「蒼穹の絆1-6」
―日常 戦闘― ミーナ視点
慰労会の翌日から、ウィッチ隊の皆が私を労わってくれる。なぜ?と不思議には思ったが、書類作業で
忙殺されてしまった。
時々、美緒やトゥルーデが何かを言いかけようとするのだが、口ごもって帰ってしまう。なんだろう。
あの夜から、私は生きていることが嬉しい、素晴らしいと改めて知った。今まで気にもしなかった草花
が目を引く。ペリーヌさんが丹精込めて育てた花々。風のそよぎ、鳥の声。ずっと忘れていたものばかり。
鏡を見ても、以前の私より生き生きとしているのが自分でも解る。ありがとう、俺さん・・・。
と、警報が鳴る。
執務室から待機室へ走る。トゥルーデが情報を渡してくれた。隊員も駆け込んでくる。
大型ネウロイ1.小型ネウロイ50?共に首都に向けて高速進入中。一瞬考える。陽動かもしれない。けれど、
この戦力に兵力を小出しにするのは愚。潰される。全力出撃するしかない。
夜間警戒飛行に当たってくれたサーニャさんとエイラさんにも出て貰おう。フリーガーハマーの火力は必要。
ミ「敵目標多数ですので、全力出動します!大型が1.小型が50と思われる!私が指揮を取ります!出撃!」
美緒とトゥルーデが顔を見合わせたのが視界に入った。なに?
俺さんとカヨさんが手を上げる。
俺「基地前方上空で後方予備に着きます」
また?でも、今は一機でも欲しいし・・・。基地をがら空きにするのも・・。
ミ「お願いします!準備してください!」
気をつけて・・・・ね。
私もハンガーに急ぐ。整備員からの機体報告を聞き、自分でもそれを確認。MG42をラックから外す。
周りに予備弾倉を多めに持つよう、指示を飛ばす。
横にトゥルーデが来た。
バ「ミーナ、戦えるのか?」
この忙しいときに何?ええ!もう!
ミ「無駄口は謹んで! 管制!用意よし!離陸許可求む!(滑走路よし!御武運を!)有難う。全機!発進!」
予想会敵空域へ進路を定め、高度を取っていく。今日の敵はいつもより高い。1500は上位を取りたい。
「・・・・」ポンポン
腰に手が触れた。振り向くと美緒が並行していて、自分のインカムを指で突いている。
切れ?と?なんだろう。受信のみにする。
ミ「いいわよ?」
坂「なあ、ミーナ。ここだけの話がしたくてな」
ミ「ええ。聞かれたくないのね?」
坂「ああ。単刀直入に聞くぞ。おまえ、まだ処女か?」
思わずバランスを崩す。なにいってるのよ!美緒!
ミ「当たり前です!!何を聞いてくるかと思えば!」
坂「すまなかった。それならいいんだ。忘れてくれ///」
あ、美緒の顔が赤い。ああ!そういうこと?
ミ「ちょっとまって。話さなかった私のほうが悪かったわ。 まず、謝ります。ごめんなさい。
大丈夫よ。私も彼も理解しています。それに、自制心もあります。あと、二年も無いのだしね・・・」
言ってから、ちょっと寂しくなった。魔力が減退したら、仲間と戦うことは出来なくなる。
坂「ああ!わかった!それまで頑張ろう! ちょっと大尉に説明してくるよ、では」
インカムを送受信に戻す。気付かれていたのね////
でも、今は戦闘に集中しないと。仲間を危険に晒すことになる!
皆知っているのだろうか、などと頭を掠めるが、前方に集中して索敵することでいつの間にか普段の
私、ストライクウィッチーズ隊長となる。
接敵した。部隊に殺気が走る。私も武者震い。
敵は数も高度も情報のとおり。小型機が突出している。小型機が我々の邪魔をして、その間に力ずくで
大型が突破する目論見だろう。
美緒と宮藤さん、サーニャさんとエイラさん、ペリーヌさんリネットさんを大型に向かわせ足止めを計る。
他は、邪魔な小型を排除しよう。うん、それでいい。小型には、サーニャさんとリネットさんの兵装では不利。
二手に別れ、一隊は高度を取って大型へ向かう。私たちも全速をかけて、敵小型が別働隊を邪魔させないよう
反航状態から攻撃を開始して乱戦に縺れ込む。上にも大型にも行かせない!
小型を50から10程に減らした時点で、かなり陸側に押されていることを再確認。しかし、大型の足止めは
上手くいって、10キロほど両者の間隔があいた。MG42に最後の弾倉を装填しつつ、考える。
よし、小型をなんとしても振り切って、全員で大型を叩く!小型なら、地域防衛隊のウィッチ達にも十分阻止
できるでしょう。ロンドンを護らねば!
管制を通じて、ブリタニア防空総司令部に状況報告及び対応の連絡を依頼する。
ミ「各機!小型の相手をやめ、大型にかかります。小型はもうさほどの脅威ではありません。捨てます!」
インカムに受領の報告がはいる。
ミ「敵小型とのブレイク用意・・・・今!」
全員、身を翻して大型へ殺到する。小型も追撃してくる。いけない・・・。
真後ろにはシールドは展開できない。撃ってきた!上下左右に回避機動。でも、何時まで逃げられる?
