「蒼穹の絆3-2」

通常の常識ある一般人に魔力が付与された場合の考察

 -第2日-

 翌朝、食事を終えた俺は、部屋で待機していた。俺が持ち込んだ銃のテストをしたいというミーナ隊長
 の要望に応じることにした。やることもないしな。

 坂本少佐が迎えに来てくれた。基地内の射撃場に向かう。
 射撃場には銃が既に用意されていた。狩猟用のボルトアクションと狩猟用とはちと言い難い自動式だ。
 ともにアメリカ製のウィンチェスターM70改とスプリングフィールドM1A。照準器は弄っていないという
 ので安心する。どっちの弾もこの世界にはないはずだ。無駄なサイトインなどしたくない。

 イヤマフなどを借り、衆人注目の中撃ち始める。距離300メートル。レーザーレンジファインダで確認。
 これもまた、皆から注目される。ある意味、オーパーツだよな。
 まずはボルトアクション。口径300ウィンチェスターマグナム。さらっと3連射。これ以上は銃身が焼けて
 しまってだめだ。渉猟用に細い銃身としているから。
 銃を降ろして的に注意を向けてから異変が。なぜ、肉眼で着弾が確認できるんだ?

 注意を凝らしてみると、ズームして見える。10点圏に皆入っているのはいいんだが、どうしたんだ?
 俺の目は??

 混乱して後ろを振り返る。近くの人もちゃんと見える。極度の遠視というわけでもない・・・・あんたら、なに
 そんな変な顔をしているんだ?

俺「どうかした?なに?」

 聞いても、皆笑うだけ。はて。

 次はセミオート。コイツにはスコープは載せていない。100メートル程度の近距離用だし。口径は.308ウィン。
 こちらは5発マガジンを2回取り替えて撃つ。火薬量も少ないし、銃身も結構太いのが入っているから、この
 程度なら焼けない。
 うん。やっぱり、眼が・・・。この世界だと視力がグンと上がるのか?

俺「はい。終わり。弾頭は猟用の純銅だ。精度は悪い。ところで、皆の視力は幾つ?」

坂本「ん?急にどうした?」

 笑いながら俺に問い直す。

俺「いや・・・見えるはずの無いものが見えるんだ。不可能な距離なのに・・・」

 皆が顔を見合わせて笑い出した。なんだ?

ミーナ「俺さん、あなたウィッチなのね?」

俺「はい?ウィッチ?」

 魔女?なに言ってるんだ、この人は?まともな人だと思ったんだが?

ミーナ「気付いていないの?俺さん、御尻触って御覧なさい?」

 俺のケツがどうした? え?何かふさふさと・・・。げっ!!! なにこれ!尻尾??
 ジーパンの端から、ふさふさした白黒の尻尾が出ている。引っ張るとケツにくっ付いているのが解る。
 なんだこりゃ?カールしていて白黒?どこかで見覚えがある。

坂本「鏡が無いから、今は見えないが。頭の毛にも変化があるぞ?」

 慌てて触る。うわ!垂れ耳みたいなのまである!

シャーリー「あはは。そんな、汗までかかなくてもいいのに」
バルクホルン「小心者か?あの慌てようは本物か」

ミーナ「落ち着いて、俺さん。こっちに来たときに魔力が身に付いたのかもしれないわね。私たちも
 ウィッチなの。ほら、私を見て?」

 少し体を横にしたミーナ隊長。燐光が体を包んだと思ったらシッポと尖り耳が生えた。
 魔女か!! 

坂本「私もそうだよ。ほら」

 バルクホルンも。シャーリーも。
 ・・・・・なんと。シャーリーとバルクホルンの耳、可愛いけどさ。他二名はどこか危険を感じる。
 つまり隊員全員が魔女??うぇー。綺麗なバラには尻尾がある、か。おりゃ、そういう趣味は
 ないんだわ。まあ、牙生やして生血啜ってるわけじゃないからいいけど。

俺「つまり?俺も・・・そうだと?」

ミーナ「ええ!間違いないわ。今度は、最初からその状態で撃ってみて。さっきは銃を降ろしたときに
 発動したのよ」

 的の着弾に気が向いたときか。ふむ。完全に素に戻ると?
 あ、シッポが消えた。思わず手のひらで撫でてしまう。
 では、意識を高めると?
 おお、また生えやがった。この状態を保つのか。ふーん。

ミーナ「飲み込みが早いわね。さ、撃ってみて?」

 セミオートを5連射。あれ?反動が無い?銃も無茶苦茶軽い?うわ、なんて集弾精度だ。次撃とう・・・。

 弾倉を引き寄せようとしたとき、更に驚いた。弾倉が自分の手に飛び込んだ。なんだ?!

