概要
埼玉新都市交通1000系は、埼玉新都市交通が開業時より使用していた車両で、後にリニューアルを受けて1010系となった。
塗装
並行して走行する200系新幹線と同じクリーム色の車体に、赤い帯が配されたデザイン。リニューアル後は白かった部分が黄色く、赤かった部分が緑色になった。
車体
車体は1両あたり長さ8メートル・2軸4輪で普通鋼製であるが、屋根板と外板は耐候性鋼板を使用している。側面中央両側に両開きのドアを一組備え、車内はロングシート、冷房装置は床置きで車端に配置された。前面の行先表示は方向板を使用していた。
走行機器など
基本的にニュートラム100系と同等のものを備える。車輪は当初、パンクの心配がないウレタン充填ゴムタイヤ(発泡ウレタンを入れたタイヤ)を採用したが、乗り心地が悪かったため、1990年までに全て、窒素封入の空気タイヤに交換した。この空気タイヤは内部に中子と呼ばれる金属製の車輪のようなパーツがあり、パンクしてもその中子で車体を支えて走行できるようにした。基礎ブレーキは油圧式のディスクブレーキを使用していた。
増結
1986年から1992年にかけて、中間車ユニットを組み込み、順次6両編成に増強されたが、そのうち6編成分の中間車12両は、自治体とJR東日本による経営支援により増備された。また、1992年に7~9編成に組み込まれた3・4号車は、1990年より導入された1050系として新製されたため、当該車両の車番は135X・145Xとなっている。なお、1050系の規格に合わせて製造されているため、車両の内装や貫通路の幅が異なっていることが車内から確認できた。
リニューアル
1998年から2001年にかけてリニューアル工事が行われた。車体の補修、室内の化粧板の一部を木目調に変更、座席の改善による定員の増加、貫通路の幅の拡大、冷房装置を小型化して床置き式から天井式に変更、走行関係装置の更新が行われ、先述の通り車番は1010系となった。塗装も先述の通り、白い車体に赤い帯の塗装だったが、黄色の車体に黄緑色の帯に変更された。なお、1050系タイプの中間車はリニューアルの対象外とされた。(ただし塗装はもちろん変更)