俺「ウィッチリード。マリアフライト、離脱を手伝う。上空から降下攻撃。そのまま離脱せよ。高度は
その辺で!」
俺さん?? 確認する余裕が無い。
ミ「各!無規則回避機動で敵攻撃を回避して!援護が来ます!」
俺「マリアフライト 攻撃!攻撃!攻撃!」
頭上からストライカーユニットと異なる重い爆音が落ちてきた。
思わず身体を回して上空を見る。スピットファイア2機が私たちに向けて背面垂直降下してくる!
信じます!構わず再度身体を回し、後ろからの攻撃を回避することに神経を集中する。
7.7ミリブローニング16挺の一斉射撃が大気を振動させる。4機が一気に爆散。回避中の仲間から歓声。
私たちと敵小型機の間を二機はすり抜けていった・・・ありがとう、俺さん。
俺「マリア2 1。上昇!もう一度いくぞ!」
2「カチカチ」
ル「がんばってー!おれー!」
ルッキーニさんから声援。他は無線混戦を考えて、発信を我慢しているのでしょう。私も声をかけたい。
我慢よ。隊長の責任が私にはある。
俺さん、お願い。大型に行かなければ!
私たちの下をスピットが駆け上ってきた。下降時のスピードをそのまま最大限生かしての急上昇で私達を
追い越す。凄いGが掛かっているだろう。翼端から水蒸気が尾を引いている。敵がまたパラパラと撃って
来たが、弾幕は薄くなって先ほどの脅威ではない。
スピットもバレルロールして回避し、上空へと必死に昇っていく。あの一番機に俺さんが乗っている。
頭上の2機が失速反転。がむしゃらに加速を始めた。
俺「マリアフライト。攻撃!攻撃!攻撃!」
長い連射がネウロイに注ぎ込まれる。敵機3爆散。小型ネウロイは、スピットに向きを変えた。
俺「ウィッチリード、マリアフライト。敵を引き離す」
ありがとう!後は任せてね!
ミ「ストライクウィッチーズ全機へ。上下から攻撃!先遣隊は上部を、応援は下部を攻撃!開始!」
「「「「「「「了解!」」」」」」」」」
1「2! 機体損傷だぞ。ケツだ。離脱、帰還せよ」
カヨさん!
2「1 大丈夫 まだやれます」
無理しないで。二人とも! 自分も全力攻撃しながら耳だけで状況を追う。
坂「ミーナ、上は厚過ぎると思う。下からリーネに攻撃させることを進言する」
成程。下面へ・・・戦力が極端化しないか? いえ・・大丈夫!
1「2!言うことを聞か ないと、禁酒1年だ。俺に構うな。後は任せろ。帰れ!」
俺さん!まさか!・・・ でも。
ミ「了解。リーネさんは下に来て!上は制圧攻撃を!」
2「1。わっかりました!怪我しないで下さいよ、頑固じーじ」
え? 頑固 なに?
坂・芳「「ぶっ!」」
ル「ジージ?」
何かおかしいのかしら。敵の速度が鈍ってきたわね。
坂「グランパだw」
グランパw 美緒・・・翻訳はいいのよ。
1「2。おぼえてろよ?鶏娘!」
大丈夫そうね。きっと、カヨさんが心配しているのを見抜いているのね・・・。
ル「おっおー!俺ぐらんぱーぁ!マンマミーァ!」
・・・・声援なのかしら。これ。
トゥルーデたちが攻撃位置を取ったわ。
ミ「バルクホルン・エーリカ!下の装甲を剥ぎ取って!」
ミ「サーニャさん!バルクホルン班の攻撃の痕をロケット砲で更に攻撃!」
仕上げは念入りに・・・。ロケットランチャーは移動照準には・・守護天使を!
ミ「エイラさんはサーニャさんをサポート!」
これで、弾着カクテルの塩梅はいいはず。ね。
バ「バルクホルン了解 いくぞ!」
サ「了解。エイラと行動します」
ミ「リーネさん、先行二組に注意!チャンスがあったら狙撃!」
念には念を入れる。指揮官の習性・・・。
リ「リーネ、了解!」
いいわ。リーネさんも落ち着いている。
2「1.コケーコ どうせひな鳥ですよ」
ああ。カヨさんが心配している・・・
坂・芳「「「ぶふ」」」
吹きながら戦えるってのも はぁ。トゥルーデ達が攻撃中。
1「2.焼き鳥がいいか!」
大丈夫ね。・・・内容はどうせ碌な事じゃないわね。でも一安心。
ハ「ヤキトリってー?」
いいから、無視して!エーリカ!反復攻撃中でしょ!
2「口の減らないおじーさまね」
うー。わかいわよ!ひどいことを言わないで。
坂「あーヤキトリはだな、ベークド・チキンだ」
美緒w!ながら族なのはわかったから!! サーニャさんたちも撃ち始めた。
「「「「「「ぷッ」」」」」」」
もう・・・・。でも、一体感が今まで以上?連携もいい!
あっ!コアが!
ミ「リーネさん!」
撃って!
リ「了解!見えます!」
あら??
リ「もう一発!」
お願い!