バルクホルン「ほぉ。テレキネシス?」

シャーリー「俺さん、私が今なに考えているか解る?」

俺「念動だったっけ? ん?何を言っているんだ?」

シャーリー「テレパスじゃないんだね。よかったぁ。心を覗かれるかと思ったよ」

俺「それはない。テレキネシスかあ・・・」

 まあ、便利だな。テレビのリモコンとか・・・そんな物無いわ。ほんじゃもう一連射。苦労せずに当たる。
 ほぉ。魔女だか魔男だとオリンピックが無意味になるのか?撃てば当たるじゃないか。

*****

 リネット曹長と宮藤軍曹がジーパンを改造してくれた。つまり、シッポを出すことが出来るスリットを
 作ってくれた。
 しかし、パンツに関しては自分でやる。頼めるか!隊員のパンツ・・・ズボンというらしいがパンツだ。
 扶桑出身者以外のパンツがローライズな意味がようやく解った。やはり、意味はあったんだな。

 ミーナさんに連れられて医務室でテスト。シッポを生やせ、あの椅子を引き寄せろ、尻尾戻せ。忙しい
 の何の。結構疲れるんだけど、テレキネシスとやら。
 ぷうは、シッポを生やした俺にじゃれ付いている。おう、仲間になったぞ、ぷう。どうだ、この尻尾。

 ふと、静かな部屋に戻りたくなった。美人女医と看護婦の居る診察室でパンツ一丁ってのはなあ。
 自分の部屋に戻って静かにベッドで・・・。

 心臓が止まりそうになった。ぷっちょと共に部屋に居る。診察室に有った椅子に座って。ベッドの上だ。

 ・・・・瞬間移動?!テレポーテーションだったっけ?

 呆然としていたら、外が騒がしい。・・多分、俺が原因だろうな。戻るか。でも、パンツ一丁で歩くのは。
 宮藤軍曹が服丸ごと持って行っちゃったんだよな・・・。
 ああ、そうか。同じ理屈でやりゃいい。どれ。気が進まないが・・・・。診察室をイメージ。医者と看護婦も。
 ぷうをしっかり抱いて。行け!

 そっと眼を開ける。周りには俺を見て固まっている5名様。よっしゃ!ぷうが一声吼えた。

 戻ったことを後悔する。更に煩くなりやがった。けれど、逃亡するな、犬を預かると。ひでぇ。ぷうを
 人質にとられた。

*

 午後は、バルクホルン大尉に連れられてテスト続行。医療テストはもうやらんと。結構。
 学力テストか?知能テストか?面白い。
・・・・
 待て。こんなものをつけて君等は空を飛ぶのか?冗談言うな。常識で考えろ。飛行機はあの輸送機の
 フォルムをしているもんだ。ベルヌーイの定理を無視するな!なんだこのちっこい補助翼!主翼?マジ?

 疑問をタラタラ述べていたら、ハルトマン中尉とペリーヌ少尉がスポんとそれに足を突っ込んで、飛ん
 でいったよ。中身ぎっしり詰まったユニットじゃないか。脚はどこに消えた?制御はどうしてる?
 絶対おかしいって。魔女に不可能は無い?待て、俺は男だぞ? とやかくいうな??あのなあ。

 もう、何も否定できない雰囲気だ。なんなんだ、ここは。非常識が常識か?ズボン脱げって?

