俺「ん…ここは…?」

手を動かそうとしたが、ジャラリという金属音が響いただけで、動きはしなかった

おまけに目隠しまでされてる

俺「……はぁ…」

バルクホルン「目を覚ましたか、変態」

静まり返った所、不意に声を掛けられた事に驚き、俺は身体をビクッと震わせた。

俺「バ、バルクホルン大尉…」

バルクホルン「貴様、なぜこのような状態にされているか、判るか?」

俺「の、覗いたから……でも!俺は覗きをしようとしてした訳じゃない!!」

バルクホルン「嘘をつくな」

俺「う、嘘じゃないです!! 覗きは、友が首謀者で…」

バルクホルン「まったく、この場においてでも、言い訳を…。 しかも、友少尉に責任転嫁とは…情けない男だ」

俺「………」

バルクホルン「貴様はしばらく、ここで頭を冷やしてろっ!!」

バタン、というドアが閉められる音が部屋中に響いた

俺は牢に入れられたのか…

俺「……はぁ…」

― 一方 友は… ―

ミーナ「まったく…困ったわね…」

友「すみませんね~ まさか、俺が覗きをするなんて~」

 「まぁ、おれは見つからなかったから、良かったですけど」

ミーナ「見つからなかった? さて、どういうことかしら、友少尉?」

友「はっ! しまった!!」

ミーナ「しまった…?」

友「うぐっ! は、はははは…何でもないですよ、ミーナちゃn『友さん? 詳しく説明してくださる?』

友「………」

ミーナ「………」

友「………」

ミーナ「………」

友「……てへっ☆」ダッ

ミーナ「あっ!待ちなさい!!」





友「はぁはぁ…一体、何処に逃げれば…」

ミーナ≪友少尉!待ちなさーい!!≫

友「うげっ!? ひ、ひとまず、ここの部屋に隠れようっ!」バタン

ミーナ≪はぁはぁ…どこ行ったのかしら…あっちかしら…≫タタタタタッ

友「ふぅ…危機一髪だったな。さてと、ここは何処かな?」

エーリカ「すぅ…」

友「ん? ここは…ハルトマン中尉の部屋かぁ~ ふむふむ…部屋の感想としては…」

友「完全にゴミ山じゃねぇか!! ちょ、ちょっと!これは女の子の部屋じゃないよ!? それともなんなの!?イマドキのウィッチってこういう部屋柄が流行りなの!?」

友「まぁ、それはおいといて…おれ、ハルトマン中尉とあまり話してなかったなぁ…」

友 「んー お話したいし…ハルトマン中尉が起きるまで、待つか。 隠れる意味もあるけど」

エーリカ「すぅ…」

友「わお、お人形さんみたいだな」

エーリカ「むにゃむにゃ…」

友(…くっ…なぜだか、無性に頬っぺたをプニプニしたい…!)

友「……あーなんだか手が滑ったー(棒)」プニッ

エーリカ「んん……」

友「…いかん、可愛すぎる。なんだ、このかわいい生き物は!」プニプニ

エーリカ「んっ…」

友「…すんません、もう我慢できないっス。おれだって男だもん!童貞だもん!さてと、ハルトマン中尉にイタズr『見つけたわよ。友さん』

友「」

ミーナ「私の固有魔法が『三次元空間把握能力』でよかったわ。おかげで、簡単に友さんを見つけられたわ」

友「な、なんだってー!?」

ははっ! おれの後ろに、笑みを浮かべながら仁王立ちしているミーナさんを見て、おれは生まれて初めて死を覚悟したね。
もう、怖いのっての何の!

友「……えっと…」

ミーナ「友さん?何してるのかしら?」

友「…いや…何もしていませんよ、はい…」

ミーナ「…ちょっと執務室まで来てくれるかしら?」

友「…………はい」





― 牢 ―

俺「はぁ…これからどうなるんだろ…」

ミーナ「俺さん」

俺「ミ、ミーナ中佐…どうしたんですか…」

ミーナ「俺さんは牢から出ていいわ」

俺「えっ!?」

ミーナ「俺さんの代わりに友さんを牢に入れるわ」

友「びえぇぇぇぇぇん!!ゆるしてくださいぃぃぃぃっ!」

俺「と、友!!」

ミーナ「ごめんなさい俺さん、疑ったりなんかして。 覗きを企てた首謀者は友さんだったのよ」

友「ごめんなさぁぁぁぁいっ!ミーナちゃぁぁぁん!」ビエーン

俺「ふっ、当然の報いだ。 友、せいぜい苦しむがいい」

友「そういうお前だって、覗きをやった事には変わりはねぇだろぉっ!!」

俺「なっ…!?」

ミーナ「それもそうね。 いいわ、二人まとめて牢に入ってもらうわ」

俺「えぇぇっ!?」

友「ふははははは!ザマァみろってんだ! 一人逃げは許されねぇんだよ! この覗き魔!!」

俺「オマエもだろうが!!この変態!微乳好き!!ロリコン!!」

友「い、言ったな!! オマエこそ、年下好きじゃねぇか!! この前、『俺、ヘルマさんと一緒の部屋なんだけどさ…』とかニヤニヤしながらおれに呟いてきたじゃねぇか!!」