「「「「「「やった!」」」」」」」
リ「・・・すみません、思わず笑っちゃって照準が・・・ごめんなさい」
無線が大混線。静まりなさい!でも気持ちはよくわかるわ、リーネさんw まったく。
ミ「ご苦労様!怪我をした人はいませんね?」
だれもコールしない。よかった・・・。
ああ、やっとこっちは片付いた。
あ、俺さんからの無線がちょっと前から入っていない・・・。
ミ「えーと。マリア1。ミーナよ。そちらの状況は?」
・・・・
ミ「マリア1!」
胸に不安が押し寄せる。ああ。返事して。
・・・・
管制「こちらコン。マリア1は貴隊と基地との中間で戦闘中。マリア2は単機で帰還中。以上」
ミ「ありがとう、コントロール」
俺さん・・・・・・・苦戦、しているのね・・・・。
ハ「応援に行こうよ」
エーリカが心配そうに言ってきた。そうね。いかなくちゃ!
ミ「ええ!各機最大速で!」
「「「「「「「「了解!」」」」」」」
手一杯のところに話しかけられても邪魔なことが多い。励ましの言葉を一言だけ発信。
間に合って・・・!サーニャさんも補足したけれど、識別できる状況で無いと。混戦・・・ね。
シャーリーさんに先行してもらう。まだ、弾薬もあるというし。
シ「なあ・・・ミーナ?」
あ!シャーリーさん!
ミ「どう?状況は!」
どうなの???無事でありますように・・・。
シ「今到着したんだけど、さぁ。 手出し無用みたいだよ??」
彼女が報告を省いている。無事は無事なんだ。シャーリーさんには待機してもらう。危なくなったら、
彼女がかき回して護ってくれる。でも、状況がよくわからないわね。
じりじりしながら飛んでいくと、格闘戦を感知した。美緒も手を繋いで『共有』してくれる。
坂「おお・・・・すごいな。2対1でも 押しているぞ?」
ミ「ええ。はじめてみるわ、こんな空戦」
2対1が演じる死のロンド(輪舞曲)。
他の隊員は、まだ目視距離でないのでキョトンとしている。
通常視界に入ってきた。スピットが・・・わけのわからない機動、としか・・・。追尾していた敵の一機は振り
払われて後落する。 追尾される敵は機体を捩るように飛んで、振り払おうとしている。スピットが何も
ない空間に一連射。スピットはすぐに別の機動をはじめる。曳光弾が伸びていく先に、ネウロイが飛び
込んでいった??曳光弾もGがかかって思い切りドロップしていたのに!敵爆散。撃墜1。
これは?今のは?
シ「あ、いらっしゃーい。説明しなくて悪かった。でも、これは見ておいたほうが絶対いいと思ってさ。危な
げがまったく無いんだ」
シャーリーさんが腕組みしながら言う。
残り一機が必死に?回避しようとしているのを、また・・・殆ど直線になんて飛んでいない。ターンとダイブ、
ピックアップ、スライド、と直線飛行以外の飛び方をして、敵の頭を押さえていくのね。敵の動きを読む?
ふと、エイラさんのことが頭をよぎる。
あ!撃った!曳光弾の幕がドロップを描いて・・・敵がまた、其処に飛び込んで自滅。そう、自滅よね。
そうとしか言いようが無い。スピットは次の機動をその時点で中止した。何手先を読むの?
1「無事・・・だったか。お疲れさま」
バ「すごいぞ!俺さん!!」
トゥルーデが感激している。
ハ「アレ・・・あの飛び方と撃ち方さあ、ハンナみたいだね」
・・・マルセイユ、ね。ストライカーユニットを通常機に変えたら・・・ああ、そうね、確かに!射撃はまったく
同じかしら。魔法の照準。
編隊を組んで帰還。俺さんと目が合った。あら、タバコ吸ってるわ。余裕ねえ。思わず微笑む。目で笑いを
返してくれた。
・・・マリアフライト、か。
お母さん・・・・。私、元気よ。
滑走路の先端で、両手を振り回してで迎える人影が見えた。
デブリーフィングを終え、私の執務室に大尉以上の幹部が揃う。スピットから降りたままの彼の格好は第三種
、上着は皮ジャケットを着用している。それに略帽。
おもわず、溜息が出る。隊の試練は切り抜けたけれど、今度は私ね・・・。司令部にどういえば・・・
俺「ヴィルケ中佐、発言してよろしいですか?」
ミ「はい。どうぞ」
基地前方上空で待機、でしたよね?俺さん。私は何も指示をしていませんよ?
心配したのは私の心。独断先行の問題は別。
俺「遅くなりましたが、上層部からの許可を貰ったのです。つまり、本日の戦闘行為は、一切問題となりません」
は?私は何も聞いていません!