 パンツ一丁で装着。くそ!びびって縮み上がっているからいいけどさ・・・。でも、このときに感じる快感は
 ヤバい。不味いって。足先の感覚はある。

 飛行機操縦の経験は?と聞かれた。アメリカで数回経験操縦の機会があったことを説明する。バルクホルン
 大尉がほっとした表情を浮かべた。懇切丁寧に教えてくれる。成程。イメージが大事なんだな。
 機速の上昇につれて身体を前傾姿勢にして、か。スキーのジャンプ競技みたいなものかな?やったこと
 など無いけれど。

 エンジンコントロール、おけ。加減できる。操縦桿もスロットルもラダーペダルもないというのは絶対に
 おかしいと思うが、ユニットの中に消えた足先でやれと。ふーん。これもラダーペダルのイメージか?

 離陸開始。くそ。ブレーキがないからすぐスタートだ。加速がかったるくないか?ええ、もう。ヤケクソだ。
 加速しろ!体を徐々に倒す。加速!飛ぶんだ!舞い上がれ!頼む!

 全身に脂汗と冷や汗。何とか飛んだわ~。ひぃ。

バルクホルン「いいぞ。その調子だ。そのまま上昇!」

 横に飛んでいるのは感じるんだが・・・顔を向ける余裕がない。気付いたのが遅いが、パラシュートもねえぞ。
 落ちたら・・・死ぬ。テレポートしても、慣性から逃げられるか解らん!

 高度が上がるにつれ、少し落ち着いてきた。恐々周囲を確認。先行の二人のほか、シャーリー君とルッキー
 ニ君もいた。かなり安心する。皆、普通に・・・リラックスして飛んでいる。俺も力を抜こう。
 水平飛行となる。高度7000。あれ?酸素マスク・・・もういい。

俺「バルクホルン大尉?一つ二つ聞いていいか?」

バルクホルン「ん?なんだ?」

俺「この・・・機体の信頼性は?航続距離は?」

バルクホルン「信頼しろ。このユニットはカールスラント製だ。航続距離はお前の気合次第だ」

俺「つまり、気力が尽きたら落ちると」

バルクホルン「よく解ったな。正解だ。190は魔力の消耗が激しいからな、気をつけろ」

 飛ぶ前に言え!もっと寝たわ!こんのヤロ・・・。
 睨み付けたら、こっちを見て笑いやがった。なんでぇ、笑うと可愛いじゃないか。毒気抜かれた。

バルクホルン「進路を変える。右へ三十度。曲がることをイメージしてやってみろ。足は今は動かすな」

*

ミーナ「お疲れ様。トゥルーデ。で、どうでした?俺さんは」

バルクホルン「ああ。何とか飛んだ。基礎はほぼ、学んだだろう。ある程度のアクロバットもやってみた。
 失速も何度かしたが、回復操作が落ち着いているな。普通の初心者よりずっといい。で、ミーナがやった
 魔力テストの結果は?」

ミーナ「平均以上ね。まだ波があるから、それが収まって安定させることが出来たら上位かも」

坂本「体力は十分あるらしい。四時間飛びっぱなしだ。猟で鍛えたか」

ミーナ「かもしれないわね。それでは、基礎体力訓練の分を飛行訓練に回しましょう。トゥルーデ、お願い」

バルクホルン「ああ。解った。わたしがしっかり鍛える。座学もやろう。どう手続をすることにしたんだ?」

ミーナ「無国籍ですからね、どこかの国に頼ることは出来ないわ。なので、私の権限で戦時任官させます。
 大学卒なので、士官候補生扱いね。今夜、本人に意向を最終確認します。あの特殊能力は絶対惜しいもの」

坂本「あれは便利だ。有効利用すれば切り札になる。本人は今?」

バルクホルン「ああ、疲れて談話室で寝ているよ。着陸が一番疲れたらしい。まあ、騒がしかった」

ミーナ「着陸?」

バルクホルン「ブレーキがないのはどうのこうの言っていてな。ネットで引っ掛けたよ、最初は。でも意地
 になって、すぐに再挑戦した。根性がある。明日、念のために不時着水時の訓練もやる」


*

 揺り起こされて眼が覚めた。ああ、宮藤君。もう食事の時間?いくいく。

 半分寝ながら食事を済ます。ともかくだるい。気疲れかな・・・。

ミーナ「俺さん。今日はお疲れ様。早く眠りたいでしょう。今から40分、先にお風呂を使ってください。
 その後、私の執務室へ来てください。今後の件でお話しがあります」