俺「呟いてねぇよ!」

ミーナ「……二人とも、大人しくできないの?いい加減、牢に入りなさい、ね?」ゴゴゴゴゴゴ

俺・友「………はい…」





バルクホルン「まったく! あの二人ときたら… 」

シャーリー「でもまぁ、男なんだから仕方が無いんじゃないか?」

バルクホルン「なんだ、リベリアンはあの二人を擁護するのか?」

シャーリー「そういう訳じゃないって。 まぁ覗きは悪いけど…覗きたくなるのは男の自然な欲求だと思うんだけどな~」

バルクホルン「そうなのか?」

シャーリー「たぶんね。 よく分らないけど」

バルクホルン「とにかく、そんなことはどうでもいい」

シャーリー「…あの二人はこれから、どうなるんだ?」

バルクホルン「それはミーナが決める事だな」

シャーリー「……もしかしたら、異動なんてことには…」

バルクホルン「…否定できないな…」

シャーリー「ふ~ん…」

― しばらくして… 牢獄にて ―

ミーナ「二人とも反省したかしら?」

俺・友「「はい…」」

ミーナ「なら、出ていいわ。そして、私の執務室に来てくれる? 大事な話があるから」

俺(…大事な話って…やっぱり軍法会議…かな…)





ミーナ「覗きという大罪を犯したら、本来はここの基地においておく事は出来ないんだけど…」

ミーナ「貴方達はこの世界の人間では無いから、仕方が無く501においておくままにしたわ」

俺「すみません…迷惑ばかりかけて…」

ミーナ「これに懲りて、もうしないで頂戴ね。それと俺さん。ヘルマさんと同じ部屋だからって、ヘンなことをしたら…」ゴゴゴゴ

俺「しませんっ!ぜぇったいにしません!」

ミーナ「よろしい。友さん、あなたもヘンなことしないように気をつけてね?」

友「は~い」

ミーナ「返事は『はい』と簡潔に」

友「はい!以後、気をつけるであります! ミーナちゃん!」

ミーナ「え、ええ…そうね…うん……ミ…ゃんね…////」

友「うり?もしかして…ミーナちゃん照れてる?」

ミーナ「そ、そんな事ないわよ!! ただ、友さんが私の事を『ちゃん』付けして呼ぶのが気になるだけよ!」

友「なーんだ、照れてないのか。 ま、いいけど」

俺「あのなぁ…友… オマエもいい加減、言葉遣いには気をつけろよ」

友「いいじゃん別に。 この方がフレンドリーだし」

俺「そういう問題じゃないんだけどなぁ…」

ミーナ「それでは、『覗き』の件についてはひとまず終了ね。 あとは、貴方たち二人が皆に謝って、一件落着ね」

俺・友「「了解です」」

ミーナ「話は変わって、2人の魔法力についてなんだけど…」

俺「ああ、そういえば…」

友「魔法力の検査をしたね」

ミーナ「一応、2人とも魔法力の存在が確認されたわ」

俺「えっ!?本当ですか!?」

ミーナ「ええ。 だから、貴方達2人には、これからは私たちと一緒に訓練・戦闘などを一緒にしてもら―――」

友「イヤッフゥゥゥゥゥッ! これで、可愛い子ちゃん揃いのウィッチたちと一緒に飛べるぜぇぇぇぇっ!」

ミーナ「―――おうと思ったけど、やっぱり友さんは整備士にまわってもらったほうがいいかしら?」

友「そ、そんなぁぁぁぁぁっ!? 整備士なんて絶対にヤダよ!? おれ、みんなとニャンニャンしたいもん!だから、おれは空を飛ぶんだぁぁぁぁぁぁっ!!」

ミーナ「」

俺「…ヴィルケ中佐、コイツは整備士で構わないです」

友「ちょっ!?俺まで!? そりゃあんまりだぜ! 」

ミーナ「ええ、そうね。友さんは整備士でいいわね」

友「イヤだっ!ゼッタイにやだぁぁっ!」

俺「仕方が無いだろ、オマエは変態なんだから」

ミーナ「俺さんの言う通りだわ。 友さんは俺さん以上の変態だものね」

俺(えっ…俺も変態扱いなの…!?)