私の怒りを感じたのか、申し訳無さそうに俺さんが話し始めた。
俺「皆さんが出撃した直後、私の元に連絡が届きました。連合軍司令部からの正式な書類です」
皮ジャケットの腹部ポケットから折りたたんだ封筒を取り出し、ミーナの机に置いた。
ミ「拝見します」
確かに司令部からのもの。
俺「基地視察の任務遂行中に、私の判断で501を戦闘任務においても助力することを認めて貰えました」
サッと目を通すが、思わず二度読みしてしまう。
ミ「皆さんも聞く必要がありますから読みます。『特別義勇航空戦闘部隊5011として、俺少将及び加藤少尉
両名は、501統合戦闘航空団が参加する作戦に限り志願及び戦闘へ参加することを認める』・・・署名は・・・
アドルフィーネ・ガランド少将」
みなどよめく。とんでもない大物の名前。
ミ「・・・・少将自らのライセンス・・・」
少将は、501等の統合戦闘航空団に強く愛着を持っているし、発言力と行動力は圧倒的だ。なるほど。これ
ならば・・・・チャーチル首相でも、扶桑の首相でも・・・何もいえない。
皆もあっけに取られている。伝説の古猫少将の名前が出てくるとは。
俺「飛行中の中佐の気を散らすことを考え、通信は遠慮しました。念のため、整備班のゴットハルト中尉
に書類と時間の確認をして貰いました」
気遣いも配慮も念入りだわねw。怒りが収まってきた。やれやれ。
ミ「聞いてもよろしいかしら。どうやってガーランド少将に配慮を願えたのです?」
最大の懸案が消失したので、次の興味に焦点を移しましょう。
俺「ガランド少将とは、友人づきあいをしていましてね・・・。必要と思いましたので無理をお願いしたわけ
です」
はぁ・・・友人。頭がくらくらしてきた。俺さんの友人の一人なの。
俺「少将は、ボマージャケット着ていますよね。アレは加藤少尉からのプレゼントですよ。加藤君とは酒のみ
仲間でしてね」
なんてチームなのよ、この人達。予想するのをやめよう。普通じゃないわ。
シ「なあ、ちょっと私も聞きたいんだけど、いいかな?」
ミ「いいわよ。もう、何も心配事は無くなった、とおもうし」
シ「気になっていたんだけど、俺さんのそのジャケットは?」
そのジャケットがどうしたの?
俺「ああ、これですか?リベリオンのA-2とかいう奴ですね」
はあ。扶桑の軍人がリベリオンのフライトジャケットを? どこで盗んできたのw?
シ「やっぱりそうかー。で、それがなぜ俺さんの手に?軍の支給品だろ?」
きっと盗んだのよ。泥棒だもん。そう、大泥棒。ねえ、俺さん?
俺「ポーカー勝負でドミニカ・ジェンタイル大尉からせしめた物です。まあ、いろいろと・・・」
なにを語尾不明瞭な・・・。怪しいわね。
ミ「ジェンタイル大尉??504だったわね、確か?」
シ「ふふん?ドミニカね、美人らしいよ~。で?」
え?美人?
俺「いかさま勝負」
みな吹き出した。まじめな顔なんて、もう、出来る状態じゃないわ。
バ「軍人が、それも将官がいかさまとは・・・」
あ、一人だけ大丈夫なのが。苦い顔をしてるわ。
俺「やむなし、ですよ。香代君を寄越せ!といわれてはねえ」
は?? 寄越せって?
俺「将官が香代君に一目ぼれして、副官にしたいから寄越せ、と騒ぎ出しまして。それをジェンタイル大尉が
裏で助けてくれた、と。渡すわけにはいきませんから」
あらー。そりゃそうよね。でも副官が賭け事の対象って。酷いわ。
ミ「女性を賭け事の掛け金にするというのは、ちょっと、ねえ」
誰?そのバカ将軍。
バ「その恥知らずな将官の名前ですが、ここでだけの話で教えてもらえますか?」
あらら、彼女も怒ってるw。誰だろう?
俺「ここだけ、ですよ。パットン、モントゴメリー、そしてロンメル将軍」
私の顔が硬直した。ロンメル将軍!アワワ・・・母国の星じゃないの!トゥルーデと思わず顔を見合わせる。
彼女の目も何時になく見開かれていて。シャーリーさんは身体を折って笑っているけど・・・。
シ「・・・ゲホッ ああ、あの狸! で、そいつらは何を賭けたんだ??」
狸・・・えーと?パットン閣下?まあ、いいか。そうよ、掛け金は?
俺「彼等の副官。いりません」
そりゃそうよね。カヨさんみたいなしっかりした副官がいるのだし。でも、あんないたいけな副官を賭け
にするってどういうことですか! さっきだってあんなにあなたを心配してくれた彼女を・・・。
ギロッと俺さんを睨みつけた。困った顔をしているけど・・・。説明しなさいよ。
坂「その・・ジェンタイル大尉だったか?そちらは何を?」
俺「あー。いや、まあ」
ミ「おれさん?ここまでいったんですからw」
さあ、白状しなさい!答えによっては!
俺「はあ。いいましょう。ゴッドフリー大尉を賭けると」
また副官?違うわね、階級が同じだわ。
シ「ぶわっはっは!・・・・あ、ごめんw」
ミ「シャーリーさんはご存知なの?その大尉を」
シ「wええw ジェーンはドミニカの恋人ですよww ヤツもウィッチです」
はあ???殴ろうかしら・・・。
ぽん、と美緒が肩に手を置いた。有難う、美緒。落ち着くわ。でも、そのまま押さえていてね。
俺「止むにやまれぬ事情ですよ。彼女、香代君と手を握り合って震えていましたし。」
そりゃそうでしょうよ!ムッカァー!
ミ「唯々諾々とその勝負を受けたと?」
そんな人だったんですか!
俺「とんでもない!部下はモノではない」
やった人がなにを偉そうに・・・!