俺「有難うございます。お風呂先に失礼。その後伺います」

 挨拶もそこそこに辞す。ぷうは俺と一緒に行こうとしたが、風呂だよ、というと皆の所へ戻っていった。

 イタリア半島で露天風呂・・・。有り難い。疲れが抜ける。しかし・・・飛ぶのは楽しいが難しいな。
 子供の頃は戦闘機パイロットに憧れた。坂井三郎の本を読んだのが切っ掛け。こんな形で夢が・・・・。

 お、いかん。そろそろ制限時間だぞ。

*


俺「ミーナ隊長。俺です。入ります」

ミーナ「はい。どうぞ」

 最初に会ったときはきつい女と思ったが。普段は柔らかい衣を纏う人だった。先入観はよくないな。

俺「お風呂を先に使わせていただいて有難うございました」

ミーナ「今日は疲れたでしょう。飛んでみてどうでした?」

俺「はぁ。無我夢中でした。でも、気持ちが良かったですよ」

ミーナ「今日は平穏でしたからね。それで、あなたの今後ですが。テストの結果、あなたには航空適正が
 十分に認められました。バルクホルン大尉の判断でも、戦闘に参加するに時間は掛からないだろうと。
 加えて、あの二つの特殊能力。きっと役に立ちます。あなたが希望するなら、この基地で勤務してもらえ
 ないかしら?」

俺「正直にお聞きします。私は役に立てますか?軍人としての教育を受けていません。次に。この部隊は
 若い女性ばかりです。整備などでは男性が多いですが。風紀的な問題は?どうでしょう」

ミーナ「この二日、貴方と接して考えました。まず、貴方は頑固です。ただし、誤りを素直に認めることも
 事実です。決して自分の考え、最初の判断に固執しない。この点は、軍人として教育を受けた人より優れ
 て居ると思います。軍人の本質は只一つです。任務を忠実に果たすこと。次の風紀の問題ですが、貴方自身
 の自己抑制力、これはどうでしょう?既に限界ですか?」

俺「そう、頑固です。任務は、人類の為に働くこと、で宜しいわけですね?特定勢力の為ではない?」

ミーナ「ええ。ウィッチは絶対少数です。敵と戦うためには、その少数のものが当たらなければなりません。
 魔力を持つものの義務なんです。この隊の皆もそう。この隊を支える人達は、その目的を理解してくれる
 から、私たちを支えてくれます」

 それなら納得できる。

俺「解りました。どうせ一度は死んだ命です。天使のお役に立てるならやりましょう」

ミーナ「ありがとう。もう一つの質問の答えは?」

俺「魅力的な女性達なのは認めます。でも、私は・・・・恋愛に臆病なんです。大丈夫でしょう」

ミーナ「自制心は?」

俺「頑固者です、私は」

ミーナ「大丈夫ですね。では、今後も宜しくお願いします。明日には正式な書類が用意できます。扶桑・・
 いえ、日本の大学を卒業しておられるので、候補生扱いとします。その後、昇進もあるでしょう」

 候補生か。あらま。初年兵でいいんじゃないの?ま、肩書きはどうでもいい。

ミーナ「それと。もしも、ですが」

俺「なんでしょう?」

ミーナ「自制心に疑問が生じたら、すぐに私に話をしてください。善処します」

俺「はい。整備員宿舎などに引っ越します」

 軽口は叩けなくなったな。階級社会だ。そしてこの人が上官。

ミーナ「いえ。ストライカーパイロットはこの宿舎内で起床する規則です」

 こういう事態を想定するわけもないか・・・。規則なんて杓子定規にやるものではないが。
 ドイツ人と思って付き合えばよかろう。彼等は規則がないと死ぬからな。

俺「了解。反対する隊員が居られるなら、軒下にテントでも結構です。道具はあります」

ミーナ「そうでしたね」

 二人で笑う。そう、俺の車にはキャンプ道具一式が常備されている。そのほうが気楽だけど。
 普通のドイツ人より、良く笑う人だ。アンシュィッツ社やメルケル社のドイツ人は疲れたっけ。

