることが出来た。そしてそのまま、左にも曲がることが出来た。 

「……よし。離すぞ」 

バルクホルンの身体が離れる。 

(……ちょっと名残惜しいな) 





大体のコツは掴めた気がする。 

「吸収が早いようだな。良い事だ」 

「お褒めの言葉、どうもー」 

今更になって、空を飛んでいるという実感が涌いてきた。 
今までは見上げることしか出来なかった空を、今は自由に飛ぶことができる。 
これはもしかして、否、もしかしなくても凄いことなのだろう。 
そんな事を考えていると胸の奥から何かがこみ上げてきた。 

「ひゃっほおぉぉぉぅ!」 

テンションが上がると共に速度も上がって、そのままロールしたりループしてみたり。 

「あ、おい!勝手な事はするな!」 

バルクホルンは、口ではそう言っておくものの、内心驚いていた。 

(初めての飛行で、しかも少ししかアドバイスしていないのに、あそこまで自由に飛べるとは……) 

その後、俺はバルクホルンの拳骨を食らって渋々と基地に戻るのであった。 





「お疲れ様」 

ハンガーに戻って、まずミーナの声を受ける。 

「……楽しかったなぁ」 

拳骨の痛みももう忘れて、俺はついそんな言葉を漏らしてしまう。 

「そうか……楽しかったか……」 

「え?あ、はい」 

坂本はどうやら笑いを堪えている様に見える。 

(……こりゃあ、面白い奴が来たもんだ……) 

(……怖っ) 





ミーナ「……どうだった?」 

バルクホルン「ああ、俺と言ったか。あいつは中々凄いよ、既にストライカーを使いこなしてる……」 

バルクホルン「いや、一体になってると言った方がいいかな」 

ミーナ「そう……、珍しいわね、トゥルーデがベタ褒めするなんて」クスクス 

バルクホルン「……まあ、それほど凄かったんだ。あいつの前では言ってやらないがな」 

ミーナ「うふふ……」 






俺「……ふあぁ~あ……」 

坂本「どうした?眠いのか?」 

俺「ええ……まあ」 

坂本「はっはっは、まだ寝足りなかったのか?」 

俺「いやぁ……急に眠気が来たみたいで」 

坂本「まあ、お前も色々あって疲れただろうからな。宮藤、リーネ!俺を部屋まで案内してやってくれ!」 

宮藤&リーネ『はい!』 

坂本「部屋でゆっくり休むといい」 

俺「ありがとうございます」 





宮藤とリーネの二人に部屋まで案内された後、俺はすぐにベッドに倒れた。 

(そういえばお菓子医務室に置きっぱなしだ……まあいいや) 

このまま寝て、起きたら現実に戻っていた。 
とかいうオチは勘弁してほしいが、睡魔に勝つことは出来そうにないので素直に降参することにする。 

「……すぅ……」 

それからすぐに、俺は深い眠りに落ちた。 



最終更新:2013年01月30日 15:14