俺「将軍三人は加藤君に執着して決闘を始めそうになりましてね。ジェンタイル大尉と相談したんです。
あの三人をポーカーで駆逐しようや、と。そうしないとアフリカ戦線が崩壊しますよ」
え??将軍が お互いに 決闘?
坂「ひびが入っては、まずいよな。それがさっきの止むに止まれぬ、か!」
連合軍が殺しあうことになるわね。
俺「で、一計を。でも、彼女達に説明は出来ませんから、怖がらせてしまった。悪いことをした」
ミ「他が人間を出したから、彼女も恋人を賭けるしかなかった、と?」
少しわかってきたわ・・・。
俺「ええ。彼女達に迷惑を掛けました」
まったくよ・・・将軍ともあろうものが・・・。ジェンタイルさん、度胸あるわね。
私だったら、出来るかしら?いくらいかさまでも、絶対じゃない。ばれたら・・・・ね。
バ「で??」
トゥルーデが身を乗り出してる。
俺「勝負は一回。ディーラーは私がやることを条件にしましてね。
で、将軍三人は早々にダウンしてもらいました。二人でブラフ掛け捲りましてね。邪魔者は消えろと」
皆爆笑。私も。裏がわかれば気が楽よ。それで??
俺「でも、ジェンタイルさんの顔が凄く微妙なんですよ。なので、そこでいかさまを」
なーる。あ、いまさん付けしなかった?ちょっと・・・なんなのよ!この気持ちは!
俺「ショーダウンしたときは、一瞬焦りました」
ばれちゃったの?あ、それは無いのね。ばれていたら今頃刑務所でしょうし。
俺「どっちもストレートなんですよ。ランクで私の勝ち。イカサマで勝てました」
よくわからないけど、勝ったならいいわ!
シ「俺さんも悪だねぇーww」
悪い紳士だわ、ほんとww。でも、其処までして部下を守ったのね。
俺「否定しないよw。で、ずっと背後で二丁拳銃ぶっ放したりして暴れている将軍たちは放置して」
あ!パットン将軍でしょ!!
シャーリーさんをちらとみると、また腹を抱えて笑ってる。ロンメル閣下の事は聞きたくないわ・・・。
俺「ジェンタイルさんに、あなたの着ている服が欲しいなーとw 当然受け取れました」
きっと美人でしょうね、他の女が着ていた服を着ているなんて・・・。ああ、チクショウ・・・!
どっかの美人が着ていたジャケットをあり難がってこの人は・・・・チクショウ!
トゥルーデが、美緒と反対の肩に手を置いてくれた。有難う・・・。
坂「貰っちまえばよかったじゃないかw。その恋人とやらww 可愛いんでしょう?」
みーーーおーーーー!
バ「そうだな。そうしていれば、今ここにゴッドフリー大尉もいたわけだ」
トゥルーデ???あなた何期待しているのよ。
ミ「そ・・・そうよね。なぜ服にしたのwww?」
服でよかったわ、たとえ美人の恋人の美人の着ていた服でも。ウウ。美人の着ていた服・・・。
俺「目に涙を溜めて震える姿を見ていえたら悪魔でしょうww 副官は香代君だけで十分」
紳士でよかった♪ 悪だけどw。
カヨさん、大事にしてもらえていたのね。よかった。
バ「将軍たちの副官はどう断ったんだ?」
ああ、そういえばそうよ。ついて来ちゃうじゃない。
俺「立派でしたよ。躊躇いなく一歩前に出ましたっけ。上司に心酔しているんですな。まあ、ちょっと
変わった将軍たちでしたがw。で、仕方ないので引き取りましてね、その場で原隊復帰を命じましたw。
男は要らぬと。戻された将軍達はまた喧嘩していましたね。嫌だいやだ加藤少尉がいい!!とかなんとか。
駄々っ子ですわ、ありゃ」
皆また爆笑。駄々っ子!ああ、くるしいwww!!!将軍3人、悪い人じゃあないのかもw
俺「将軍三人、その後の落ち込みようが尋常じゃない。虚ろに空を見上げて、涙しているんです。イヤハヤ・・。
香代君、しょげている将軍たちを見かねて『私を娘だと思ってください』って言いまして」
カヨさん。あなたはまともだと・・・思ったんだけど。肩の震えが止まらない。次は何?
俺「三人とも大喜び。『娘が出来た!』やら『孫が出来たら名付け親になる!』とか『いや!結婚相手
はワシが認めたものでなくては!』とかでまた決闘再開ですわ。ジェンダイルさんとゴッドフリーさんは
その騒ぎを完全に無視してキスしてるし。いやはや、激しいね、
アフリカはw」
三人とものた打ち回った。シャーリーさんは床に膝をついてお腹を押さえてる。もうだめ、決壊。
ロンメル閣下。尊敬しておりましたのに。・・・・新聞から思っていたイメージが崩れきったわねw。
俺「そんなわけですよ。そんなジェンダイル大尉の厚意を忘れたくないんで、着ています」
厚意、ね?好意だったら許さないけど。いいわ!許可!!
でも。恋人が選ぶジャケットを優先してくれるわよね・・・。素敵なのを探すわ!