友「イヤぁぁっ!ホンットにいやだからねっ!」

俺「あきらめろ」

ミーナ「ウィッチの宿舎で生活することを認めてあげるから、あきらめなさい」

友「ぐぬぬぬぬ……どうしてもおれに整備士になれって言うんだったら…」

俺「………」

ミーナ「………」

友「………」

俺「…………」

ミーナ「………」

友「おれ、ミーナちゃんに結婚を前提とした、プロポーズする」

俺「はぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!?!?!?(とびっきりの裏声)」 

ミーナ「――――――(絶句)」

俺「お、おおおお…オマエは何考えてんだよぉぉぉぉぉっ!?」

友「だってさ。おれが整備士になったら、女の子との出会いが皆無になるだろ? ウィッチになれば、女の子と話したり出来るし、もしかしたら恋愛も出来るかもしれない」
  「ましてや、将来に結婚する運命の人と出会えるかもしれないんだ!! だが…整備士になれば…おれは女の子と結婚どころか、恋愛、話すら出来ない…」
  「だから、ウィッチになって、女の子とイチャイチャする権利を奪ったミーナちゃんに責任を取ってもらう」

ミーナ「あ、あああ…あなた……」

友「もちろん仮定の話だけどね。 ミーナちゃんが、おれがウィッチになるのを認めてくれれば、その話は無しだけど」

俺「…お、おおおおオマエ…なんてことを…」

友「で、どうするの? ミーナちゃん」

ミーナ「あ…あなたは上官を脅してるのかしら?」

友「いえいえ、とんでもない。で、どうなんです?」

ミーナ「あ、あの…えっと……」

俺「友。お前に整備士かウィッチかを選ぶ権利は無いんだぞ? 選ぶ権限はヴィルケ中佐にあるんだぜ?」

友「いいや、権利は皆、平等に与えられているから問題なし! さぁ~て!おれと結婚するか、それともおれをウィッチにするか!さぁ!どっち!?」

ミーナ「あ、ああ…ぅ…」アセアセ

友「10…9…8…7…」

ミーナ「ちょ、ちょっと! なにカウントダウン始めてるのよ!?」

友「6…5…4…3…2―――」

ミーナ「わかったわ!! いいわよ! 友さんがウィッチになるのを認めるわっ!!」

友「イィィィヤッフゥゥゥゥゥゥゥゥッ!! さすが、ミーナちゃん!」

俺「ええっと…いいんですか?」

ミーナ「え、ええ…たぶん…」

友「まぁ、ウィッチになれるのは嬉しいんだけど………」

俺・ミーナ「「だけど?」」

友「ミーナちゃんは……おれと結婚するのが、そんなに嫌だったのかい?」

ミーナ「えっ…!?」

友「だってさ…要するに…おれとは結婚ムリって事じゃん。 おれって…そんなに魅力無いのかな…」ショボーン

ミーナ「ええっ!? そ、そそそそんなつもりで言ったわけじゃないの!! ただ、友さんが無理やり選択を迫るから…友さんは魅力が沢山よ! ねぇっ、俺さん!?」

俺「うぇっ!? あ、ああ…! もちろんだとも!」

友「ホントに…? たとえば、どんなところが?」

俺「ええっとだな…ええっと……明るいところとか!!」

ミーナ「そ、そうね!!」

友「あとは?」

俺「ええっと…うーん…あ、そうそう! 筋肉質なところとか!!」

友「それと他には?」

俺「ええっと…(め、めんどくせぇぇぇぇっ!)」

友「…そっか…おれって明るくて筋肉しか取柄の無い男だったんだね……」ショボーン

俺「うわぇっ!?(ど、どうすればいいんだよっ!)」

ミーナ「と、友さんはカッコイイじゃない!! 綺麗な顔立ちしてるわよ!!」

友「……ホント…?」

ミーナ「ええ!俺さんもそう思うでしょ!?」

俺「あ、ああ! カッコイイ!男の俺から見ても、カッコイイぞ!!」

友「…そ、そっか…おれ、カッコイイのか……ムフフフフフフフ…」

俺「………(これで大丈夫かな?)」

ミーナ「………(機嫌直ったかしら?)」

友「ムフフフフフフフ……そーか!そーか! おれ、カッコイイのか!フヒヒヒヒヒヒヒヒッ!しゃーないな!明日から、ウィッチとして頑張るぞーっ!フヒヒヒヒヒヒッ!」

俺・ミーナ「「………はぁ…」」

続く
最終更新:2013年02月02日 12:30