614 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/11/08(月) 09:20:25.66 ID:NSNGfFXuO
さる対策でちょっと投下遅くする。 


第三章「君の一発」 


その後も会う人会う人に笑われながら何とか6周まで走り終えた。 
すでに走り始めてから2時間はたっている。 


「あひゅ~もうだめじゃ~」 


6週目半ばで倒れてしまった。 
ここは滑走路らしいが、こんな朝早くからネウロイは出ないだろうと勝手に決め、寝転がる。 
幸い周りに人の気配もない。少しだけ休憩しよう。 


「腹減った~風呂は入りたい~ベッドで寝たい~」 


浮かび上がってくる欲求。それを素直に口に出すと余計辛くなってきた。 
もう帰ってしまおうか。 
それともここで時間を潰して誤魔化そうか…… 
休憩ついでにネガティブな事を考えていたら、どうやら眠ってしまったらしい。 
何かが頬を突く。 


「あのぅ、大丈夫ですか?」 

615 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/11/08(月) 09:24:06.55 ID:NSNGfFXuO

少女が木の枝で俺を突いている。 
いや、ただの少女ではない。美少女だ。 
朝日に照らされた白い肌が眩しい。 
こんな子がなぜ軍事基地に……。 
そうか、夢だなこれは。 


「天使だ……」 


夢だけど天使に会えた。 
……あれ俺死ぬんじゃない? 


「私、人間です……本当に大丈夫ですか?」 


いや死ぬんだから大丈夫じゃない。 
天使さま、俺まだ死にたくないよ……。 


616 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/11/08(月) 09:29:40.70 ID:NSNGfFXuO

「俺まだ……死にたくない……」 
「え……まってて!すぐ軍医の方を呼んでくるわ!」 
「うわぁ~まだ死にたくないいいぃ~」ガシッ 


思わず天使の腕を掴んでしまった。 


「きゃっ」 


天使の体勢が崩れ、俺の体に覆いかぶさる 


「ぐほっ!」 


受身を取ろうとした天使の肘が見事にみぞおちに入る 


「……あっごめんなさい!大丈夫?しっかりして」 
「だ、大丈夫です…天使様。もういっそのこと俺を天界へ……」 


もういいや、このまま天使に空へと運んでもらおう。 
しっかり掴んでいますから、どうぞお運びください。 


617 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/11/08(月) 09:34:11.35 ID:NSNGfFXuO

「あ……一回離して?軍医さんを呼んでこないと……」 


天使の顔がぼやけている。 
夢から覚めようとしているのかな? 
今度は遠くの方から別の女性の声が聞こえる 


「あぁああぁあああああああああ!お、お、おお、お前何してるんダ!!」 
「エイラ!?この人体調がわるいみ……」 
「サーニャに触れるな、この、バカぁあ!!」 


そう叫ぶのが聞こえたと思ったら、気がつくと俺の体は滑走路を滑っていた。 
あ、あの雲ソフトクリームに似てる。 




618 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/11/08(月) 09:40:14.87 ID:GuBECDB30
支援や

619 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/11/08(月) 09:42:22.89 ID:NSNGfFXuO
「あ……エイラ!人を蹴るのは良くないわ!」 
「だ、だってこいつ!サーニャにあんなことをしたんだゾ!」 
「あれは意識がしっかりしてなかったからよ。無闇に人を蹴っちゃダメ!」 


お、体が止まったぞ。 
何があったんだ? 
ムクリと起き上がる。 
女性が二人、こちらを見ている。 


「ごめんなさい、すぐに……あ」 
「お前本当は……あ」 


ん?なんだ? あの目はみちゃいけないものを見た目だ。 
敵か!?いや、まさかな。 
こんなに近くに出たらすぐに警報が鳴るはずだ。 
ここは対ネウロイ用基地だぞ。 
目視できるほどちか……おや、頭が濡れている。 
なんだこれ。 


「おうふ」 


情けない嗚咽をつぶやき、俺は倒れた。 
頭から大量の血を噴出させながら。 


620 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/11/08(月) 09:54:20.63 ID:v6mvVduYO
支援

最終更新:2013年01月31日 15:22