俺「彼女には、お詫びとお礼にスコットの・・・リベリオンのジャケットメーカーです、そこに特注して
使いやすいのを贈りました」
スコットね、覚えておこう♪
ようやく笑いが収まった頃、リーネさんがコーヒーを持ってきてくれた。美緒が手配してくれたのかしら。
皆でコーヒーを啜る。ああ、問題が解決した後のコーヒーって美味しい・・・。あ、そうだった。
ミ「では、俺さんの今後の作戦参加は、現場で私の同意を得た上で、ということでお願いしたいわ」
俺「了解」
信頼しないわけではない。でも、何も解らないのは怖いから・・・。判ってください。
次は・・・みなの前で言わないとならないのが恥かしいけど・・・けじめだから。はぁ・・。
ミ「それと、皆さんに聞いてもらいたいの。私と俺さんのことですが・・・ 」
私が言おうか?と俺さんが割り込んできたけど。でも、指揮官の責任です。
美「知っている。シャーリーもそうだろう?」
え”?
シ「ああw。おめでとう、といっていいのかな?ミーナ中佐?」
えええ!
バ「よかったな、ミーナ。俺さん、頼みますよ」
顔が真っ赤になったのがはっきりわかる。俺さんの日焼けした顔も赤い・・・。
ばれていたの、ね。でも、みんなが暖かく笑ってくれている。
ミ「あ・・・ありがとう・・・・」
涙があふれてきてしまった。有難う・・・。でも、これは言わないと・・・。
ミ「でも、私が定めた規則は規則です。これはしっかり守ります。それを皆に聞いてh・・」
美「いや、それは違うだろう? なあ?バルクホルン大尉??」
え?なにいいだすの?
バ「ああ、違うな!」
トゥルーデも?・・・私達、何を間違えたというの?
シ「ふっふーんw。ミーナ中佐!そんなに慌てないで。その規則とやらをよーく考えて?」
ミ「え? えと・・・基地内における外部男性との任務以外での接触は禁止 基地内における男性隊員との
親密な接触も禁止 でしょ?だから、俺さんと私は今後・・・」
三人が溜息を盛大に漏らす。俺さんはきょとんとしている。
美「なあ、ミーナ。わからないのかw」
ええ、全然わからない・・・。
ミ「・・・・・・ごめんなさい。全然わからないの・・・だけど・・・」
なんだか、一人だけ答がわからない小学生の気分だわ・・・あ、俺さんもそうだから二人かしら・・・あれ?
俺さんが気付いた顔をしている。なに?目で縋ったけれど、笑われちゃった。意地悪。
なんなのよー(;_;) 私だけ・・・わからない。
バ「しょうがないな・・・。ほら、外部はダメなんだよな?」
ミ「ええ」
外部よ、外部。
バ「俺さんは、仕事でここに滞在しているから外部だった?」
ミ「そうよ?」
バ「でも、ガランド少将の書類によれば、今日から俺さんはミーナの指揮下に入った、と看做される
よな?」
ミ「!!!!」
気付かなかった!もう、部外者じゃないのね! 俺さんも頷いている。
シ「ミーナ中佐。もっと規則は柔軟に考えなくちゃ~。よかったね!」
ありがとう、皆・・・。また、涙が・・・。
バ「まあ、あれだな。親密すぎる接触は禁止! これだけだな」
シャーリーさんたちにウィンクしてる。ぎこちないわねw。
美「それも違うなw。俺さんが『完全に』ミーナの指揮下に入るのは戦闘時だろ?普段は、俺さんの気遣い
でミーナの命令に従う形になっている。しかし、正式には?」
シ「あー。そっか。命令系統には属さない。内部の人間だけど違う」
美「そう。だから、そうさな・・・戦闘中にキスだの何だのは禁止って事だな。はっはっは!」
あ・・・・。もう、美緒ってば・・・//////// ばか。
俺さんと二人で真っ赤になる。
トゥルーデとシャーリーさんも笑いながら頷いてる。
俺「皆さん、お気遣いと智恵を有難う。彼女を大事にしますから・・・」
ああ、恥ずかしい・・・。でも、嬉しい・・・。
シ「キス程度で我慢しなさーい。お二人さ・ん!戦闘中は遠慮してね♪」
また笑いが弾けた。もう、好きにしなさいw。
ニュースはウィッチ隊の中だけを駆け抜けた。
皆、笑顔。
―その夕方 大浴場―
改めて、湯船に漬かりながら語り合う隊員。居ないのはまだ仕事中のミーナ隊長のみ。
ハ「似合いのカップルだねー。ミーナも張りが戻ったよー。よかったよかった!」
坂「ミーナに聞かれるなよ!最近、気にしてるぞ?肌の張りと勘違いされると怖いぞw?」
ハ「ブハッ!失礼だよ?少佐~!でも、そうなのかもね ニヒヒヒヒ 胸の張り~」
香「それってもしかして。私へのあてつけですか?おふたりさん??w」
胸を張って詰め寄る香代。必死?に否定する二人。その背後に近づく怪しい影。
ル「隙ありっ!「キャァーーーーーー!」おお!これはっ!」
シ「ほお?どうだ?最終評価は??「イヤァーーー!」」