ミーナ「ところで、さっき『天使のお役に』と言っていましたね?」

俺「気絶から醒めたとき、ここは天国だと思ったんです。冬から初夏。枯れた原野の変わりに
 空は夏空、眼下には海と水着の女の子。吃驚しまして」

ミーナ「あらあら、それで?」

俺「ええ。ぷうも喜んでリーネ天使について行くし。バルクホルン天使に拳銃突きつけられて。
 ああ、これが噂に聞く『天国の門』の試練かと思いましたよ。空も飛んでいますしね」

 ミーナさんが笑う。ここにも一人いるな、天使。年下のようだが、上司として安心できそうだ。

*********

―ミーナ達が話しをしている頃、基地の風呂場―

ペリーヌ「あの、少佐?俺さんは、今後どうするのですか?」

坂本「今頃、ミーナに義勇兵として参加するよう要請されているだろう」

ペリーヌ「え!殿方が501に?」
ハルトマン「いいんじゃない?結構面白いし。俺」
リーネ「男の人が・・・」
宮藤「そうなったら、楽しそうですね!あれ?リーネちゃん。何赤くなってるの?」

バルクホルン「楽しい必要は無いぞ。宮藤。戦力となるなら歓迎だ。それだけだ」

宮藤「そ・・そうですよね。アハハハ」
ハルトマン「面白楽しくて、特殊能力もってるんだからいいじゃん」
シャーリー「あいつ、確かに面白いよ。いろいろ知ってるし。ガッツもあるじゃないか」
ルッキーニ「うんうん!俺、鹿取ってきてくれないかな~。ステーキ食べたい♪美味しいもん!」
エイラ「えー!男だゾ?危ないヨ」
サーニャ「ぷうちゃんを見ていると・・・いい人だと思う」
エイラ「エ!   まあ、サーニャがそういうなら」

ペリーヌ「でも、今日のあの有様では?」

坂本「管制塔で見ていたが。自分が始めて飛んだときのことを思い出したな」

ペリーヌ「と、仰られますと?」

坂本「私の時には、訓練用の複座式はまだ無くてな。なんで、地上で何度も訓練をして、その後
 ぶっつけ本番だった」

エイラ「アア。宮藤博士と研究開発していた頃カ?」
宮藤「!」

坂本「その時さ。あくまでも『こうすればこうなる筈だ』のレベルだったからな。実際、何が
 起きるか解らん。実験の前夜、眠れなくて親に遺書めいたものを書いたんだ。恐怖を押し殺して
 実験を続けたよ。でも、なんども墜ちてな。いや、死ぬかと思った。ハッハッハ!」

ハルトマン「じゃあ、飛行マニュアルの基礎を少佐達が作ったんだ」
ペリーヌ「其処まで御覚悟を・・」

坂本「今日の俺の顔は。眼が吊りあがっていた。昔の実験飛行で、毎朝始業直前に見た自分の顔だった。
 俺の世界にはウィッチもストライカーユニットも無いそうだ。つまり、奴は何の予備知識も訓練も無し
 にぶっつけ本番で飛んだ。そして無事に帰ってきた。大したもんだ」

リーネ「芳佳ちゃんみたい」
宮藤「そうかな?私は大したことないよ。真っ直ぐに飛ぶことも出来なかった。ですよね?坂本さん」

坂本「いや。お前も規格外だ。どうして飛べたのか、今でも正直解らん!」
宮藤「イヤァー。なんででしょう?」

 周囲から笑い声。伝説となった宮藤の初陣。

坂本「バルクホルンも大したものだ。素人を言葉だけで飛ばして降ろした。私には出来ん。担当して
 くれて良かった」

ペリーヌ「着陸も、二度目で成功させましたわね」
シャーリー「あ、私は三回目だった。バルーニングしちゃてさぁ!結局墜ちた。アハハ!」
ルッキーニ「あたし、一回で決めたよ!」
ハルトマン「ルッキーニも規格外なの。あはは。私は・・・ゴニョゴニョ」
リーネ「・・・・」

バルクホルン「着陸が一番難しい。私は今も、満点だとおもったことがない」

坂本「インカムがオンになる前に教えたのか?」

バルクホルン「いや、飛ぶ前に教えても無駄だと思ったから。滑走路が見えてからだ」

「「「「「「「」」」」」」

坂本「それで何とか降りたのか!傑作だ!はっはっは!どういう奴だ!全く!」

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最終更新:2013年02月02日 12:11