ル「比較的柔らかめ!素晴らしい揉み心地!大きさも体格からしたら!決定!特AA級!」
ハァハァしながら、そのルッキーニの背後に廻る香代子。さっと襲い掛かる。
香「あらぁ~ん。おっぱいソムリエさんはまだまだねぇ~w フフフッ」
あーん!と嘘泣きしながらシャーリーの庇護に入るルッキーニ。
ペリーヌがそっと香代子から離れ、坂本の脇にくっつく。警戒モード。
さもあらん。元祖淫獣を凌ぐ迫力である。
シ「扶桑人のわりに、特大だよな!カヨのは!」言いながらルッキーニの頭ナデナデ。
芳「そうですかぁ? ではわたくしめも!行かせていただきます!」ワキワキ 元祖淫獣出撃。
香「へ? ぁ!・・・ああ・・・・ ぁん」
ハ「おお!悲鳴ではなく吐息!さっすが!宮藤!師匠!もっと鳴かせろぉ!」
スカパーン!と頭を殴るのはバルクホルン。
リ「気持ちよさそう・・・芳佳ちゃんったら////」 もの淋しげである。
リ「私の、もう飽きちゃったのかな・・・ぷにぷに」ただの新物好きの淫獣だ。
開放されて、ハァハァと息をつく香代子に坂本の追い討ちが掛かる。
坂「さすが!年頃は感度がいいな!はっはっは!!艶っぽかったぞ!香代!」
エ「じゃあ、坂本少佐も、ミーナ隊長も、感度いいんダ!」
横でサーニャがエイラをツンツンつついている。目の輝きに気付いたらしい。
坂「そりゃそうだ!女は年を取るほど魅力が増す!ウィッチは特にそうだぞ!」
エ「じ ジャア!私もサーニャもこれから・・・?」
互いに顔を見合わせて真っ赤。
坂「そうさ!魅力的な女性になる!みんな、な!今から女を磨いておけよ!」
バ「少佐も磨いているのか。どんな風にやればいいのか・・・・な////」
こいつが言うと、石鹸とボディタオルを論じそうで怖い。
坂「人それぞれだろうな。料理、勉強、趣味。どれをやったらよい、というのは決まって
いるものではないぞ!なぜかわかるか? 宮藤!ワキワキはその辺にして、答えてみろ」
芳「ハイッ! えーと、すみません。質問を聞いていませんでした」
全員爆笑。坂本に頭をグリグリされる宮藤。
バ「一般的なことを学ぶだけではなく、突出した得意な分野を持て・・・ということ かな?」
宮藤の窮地を救うことは特技だ。先ほどの発言を撤回しよう。
美「おお!そのとおりだ!」周りが感心した目で見るので、照れるバルクホルン。
ハ「トゥルーデ、やるじゃーん!」
ハルトマンも自分のことのように喜ぶ。
坂「年頃になれば、男には、女は花の様なものらしい。ペリーヌが育てている花だ。咲けば
自然とよってくる」
パッと顔を輝かせるペリーヌ。ちゃんと坂本が見ていていてくれてよかったな。
ハ「ああ、蜂とか蛾とかカナブンとか」
ペリーヌが睨む。害虫のほうが多い。男は害虫か。
坂「でも、表面を化粧してもな?夜になれば素顔を見られるわけだ。何時までも隠せる
ものではない。でも、教養はそれと逆だ。自分が自信を持てる、そういう分野を持つ
ものは、内面から自然に輝く。わかるかな・・・。偽りの魅力でない、本当の魅力となる」
みな、真剣に聞いている。
坂「そういう魅力があれば、軽い男は近寄らん。ま、私だったらそんな軽いのは一刀両断、
刀の錆にしてくれるが、なw」
また爆笑。この人は本気で殺るな、と皆が疑わないのも問題か。
サ「では、相手選びはどう考えたら・・・よいのでしょうか」
びくっ!とするエイラ。
坂「そうだな。相手から好意を寄せられることもあり、自分が惚れて、相手を攻める事もあるだろう。共に
言えるのは、どれだけ、互いが相手を真剣に考えられるか、自分だけを見てくれるか、そして、・・・・自分
を犠牲にしてまでも、・・・・」
坂「自己犠牲。そこまで考えてくれる相手なら、一生添い遂げる相手にはふさわしいんじゃないか、と思う。
自分が、無償の奉仕・・・無私無欲に・・・」
坂「無私無欲が自然とできる相手と逢えるなら。そして相手もそうしてくれるなら・・・な」
静まる大浴場。坂本が考えながら喋る言葉は重い。みな、言葉の意味をそれぞれが考えている。
リ「・・・・愛情だけでなく、心から尊敬できる相手・・・でしょうか」
ポツリと呟いた言葉。
坂「互いに、な・・・。求めるばかりでは駄目だし、求められるがままに与えるのも駄目だろうな。なあ、
バルクホルン?お前、ただ一言こう命令されたらどう感じる?『国のため死ね』と」
沈黙が風呂場に満ちる。軍人である限り、出るかもしれない命令。
バ「・・・従うが。でも、心の中では、私は妹のために死ぬ・・だろうな。仲間のためでもいい。それなら行く・・・よ」
坂「その気持ちが愛、だろうな。私も、そう思わねば出来ない。皆も、大事な人のためだから危険でも戦える
んだ・・・」
ル「ねーぇ!シャーリー!難しくてよくわかんなぁーい!」
もうすぐわかるよ、嫌でもね、とシャーリーが優しく囁く。そのときは相談に乗るよ、大丈夫、と。
シ「ミーナと俺さんを見ているとさ・・・互いに大事に思っているのがはっきりわかるよな」
バ「ああ。二人とも、相手を尊敬している・・・そして守ろうと必死だ」
みな、互いに目を見合わせる。そうだね・そうだよ。
ペ「ミーナさん、本当に愛されていらっしゃる・・・」
香「わたし、俺さんに告白して振られてから・・・」
何人かはぎくりとし、何人かは香代子を優しい目で見つめる。
香「最初はさっさと転属願いを出そうと思ったの。やりにくいもの。でも、俺さんがそのことを
引き摺らない人とわかったら、考えが変わって。あの人がどういう人を選ぶんだろう、って。
昔の恋人のことは知りませんけどね。きっとその人以上の相手を選ぶだろう。それを見届け
て、と思ったの。ミーナさんってやっぱり凄いわねー。大満足!あ?そのミーナさんを落とした
おれさんもすごいのか?な??あれ?ま、どっちも凄いってことだわw」
笑いが渦を巻く。この立ち直り、切り替えの早さは自己保身なのかも知れぬ。
ハ「えー!一生独身の可能性もあったのに!」
うんうん、と周りが頷く。
香「あは。賭け、よ。賭けに勝ったんだから、私は運がいいの!きっといい相手見つけてやる!」
おー!がんばれ!と声援。うんうん!と頷く香代子。
バ「将軍の副官に引っ張られそうになっても、しっかり守ってくれたんだってな!」
香「あ!ご存知だったんですか!ええ!あの時は本当にどうしようとおもいました!俺さんは凄い
んです!助かったわぁ。」
黙っていよう、真相は、と某三人がアイコンタクト。夢は壊さぬに限る。
ハ「誰にスカウトされたの??」
バルクホルンの顔だけ引き攣る。自滅。シャーリーはニタニタして次の言葉を待っている。
香「アフリカでね、えっと、パットン将軍、ロンメル将軍、モントゴメリー将軍」
リーネが咽る。
うゎー!と歓声があがる。伝説のキラ星ばかり。カヨって凄い!
リ「おじ様・・・殺しなんですね」
キャーと照れる香代子。
ハ「リーネェ、おじ様の魅力わかってるんじゃないの?」
リーネには通じる痛撃。真っ赤になって鼻までお湯に潜水。まあ、いろいろあるな。
香「給料はいいって言っていたけど。だーれがあんな少女趣味のヨボヨボ爺さん!絶対イヤだっての!
でも、俺さんとの勝負に負けて、大荒れしてね。拳銃ぶっ放すわなんやらヤケクソでサロンぶっ壊したの。
泣きながら。で、あまりに哀れで養女になってあげて収まったわ」
周囲は爆笑。アフリカの英雄3連星の立場が危うい。
エ「あれ?養女?三人も?扶桑にも本物が一人いるダロ?」
香「建前よ!建前!落ち着かせるための方便!そしたら、孫がなんだの結婚相手はワシが決めるのって!
また決闘するやら泣き騒ぐやら!俺さんみたいにクールじゃないの!熱すぎんのよ!」
また爆笑が起こる。3連星の栄光は地に落ちた。
香「俺さんと違って、若い美女が手当たり次第に大好きなのよ!どーしたもんだか、まったく!指揮下に
いるウィッチ全員を娘であり恋人としてみているのよ!あ、私はウィッチじゃないけどw」
英雄3人の真実の姿を知った隊員は、口をあんぐり。
ペ「もしかしたら、それが目的で将軍になったのかもしれませんわね」
ありえる。少なくとも原動力。
ハ「そうなの?じゃあ、私がアフリカに行ったりしたらー」
香「ええ!間違いなく!」
ワーイ、と喜ぶハルトマン。おいおい、とバルクホルンが諭す。
坂「いい相手が見つかるさ。男の趣味はいいのだからな!ハッハッハ!」
ナイス。これ以上香代子がなにかいったら、後々問題になりかねぬ。既に遅いのかも知れぬ。
ソウヨネーソウデショォーときゃっきゃ喜ぶ香代子を尻目に
サ「・・・・やっぱり、坂本少佐も・・・俺さんのこと好きだったんですか?」
ギョッとする周囲。この娘は儚げな癖に、時々爆弾発言するのが怖い。
坂「おお!そうさ!アレだけの男だ。惚れるなってのが無理!でも、ミーナを選んだしな!残念だが大満足だ!」
キッパリと同意する坂本。そんな坂本を更に熱くみるペリーヌ。
サ「坂本少佐って・・・やっぱり素敵です」
ぺ「でしょう??」
だよねー!という同意のなか、ぶくぶくと沈むエイラが居た。サーニャはそれに気付かず。シャーリーが
目立たないようにさりげなく助ける。ルッキーニも手伝う。
芳「ハァ・・・・私も頑張らなくちゃ・・・」小声で呟いた言葉をリーネが受ける。
リ「大丈夫だよ。二人で頑張ろ!ね?」お湯の中で手を握り合う二人。
バ「縁は異なもの・・・・か。本当だな」
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最終更新:2013年02月02日 12:02